司法試験合格発表と氏名の公表
まずは、司法試験の試験日と合格発表の日程について確認しておきましょう。
令和6年(2024年)の司法試験は、7月10日(水)・7月11日(木)・7月13日(土)・7月14日(日)にわたって実施されます。
短答式試験の成績発表は8月1日(木)、合格発表は11月6日(水)です。
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合格者は「官報」で氏名が公表される
司法試験の合格発表は、法務省のホームページと官報で実施されます。官報には合格者の氏名、試験地、受験番号が記載されます。
なお、電話による合否や成績に関する問い合わせ対応はありません。
官報とは
官報とは、法令などの政府情報が掲載される公的な機関紙です。行政機関の休日を除いて毎日発行されています。
官報に掲載されるのは、政府や各府省などが公布する「公文」や、国や各府省、特殊法人、地方公共団体などからの告知である「公告」の記事です。
また官報には、司法試験だけでなく、司法書士や公認会計士、税理士、弁理士など法律系、不動産鑑定士や土地家屋調査士など不動産系、技術士など工業系の国家資格合格者の氏名が掲載されます。
官報を購入する方法
官報は、全国各地の官報販売所やオンラインで購入できます。
ただし官報販売所も、それほど多くの在庫を抱えているわけではありません。号によっては、すぐに売り切れとなってしまう場合もあります。
確実に購入したい場合は、事前予約を利用するといいでしょう。
【参考】国立印刷局「官報販売所等一覧」
また、「インターネット版官報」であればオンラインで閲覧できます。インターネット官報は、直近90日前までの号をPDFデータにて無料公開しています。
司法試験合格者の氏名は新聞に掲載される?
司法試験合格者の氏名は、ほとんどの新聞には掲載されません。
ただ、一部の新聞社では合格者の氏名をホームページや誌面に掲載する場合があります。
また、最年少合格者や最年長合格者などの場合は、新聞やネットニュースの記事で報道されることもあります。
【Q&A】司法試験合格者に関するよくある質問
ここまで、司法試験の合格発表や氏名の公表について解説してきました。
ここからは、司法試験の合格者に多い傾向や合格後の流れなど、合格者に関するよくある質問に対して解説します。
合格者の平均年齢や受験回数は?
司法試験合格者の平均年齢は、例年28~29歳程度となっています。
また司法試験の合格者は、1回目の受験で合格している人が最も多い傾向です。
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合格率の高い法科大学院は?
令和4年(2022年)の司法試験合格率を法科大学院別に集計すると、1位が京都大法科大学院(68.0%)となっています。
2位は東京大法科大学院(60.9%)、3位は一橋大法科大学院(60.0%)です。
なお、予備試験合格者の合格率はすべての法科大学院を上回る97.5%となっています。
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合格後の流れは?
司法試験に合格しても、すぐに法曹になれるわけではありません。
司法試験に合格したあとは、まず最高裁判所の下にある司法研修所に所属して、1年間の研修を受けます。
そのあとは修了試験(二回試験)を受験し、合格ができて初めて法曹になれるのです。
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予備試験の合格者の氏名は官報に掲載される?
司法試験合格者の氏名は官報に掲載されますが、予備試験合格者の氏名は、官報には掲載されません。
まとめ
今回は、司法試験合格者の氏名が掲載される官報について解説しました。
- 司法試験の合格者は官報に氏名が掲載される
- 官報は法令など政府情報に関する機関紙で、特定の国家資格の合格者情報も掲載される
- 官報は全国の販売所やオンラインで購入できるが、確実に入手したい場合は予約がおすすめ
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