司法試験・予備試験の成績通知書とは?好成績なら就活で有利に

司法試験と予備試験を受験すると「成績通知書」を受け取ることができます。合格した場合は就職活動に活用する資料となります。不合格の場合も再チャレンジに向けた貴重なデータとなるため、すべての受験生にとって重要な書類です。

この記事では成績通知書の内容や活用方法について解説します。

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目次 Contents

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予備試験の成績通知書

予備試験は、例年7月に短答式試験、9月に論文式試験、翌年1月に口述式試験が実施されます。

合格発表は、短答式試験から順に8月初旬、12月中旬、2月となっており、法務省のWebサイトに掲載されます。

この合格発表後に、順次自宅へ郵送されるのが成績通知書です。

成績通知書の内容は試験によって異なりますが、科目ごとの得点や総合得点、順位などが記載されています。


なお不合格だった場合に届くのは、受験した試験の成績通知書のみです。

短文式試験・論文式試験に合格した場合は、成績通知書とともに次の試験の受験票が届きます。

口述試験に合格した場合は、成績通知書とともに合格証書が届きます。


短答・論文・口述の成績通知書

各試験の成績通知書について、発送時期、記載内容などは下記のとおりです。


▼短答式試験の成績通知書

全科目を受験した場合、8月中旬に発送されます。

記載内容は下記のとおりです。

  • 科目ごとの得点
  • 合計点
  • 順位

合格した場合は、論文式試験の受験票も同封されています。

不合格だった場合は、成績通知書のみが届きます。


▼論文式試験の成績通知書

全科目を受験した場合、12月下旬に発送されます。

記載内容は下記のとおりです。

  • 科目ごとの順位ランク(A〜F)
  • 総合得点
  • 順位

順位ランクは、Aが1〜300位、Bが301〜600位のように300位ずつに分けられていて、最低ランクのFは1,501位以下となっています。

合格した場合は、口述試験の受験票も同封されています。

不合格だった場合は、成績通知書のみが届きます。


▼口述試験の成績通知書

法律実務基礎科目民事および刑事をいずれも受験した場合、2月中旬に発送されます。

記載内容は下記のとおりです。

  • 総合得点
  • 順位

口述試験に合格できれば予備試験合格となるため、合格証書も同封されています。

不合格だった場合は、成績通知書のみが届きます。


予備試験の成績通知書と就職活動

予備試験の最終合格発表が実施されると、多くの法律事務所が予備試験合格者を対象とした冬のインターンの募集を開始します。

このインターンは「ウィンター・クラーク」や「ウィンター・アソシエイト」などと呼ばれていて、参加すると法律事務所の業務内容や雰囲気などを体験することが可能です。

また、事務所に所属している弁護士や採用担当者と直接話す機会もあるでしょう。

こうしたインターンへ応募をする際は、予備試験の成績通知書や合格証書の提出が必要となります。

予備試験の成績がよければ、このような就職活動につながる場でも有利になると言えるでしょう。


司法試験の成績通知書

司法試験(短答式試験と論文式試験)は、7月中旬の4日間に実施されます。口述試験はありません。

合格発表は11月初旬で、法務省のWebサイトに掲載されます。

短答式試験の成績通知書が届くのは8月中旬で、論文式試験の成績通知書が届くのは11月中旬です。

司法試験に合格していた場合は、論文式試験の成績通知書とともに合格通知書が届きます。

不合格の場合は、成績通知書のみが届きます。


短答・論文の成績通知書

▼短答式試験の成績通知書

8月中旬に発送されます。

記載されている内容は下記のとおりです。

  • 科目別得点
  • 合計得点
  • 合計得点による順位


▼論文式試験の成績通知書

11月中旬頃に発送されます。

記載されている内容は下記のとおりです。

  • 科目別得点
  • 合計得点
  • 公法系科目、民事系科目、刑事系科目の問別順位ランク(A〜E)
  • 合計得点による順位
  • 短答式試験と論文式試験の総合評価(※論文式試験のすべての科目で最低ラインに達した人のみ)

論文式試験の問別順位ランクは、Aが1,000位まで、B〜Dは500位ごとに区切られ、最低ランクのEは2,501位以下となっています。

司法試験に合格した場合は、論文式試験の成績通知書とともに合格通知書が届きます。

不合格の場合は成績通知書のみが届きます。


司法試験の成績通知書と就職活動

司法試験合格後の就活でも、司法試験での成績が重要となります。

また求人応募をする際は、司法試験の成績通知書や合格通知書の提出が求められます。

前述のとおり、成績通知書には順位ランクや順位が記載されています。上位合格をしていれば、就活を有利に進めることができるでしょう。

特に裁判官や検察官を志望している場合は、ただ合格するだけではなく、好成績をとって上位合格をしていることが重要となります。


司法試験・予備試験の合格証明書

司法試験・予備試験に合格し、合格証明書が必要な場合は発行を申請する必要があります。

申請の際は、どちらも下記の書類等を郵送で司法試験委員会に提出します。

  • 合格証明書交付申請書
  • 本人確認書類(運転免許証など写真入りの身分証明書の写し)
  • 現住所・氏名・生年月日が確認できる書類
  • 返信用封筒(送付先住所・氏名の記載、郵便切手の貼付が必要)

これらに加えて、合格後に氏名や本籍地の変更が生じた場合は戸籍抄本の提出も求められます。

なお、申請から合格証明書が届くまでには数週間程度かかる場合もあるため、申請の時期には注意してください。


【Q&A】司法試験・予備試験の成績通知書のよくある質問

最後に、司法試験・予備試験の成績通知書に関するよくある質問に回答していきます。


成績通知書の再発行は可能?

司法試験・予備試験ともに、成績証明書は再発行されません。

紛失してしまわないように、細心の注意を払って取り扱いましょう。


合格者の氏名を確認する方法は?

司法試験の合格発表は、法務省のホームページと官報で実施されます。

この官報には合格者の氏名、試験地、受験番号が記載されますので、誰でも確認が可能です。

なお、電話による合否や成績に関する問い合わせ対応はありません。


【あわせて読みたい】司法試験合格者の氏名が公表される「官報」とは?購入方法も解説


司法試験の合格者が多い大学院は?

令和4年(2022年)司法試験の合格率ランキングを見ると、上位は京都大法科大学院、東京大法科大学院、一橋大法科大学院となっています。

また同年の合格者数ランキングの上位は、京都大法科大学院、東京大法科大学院、慶應義塾法科大学院となっています。

なお、いずれのランキングでも予備試験合格者がすべての法科大学院を上回って1位でした。


【あわせて読みたい】司法試験・予備試験の合格率は?法科大学院・大学別ランキング


まとめ

今回は、司法試験・予備試験の成績通知書について解説しました。

  • 予備試験の成績通知書は各試験の合格発表後に届く
  • 司法試験の成績通知書は8月頃と11月頃に届く
  • 就活の際は成績通知書の提出が必要となるため、成績がよければと就活も有利になる
  • 合格証明書を受け取るには、郵送での申請が必要

司法試験・予備試験はどちらも非常に難易度の高い試験です。

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