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2024年(令和6年)予備試験の願書交付と出願手続

予備試験の受験願書を入手する

令和6年(2024年)予備試験の願書の交付期間は次のとおりです。

2024年(令和6年)2月19日(月)~3月15日(金)

交付期間の最終日は出願の締切日です。余裕をもって入手しないと出願できなくなりますので、ご注意ください。

予備試験の願書の入手方法は、「郵送で請求する」または「法務省に行く」です。いずれも請求できる数は1人1部となっています。

予備試験の願書の入手方法【1】郵送で請求する

封筒を2枚(送付用と返信用)と、郵便切手(140円分)を用意します。

▼送付用封筒

(1)表面に下記住所を記載します。

〒100-8977

東京都千代田区霞が関1-1-1
(法務省内)
司法試験委員会

(2)表面に赤字で「司法試験予備試験受験願書請求」と記載します。

(3)裏面に差出人名を記載します。

▼返信用封筒

<注意点>

返信用封筒は「角型2号【縦33.2センチ、横24.0センチ程度】」と指定されています。

法務省の案内文書には「返信用封筒がない場合は願書は郵送しません」とあります。忘れないように用意してください。

(1)表面に願書を送付してほしい場所(自宅等)の郵便番号・住所、氏名、電話番号を記載します。

(2)郵便切手を貼り付け、折りたたんで送付用封筒の中に入れます。

そして、前述の願書の交付期間内に「必着」となるように送付すれば、郵送による願書請求手続きは完了です。

予備試験の願書の入手方法【2】法務省に行く

郵送で請求するほか、法務省を訪ねて交付を受ける方法もあります。

▼交付場所

法務省(合同庁舎6号館A棟)1階東玄関(日比谷公園側)

>>Googleマップで見る

【画像引用】法務省「令和6年司法試験予備試験受験願書の交付等について」


▼交付時間

10:00~18:00

※土曜日、日曜日及び祝日等の休日は交付していません。

予備試験に出願する

予備試験の受験願書の提出方法は郵送(書留のみ)です。直接持参しても受理されません。

出願期間

予備試験の受験願書の提出期間は下記のとおりです。

令和6年(2024年)3月4日(月)~3月15日(金)消印有効


必要書類等

▼受験願書

入手した受験願書には下記の項目を記入します。

  • 氏名
  • 旧氏名(該当者のみ)
  • 通称または旧姓(該当者のみ)
  • 本籍地または国籍
  • 生年月日
  • 性別
  • 職種
  • 受験者ID(該当者のみ)
  • 最終学歴
  • 希望試験地
  • 選択科目
  • 受験特別措置の希望(該当者のみ)
  • 郵便物送付先住所(日本国内の住所のみ)
  • 連絡先

希望試験地は、東京都又はその周辺、大阪府又はその周辺、名古屋市又はその周辺、福岡市又はその周辺、仙台市又はその周辺、札幌市又はその周辺、広島市又はその周辺から1つ選択します。

選択科目は、倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法(公法系)、国際関係法(私法系)から1つ選択します。

▼写真

受験する本人の写真を願書に貼り付けて提出します。写真の規格はパスポート申請用の写真と同じです。下記のような点に注意して用意します。

  • 出願前6カ月以内に撮影したものであること
  • 写真サイズは縦45ミリ×横35ミリで、頭頂からあごまでが34ミリ程度
  • 無背景のカラー写真(印画紙)であること
  • 正面を向き、帽子をかぶらないこと。前髪等で顔が確認しづらいものはNG
  • 受験時に眼鏡を使用する場合は眼鏡をかけて撮影すること

出願

引用:法務省 令和6年司法試験予備試験 受験案内

▼住民票など

次の3点に該当する場合は、住民票の提出が求められます。

  • 司法試験および司法試験予備試験のいずれも出願したことがない場合
  • 受験者IDを紛失した、または取得したことがない場合
  • 日本国籍を有しない方で,通称による受験を希望する場合

住民票は、6か月以内に交付されたもので、生年月日および性別の記載があり、個人番号(マイナンバー)の記載がないものが必要です。提出した住民票は返却されません。このほか、人によっては戸籍抄本・除籍抄本や、障害や傷病の程度を証明する書類が必要になります。

▼収入印紙(受験料)

1万7,500円分の収入印紙(4枚以内)を願書に貼り付けます。現金、郵便切手、都道府県発行の収入証紙等は使用できません。

出願後に変更できること

下記の項目は、予備試験の願書を提出した後でも、届出により変更が可能です。

  • 氏名
  • 郵便物送付先住所(郵便番号)
  • 電話番号
  • 本籍地(都道府県が変更になる場合のみ)

出願後に変更できないこと

下記の項目は、予備試験の願書を提出した後に変更することはできません。

  • 試験地
  • 選択科目

ただし試験地は、やむを得ない理由(転勤など)がある場合、証明書類を添えて添えて指定の期限までに届け出れば、変更を受け付けてもらえます。

【参考】法務省「令和6年司法試験予備試験受験案内」

【参考】法務省「令和6年司法試験予備試験 受験願書の記入要領」

【参考】法務省「出願後の記載事項の変更について」

予備試験の日程・会場・出願者数・受験料

ここからは予備試験の日程・会場等について解説します。

【令和6年(2024年)】予備試験の日程

試験 試験実施 合格発表
短答 令和6年7月14日(日) 令和6年8月1日(木)
論文 令和6年9月7日(土)〜8日(日) 令和6年12月19日(木)
口述 令和7年1月25日(土)〜26日(日) 令和7年2月6日(木)

【令和6年(2024年)】予備試験の会場

▼短答式試験の会場

地域 会場名
札幌市又はその周辺 北海道文教大学
仙台市又はその周辺 仙台卸商センター産業見本市会館サンフェスタ
東京都又はその周辺 早稲田大学早稲田キャンパス、慶應義塾大学三田キャンパス、日本大学商学部、立教大学池袋キャンパス
名古屋市又はその周辺 愛知学院大学名城公園キャンパス
大阪府又はその周辺 関西学院大学西宮上ケ原キャンパス、大和大学
広島市又はその周辺 広島工業大学専門学校
福岡市又はその周辺 福岡工業大学


▼論文式試験の会場

地域 会場名
札幌市 TKP札幌カンファレンスセンター
東京都 TOC、ベルサール汐留、ベルサール渋谷ファースト
大阪府 TKPガーデンシティ東梅田、難波御堂筋ホール
福岡市 南近代ビル


▼口述試験の会場

法務省浦安総合センター(千葉県)

予備試験の試験日程と試験会場については、こちらの記事でも解説しています。

【あわせて読みたい】令和6年(2024年)司法試験・予備試験の実施日程・試験場(試験会場)

【令和6年(2024年)】予備試験の出願者数

令和6年(2024年)予備試験の出願者数はまだ発表されていません。

令和5年(2023年)予備試験の出願者数は16,704人でした。

▼直近5年の予備試験の出願者数の変化

試験年 出願者数 前年比(人) 前年比(%)
令和5(2023) 16,704人 +559人 103.5%
令和4(2022) 16,145人 +1,828人 112.8%
令和3(2021) 14,317人 -1,001人 93.5%
令和2(2020) 15,318人 +824人 105.7%
令和元(2019) 14,494人 +748人 105.4%

【あわせて読みたい】令和5年(2023年)予備試験出願者数について

【Q&A】予備試験に関するよくある質問

最後に、予備試験に関するよくある質問に回答します。

予備試験は独学で合格できる?

司法試験・予備試験に独学で臨むメリットは、勉強にかかる費用を大幅に抑えられることと、好きな時間に好きな場所で取り組めることです。ただし予備試験は合格率3〜4%程度の狭き門で、独学での合格は非常に難しいと言わざるを得ません。

それでも独学で合格したい場合、次の3つのポイントをおさえて学習する必要があります。

  • インプット量を必要最小限にする
  • 問題を解く練習に早く移行する
  • 論文式試験は合格者の思考を追体験して学ぶ

詳しくはこちらの記事で解説しています。

【あわせて読みたい】司法試験・予備試験の独学は無理?それでも独学したい人の勉強法

予備試験合格に必要な勉強時間は?

予備試験の合格に必要な勉強時間は、目安を立てるとすれば3,000〜8,000時間ですが、実際は学習経験などによる個人差が非常に大きく、「これだけ勉強すれば合格できる」というラインはありません。

ただし「勉強時間を短くする方法」は確実に存在します。これは短期合格者が共通して実践している勉強法であり、すべての受験生が再現可能な方法です。詳しくはこちらの記事で解説しています。

【あわせて読みたい】司法試験の勉強時間は?短期合格者の勉強法も解説

予備試験の短答・論文・口述の勉強方法は?

▼短答式試験

出題科目が法律科目だけでも7科目と非常に多く、出題範囲もかなり広くなっています。繰り返しの復習を習慣化することが重要です。

▼論文式試験

論文式試験で難しいのは、問題の内容よりも時間内に答えを書き切ることです。相対評価で採点されるため、どの科目でも受験生全体の平均レベルの答案を時間内に書けるように勉強します。

▼口述試験

口述試験は合格率が9割以上で、落とすための試験ではなく、合格させるための試験と言われますが、気を抜かずに実務基礎科目の勉強を続けることが重要です。

【あわせて読みたい】司法試験予備試験とは?合格率・日程・科目など基本情報を解説!

まとめ

今回は、予備試験の出願について解説しました。予備試験は難しい試験ですが、合格できれば司法試験の合格にもかなり近づくことができます。ご自分の知識レベルやライフスタイルにあった学習方法をとりいれて、合格レベルのスキル習得を目指しましょう。

自分のライフスタイルに合わせて勉強したい方には「スタディング 司法試験・予備試験講座」がおすすめです。講座内容は無料で体験できるので、ぜひチェックしてみてください。

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