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宅建試験の受験者数や合格者の年齢は?近年の傾向を解説

宅建試験の受験者数や合格者の年齢は?近年の傾向を解説

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宅建試験の受験者・合格者の推移

2023(令和5)年度の宅建試験の受験者は233,276人でした。合格者は40,025人です。

合格点は36点、合格率は17.2%という結果でした。

最近5年間の受験者や合格者の推移は以下の通りです。

年度
受験者数
合格者数
合格率
合格点
2023年 233,276人 40,025人 17.2% 36点
2022年 226,048人 38,525人 17.0% 36点
2021年

(12月実施)

24,965人 3,892人 15.6% 34点
2021年

(10月実施)

209,749人 37,579人 17.9% 34点
2020年

(12月実施)

35,258人 4,609人 13.1% 36点
2020年

(10月実施)

168,989人 29,728人 17.6% 38点
2019年 220,797人 37,481人 17.0% 35点

2020年・2021年度試験は、新型コロナウイルスの影響で通常とは異なる体制で実施されていました。

受験者数は新型コロナウイルスの影響で若干減少した年度もありましたが、それでも国家資格試験のなかでも宅建試験はトップクラスの受験者数を誇っています。

2023年度の試験も約23万人が受験しており、今後も宅建試験の人気は続くと考えられます。

2023年度宅建試験の受験者・合格者のデータ

宅建試験を実施している「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」は、毎年宅建試験の受験者や合格者のデータを公表しています。

2023年度宅建試験の受験者や合格者のデータをご紹介します。

  • 申込者と受験者のデータ
  • 合格者の年齢・男女の割合
  • 合格者の職業別構成比
  • 合格者の都道府県別データ

申込者と受験者のデータ

宅建試験の申込者と受験者の男女別データは以下の通りです。

あわせて、一部の問題が免除になる講習修了者の人数をご紹介します。

▼申込者数

申込者数の合計は、289,096人でした。

男性は189,302人、女性は99,794人となっています。

このうち講習修了者は、55,229人でした。

男性は34,947人、女性は20,282人が講習を修了しています。

▼受験者数

受験者数の合計は、233,276人でした。

男性は151,848人、女性は81,428人となっています。

このうち講習修了者は、49,407人でした。

男性は31,291人、女性は18,188人が講習を修了しています。

▼受験率

申込者のうち実際に受験をした人の割合は80.7%でした。

男性は80.2%、女性は81.6%が受験をしています。

申込したものの受験しない人が一定数いる要因として、受験申込後の試験地・会場の変更ができないことがあります。

例えば、転勤などで引越をした場合でも、受験者の都合で変更をすることは一切できません。

宅地建物取引業に従事している方で、指定の講習を受けると、50問中5問が免除になりますが、その登録講習修了者の受験率は89.5%です。

登録講習を修了した人は、一般の申込者よりも受験する人の割合が高いことがわかります。

合格者の年齢・男女の割合

2023年度宅建試験の合格者のデータをご紹介します。

▼合格者

宅建試験の合格者は、40,025人でした。

合格者のうち男性は25,105人、女性は14,920人です。

合格者のうち登録講習修了者は11,927人となっています。

登録講習修了者で合格した人は、男性7,101人、女性4,826人でした。

▼合格率

合格者全体の合格率は17.2%でした。

男性16.5%、女性18.3%が男女別の合格率です。

登録講習修了者の合格率は24.1%で、男性22.7%、女性26.5%となっています。

▼合格者の年齢

合格者の年齢は平均35.6歳です。

男性は36.0歳、女性は35.0歳となっています。

合格者の職業別構成比

合格者の職業別の割合は以下の通りです。

職業
不動産業
金融業
建設業
他業種
学生
主婦
その他
構成比 35.2% 8.2% 8.8% 25.0% 10.9% 4.0% 7.9%

上の表を見ると、宅建資格を目指す人は不動産業にとどまらないことがわかります。

現在は就労していない学生や主婦も、就職が有利になるようにという目的で取得する人が多いのでしょう。

つまり、宅建は不動産業界での実務経験がなくても合格することができる資格だといえます。

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合格者の都道府県別データ

都道府県別に受験者数・合格者数をみていくと、最も比率が高いのが東京都で受験者47,693名・合格者9,031名となっています。

反対に、受験者数が最も少ないのは鳥取県で、受験者数519名・合格者数70名となっています。

首都圏の一都三県は、いずれも受験者数10,000人を超える受験者過密地域です。

宅建試験は申し込み時点での居住地が試験地となるため、都市が持つ人口構造の影響は避けられません。

なお、宅建士の資格登録先は、試験地の都道府県になります。

つまり、都道府県別にみる合格者の数は、そのまま新規で増える宅建士の登録者数とみてよいでしょう。

まとめ

宅建試験の受験者や合格者の人数や合格率について解説しました。

宅建試験の受験者や合格者の傾向についてまとめると、以下の通りになります。

  • 宅建試験は毎年20万人以上が受験する人気資格
  • 新型コロナウイルスの影響で2020年以降受験者数が減少した年もあったが、基本的には受験者数は増加傾向
  • ここ5年間の合格率は13%~18%で推移
  • 登録講習修了者の合格率は特別高くないが、受験率は高い
  • 合格者の平均年齢は35.6歳
  • 合格者の職業は不動産業にとどまらない

宅建は国家資格のなかでもトップクラスの人気を誇る試験です。

受験資格はないので、年齢や学歴、実務経験にかかわらず誰でも受験できます。

しかし、2023年度の合格率は17.2%と高くはなく、簡単に取得できる資格ではありません。

試験範囲が広いので、スキマ時間を使いながら効率よく勉強していく必要があります。

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