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司法書士試験の内容と配点は?

司法書士試験(筆記試験)の出題形式や配点を教えてください。
筆記試験は多肢択一式と記述式です。配点は、択一式が210点、記述式が140点で合計350点です。

司法書士試験は、筆記試験と口述試験に分かれていて、それぞれ以下の日程で実施されます。

【試験の日程】

筆記試験例年7月の第1週目の日曜日
筆記試験の合格発表例年9月末~10月初旬
口述試験例年10月中旬(平日)
最終合格発表例年11月初旬

筆記試験と口述試験がありますが、事実上「筆記試験のみ」と考えて構いません。

口述試験は試験を受けさえすれば合格するといわれています。(欠席・遅刻はだめだと思いますが・・)
口述試験は筆記試験に合格できる実力を備えている場合は、十分合格できる試験です。

したがって、これから勉強を始める場合は、まずは、筆記試験にターゲットを絞れば大丈夫です。

筆記試験の出題形式と配点

司法書士試験(筆記試験)は、択一式と記述式に分かれていて、それぞれ以下の通り試験が実施されます。

試験時間午前の部9:30~11:30午後の部13:00~16:00
形式択一式択一式記述式
科目民法
商法(会社法)
憲法
刑法
20問
9問
3問
3問
不動産登記法
商業登記法
民事訴訟法
民事執行法
民事保全法
供託法
司法書士法
16問
8問
5問
1問
1問
3問
1問
不動産登記法
商業登記法
1問
1問
35問35問2問
配点105点105点140点
350点

※:択一式問題は1問3点

従来の筆記試験午後の部の記述式問題の配点は「2問で70点満点」でしたが、令和6年度以降の筆記試験から140点満点になる旨が令和5年12月4日に発表されました。

これを見ると、択一式の問題で全体の配点の60%を占めます。

また、各科目(法律)によって出題数が大きく異なるのが特徴です。

ただし、問題数が多いところだけ勉強すればよいかというとそうでもありません。

そこには、「基準点」が関係してきます。

択一式問題の「基準点」とは

司法書士試験では、「基準点」という制度があります。

これは、試験全体の合計点による合格点とは別に、次の試験区分ごとにも「基準点」をもうけて、仮に全体で合格点を超えていても、いずれかの区分で「基準点」を下回っているものがあれば、不合格になるというものです。

【試験区分】

  • 午前の部(多肢択一式問題)
  • 午後の部(多肢択一式問題)
  • 記述式問題

具体的には、以下の「令和6年度の合格点と基準点」を確認してみてください。

令和6年度司法書士試験筆記試験の合格点等について

1.筆記試験合格点 満点350点中267.0点以上
(午前の部の試験の多肢択一式問題,午後の部の試験の多肢択一式問題又は記述式問題の各成績のいずれかがそれぞれの基準点に達しない場合には,それだけで不合格となります。)
2.多肢択一式問題及び記述式問題の基準点
午前の部(多肢択一式問題)の基準点 満点105点中78点午後の部(多肢択一式問題)の基準点 満点105中72点記述式問題の基準点 満点140点中83.0点(法務省のHPより)

※令和6年度以降の筆記試験から、記述式の配点が140点満点になる旨が令和5年12月4日に発表されました。

この記事を監修した人
山田 巨樹 講師(司法書士・スタディング 司法書士講座 主任講師)


司法書士試験合格後、1998年から大手資格学校にて司法書士試験の受験指導を行う。その後、大手法律事務所勤務を経て独立し、東村山司法書士事務所を開設。2014年、「スタディング 司法書士講座」を開発。実務の実例を交えた解説がわかりやすいと好評。