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不動産業界で働いて3年になります。宅建士試験には挑戦し続けていますが、毎年あと一歩のところで不合格になっています。営業成績は良い方なので、今の会社では資格がないことで不利だとは思ってません。でも、不動産業界で転職するには、宅建士資格を持っていないと絶対に不利ですよね? |
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不動産業界での転職、宅建士資格を持っていなくとも、営業成績が良く、実力主義でポストも収入も上がる会社であれば、不利ではないでしょう。しかし、あなたは不動産営業を何歳まで続けられますか?営業一本でキャリアを築くことに不安はありませんか? |
ひと言に不動産会社の求人と言っても、その職種は様々です。特に求人が多いのは、営業職ではないでしょうか。売買・賃貸、いずれにしても営業人員は不足がちなのです。なぜなら、営業成績が振るわずに、離職する人も多いからです。
開発や用地取得といった、いわゆる仕入部署の求人もありますが、営業職よりは数が少ないです。
求人情報を詳しく見ると、興味深いことが分かります。営業職の募集要項には「宅建士資格を持っている方優遇」と書かれていることが多いですが、仕入部署の募集要項には「宅建士資格必須」と書かれていることが多いのです。
つまり、営業職の場合は、資格を持っていることも大事ですが、それより営業成績を上げられる方を優先していて、仕入部署の場合には、資格を持っていることが必須条件なのです。なぜなら、仕入部署では物件調査や市場調査に始まり、その土地に建築可能な建物のスペックを描ける能力なども必要で、地権者との交渉、物件取得後は近隣との折衝なども行いますから、宅建士を持っていないと安心して任せられない業務が多いのです。
一生涯、不動産営業を貫く意思があって、営業成績も常に上位をキープできる自信があるのでしたら、宅建士資格は不要かもしれません。
違うキャリアプランもあるかな?と考えられるのであれば、宅建士資格を取得した方が良いかもしれません。
宅建士試験の合格者の中で、不動産業に勤務している人の割合はどれくらいだと思いますか?
平成28年度試験の実績を見ると、3分の1程度なのです。意外に少ないと感じませんか?
不動産業の次に多いのは、「学生」で、その次は「建設業」です。そして「金融業」と続きます。
宅建士試験を受験する学生は、不動産業界への就職を希望している、あるいは内定していることが多いでしょうが、建設業や金融業を希望・内定している学生も一定割合いると思われます。
建設業では、宅建業免許を取得している会社も多数あります。ゼネコンと言われる会社は、ほとんどが建設業と宅建業の免許を持っています。
金融業では、不動産担保融資や住宅ローンを取り扱います。また、不動産証券化など金融と不動産の垣根がなくなり、どちらの知識も必要になっています。そこで、宅建士資格を持っている方が有利になるのです。
他にも、流通業であれば店舗開発部署への転職あるいは異動にも、宅建士資格者は有利です。
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