不動産業界に就職を希望している大学生です。宅建士試験を受けて、合格後は資格を活かしていきたいと考えています。合格後に資格を維持するためには、結構費用がかかると聞きましたが、いくらくらいかかるのですか? |
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資格の維持費用の前に、登録費なども必要です。ここでは受験料、登録実務講習、資格登録、宅地建物取引士証交付、更新費用の順に解説しましょう。 |
宅建士資格試験の受験料は、8,200円(非課税)です。※令和5年度 (2023年度)現在
何度も受験することになると、当然ですがその分費用がかさみますので、ぜひとも一発合格してください。
宅建業の実務経験が2年未満の方は、資格登録をすることができません。この場合、登録実務講習を修了することで、資格登録が可能になります。
気になる登録実務講習の費用ですが、講習を実施する機関によって異なります。おおむね20,000円程度です。
資格登録は、宅建士試験を受験した都道府県で行います。登録手数料は37,000円です。
また、資格登録する際には、本籍地の市町村が発行する「身分証明書」と、法務局で取得する「登記されていないことの証明書」が必要になります。そのための費用も、大きな金額ではありませんが必要になります。
宅地建物取引士証の交付申請手数料は、4,500円です。
試験合格後1年経過した方は、交付申請前に法定講習を受講する必要があります。その場合、法定講習受講料として12,000円が別途必要です。
宅地建物取引士証の有効期間は5年です。すなわち、5年に一度、更新手続きをしなければなりません。
更新費用は、法定講習受講料と交付申請手数料を合わせて、16,500円です。
最後に、試験合格してもすぐには資格登録しない、資格登録しても宅建士証は必要ないという方のために、追記しておきます。
一度、資格試験に合格すれば、すぐに資格登録しなくても、いつでも資格登録することができます。(実務経験2年未満の方は、登録実務講習受講が必要です。)
また、資格登録をしておけば、法定講習を受講することで、いつでも宅建士証の交付申請ができます。
つまり、宅建士資格試験合格の効果と、資格登録については、有効期間がないのです。
ただし、資格登録の欠格要件に該当すると一定の期間、資格登録ができなくなり、当然、宅建士証の交付を受けることもできませんので注意してください。
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