司法試験を目指すルートは2つあります。予備試験ルートと法科大学院ルートです。予備試験ルートの場合、司法試験(本試験)よりも、合格率3〜4%程度の予備試験を突破するほうが難易度が高いとされています。
この記事では、独学での予備試験対策を中心に解説します。
予備試験は、短答式試験→論文式試験→口述試験という3段階の選抜試験となっています。論文式試験と口述試験は、それぞれ前の段階を突破できた人のみが受験できます。
予備試験の合格に必要な勉強時間には個人差がありますが、短答・論文・口述の対策の時間配分は、上の円グラフのとおりです。予備試験の勉強は、基本的に論文式試験の対策が中心となります。
司法試験・予備試験に独学で合格するのは難しいと言われている理由は、主に以下の3つがあります。
独学で司法試験・予備試験の合格を目指す場合、教材選びが最初の難関となります。
例えば、旅行慣れしていない人の荷物が大きく重くなりがちなように、初めて勉強をする人は、とりあえず分厚く情報量の多いテキストや講座数の多いスクールなどを選びがちです。
なぜなら、教材選びで肝心な「内容が頭に入るのか」「試験当日に使えるのか」「答案に書ける内容なのか」といったことを判断できないからです。
しかし、荷物が重すぎると足取りも重くなるものです。「合格」という目的地に到達するまでに時間がかかりすぎたり、挫折や不合格に終わったりする可能性が高くなります。
また、中には多くの内容が網羅された大きく重いテキストを入手した段階で安心してしまう人もいます。教材選びは意外と難しいのです。
勉強を始めたら、まず取り組むのはインプット学習です。法律の知識を学ぶと、知的好奇心が満たされて楽しい場面も多いでしょう。
それ自体はいいことですが、講義や書籍から知識を得て「わかる」だけで満足してはいけません。司法試験・予備試験に合格するには、問題を「解ける」ようになる必要があるからです。
こちらは、司法試験・予備試験の学習がどのように深まっていくのかを示した図です。
図の(3)までが「わかる」、(4)からが「解ける」というステップになりますが、「わかる」と「解ける」の間には大きな壁が存在します。
この壁を越える時期が遅れると(問題を解く練習の開始が遅れたり、不十分になったりすると)、合格レベルに達するまでの時間が余分にかかってしまいます。
しかし法学は奥が深く、知的好奇心にまかせていくらでもインプットができてしまうので、独学者が自力で壁を乗り越えるのは非常に難しいと言えます。
合否の鍵を握る論文式試験に合格するには、時間内に答案を書くことが非常に重要です。しかし、学習して知識が増えると論述も長くなりがちで、時間内に論じきれず「途中答案」となってしまうケースが出てきます。
そのため、論文式試験対策では、本質的なポイントに絞ってコンパクトに論じるスキルを習得しなければなりません。
また、試験では必ず「自分が知らない論点」が出題されます。そのため、知識をただ覚えるだけでなく、初めて触れる論点でも的確に論じるスキルを身につけておく必要もあるのです。
ただ、こうしたスキルは、いずれも独学だけで身につけるのは至難の業となっています。
ここまで、独学で司法試験・予備試験の勉強をする難しさについて解説してきましたが、「それでも独学で臨みたい」という受験生は少なくありません。独学には次のようなメリットがあるからです。
独学の一番のメリットは、費用を抑えられることです。
司法試験合格を目指して予備校や法科大学院に通ったりする場合、かなりの額の学費がかかってしまいます。
しかし独学であれば、費用は参考書代や受験料程度で済ませられるのです。
なるべく費用を抑えて合格を目指したい人にとっては、大きなメリットだと言えるでしょう。
受験生には、学生や社会人などさまざまな人がいます。
予備校や法科大学院に通うとなると、決められたカリキュラムに合わせて授業を受けたり、勉強を進めたりしなければなりません。
仕事などで忙しい人は、予定の調整や両立に苦労する場面もあるでしょう。
その点、独学なら自分の生活スタイルに合わせて、都合のいいタイミングで勉強ができます。
例えば、仕事中のスキマ時間や休憩時間にはちょっとした問題を解いて、休日は長時間机に向かうといったことも可能なため、忙しい人でも勉強を続けやすいでしょう。
独学には、参考書などを購入すればすぐに勉強をスタートできるメリットがあります。
予備校の場合、年間で授業のスケジュールが決まっているため、勉強の開始もそれに合わせることになるでしょう。
今すぐ勉強をスタートしたい場合は、まずは独学から始めてみるのがいいでしょう。
前述のとおり、独学だけで司法試験・予備試験の合格を目指すのは非常に難易度が高いですが、独学には費用が抑えられる・生活スタイルに合わせて勉強できるといったメリットもあります。
そこで、ここからは独学で合格したい人のための勉強法として3つのポイントを解説します。
また、これらの勉強法を強力にサポートするツールとして、スマホで学べる「スタディング 司法試験・予備試験講座」も紹介します。
予備試験・司法試験の出題範囲は非常に広範です。
そのため、初めて司法試験・予備試験の勉強をする人は、前述のとおり分厚く情報量の多いテキストや講座数の多いスクールなどを選びがちです。
しかし、実際に試験で必要となる知識は、受験生が思っているほど多くありません。
あいまいな知識を多く詰め込むことに時間を費やさず、試験で使える正確な知識を必要最小限の量でインプットする必要があります。
スタディング司法試験・予備試験講座では、合格に必要なアウトプットから逆算して「本当に使える知識」に絞った必要最小限のインプット学習ができるカリキュラムを用意しています。
スタディングの動画講義は、テキストを読み上げるだけの講義動画とは異なり、情報番組のように重要ポイントがわかりやすい作りです。
また、最初から「答案に何をどう書くか」というアウトプットを見据えた内容となっています。
前述のとおり、司法試験・予備試験は「わかる」と「解ける」の間に大きな壁があり、問題を解けるようにならないと合格できません。
短期で合格できた人の多くは、いち早く問題演習に入っています。
彼らは必要なインプットをさっさと終わらせて、問題を解く・答案を書くためのスキル・ノウハウの習得に、多くの勉強時間を使っているのです。
スタディングでは、講義を聞いて知識を得たらすぐに問題を解くアウトプット重視のカリキュラムを用意しています。
インプットした後すぐに問題練習に進むことができるので、基礎知識が定着しやすくなるのです。
また、問題を解いたあとはわかりやすい解説を読むことで、さらに効率よく知識を吸収できる仕組みとなっています。
予備試験・司法試験で最も難しいのは、論文式試験です。
論文式試験では、長文の問題を正確に読解し、論点を的確に抽出し、論理的かつ整理された答案構成を検討して、端的で読みやすい文章を時間内に書き切る必要があります。
このスキルを身につけるために、短期合格者の多くは、講師自らが答案例を作成する実演型講義を活用しています。
こうした講義を通して、講師が問題文をどう読み、何に悩んだか、何を書くべきで何を書かないと考えたかなど、思考の過程を追体験をして答案の書き方を学ぶのです。
スタディングの論文式試験対策講義は、単に答案例を批評するだけの内容ではありません。
答案例や論証例は、すべて担当講師による書き下ろしです。
問題に対して、講師が何に着目し、どう考え、どんな工夫をして書いたのか、答案を作成する上での全過程を実況中継するような講義内容となっています。
そのため、講義を聴きながら講師の答案作成過程を追体験できます。
また、論文式答案の文章の構成は、予備校やロースクールでは体系的な指導があまり行われていませんが、スタディングでは三段論法を中心に学んでいけます。
このように「スタディング 司法試験・予備試験講座」は、独学のネックとなる教材選びに悩むことなく、合格レベルのアウトプット力を身につけて、論文式試験対策もしっかりも行える内容となっています。
加えて、スタディングを使えば、独学ならではのメリットも享受できます。
まず、予備校などと比較すると受講費がリーズナブルなため、費用を抑えて学ぶことが可能です。
また、いつでも受講できる動画やオンライン問題集などを使って学ぶため、自分の生活スタイルに合わせて、好きな時間やスキマ時間に勉強を進められます。
もちろん、講座を購入すればその日からスタートできるので、早く学習を始めたい人にも最適です。
合格レベルの実力を最短で身につけられる「スタディング 司法試験・予備試験講座」は、多くの受験生に選ばれています。
以下は、実際にスタディングを受講して、予備試験に合格された方々からいただいた喜びの声です。
▼バニラさん 予備試験合格
コンパクトなので全体像を早くつかむことができ、すみやかに問題演習に移ることができました。
問題演習に移る際も理解度としては半分もいかない状態でしたが、その分アウトプットに早めに移行できたことで、どの知識をどのように使うのかを意識しながら勉強できるようになり良かったです。
▼D.Sさん 予備試験合格
僕は法学部ではない学部に所属していたので、予備試験の勉強を始めるにあたって知識ゼロからのスタートでした。
そのため手軽にスマホで勉強できて、価格も安いスタディングをインプット教材として選びました。
授業動画をダウンロードすれば外でも見れるため、手軽にスキマ時間で勉強ができたためとても重宝しました。
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最後に、独学で司法試験・予備試験の合格を目指す方のよくある質問にお答えします。
司法試験の合格(予備試験+本試験)に必要な勉強時間は、個人差が非常に大きくなっています。
そのため、「◯時間勉強すれば合格できる」という基準はありませんが、目安を立てるとすれば、予備試験が3,000〜8,000時間、司法試験(本試験)が1,500〜2,000時間、合計で4,500〜1万時間程度です。
このように勉強時間には個人差がありますが、実は短期合格者に注目すると勉強時間を短くする方法を実践していたという共通点があります。
これは学歴や学習経験を問わず誰でも再現できるもので、これから勉強を始める人は必ず知っておくべき方法です。こちらの記事で詳しく解説しています。
【あわせて読みたい】司法試験の勉強時間は?短期合格者の勉強法を再現する方法を解説
司法試験に対し、合格率が低そうな印象を持っている人も多いかと思いますが、実は司法試験の合格率は30〜40%程度です。
他の国家試験の合格率は、宅建士が15〜17%程度、行政書士が9〜10%程度、社労士が6〜7%程度ですから、数値だけを見ると「法律系資格の最高峰」というイメージとは異なっています。
現在の司法試験の制度では、司法試験(本試験)よりも予備試験のほうが難易度が高くなっています。
予備試験の合格率は例年3~4%程度で、非常に難関であると言えるでしょう。
【あわせて読みたい】最難関と言われる司法試験。難易度は実際どのくらい?
今回は、司法試験・予備試験に独学で合格するための勉強方法などをご紹介してきました。
司法試験・予備試験は難しい試験ですが、「スタディング 司法試験・予備試験講座」では、独学でも合格を目指せるカリキュラムを用意しています。
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