
宅建の試験会場は原則として居住地の都道府県と決められています。
しかし、住んでいる地域によっては試験会場まで遠い場合もあるため、会場を選択したり変更したりしたいという方もいるかもしれません。
そこで、宅建の試験会場の選び方や変更、事前に確認すべきことについて解説します。
宅建試験はどこで受けるの?
宅建試験に申し込む段階で、試験会場がどこになるのかを知っておきたいという方もいるでしょう。
お住まいの地域によっては、試験会場が遠方になることもあるからです。
宅建の試験会場は、原則的に居住地の都道府県で、大学や高校が会場となるケースが多くなっています。
試験会場は原則的に居住地の都道府県
宅建試験は、全国の都道府県で実施されます。
試験地・試験会場が異なっても、試験の日と時間、ルールなどはすべて一緒です。
もちろん試験内容や合格基準なども変わりません。
試験地は原則、申し込み時点における受験者の居住都道府県になります。
住民登録している地域で受験するのが原則ですが、学生や単身赴任者の場合、居住する都道府県での受験も認められます。
宅建は試験合格後に登録をしなければ資格を生かすことができません。
宅建士の登録も居住地(受験地)の都道府県で行うことになります。
転居の予定がある方は、受験地の都道府県が将来的にも重要になることを認識しておくとよいでしょう。
大学や高校が会場になることが多い
都道府県ごとに設けられる試験会場は、大学キャンパスや高校といった多くの人が集まれる教育機関となることがほとんどです。
そのほかには、公共の文化会館やホテルなどが会場になることもあります。
なかには毎年宅建試験を実施している会場もあります。
もちろん試験会場は必ず毎年同じというわけではありませんが、受験地の都道府県によっては会場を予想できる可能性もあるでしょう。
宅建の試験会場は選択・変更できる?
受験地の都道府県によっては、宅建の試験会場が複数設けられていることもあります。その場合は、試験会場を選択できたり希望を出せたりします。
しかし、一度試験会場が決まってしまうと変更はできません。
試験会場の選択方法や希望の出し方、万が一転居したときの対応方法について解説します。
試験会場を選択できるケースもある
試験を受ける都道府県に複数試験会場がある場合はインターネット申し込みの場合に限り、会場を選択することが可能です。
ただし、先着順で決定するため、会場の希望がある際は早めに申込みする必要があります。
以前は郵送申し込みの際に試験会場の希望を出すことができる都道府県もありました。
しかし、2021年度試験から試験会場の希望は受け付けなくなりました。
2023年度試験も郵送申し込み時に会場の希望はできなかったので、今後もその傾向は続くと考えてよいでしょう。
もし郵送申し込み時に希望を出せるように戻ったとしても、希望者が多ければ違う会場を指定されることもあります。
確実に試験会場を選択したい場合には、早めにインターネットで申し込みしましょう。
試験会場が決定した後の変更はできない
一度試験会場が決まってしまうと、どのような事情があっても変更はできません。
転勤や帰省などで都道府県を超えて転居をした場合でも、申し込み時点の居住地で試験を受ける必要があります。
転勤の予定がある人は注意しましょう。
万が一引越しをしたときの対処法
万が一引越しをして申し込み時点の住所が変更になった場合、受験票が新しい住所に届くように郵便局に転居届を出してください。
転居届が受理されれば、受験票は新しい住所に届きます。
また、住所変更した場合には、試験日当日に監督員に申し出ましょう。
試験後も合格通知書などが郵送されるので、新しい住所への変更手続きをする必要があります。
宅建の試験会場は事前に通知される?
宅建試験では例年8月下旬には試験会場が決定します。
近年の注意点としては、令和6年度(2024年度)から、はがぎによる試験会場通知が廃止された点を覚えておきましょう。
8月下旬には試験会場が決定する
宅建試験では7月に受験申し込み締切後、8月下旬には試験会場が決定します。
10月初頭に受験票が届き、そこには試験会場が記載されます。
ただし、10月の第3日曜日が試験日当日なので、受験票が届いてから会場がわかるのでは遅すぎると感じる方もいるかもしれません。
このため、例年8月の終わり頃に試験会場通知が郵送されていました。
令和6年度(2024年度)からハガキによる試験会場通知が廃止
令和5年度(2023年度)までは、試験会場が決定する8月下旬に、試験会場通知のハガキが受験者に届いていました。
しかし、令和6年度(2024年度)試験から、ハガキによる試験会場通知は廃止されました。
受験者が試験会場を確認する方法は、次の2つです。
- インターネット申込の方:ウェブサイト「宅建試験マイページ」で確認
- 郵送申込の方:専用のお問い合わせダイアル
【参考】一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験のスケジュール」
宅建の試験会場が決まったら事前に確認したいこと
宅建の試験会場が決まったら、事前に確認しておきたいことがあります。
必ず確認しておきたいのは次の3つです。
- 試験会場までのアクセス
- 受験票に記載される情報
- 試験当日の持ち物
試験当日に集中して勉強してきた成果を出せるように、事前に準備をしておきましょう。
試験会場までのアクセスを確認しよう!
宅建試験の会場は高校や大学の施設を借りて行われることが一般的です。
社会人には馴染みのない場所である可能性もあるかもしれません。
また、広大なキャンパスや校舎の一画が会場になっていることもあるので、周辺情報やルートをしっかり確認するようにしましょう。
場所によっては、駅からバスやタクシーを利用して向かうことになるかもしれません。
バス利用であれば時刻表などの確認も重要です。
インターネットなどで事前に下調べしておきましょう。
規定では、試験が開始して30分を過ぎると入室が認められないことになっています。
特別な事情もなく遅刻してしまうと受験できなくなるかもしれないため、会場ルートや場所の詳細、アクセス情報について当日までにしっかりリサーチしておいてください。
受験票に記載される情報を確認しよう!
宅建の試験会場に関する情報は、主催者側から送付される受験票に明記されています。
受験票に記載された試験地および試験会場以外での受験はできません。
試験地や試験会場の変更も認められないため、必ず自分が試験を受ける場所について確認するようにしてください。
なお、受験票は試験当日の必携品です。
もし受験票が届かなかった場合、試験会場についての確認を申込先の都道府県の協力機関または実施機関に連絡して問い合わせてください。
万が一、試験当日に受験票を忘れてしまった場合は、試験当日に会場の「相談係」まで足を運び、氏名・生年月日を申し出ましょう。
受験票を再発行してもらえます。
試験開始ギリギリになると間に合わない恐れもあるため、早めに会場に到着して手続きを済ませるようにしてください。
試験当日の持ち物を検討しよう!
試験会場によって試験当日の持ち物が変わる可能性があります。
受験票に持ち物に関して記載がありますが、一般的なものは次の通りです。
- 受験票
- 鉛筆やシャープペンシル(BもしくはHBがよい)
- プラスチック製の消しゴム
- 腕時計(スマートウォッチやアラーム機能は不可)
- 参考書(直前に見直すためのもの)
- 身分証明書(受験票を忘れたときに必要)
また、試験会場によっては次のようなものを準備しておくと安心です。
- スリッパ(中学校や高校が試験会場の場合必要になる)
- 上着(空調が効きすぎている会場もある)
- 軽食(自宅から会場までが遠い場合に持参するとよい)
- 少し多めの現金(駅からタクシーに乗車する場合に備える)
気持ちに余裕を持って試験に臨めるように、会場にあわせて事前に準備しておきましょう。
まとめ
宅建の試験会場は申し込みをした都道府県内で決定されます。
インターネット申し込みの場合は、希望する試験会場を選択することが可能です。
ただし、先着順で試験会場が決まるため、早めに申し込みをしなければ他の会場を選ぶことになります。
宅建試験申し込みに際しては、受験手数料の振り込みや顔写真の準備などが必要です。
自分が希望する試験会場を選択できるように、事前に申し込み手続きの方法を確認しておくとよいでしょう。

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