法務省が公表した平成30年4月18日現在のDATAです。昨年との比較もまとめています。
5,726人(昨年6,624人)
昨年から人数で898人の減少、昨年対比は86.4%となりました。
受験予定者数と出願者数の違いですが、以下の数式を見るとその関係がはっきり分かります。
・出願者数=予備試験合格者+法科大学院修了者+出願時の法科大学院修了見込者
・受験予定者=出願者数‐出願時の法科大学院修了見込者のうち今年修了できなかった人数
次に司法試験の受験資格別の受験予定者数を見てみましょう。
LS出身は法科大学院修了資格で受験する方です(大学院の在学中に予備試験に合格している方もいます)。
予備出身は予備試験合格資格で受験する方です(法科大学院在学中に合格し、中退せずに卒業されている方もいます)。
受験資格 | 平成30年 (2018年) |
前年増減数 | 前年増減率 | 平成29年 (2017年) |
---|---|---|---|---|
LS出身 | 5,284人 | -930人 | 85.0% | 6,214人 |
予備出身 | 442人 | +32人 | 107.8% | 410人 |
合計 | 5,726人 | -898人 | 86.4% | 6,624人 |
毎年、法務省が公表しているDATAを遡ってまとめてみました。予備出身が年々増加していますが、対照的にLS出身が年々減少し、全体の受験予定者数を毎年引き下げています。
※予備試験合格者が初めて司法試験を受験した平成24年(2012年)から掲載しています。表中の人数の下は前年対比です。
試験実施年 | LS出身 | 予備出身 | 合計 |
---|---|---|---|
平成24年 2012年 |
11,005人 | 95人 | 11,100人 |
平成25年 2013年 |
9,994人 90.8% |
184人 193.7% |
10,178人 91.7% |
平成26年 2014年 |
8,908人 89.1% |
251人 136.4% |
9,159人 90.0% |
平成27年 2015年 |
8,650人 97.1% |
307人 122.3% |
8,957人 97.8% |
平成28年 2016年 |
7,249人 83.8% |
395人 128.7% |
7,644人 85.3% |
平成29年 2017年 |
6,214人 85.7% |
410人 103.8% |
6,624人 86.7% |
平成30年 2018年 |
5,284人 85.0% |
442人 107.8% |
5,726人 86.4% |
本日4/18に発表された受験予定者数では、受験回数別の人数も公開されました。
※人数の下段は割合です。
受験回数 | 平成30年 2018年 |
平成29年 2017年 |
---|---|---|
1回目 | 2,032人 (35.49%) |
2,269人 (34.25%) |
2回目 | 1,254人 (21.90%) |
1,611人 (24.32%) |
3回目 | 1,088人 (19.00%) |
1,280人 (19.32%) |
4回目 | 815人 (14.23%) |
1,035人 (15.63%) |
5回目 | 537人 (9.38%) |
429人 (6.48%) |
受験予定者は全体では前年より減少していますが、最後のチャンスとなる受験5回目は前年より108人増加・前年比125.2%となっていることが注目されます。
回数別の受験予定者数をみると、今年も受験1回目が最多なのは変わりませんが、他方で、受験2回目以上が合計で64.51%になり、受験生の約3人に2人が再チャレンジ組となります。
また、今年の4回目と5回目の受験者を合わせると1,352人で全体の23.6%と約4人に1人になります。
2015年の司法試験から受験回数がそれまでの3回から5回までに緩和され、確かにチャンスは拡大しましたが、他方で受験の長期化の傾向が強くなりました。
なお、受験資格別、受験回数別の合格者数については前年の平成29年司法試験結果をまとめています。
詳細は、法務省のホームページをご覧ください。
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