司法書士の口述試験の概要や合格率は?落ちないって本当?

司法書士試験の最後に実施される口述試験。不動産登記法や商業登記法、司法書士法について質問されて回答する面接形式の試験です。この試験は基本的に落ちることはなく、毎年ほぼ100%の合格率を出しています。

今回は、司法書士の口述試験について説明します。

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司法書士の口述試験の概要や合格率は?落ちないって本当?


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司法書士試験の口述試験とは

司法書士試験は7月実施の筆記試験と、10月実施の口述試験に分けられます。

筆記試験合格者のみが受けられる口述試験は、司法書士として必要な資質と能力が試される最終テストといえるでしょう。


【合わせて読みたい】令和5年度(2023年度)司法書士試験の日程


口述試験の科目・形式

口述試験は面接形式で約15分間ほど行われます。

一室に案内されると、面接官2人を前に着席。面接官からの質問に対し、口頭で答えるという流れです。


口述試験の試験科目は、以下の3つです。

  • 不動産登記法
  • 商業登記法
  • 司法書士法

いずれも司法書士業務を進めるうえで必須となる知識であると同時に、筆記試験でも実力が試された内容です。

筆記試験は問題用紙を前に、机上で解くという形式でしたが、口述試験は面接官2人が相手。

質問に対し、なぜそういう結論にたどり着けるのか、明快な論理で説明しなければなりません。


口述試験の質問例

口述試験では最初に受験番号と氏名、生年月日を聞かれ、その後に科目別の質問が実施されます。

口述試験での質問例は、以下のとおりです。


▼不動産登記法

  • 仮登記とは何ですか。
  • 仮登記権利者はどのような場合に単独申請ができますか。


▼商業登記法

  • オンライン申請の対象になるものをいくつか挙げてください。
  • オンライン申請する場合の登録免許税の納付方法を教えてください。


▼司法書士法

  • 司法書士の職責を述べてください。
  • 司法書士法に定められている業務を3つ答えてください。

口述試験には筆記試験と違った緊張感がありますが、筆記試験の対策としてしっかりと勉強をしていれば答えられる問題が多く出題されます。

また、答えられなかったときは面接官が手助けしてくれる場合もあるので、焦らずしっかりと受け答えすることが大切です。


日時・会場・持ち物など

口述試験は、例年10月上旬もしくは中旬の平日に行われます。

試験会場は管区法務局が指定する場所で、筆記試験合格者に発送される受験票に記載されています。

なお、指定会場以外での受験ができない点には注意してください。


持ち物は、口述試験の受験票および筆記用具です。筆記は黒インクの万年筆またはボールペンに限られます。

試験当日は、試験についての注意事項に関する説明があります。

そのため、試験開始時間の30分前には着席していなければなりません。

万が一、遅刻した場合はどんな理由であれ受験できませんので、当日は朝から気を引き締めるようにしてください。


合格者の発表

合格発表は、受験地を管轄する法務局または地方法務局で行われます。

それ以外にも、法務局ホームページや官報で確認できます。

合格者には、司法書士試験合格者証が交付されます。合格証書の交付式は、11月下旬に行われるのが一般的です。


司法書士口述試験の合格率はほぼ100%?

面接官2人を相手に、口頭で質問に答える口述試験です。

独特の雰囲気のなかで行われるだけに一見すると難しそうですが、合格率はほぼ100%といわれるくらいで、基本的には落ちることはほとんどありません。

口述試験というものの、最後に実務知識を確かめるための儀礼的な要素が強い試験ともいえます。


出題される不動産登記法・商業登記法・司法書士法の3科目のうち、司法書士法の内容は毎年決まっているといわれます。

内容がほぼ予想されるだけに対策もとりやすいでしょう。

不動産登記法・商業登記法は範囲が広すぎて完全に網羅するのが難しい科目です。

しかし、筆記試験の合格者であればこの2つの法律に関する理解度は相当高く、筆記から口述に答える方法が変わっただけともいえます。

そのため、筆記試験のおさらいだと思って楽な気持ちで挑むとよいでしょう。


また、答えられないからといって大きな失点になるわけではなく、質問に窮すれば助け船を出してくれる面接官もいるほど。

これらの点を踏まえると、筆記試験よりはリラックスした気持ちで臨めそうです。


口述試験に落ちたときは免除制度を利用できる

万が一、口述試験に合格できなかったとしても、来年は筆記試験を受けずに再チャレンジが可能です。

免除制度によって筆記試験合格者は翌年度の筆記試験を受けずに、口述試験の受験ができるためです。

ただし、申請しなければ免除制度の利用はできませんので、合格者は必ず規定の方法に従い、申請手続きを取ってください。


司法書士口述試験に合格するコツ

司法書士試験の口述試験に合格するコツは、落ち着いて回答することです。

すでに知っている内容でも、いざ本番で質問されると言葉に詰まるのはよくあることです。

面接官から質問された際に問題なく回答できるように、試験対策として声に出して答える練習をすると良いでしょう。


司法書士試験の合格率は4〜5%ほどですが、口述試験はほぼ100%の割合で合格できる試験です。

口述試験は受験生を振るいに書けるための試験ではなく、面接官は基本的に合格するように進めてくださるようです。

口述試験が実施されるのは筆記試験合格発表の約2週間後なので、筆記試験が終わったらすぐに口述試験の対策を始めましょう。


口述試験合格後は新人研修

一般的に司法書士の口述試験に合格した後の流れは、以下のとおりです。

  1. 司法書士試験に合格
  2. 中央新人研修
  3. ブロック新人研修
  4. 司法書士会新人研修
  5. 司法書士特別研修・認定考査
  6. 司法書士事務所に就職

中央新人研修では、司法制度の歴史や司法書士の主な業務内容、司法書士としてのマインドなどを学びます。

eラーニング研修のため、インターネット環境があれば受講する環境は選びません。


ブロック新人研修は全国8ブロックに分かれて実施されます。

研修の内容はより実務に直結した内容で、開業に必要な知識や心構えなどです。


司法書士会新人研修は、全国各地の司法書士会で実施されます。

実際に司法書士事務所で実務を学ぶ研修です。

いずれの新人研修も受講には費用がかかります。

司法書士試験合格後の新人研修について、詳しくはこちらのページをご確認ください。


【合わせて読みたい】司法書士合格後の新人研修とは?


まとめ

司法書士の口述試験についてお伝えしました。

  • 司法書士筆記試験に合格すると口述試験を受験できる
  • 口述試験は面接官2人との面接形式で約15分間実施される
  • 口述試験の出題科目は不動産登記法、商業登記法、司法書士法の3つ
  • 司法書士口述試験は受験すればほぼ100%合格できる
  • もし口述試験に落ちたときは翌年の筆記試験が免除される

口述試験は受験生のほとんどが合格できる試験のため、本番では焦らず落ち着いて受験することが大切です。


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