さまざまな種類がある宅建の通信講座。提供する会社が豊富なだけに、どの通信講座がふさわしいか迷われる方も多いでしょう。宅建通信講座の選択基準として、「商材のチェック」「インプット・アウトプット学習の充実度」「コストパフォーマンス」が挙げられます。どの通信講座を選ぶかで学習のモチベーションも変わってくるため、講座選びは時間をかけて行いましょう。
どの通信講座も、教材や学習資料の製作・開発には力を入れています。
ただテキスト内容の理解を目指すにしても、文字情報だけに頼るのではなく、DVDやweb動画を使った映像学習も昨今ではメインストリームになりつつあります。
動画配信で受ける宅建の講義は、視覚と聴覚を使った学習で、文字情報を目で追うだけの勉強方法よりインプットしやすいメリットがあります。
映像学習できる通信講座の比較では、どの商材が使いやすいか細かくチェックしたうえで選択することが大切です。
動画の場合、撮影方法や撮影環境によって音声や画質のクオリティに差が生じます。「先生の声が聞き取りにくい」「画質が暗くて集中できない」などの不満があると、勉強のモチベーションにも影響を与えますので、クオリティチェックが欠かせません。
映像や音声のクオリティをチェックするには、実際に視聴して聞き取りやすさやみやすさなどを確認する方法が一番です。無料視聴サービスやお試しプランがある講座だと、気軽に利用できるため、こちらの情報も合わせてチェックしてください。
インプット・アウトプットどちらの学習も充実
宅建に限らず、どの資格試験でもいえることですが、インプットとアウトプット双方の学習をバランスよくこなす必要があります。
インプットが足りなければいくら問題を解いても理解度は深まりませんし、アウトプットができていなければ本番で実力どおりのパフォーマンスを発揮するのも難しいでしょう。このふたつはいわば、合格というゴールに向かうために不可欠な車の両輪ともいえるのです。
宅建で最重視される科目は、宅建業法と民法。このふたつの配点が総得点のおよそ7割を占めます。
「宅建業法=過去問(アウトプット)」「民法=インプット」といわれるくらい、それぞれに特色があり、アプローチ方法が異なる点が見逃せません。そのうえ、上述した「車の両輪」の視点も必要となります。
インプット・アウトプット双方を効率良く学習できる通信講座の選択が、宅建合格のカギを握るといっても言い過ぎではないでしょう。
コスト的にやさしいかどうか
通信講座を選択する場合、どうしても気になるのがコストです。どんなにすぐれた教材があり、講師のラインナップが充実していても、費用の面で折り合いが付かなければ妥協せざるをえないでしょう。
すべての受講生が資金に余裕があるわけではありませんし、現実的に払える金額には限度があります。金額面で負担を増大させない意味でも、サービス全体の品質とコスト、双方のバランスがとれた平均点の高い通信講座が望ましいといえます。
「1年で宅建試験に合格する」という目標であれば、まず1年間の資金プランを立ててください。
収支のバランスや可能な貯金額を考慮して、「これくらいの資金が手元に残る」という計算ができれば、予算に見合う通信講座も見つけやすくなります。コスト対策まで計画的に実行することで、お金の問題に頭を悩ますことなく、日々の学習に専念できるのです。
通信講座選びにも時間を使おう
通信講座の内容、サービスの差によって、学習意欲にも影響が出ます。そのため、事前の見極めと取捨選択が非常に大切なプロセスといえます。
内容の充実度や商材のクオリティ、コスト、アフターフォローなどチェック項目はさまざまですが、やはりもっとも効果的な確認方法は実際に試してみて、よいところも悪いところも肌で感じることです。
このステップを踏むことで、自分に向いている講座かどうかの見極めが容易となります。
無料お試しサービスや入会前のお試しプランなどを提供する通信講座はたくさんあります。見切り発車で選ばず、こうしたサービスを積極的に活用して使いやすい講座を見つけてください。