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司法試験、実は合格者の大半は一発合格!短期合格の勉強法は?

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司法試験に一発合格する割合は?

まずは、司法試験に一発合格している人の割合から見ていきましょう。

例年、どれくらいの人が一発合格できているかについて解説します。

司法試験を受験する予定の人はぜひ参考にしてください。

合格者の【約9割】が一発合格

受験回数

試験実施年 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目
令和5(2023) 88.9% 6.9% 2.0% 1.3% 0.8%
令和4(2022) 74.6% 12.8% 6.3% 3.3% 3.0%
令和3(2021) 72.1% 12.2% 7.1% 5.3% 3.3%
令和2(2020) 66.2% 15.3% 8.7% 5.9% 3.9%
令和元(2019) 58.9% 18.8% 9.3% 7.2% 5.9%
平成30(2018) 56.5% 17.6% 12.3% 8.8% 4.8%

【参考】法務省「司法試験の結果について」(各年の「総合評価」)

近年の司法試験合格者の分布を見ると、どの年も1回目の受験で合格している人の割合が最も多いとわかります。

1回目で合格する割合は年々増加しており、令和5年(2023年)には全合格者の9割近くを占めています。

一方、受験回数が多くなるほど合格者の割合は減少しています。

受験者全体の【約4割】が一発合格

試験実施年 受験者数 受験回数1回の合格者数 合格率
令和5(2023) 3,928人 1,584人 40.3%
令和4(2022) 3,082人 1,046人 33.9%
令和3(2021) 3,424人 1,024人 29.9%
令和2(2020) 3,703人 960人 25.9%
令和元(2019) 4,466人 884人 19.8%

上記は、近年の司法試験の受験者数と一発合格した人の合格者数・合格率をまとめた表です。

これを見ると、令和元年(2019年)以降は受験者全体の2割〜4割程度の人が司法試験に一発合格しており、一発合格する人の割合は毎年増加傾向であることがわかります。

司法試験合格者はどんな人?

一発合格する受験者の割合がわかったところで、次に司法試験の合格者にはどんな人が多いのかを解説します。

令和5年(2023年)の結果をもとに、合格者の属性を見ていきましょう。

受験資格別の合格率

▼令和5年(2023年)司法試験 受験資格別の合格率


受験資格 受験者数 合格者数 合格率
予備試験 353人 327人 92.6%
法科大学院(全体) 3,575人 1,454人 40.7%
法科大学院(修了) 2,505人 817人 32.6%
法科大学院(在学中) 1,070人 637人 59.5%


司法試験の合格率は、法科大学院出身者が4割程度であるのに対し、予備試験合格者は9割以上となっています。

司法試験の合格率は、例年このように予備試験合格者のほうが圧倒的に高い傾向です。

予備試験合格者の司法試験合格率が高い主な理由には、以下の2つがあります。

予備試験自体が難しい

予備試験は、合格率3〜4%程度と非常に難易度の高い試験です。

予備試験に合格できる人は、その時点で司法試験でも通用するレベルの知識が身についていると言えるでしょう。

司法試験の内容は予備試験の延長線上にある

予備試験と司法試験は、試験内容が非常に似ています。

どちらも短答式試験と論述式試験が実施され、中でも短答式試験はまったく同じ問題の出題が少なくありません。

そのうえ、短答式試験科目数は予備試験のほうが多くなっています。

このように予備試験対策がそのまま司法試験に生かせるという点も、予備試験ルートの合格率の高さにつながっています。

合格者の平均年齢・性別

▼平均年齢

司法試験合格者の平均年齢は、28~29歳程度で推移してきました。

これは法科大学院を卒業して、受験資格を取得した25〜26歳の受験生が多いことが影響していると考えられます。

ただし、令和5年(2023年)からは在学中受験在学中受験制度がスタートしており、この影響で同年の司法試験合格者の平均年齢は前年より1.7歳低い26.6歳となっています。

【あわせて読みたい】司法試験の最年少合格は何歳?合格者の平均年齢は28歳

▼性別

令和5年(2023年)の司法試験における男女別の受験者数・合格者数は以下の表の通りです。

性別 受験者数 合格者数 合格率
304人 281人 92.4%
49人 46人 93.9%

司法試験に一発合格・短期合格する勉強法

司法試験の受験は、科目数が多くボリュームも大きい論文式試験が合否のカギを握ります。

ただし、短答式試験の対策もおろそかにはできません。

短答式試験の得点が最低ラインを超えていない場合、論文式試験は採点に進めず不合格になってしまうからです。

一発合格・短期合格を目指す人に向けて、論文式試験と短答式試験の効率的な勉強法を解説します。

司法試験 論文式試験の対策

▼【Step1】三段論法を習得する

三段論法とは「規範定立」→「あてはめ」→「結論」の順序で説得的に書くことで、法律家が身につけている基本的な思考の枠組みと言えます。

論文式試験の答案の書き方は、どの科目においても三段論法が中心となるため、その習得は必須です。

大部分の合格者は、意識的あるいは無意識的に三段論法に従った書き方をしています。

▼【Step2】各科目の論文の書き方を習得する

答案を書く際、法律の「規範」について趣旨(なぜそうなったのか)から規範を導く過程をどのように扱うかは科目ごとに異なります。

刑法ではあまり書かないが行政法では大きな配点が振られている場合がある、といった具合です。

過去問に着手する前に各科目の論文の書き方を習得しておきましょう。

▼【Step3】過去問を解く

過去問を解くときは、テキストで習得した知識や論点をどの場面でどのように論じるのか、しっかりと意識しましょう。

テキストの知識と論文を有機的に結びつけながら学習できます。

また、過去問を繰り返し解くことで「あてはめ」における事実の使い方や認定方法も掴めるようになります。

論文式試験の対策は、予備試験も司法試験も基本的に同じです。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

【あわせて読みたい】予備試験論文式試験は「平均的な答案」で合格できる!勉強法を解説

司法試験短答式試験の対策

▼民法

民法は条文や判例から幅広く出題され、学習範囲は膨大です。

中でも条文の知識のほとんどは、論文ではなかなか出題されず短答式でしか出題されない、いわゆる「短答プロパー」の知識です。

他の科目より多い配点を占める民法では特に、短答に焦点を据えた学習が必要になります。

▼憲法

憲法は条文や判例を中心に出題され、判例からの出題の比重が大きいことが特徴です。

判例は、ただ漫然と判例の文言を頭の中に入れていたのでは太刀打ちできないような、「内在的な理解」を問う問題が多いため、判例の読み込みによる内在的理解の獲得を中心に学習することが重要です。

▼刑法

民法は条文、憲法は判例に比重が置かれているのに対し、刑法は半々といったところです。

もっとも、刑法は判例と有力学説を対比させて、それぞれどのような結論が導かれるかという「学説」問題も存在します。

そのため、学習においては判例だけを唯一の正解として機械的に暗記するのではなく、有力学説が判例にどのような批判をしているか、判例の不都合性をどう解決しようとしているのかについても学習をすることで、さらに高得点を狙うことができます。

司法試験の短答対策はこちらの記事でも解説しています。

【あわせて読みたい】司法試験の短答式試験とは?合格率・出題傾向・勉強法

【Q&A】司法試験に関するよくある質問

最後に、司法試験の「勉強時間」や「受験回数制限」に関する質問に回答します。

司法試験の合格に必要な勉強時間は?

大前提として、予備試験や司法試験は「何年勉強すれば、何時間勉強すれば合格できる」という試験ではありません。

そのうえで目安を示すなら、以下の表のとおりです。

▼予備試験・司法試験の勉強時間(目安)


予備試験 司法試験(本試験) 合計
一般的な勉強法 6,000〜8,000時間 1,800〜2,000時間 7,800〜1万時間
短期合格者の勉強法 3,000〜5,000時間 1,500時間 4,500〜5,600時間

なぜ勉強時間に大きな違いが出るのか、短期合格者はどのように勉強しているのかは、こちらの記事で詳しく解説しています。

【あわせて読みたい】司法試験の勉強時間は?短期合格者の勉強法も解説

司法試験の受験回数制限は何回?

司法試験の受験は、受験資格を取得してから5年間という制限があります。

司法試験は年に一度実施されるため、最大5回の受験が可能です。

▼予備試験ルートの場合

予備試験合格発表後の最初の4月1日から5年間、司法試験を受験できます。

▼法科大学院ルートの場合

法科大学院修了後の最初の4月1日から5年間、司法試験を受験できます。

なお、令和5年(2023年)からは、条件を満たせば法科大学院在学中でも受験が可能となりました。

在学中に受験をした場合は、最初に司法試験を受けた年の4月1日から5年間の受験が可能となるため、最大5回という回数制限は変わりません。

【あわせて読みたい】司法試験は受験回数制限あり!何回で受かる?もし5回落ちたら?

まとめ

今回は司法試験に一発合格する割合や合格者の属性などについて解説しました。

  • 司法試験合格者全体のうち、約9割が一度目の受験者
  • 一発合格する受験者の割合は毎年増加傾向
  • 法科大学院出身者の合格率は4割程度なのに対し、予備試験合格者は9割以上

司法試験は難易度の高い試験ですが、しっかり対策をしておけば一発合格も夢ではありません。

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