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司法試験・予備試験の答案用紙 ダウンロードと書き方・勉強法

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司法試験・予備試験の答案用紙(PDF)のダウンロード

法務省のホームページでは、過去の司法試験・予備試験の解答用紙がPDF形式で公開されており、無料でダウンロードができます。

解答用紙は、以下のリンクから閲覧・ダウンロードができます。

司法試験の解答用紙(PDF)ダウンロード

>>令和4年(2022年)司法試験 短答式試験答案用紙

>>令和4年(2022年)司法試験 論文式試験答案用紙

予備試験の解答用紙(PDF)ダウンロード

>>予備試験 短答式試験答案用紙(法律基本科目)

>>予備試験 短答式試験答案用紙(一般教養科目)

>>予備試験 論文式試験解答用紙

司法試験論文式試験の答案用紙

司法試験の流れ


司法試験論文式試験は、7月中旬頃の5日間(中日が休日のため実質は4日間)のうち、前半の3日間で実施されます。

解答形式は論述式です。

出題範囲は下記のとおりです。

  • 法律基本7科目:憲法、行政法、民放、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法
  • 選択科目:倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法(公法系)、国際関係法(私法系)から1科目を選択

試験時間は必須科目が各科目2時間、選択科目が3時間です。配点は全科目100点です。

答案用紙はA4判縦置き、横書きの片面で罫線は23行です。

必須科目は1問につき表紙を除いて8枚、選択科目は1問につき4枚が配布されます。

A4答案用紙

【画像引用】法務省「令和4年(2022年)司法試験 論文式試験答案用紙」

予備試験論文式試験の解答用紙

予備試験の流れ

予備試験論文式試験は、9月中旬頃の2日間で実施されます。

出題範囲は以下の通りで、司法試験よりも科目数は多くなります。

  • 法律基本7科目:憲法、行政法、民放、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法
  • 法律実務基礎科目:民事実務、刑事実務
  • 選択科目:倒産法・租税法・経済法・知的財産法・労働法・環境法・国際関係法(公法系)、国際関係法(私法系)から1科目を選択

試験時間は下記のとおりです。

  • 憲法・行政法:2時間20分
  • 刑法と刑事訴訟法:2時間20分
  • 選択科目:1時間10分
  • 選法律実務基礎科目(民事実務、刑事実務択科目):3時間
  • 民法・商法・民事訴訟法:3時間30分

配点は各科目50点(法律実務基礎科目は民事・刑事が各50点)です。

答案用紙はA3判縦置き、横書きの両面で罫線は22行です。

法律基本科目と選択科目は科目ごとに1枚ずつ、法律実務基礎科目は民事・刑事それぞれに1枚ずつ配布されます。

A3答案用紙

【画像引用】法務省「予備試験論文式試験解答用紙見本」

論文式試験の答案の書き方・勉強方法

論文式試験における答案の書き方・勉強方法のポイントは次のとおりです。

  • 不慣れな時期はルールを緩めて練習する
  • 不慣れな時期でも分量制限は緩めない
  • 最終的には本番同様のスタイルを目指す
  • 項目立て(ナンバリング)をする
  • 答案作成上の注意点を理解しておく

1つずつ解説していきます。

不慣れな時期はルールを緩めて練習する

論文式試験は難易度が高く、勉強を始めたばかりのうちは答案を書くだけでも大変です。

最初から本番同様のルールを守ろうとすると、答案を書く練習すらできなくなってしまいます。

慣れていないうちは、答案を書く練習を重ねることを重視して、ルールを緩めるのがおすすめです。具体的には次のとおりです。

  • 回答を手書きではなくパソコンで作成する
  • テキストや参考書を見て答案を書く
  • 時間制限を緩める

不慣れな時期でも分量制限は緩めない

最初のうちは試験上のルールを緩めた練習でOKです。ただし分量制限だけは緩めないようにしてください。

極端な例えですが、本来答案が8ページの問題に対し、20ページも書いてしまう練習をしても意味がありません。

分量を無制限に緩めてしまうと、ただの作文になってしまい試験対策にならないのです。

このような練習をしても、書く時間がかかるだけで十分な学習効果は得られません。

他のルールは緩めても、分量制限だけは最初から緩めないのが重要です。

最終的には本番同様のスタイルを目指す

いつまでもルールを緩めたままでは、試験本番で通用するレベルのスキルが身につきません。

慣れてきたら、次のような本番同様のルールを守った練習を繰り返しましょう。

  • 分量制限を守る
  • 時間制限を守る
  • テキストや参考書を見ずに書く
  • 実際に手で書く

項目立て(ナンバリング)をする

項目立ての公式ルールは特にありませんが、一般的には下記のような形式がよく使われています。

そのため覚えておくと、答案を書く際に迷わずに済むでしょう。

第1…第2…
 1…2…
  (1)
   ア
    (ア)
     i
      (i)

まずは、上記の項目立てで答案構成を作りましょう。

できた構成に沿って書いていけば、答案作成がスムーズになります。

答案作成上の注意点を理解しておく

答案作成上の注意点は次のとおりです。

  • 答案は「読みやすく」なるように、論理の流れ項目立てを意識して書く
  • 1行あたり25文字程度になるくらいの大きな字で書く
  • 最後に「以上」と書く
  • 「特定答案」とされないようにする

特定答案とは、その答案を書いた人物が特定されるような答案です。

例えば自分の名前や、暗号と疑われるような記号、符号、図、文章などがある場合も特定答案だとみなされます。

特定答案とみなされた場合、採点者が不公平な採点をしないように0点となってしまうため、注意してください。

逆に、下記のような点はあまり気にする必要はありません。

  • 字のきれいさ(読める字であればOK)
  • 日本語の表現としての正しさ(文章としておかしくなければ OK)
  • 漢字もわからない場合はひらがな・カタカナでOK

【Q&A】論文式試験に関するよくある質問

最後に、論文式試験に関するよくある質問について解説していきます。

「再現答案」とは?

再現答案とは、論文式試験を受けた受験生が、試験後に自分の答案を再現して書いたものです。

再現答案を見ると、実際の受験生がどのようなレベルの答案を書いているのかが現実的に理解できます。

ただし再現答案はあくまで受験生が書いた答案であり、問題に対する「正解」ではありません。

また試験後に時間をあけて再現した答案であるため、試験本番で本当に同じ答案を書いていたのかは不明です。

試験に使う筆記用具は?

司法試験・予備試験ともに論文式試験では、黒インクボールペンまたは万年筆しか使えません。

万年筆のインクは乾くまでに時間がかかるため、ボールペンを使うのがおすすめです。

なお鉛筆やシャープペンシルなど、指定の筆記用具以外で記載された答案は、採点されない場合がありますので注意してください。

科目ごとの勉強方法は?

予備試験論文式試験の合格率は20%程度ですが、実は「全科目で上位20%の成績を取らなければ合格できない」というわけではありません。

いずれの科目でも「平均的な答案」が書ければ、全体で合格点を超えることができるのです。

論文式試験の科目ごとの勉強方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

【あわせて読みたい】予備試験論文式試験は「平均的な答案」で合格できる!勉強法を解説

まとめ

今回は司法試験・予備試験の答案用紙について解説しました。

  • 過去の司法試験・予備試験の答案用紙は法務省のホームページからダウンロード可能
  • 司法試験の答案用紙はA4判縦置き、横書きの片面で罫線は23行
  • 予備試験の答案用紙はA3判縦置き、横書きの両面で罫線は22行
  • 論文に不慣れなうちはルールを緩めて練習するといいが、分量制限は緩めない

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