宅建の勉強時間は300時間!最短3ヵ月合格のスケジュール&分野別時間配分

宅建の勉強時間は?短期合格を目指す人のスケジュールや分野別の時間配分

宅建合格に必要な勉強時間は200〜300時間。 1日2時間なら約5〜6ヶ月、1日3時間なら約3〜4ヶ月が目安です。

分野出題数目標
正解数
難易度勉強時間
(配分)
宅建業法20問18問以上ほとんどが易120時間
(40%)
権利関係14問10問以上難〜超難90時間
(30%)
法令上の制限8問5問以上易〜難50時間
(17%)
税・その他8問5問以上易〜難40時間
(13%)
※宅建試験全体の出題数は全50問です。

ただし、「何時間必要か」よりも重要なのはどう時間を使うかです。 同じ200時間でも、分野への時間配分や学習の順番を誤ると合格が遠のきます。

この記事では、合格者の学習パターンをもとに、分野別の時間配分と時期ごとの勉強法を具体的に解説します。

宅建合格に必要な勉強時間は?

まずは、宅建に合格するために必要な勉強時間について解説します。他の資格と勉強時間を比較すると、どのようになっているのかも見てみましょう。

宅建の合格に必要な勉強時間と試験の難易度

宅建試験に合格するために必要な勉強時間は、不動産適正取引推進機構のデータや各資格スクールの調査をもとに一般的に200〜300時間程度が目安とされています。

ただし、法律学習が初めての方や、学習時間を確保しづらい場合には、それ以上の時間が必要になることもあります。

試験範囲が広く、専門用語も多いため、宅建は決して簡単な資格ではありませんが、正しい学習方法を継続すれば十分に合格を目指せる難易度といえます。

宅建試験の合格率は例年15%前後で推移しており、国家資格の中でもやや難関とされています。

合格点は試験の難易度によって毎年変動しますが、過去の傾向では50問中35点前後が合格ラインとなっています(合格ラインは年度により変動)。

そのため、安定して合格を目指すには、合格点よりも数点余裕を持った得点力を身につけることが重要とされています。

これは、受験者数が例年約20万人と多く、学習量にばらつきがあるため、合格率が低く見えますが、しっかり準備した人の実質合格率はこれより高いと考えられます。

きちんと準備して臨めば、実際に感じる難易度は数字の印象ほどは高くないはずです。

他の資格と勉強時間を比較すると?

続いては、他の資格と比較してみましょう。

一般的に宅建と比較されることが多い不動産系・法律系資格について、合格に必要とされる勉強時間の目安は次のとおりです。

資格勉強時間
賃貸不動産経営管理士150〜200時間
管理業務主任者200〜300時間
マンション管理士400〜500時間
行政書士800〜1,000時間
司法書士3,000時間

勉強時間が近いのは、宅建と同じ不動産系の国家資格である賃貸不動産経営管理士管理業務主任者です。

難易度は、賃貸不動産経営管理士は宅建より易しい、管理業務主任者は宅建と同等かやや易しいです。

これらに比べてマンション管理士は、不動産系の資格の中でも勉強時間が多めで、宅建より難易度が高くなっています。

また、国家資格の中でも難関とされる行政書士、さらに超難関とされる司法書士は、宅建よりはるかに多くの勉強時間を必要とします。

資格試験に初めて挑戦する人は「宅建の勉強時間は200〜300時間」と聞くとハードルが高いと感じたかもしれませんが、他の資格と比べると少し気が楽になったのではないでしょうか?

資格取得において宅建は「登竜門」と言われることもあり、最初に目指す資格としてはちょうどいいレベル感です。

宅建取得で実力と自信をつけて、ダブルライセンス、トリプルライセンスに挑戦する人も多いです。

宅建の試験日は?試験全体のスケジュール

宅建試験は、例年10月の第3日曜日に実施されます。

2026年度(令和8年度)の宅建試験日は2026年10月18日(日)に予定されています。

この試験日に間に合わせるには、10月中旬から逆算して200〜300時間の勉強時間を確保できるようなスケジュールを組まなければなりません。

また、試験を受験するためには当然事前の申し込みが必要となります。申し込みそのものを忘れないよう、気をつけたいところです。

以下に、令和8年度(2026年度)の申し込み手続きから合格発表までのスケジュール予定を掲載しました。

▼試験の公告(官報公告)
2026年(令和8年)6月5日(金)(予定)

▼試験案内(申し込み書)の配布
インターネット:2026年(令和8年)6月5日(金)9:30~(予定)閲覧可 不動産適正取引推進機構ホームページに掲載
郵送:2026年(令和8年)7月1日(水)~ 7月15日(水)(予定)各都道府県ごとに指定の場所で配布

▼受験申し込み
インターネット:2026年(令和8年)7月1日(水)9:30~7月31日(金)23:59(予定)
郵送:2026年(令和8年)7月1日(水)~ 7月15日(水)(予定)

▼試験日の通知
インターネット:ウェブサイト「宅建試験マイページ」に試験会場が表示されます。
郵送:2024年度(令和6年度)より、試験会場はハガキではなく受験票(10月初頭)でお知らせされます。

▼受験票の郵送
2026年(令和8年)10月2日(金)(予定)

▼試験当日
2026年(令和8年)10月18日(日)(予定)
※試験時間は13:00~15:00(2時間)、試験会場への集合時間は12:30

▼合格発表
2026年(令和8年)11月25日(水)(予定)

最新の試験情報はこちらのページでご確認ください。

受験するかどうかは7月までに決めておきたい

前述の通り、試験の申し込み期間は7月上旬から下旬にかけての1ヶ月弱です。インターネットでの受け付け期間はさらに短くなっています。

このため、宅建の試験を受験するかどうかは7月までに決めておく必要があります。

ご自身の勉強の進み具合や試験までに確保可能な勉強時間を踏まえて、その年度に受験するか判断しましょう。

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何カ月勉強すれば宅建に合格できる?

宅建の合格に必要な勉強時間は、200〜300時間だとご紹介しました。

ではこれを日々の生活に落とし込むと、勉強期間は何ヶ月必要で、1日あたり何時間勉強すればいいのでしょうか?

半年(6カ月)程度が標準的

宅建士の資格を取得するためには、標準的に半年程度の勉強期間が必要です。

宅建試験の本番は、例年10月の第3日曜日に実施されます。

具体的には、4月から9月の間に学習し、10月に試験本番を迎えるのが一般的なイメージです。

とはいえ、半年間もの長期間、継続して勉強し続けるのは、実際にはかなりハードです。

特に4月は年度の開始に伴い、仕事やプライベートが忙しくなりがちな時期でもあります。

勉強を始めようと思っていても、なかなか手をつけられないケースも珍しくありません。

また、人によっては「試験に申し込んでから本腰を入れて勉強したい」と思っていることでしょう。

こうした場合には、試験申し込みが始まる7月から9月の3カ月を使って学習し、10月に試験本番を迎えるようなスケジュールになると考えられます。

では、半年または3カ月で合格を目指す場合、1日あたりの必要時間はどれくらいになるのでしょう。

平日と休日ではそれぞれ勉強時間の配分はどうすればよいのでしょうか。

合格に必要な勉強時間の目安をもとに、「総勉強時間が300時間の場合」と「総勉強時間が200時間の場合」に分けて計算してみました。

不動産や法律の予備知識なしで勉強を始める人は、試験当日までに合計300時間を目安として計画しておくのがおすすめです。

一発合格・短期合格から再チャレンジ合格まで!合格者の声を見てみる

半年で合格するための平日・休日の勉強時間

まず、半年で合格を目指す場合の平日・休日の勉強時間です。

仮に総勉強時間を300時間とした場合、半年で合格を目指すなら、平日2時間・休日1時間程度の学習を継続する計算になります。

「平日は忙しいから、休日にまとめて勉強したい」という人は、平日1時間、休日3時間という配分を目標にするとよいでしょう。

▼総勉強時間が300時間の場合(初学者におすすめ)

平日休日
2時間1時間
1時間30分2時間
1時間3時間

一方、そもそも学習に充てることができる時間が少ない人、勉強効率を高めて時短で合格したい人などの勉強時間は次の通りです。

▼総勉強時間が200時間の場合

平日休日
1時間1時間20分
30分2時間20分

いずれの場合も、試験日の半年前から勉強を開始すれば、1日あたりの勉強時間は平日1時間以内、休日2時間20分以内で済む計算になります。

勉強期間が半年あれば、多くの人にとって現実的で無理なく取り組める勉強スケジュールが組めそうです。

ハリハリハリーさん
2025年度 合格

仕事で必要という訳ではありませんが、不動産関連の知識は持っておきたいということで受験に挑みました。
まとまった勉強時間をとるのは難しかったので、通勤の往復と寝る前の1時間はほぼ毎日欠かさず学習するようにしていました。
半年前から開始したので、初学者でしたが余裕を持って本番を迎えられ、1回で合格することができました。
私の学習スタイルとスタディングの教材は非常にマッチしていたと思います。
もう次の資格学習でもお世話になっております、これだけのクオリティを安価に提供していただき感謝です!

tontomさん
2025年度 合格

工場勤務のサラリーマンなので、平日は30分程度しか、勉強時間が取れない状況でしたが、半年間、ほぼ毎日スタディングの動画でどうにか学習出来ました。
学習のポイントを上手く解説してくれていて、優先的に覚える必要のある箇所と、逆に時間を掛ける事に意味が薄い箇所を説得力ある説明してくれるので、メリハリある勉強が出来たかなと思います。
お陰様で、不動産の知識・経験ゼロからでしたが、合格する事が出来ました。

3カ月でも無理じゃない!短期合格を狙う平日・休日の勉強時間

次に、3カ月で合格を目指す場合の平日・休日の勉強時間です。

「締め切り間近まで受験を迷い、勉強を始めていなかったけれど、それでも間に合うのかな?」と不安な人もいらっしゃるでしょう。

結論から述べると、残り3カ月でも短期合格を目指すことは可能です。

勉強期間を7〜9月の3カ月間(平日60日・休日30日)と想定し、1日あたりの勉強時間を算出してみました。

▼総勉強時間が300時間の場合(初学者におすすめ)

平日休日
1時間8時間
1時間30分7時間
2時間6時間
2時間30分5時間
3時間4時間

勉強期間を3カ月に設定すると、1日あたりの勉強時間は当然長くなります。

しかし、平日に3時間勉強できれば、休日の勉強は4時間で済み、プライベートとの両立も現実的になります。

平日に1時間しか取れない場合は休日に8時間の学習が必要になるため、平日の勉強時間をいかに積み上げられるかが鍵です。

一方、勉強の効率をできる限り高めて、より少ない勉強時間で合格を狙うという考え方もあります。

▼総勉強時間が200時間の場合

平日休日
1時間4時間40分
1時間30分3時間40分
2時間2時間40分
2時間30分1時間40分
3時間40分

前述のケースと比べて、3カ月の短期決戦でも休日にぐっと余裕が出てきました。

3カ月で合格したい場合は、平日になるべく多くの勉強時間を確保することと、勉強方法を徹底的に効率化することが重要です。

あのねのねさん
2025年度 合格

会社から宅建士の資格を取ってくれないかと打診をされ、7月に試験の申し込みをしました。残りの時間も無いことから慌てて、毎朝4時から6時までの2時間とお昼休みに30分間の勉強を始めました。自己流の勉強は上手くいかず、知り合いからこんな講座があるよと紹介されてスタディングに申し込みました。残り3ヶ月切っていたので間に合うかは心配でしたが、隙間時間をうまく活用して初回で無事合格が出来ました。

AI復習問題では、何度も間違えた問題もありましたが、おかげで記憶に定着が出来たと思います。スタディング様々です。ありがとうございました。

ぴのぴのこさん
2025年度 合格

業務上必要となり、3ヶ月で取得を目指して勉強を開始しました。
3人の子供の子育て中であまりまとまった時間がとれないため、家事の隙間時間で取り組みました。
洗濯物を干しながら動画の音声のみを聞いたり等です。
一通り動画を見た後は、AI問題演習を繰り返しましたが、段々とスコアが上がって来るので楽しみながら取り組めました。
自信のない箇所は授業の動画に戻り視聴するようにして、しっかりと理解を深めるようにしました。
勉強仲間のコメントを見ていると、大変なのは自分だけじゃないなと感じ、頑張ろうと思えました。

動画も分かりやすく、全くの初心者の私でも合格できたので嬉しいです。
初めての試験でしたが、自己採点41点でした!ありがとうございました。

宅建の勉強スケジュールは、こちらの記事でも解説しています。

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社会人が1日2時間の勉強時間を確保する方法

社会人にとって、勉強時間を確保するのは簡単なことではありません。「宅建を目指したいけれど、忙しくて勉強できるか不安」という方もいるでしょう。

結論から述べると、忙しい社会人でも平日に勉強時間をしっかり確保する方法はちゃんとあります。

今回は1日2時間の勉強時間を確保する場合のスケジュール例を、2パターンご紹介します。

電車で往復1時間通勤している場合

まず、電車通勤に1日あたり1時間を使っている方が、1日2時間の勉強時間を確保する場合のスケジュール例です。

スケジュール勉強時間
行きの電車30分
昼休み15〜30分
移動時間15分
帰りの電車30分
帰宅後30分

往復の電車で1時間の勉強時間の確保ができれば、帰宅後の負担は軽くなります。電車内での勉強はスマホの活用がおすすめです。

狭い車内ではテキストや問題集は開きづらいこともありますが、スマホなら動画でインプット学習をしたり、スマホ用問題集でアウトプット練習をしたりするのがスムーズです。

可能であれば、昼休みも勉強にあててみましょう。食事と休憩を30〜45分で済ませ、残り15〜30分で勉強します。

すると、帰宅後の勉強時間は30分程度に抑えることも可能です。

自動車で往復40分の通勤をしている場合

次に、自動車通勤している方が、1日2時間の勉強時間を確保する場合のスケジュール例です。

スケジュール勉強時間
行きの運転中20分
昼休み20~40分
移動の運転中20分
帰りの運転中20分
帰宅後1時間

このスケジュールでは、往復40分かかる運転の時間も勉強しています。これは音声講座を活用して「耳から学ぶ」ことを想定しています。

音声でのインプットであれば、手がふさがっているときや視線をそらすことができないときでも勉強できます。

自動車での通勤中はラジオや音楽を聴いている方も多いですが、宅建を目指す期間だけは勉強時間に切り替えてみましょう。

帰宅後は、耳から学んだ内容をどれくらい理解できたか、ゲーム感覚で問題練習にチャレンジしてみましょう。

運転中はインプット、帰宅後はアウトプットというふうにやることが決まっていることで、学習の進みもスムーズになります。

スキマ時間の活用に最適な勉強ツールとは?

前述のように、忙しい社会人が平日に2時間勉強するには、スキマ時間の活用が重要です。

電車や自動車での移動時間のような毎日のスキマ時間をとことん活用するなら、いつでも持ち歩けてサッと取り出せる勉強ツールを使いましょう。

「スタディング 宅建士講座」は、スマホさえあればどこでも視聴できる動画講座で学べます。講座1回分は30分前後とコンパクトにまとまっています。

講座の音声だけをダウンロードすることもできるため、運転中など画面を見ることができないシーンでもインプット学習が可能です。

また、講座1回ごとに一問一答の問題がセットになっていて、講座視聴後にそのままスマホで問題練習へと進めます。

インプットとアウトプットをセットにした効果的な学習の流れを取り入れることができます。

 

出題分野別の勉強時間の配分

宅建試験の科目ごとの問題数を見てみましょう。

分野出題数目標
正解数
難易度勉強時間
(配分)
宅建業法20問18問以上ほとんどが易120時間
(40%)
権利関係14問10問以上難〜超難90時間
(30%)
法令上の制限8問5問以上易〜難50時間
(17%)
税・その他8問5問以上易〜難40時間
(13%)
※宅建試験全体の出題数は全50問です。

宅建試験は全50問ですが、科目によって問題数に大きな差があります。

そして科目ごとに難易度も異なります。

つまり合格するためには、科目によって勉強の仕方や割くべき勉強時間を変える必要があるのです。

では、各科目をどのように攻略していけばよいのでしょうか。

おすすめの勉強順は「権利関係」→「宅建業法」→「法令上の制限」→「税・その他」です。

出題数が最多で得点源となる宅建業法に最も時間をかけ、難易度が高い権利関係には2番目に多くの時間を確保するのが、最短合格への最適解です。

ここからは、宅建の試験科目ごとの勉強時間、科目の特徴、勉強のコツについて解説していきます。

各科目の勉強時間については、一般的に宅建合格に必要な総勉強時間は200〜300時間で、今回は300時間の場合の配分について記載しています。

勉強時間の目安は、スタディング講師陣の指導経験をもとに設定したものです。

【権利関係】90時間程度

勉強時間の配分

90時間程度(全体の30%)

権利関係は難易度が高く、配点も多い分野です。

勉強の着手が遅れると、インプット学習が終わらなかったり、問題演習が不十分なまま本番に臨むことになったりするおそれがあります。

宅建の勉強は、まず権利関係から始めましょう。

また、権利関係の問題は、問題文を正しく理解できなければ正解することができません。

1問あたりにかけられる時間が限られている試験本番では、なおさらです。

問題文で問われていることを正しく把握し、適切な答えを導き出せるよう、繰り返し演習するようにしましょう。

合格するための目標

14問中10問正解

権利関係は、民法や借地借家法などの法律や、それらに規定されている権利に関する問題が出題されます。

一番の特徴は、事例問題が多く、問題文の意図を正しく把握しないと解答できない問題が多いことです。

さらに問題数は宅建業法に次いで多い科目でもあります。

宅建試験で一番の難関科目と感じる人も多いでしょう。

勉強のコツ

権利関係を勉強する際に重要なのは、問題をよく読む癖をつけることです。

出題が多い民法や、借地借家法の問題では「誰が、誰に、何をするか」をしっかりと把握しましょう。

登場人物とその関係について、図で描いて整理すると状況を理解しやすくなります。

確実に得点できる力を身に付けるために、演習を重ねることが大切です。

【宅建業法】120時間程度

勉強時間の配分

120時間程度(全体の40%程度)

宅建業法は試験全体における出題数が最も多く、最優先で勉強時間を確保すべき分野です。

宅建試験の土台となる知識を多く含むため、着実な暗記が求められます。

反復学習で定着度が高まるので、1回あたりの勉強時間はコンパクトにまとめ、何度も繰り返すことに重点を置きましょう。

合格するための目標

20問中18問正解

宅建業法の配点は、試験全体の4割を占めます。

「宅建業法で満点近い点数を取得できなければ、合格は難しい」と言われることもあり、着実に得点を積み上げるべき最重要科目です。

他の科目より比較的素直な問題が出題され、年度ごとの難易度のばらつきも小さい傾向にあります。

その分、ミスを最小限に抑え、確実に得点できるように対策を徹底する必要があります。

勉強のコツ

宅建業法は、毎年ほぼ一定の難易度を保っているという特徴があります。

そのため、過去問を中心とした対策だけでも得点しやすいと言えるでしょう。

また、この分野では素直な暗記問題が多く、知識がそのまま正解に直結する出題分野となっています。

試験直前まで諦めずに、継続して演習に取り組みましょう。

ただ、暗記学習は文字を眺めるだけでは単調で、行き詰まりを感じることもあります。

暗記が苦手な人は、動画や音声でのインプットもうまく活用しながら学習を進めてみてください。

【法令上の制限】50時間程度

勉強時間の配分

50時間程度(全体の17%程度)

法令上の制限の出題範囲を網羅的に学習しようとすると、50時間では全く足りません。

「50時間」は、難易度や勉強効率を考慮し、ポイントを絞って学習する場合の目安です。

必ず押さえておくべき内容はしっかり定着させ、試験で出題された際には確実に得点できるようにしておきましょう。

合格するための目標

8問中5問正解

法令上の制限は、都市計画法や建築基準法など、土地の利用や建物の建築にあたって遵守すべき制限や規制について出題される科目です。

各法令によって難易度や得点のしやすさにばらつきがあります。

力を入れるべき項目と深入りすべきでない項目を意識して、効率よく学習を進めましょう。

勉強のコツ

法令上の制限では、難易度の見極めと、割り切った勉強が必要になります。

例年、この科目では都市計画法から2問、建築基準法から2問出題されます。

ただし、これら2法は学習範囲が広いうえに内容も専門的で、攻略に要する勉強量が多い割に、得点効率がよくないことが特徴です。

反対に、得点しやすい項目は国土利用計画法、農地法、宅地造成及び特定盛土等規制法(通称・盛土規制法)で、いずれも1、2日学習すれば十分な得点力が身に付きます。

勉強に割くことができる時間は限られています。

宅建試験は相対評価の試験であり、必ずしも満点を取らなければならないわけではありません。

目標とする5点をどの項目からどう取るのか、計画的に学習を進めましょう。

【税・その他】40時間程度

勉強時間の配分

40時間程度(全体の13%程度)

他の分野と比較すると、勉強にかけるべき時間は短いですが、頻出テーマについては確実に頭に入れておくことをおすすめします。

合格するための目標

8問中5問正解

税・その他では、税法や統計、土地・建物に関する問題が出題されます。

また、統計問題が毎年1問出題されます。

勉強のコツ

税・その他は、学習範囲が幅広く、十分な対策をせずに試験に挑む人も多くいるようです。

しかし、出題傾向がある程度分かっているので、諦めずに対策しましょう。

税・その他の頻出テーマは、税法の地方税、地価公示法、不動産鑑定評価基準などです。

これらの頻出項目を重点的に勉強しておけば、得点につながりやすいでしょう。

また、統計問題は、最新のデータが出題される傾向があります。

試験前に最新の情報を確認しておきましょう。

いつ何をやればいい?時期ごとの勉強法

宅建独学合格の勉強スケジュール

仕事や学校に通っていたり、1日の中で家事や子育ての時間が長かったりする場合は、宅建の勉強に割くことができる時間は限られているはずです。

独学で宅建への合格を目指す際には、どのくらいの勉強時間を割けばいいのでしょうか。また、長期的に学習スケジュールを立てたときには、それぞれの段階でどのような勉強をすればいいのでしょうか。

試験までの期間を「スタート期」「中期」「直前期」の3つに分けてご紹介します。

独学合格に必要な勉強時間

宅建試験に合格するために必要な勉強時間は、不動産適正取引推進機構のデータや各資格スクールの調査をもとに一般的に200〜300時間程度が目安とされています。

ただし、法律学習が初めての方や、学習時間を確保しづらい場合には、それ以上の時間が必要になることもあります。

試験範囲が広く、専門用語も多いため、宅建は決して簡単な資格ではありませんが、正しい学習方法を継続すれば十分に合格を目指せる難易度といえます。

しかし、予備知識なしの状態で勉強時間を200時間以内に抑えようと思うと、かなり効率よく勉強しなければ合格は難しいでしょう。

基本的には、不測の事態にも備えて300時間ほどの時間を確保し、コツコツと勉強することをおすすめします。

1日に勉強できる時間をもとに「いつ(何月)から勉強を開始すればいいか」を下記の表にまとめてみました。勉強の総時間は300時間で想定しています。

1日の勉強時間必要な日数勉強開始
2時間150日5月上旬
3時間100日6月下旬
4時間75日7月下旬

また、合格までに必要な勉強時間を決定づける要素は主に2つあります。一つは法律の勉強経験の有無、もう一つは学習効率です。

宅建の範囲では、民法や宅建業法などの法律の理解が必須です。

もし、これまでに宅建以外の資格での勉強においてこれらの法について学んでいたり、大学で法学について勉強していたりする場合には、法律関連の学習にかかる時間は大幅に削減できるでしょう。

また、宅建に関わる勉強をしたことがなかったとしても、学習効率が高ければ学習時間の削減を狙うことが可能になるでしょう。

忙しくて勉強時間の確保が難しい人は、合格へのノウハウが詰まった通信講座を活用することも一つの方法です。

スタート期

宅建_スタート期

宅建独学の試験本番までの時間を「スタート期」「中期」「直前期」の3つに分けた場合、スタート期はテキストを読んで知識をインプットしていく時期となります。

ただし、前述したように1周目の学習の学習にあまり時間をかけるべきではないので、「だいたいこういう内容なんだな」という流し読みでOKです。

テキストを読むことと並行して、問題練習もスタートしましょう。最初に取り組みやすいのは、マルかバツかで答える一問一答の問題集です。

過去問は四肢択一のため解くのに時間がかかりやすいですが、一問一答の問題ならサクサクと進めることができます。過去問は一問一答の次に着手しましょう。

このようにスタート期は、知識を得ることを主体としながら、問題文では覚えた知識がどのように問われるのかを把握していくことが大事です。

テキストを読むインプット学習だけでは片手落ちで、アウトプットもセットで行うことが重要です。

「テキストに書いていることは、すべて完璧に暗記しなければいけない」と考えてインプット学習ばかりするよりも、ざっとインプットして早めにアウトプットを開始するほうが効率的です。

この段階ではまだ解けない問題が多いかもしれませんが、ここで焦る必要はありません。解けなくてもあきらめずに勉強を続けていきましょう。

問題を解くためではなく、問題と解説を「読み物」として読むようにしてみてください。学んでいる内容への理解を深めていきましょう。

中期

宅建_中期

宅建独学の「中期」は、問題を解くアウトプットの期間です。スタート期に得た知識をもとに、問題練習を中心に学習を進めていきましょう。

スタート期の問題練習は一問一答が中心でしたが、中期は一問一答で整理した知識の使い方を鍛えるために、過去問の練習を主体に学習します。

わからない問題があったら、解説を読んだり、テキストに戻ったりして、問題を解きながら知識を補充していくというイメージで学習しましょう。

過去問練習を続けていると、自分の学習が足りていない部分が気になり、インプットをやり直したくなるかもしれません。

正しい知識を確認することはもちろん大事ですが、ここでずるずるとインプット学習主体に戻ってしまわないよう注意してください。

問題を解く力を高めることができるのは、インプット学習ではなく、実際に問題を解くトレーニングをするアウトプット学習です。

また、過去問練習の目的は「答えを覚える」ことではありません。

学習するときは、問題で示される4つの選択肢について、それぞれ正誤を判断できるように理解を深めていきましょう。

直前期

宅建_直前期

宅建独学の「直前期」は、中期に引き続きアウトプット主体の時間で、過去問を繰り返し解く期間となります。加えて、模試に挑戦することも忘れないようにしましょう。

宅建試験は重要論点が繰り返し出題される傾向にあります。試験本番で確実に得点できるように、過去問を使って仕上げていくことが大切です。

また、自分の苦手な部分も繰り返し復習して、克服しておきましょう。

過去問をとにかく繰り返すことが、合格への近道です。繰り返し解くことで出題傾向を把握でき、知識も整理されます。次第に解ける問題も増えていくはずです。

試験本番が近づいている直前期は、解くスピードにも意識を向けましょう。宅建試験は2時間で50問を解く必要があります。

1問あたりの時間は単純計算で2.4分となりますが、最後に見直しの時間を残しておくことを考えるともっと短くなります。

時間との勝負を制するためのポイントも、やはり過去問の繰り返しです。繰り返し問題を解いて理解が深まれば、選択肢の正誤を判断するスピードもあがっていきます。

また、直前期に活用しておきたいのが模試です。模試は「学習が終わってから、最後に力試しとして受験するもの」と思われがちですが、

実は「合格までに足りていない部分を模試で洗い出し、その部分を残りの期間で優先的に学習する」という使い方の方が効率的です。

早めに模試を受けることで、試験までの残りの期間をより有効に活用していきましょう。

宅建の時期ごとの勉強法については、この記事でも解説しています。

忙しい人におすすめ!効率のいい勉強法

仕事や家事など、日々忙しい中で勉強時間を確保するのは大変です。限られた時間で効率的に勉強する方法を身につけることが不可欠です。

ここでは、効率よく勉強するための勉強法や、押さえておくべきポイントをご紹介します。ご自身の状況に合わせて工夫をして、試験勉強を乗り切りましょう。

1回目の学習に時間をかけない

宅建試験は、覚えていれば解ける問題が多く出題されます。暗記に非常に効果的なのは反復学習です。

新しい知識を学ぶときは、できるだけ1回目の学習にかける時間を短くし、復習を何度も繰り返すことで知識の定着を図りましょう。

また、よくある失敗として、インプットに注力し過ぎたためにアウトプット学習がおろそかになってしまうというケースがあります。

せっかく知識をつけてもアウトプットが不十分では実際の得点にはつながりません。アウトプットの時間をしっかり取るためにも、1回目の学習はサッと終わらせることが重要です。

過去問を使って「解き方」を覚える

「宅建は過去問が大事」とよく言われますが、具体的にはどうすればいいのでしょうか?

時間がない人におすすめしたいのは、過去問の解説をすぐに読んでしまうことです。

過去問練習で大事なのは、答えそのものではありません。答えを導くための考え方や誤った選択肢の見分け方など、解き方を身に付けることが重要です。

過去問でわからない問題が出てきたら、長い時間をかけて考えるよりも、すぐに解説を読んで解き方を覚えてしまうほうが勉強時間を短縮できます。

すぐに解説を読まない場合も、答えを覚えるのではなく解き方を身に付けることを意識します。間違っていた問題に対しては、答えを導く上でどの過程が間違っていたのかを把握するようにしましょう。

インプットには動画や音声を活用する

仕事の打ち合わせや学校の授業などで「資料や教科書の文字を読んだだけではわからなかったけれど、人から説明されたらよくわかった」という経験はありませんか?

資格試験の学習ツールはテキストが中心になりがちですが、動画や音声によるインプットを積極的に活用してみてください。

テキストを開いても自分で読み進めるのがつらいという人も、理解しやすい映像や音声という形でインプットすれば、挫折を防げます。

ただし、見るだけ・聞くだけでは問題を解く力は身につきません。「勉強をしたつもり」になってしまわないように、問題練習をセットにして進めていきましょう。

まとめ

今回取り上げた宅建の勉強時間について、ポイントをおさらいしておきましょう。

  • 宅建合格に必要な勉強時間は200〜300時間、勉強期間は半年が目安。
  • 半年で合格するには、勉強時間は平日1〜2時間、休日1〜3時間が目安。
  • 1日2時間の勉強を続けるには、スキマ時間の活用が必須。
  • 配点が大きい宅建業法権利関係は勉強時間を多く取ろう。

宅建は、忙しい方でもスキマ時間を活用すれば十分合格を目指せる資格です。スキマ時間を徹底活用したい方は「スタディング 宅建士講座」をぜひチェックしてみてください。

>>「宅建士特集」記事一覧