司法書士試験の合格までに必要な勉強時間は約3,000時間
司法書士の資格を取得するには、約3,000時間と言われることが多いようです。
これは司法書士の試験範囲が広く、全てを学習するのには3,000時間必要とされているというものです。
アンケート調査結果|3,000時間程度の学習時間が必要
以前、資格取得エクスプレスで実施したアンケートでは、司法書士試験の合格者のうち、約8割が勉強期間が「3年未満」であったと回答しています。
また、1日の勉強時間は「2~3時間」と回答された方が最も多く合計で約35%となっていました。
※1日に3時間以上勉強して、より短期間で合格している人もいました。
仮に1日の勉強時間を3時間として、3年間勉強したとすると
3時間 × 365日 × 3年 = 3,285時間
となります。このことから「司法書士に合格するのに3,000時間程度の勉強が必要」というのは、誤った数字ではないと考えることができるでしょう。
【学習期間別】司法書士試験合格を目指す際の勉強時間目安
3,000時間といっても、1日の勉強スケジュールがいまいちピンと来ないかと思います。
勉強期間を3年、2年、1年と仮定したとき、3,000時間勉強するために1日あたりどれくらいの勉強時間が必要なのか計算すると以下のようになります。
3年で合格を目指す場合
3,000時間 ÷ ( 365日 × 3年 ) = 2.73時間/日
3年で合格を目指すと1日あたり3時間弱となります。
2年で合格を目指す場合
3,000時間 ÷ ( 365日 × 2年 ) = 4.10時間/日
2年で合格を目指すと1日あたり4時間強となります。
1年で合格を目指す場合
3,000時間 ÷ ( 365日 × 1年 ) = 8.21時間/日
1年で合格を目指すと1日あたり8時間強となります。
このように、例えば1年で3,000時間を確保しようと思うと、仕事以外の時間で1日8時間の勉強時間を確保しなければなりません。
また3年で3,000時間の勉強時間を確保しようとしても、仕事以外の時間に毎日3時間弱勉強する必要があります。
以上から、働きながら司法書士の勉強をすることがいかに難しいことかがわかります。
社会人が働きながら司法書士試験の勉強をする方法!
「働きながら司法書士試験に合格するのは難しいのかな……」と感じる方もいるのではないでしょうか。
確かに司法書士試験の難易度は高いですが、勉強方法について見直せば、忙しい社会人の方でも効率よく勉強し、合格を目指せます。
今すぐに実践できる方法を紹介しますので、司法書士試験合格を目指している方は試してみましょう。
1.司法書士試験の勉強をする時間帯を見直す
- 仕事が終わって家に帰ってから何時間か司法書士試験に向けて勉強をする
- 休日に1日中勉強して、平日の分を取り返す
上記のような勉強方法をしている方は、まず勉強する時間を見直しましょう。
例えば通勤時間に電車の中で勉強するだけでも、勉強時間を確保できます。
通勤時間が1時間の方なら往復で2時間の勉強時間を確保でき、ランチタイムにも勉強すればさらに30分程度は勉強時間を増やせるでしょう。
就寝前や朝起きてすぐの時間帯も有効に活用すれば、さらに勉強時間を確保できます。
このようにスキマ時間を利用して勉強すると、大変効率よく勉強できます。
ただし、電車の中でテキストが開けない、持ち運びが大変、問題演習ができないなどのデメリットもあるため、状況に応じて工夫が必要です。
- 通勤時間やランチタイムにしっかり勉強できて持ち運びが容易な教材
- リラックスしたままの姿勢でも勉強できる教材
上記の条件に当てはまる教材なら、スキマ時間にも勉強しやすいでしょう。
2.司法書士試験合格に必要な勉強時間を短くする
3,000時間も勉強をするのが難しい場合は、そもそもこの「3,000時間」を短くするのも作戦のひとつです。
例えば、試験によく出題される問題に絞って勉強をすれば、勉強する範囲は減らせます。
さらに、しっかり記憶に定着しやすい勉強の進め方をすれば、復習する回数を減らせ、勉強時間を短くできます。
具体的に、勉強する範囲を減らす方法は、以下のとおりです。
- 司法書士試験に精通している人からよく出る問題範囲を指導してもらう
- しっかり記憶に定着させるにはテキストを読む
- 講義などのインプットの後すぐに問題演習などアウトプットしてしっかり定着させる
ここのポイントとしては、いかに時間をかけずに正確に頻出問題を知ることと、インプットした内容と演習問題を効率よく関連付けて整理することになります。
3.無理をせず、コツコツ勉強できる計画を立てる
勉強を開始するにあたって計画を立てる場合、最初はモチベーションが特に上がっているため無理な計画を立てがちです。
無理な計画をこなそうとするとだんだん勉強が嫌になり、ついには途中でやめてしまうという問題が起こってしまいます。
無理のない計画を立てるようにしましょう。
特にモチベーションが下がってしまったときに、「勉強しない日を作らない」ということが大切だとおっしゃっている合格者の方も多くいます。
モチベーションが下がると、机に向かって勉強するのがなかなか難しいかと思います。
そこで、リラックスした状態で活用できる教材を使用することです。
例えば動画で見れる講義を聞き流してみたり、スマホで問題を解いてみたりすることが挙げられます。
少しでも勉強をしてみると、なんだかんだ勉強を進めていたという体験談もありますので、勉強を取りかかりやすい環境を整えることが大切です。
4.とにかく司法書士試験の合格を目指す
司法書士としてのスキルは資格勉強ではなく、司法書士として働くことで磨かれます。
したがって、司法書士の試験に割く時間はとにかく短くし、資格試験に合格して、一刻も早く司法書士として活躍することを目指したほうが良いでしょう。
そのためには、資格勉強として学ぶ内容は、合格に必要な範囲を最小限に学習すれば合格を目指せる講座を選ぶと良いでしょう。
司法書士試験に独学は無理?合格するコツ3選
結論からお伝えすると、司法書士試験は独学でも合格できます。
ただし、出題範囲が広く、非常に難易度の高い試験です。並大抵の努力では合格できないでしょう。
そこで、独学で司法書士試験に合格するためのポイントは、以下の3つが挙げられます。
- 確かな学習スケジュールとモチベーションの維持が必要
- 過去問を解いて着実に実力をつける
- 法改正の対策をする
独学での試験勉強を考えている方は、ぜひチェックしておきましょう。
確かな学習スケジュールとモチベーションの維持が必須
長丁場の試験勉強を乗り切るためには、しっかりとした学習スケジュールを立て、そして着実にこなしていく必要があります。
学習スケジュールを立てても無理のある計画を立てると、継続できません。
独学で完璧なスケジュールを立てるのは難しく、自分の力量と学習計画のバランスを保つのが難しいでしょう。
そして、試験に合格するまでの間、スケジュールをこなしていくためにはモチベーションの維持もかかせません。
独学すると1人きりで勉強をすることになるため、モチベーションの維持も課題です。
数カ月程度ならモチベーションを維持できても、1年以上と長期間になると気持ちが途切れてしまうこともあるでしょう。
そこで、司法書士試験を目指す仲間を探すなどして、モチベーションを維持する方法を知っておくことが重要です。
過去問を解いて着実に実力をつける
司法書士試験に合格するためには、膨大な知識のインプットが必要です。
「知識を身に付けないと」という思いから、テキストや講義動画を観るなどのインプットにばかり集中してしまいがちです。
しかし、インプットだけでは合格するための得点を獲得できません。
そこで重要となるのが、インプットと同時にアウトプットの練習も行うことです。
過去問や練習問題などを使って、実際に問題を解いてみると、インプットした知識を確実に点数へと変えるスキルを身につけられます。
司法書士試験では、時間内にすべての問題を解かなければいけません。
過去問などを使ったアウトプットの学習は、出題傾向などを知ってスピーディに問題を解く訓練にもなります。
法改正への対策をする
法律は毎年のように改正されているため、独学で合格するには、最新の法改正について自分で情報収集しなければいけません。
司法試験に独学でチャレンジする場合は、法改正への対策が必要な点を頭に入れておきましょう。
司法書士試験対策用のテキストや問題集などさまざまな市販教材がありますが、なかには最新の法改正に対応していないものも含まれます。
そのため法改正に対応するには、最新の法改正に対応している教材を選択する、もしくは自分自身で最新の法改正などの情報をインターネットで収集するといった対策が大切です。
一方、資格講座を受講する場合は、最新の法改正までカバーされた講義を受講して対策できます。
おすすめの勉強法「スタディング司法書士講座」
スタディングは、難関資格の司法書士の合格に特化したオンライン講座です。
短期で合格した人の勉強法を分析し、短期間での合格を目指します。
スタディングならスマホで学習が完結するため、スキマ時間にどこでも学習が可能です。
通勤時間に動画講義を見て、ランチタイムに演習問題、就寝前に復習で再度動画講義を見るといった使い方もできます。
動画講義なら音声だけでも学習ができるので、「ながら勉強」も可能で、より勉強時間を確保しやすくなっています。
また、スタディングは徹底した過去問分析から頻出の問題を洗い出し、重点的に学習します。
試験に出ない範囲を勉強し無駄な時間が生まれてしまわないように、勉強範囲も最適化しています。
さらにスタディングの動画講義・問題演習はリラックスした姿勢でも見ることができますので、夜の就寝前や朝体を起こす前にも横になったままの姿勢でも問題ありません。
モチベーションが上がらないときも、動画を見るだけなら比較的勉強を始めやすく、試験勉強を途中でやめてしまうリスクも減らしてくれます。
ぜひ司法書士の試験対策に、スタディングの司法書士講座をチェックしてみてください!
司法書士試験に関するよくある質問
司法書士試験を受験するにあたって、さまざまな疑問や不安を抱いてしまう方も少なくありません。
合格を目指すためには、試験対策を行って疑問や不安を早い段階で解消しておくことが大切です。
ここでは、司法書士試験に関するよくある質問とその回答をまとめました。
司法書士試験を独学で勉強する場合1年で合格できる?
司法書士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、約3,000時間です。
独学の場合、効率が落ちてしまうことを考えると、さらに長い時間がかかる可能性もあります。
そのため、1年間で合格を目指すのはかなりハードルが高いと言えます。
仮に、3,000時間の勉強を1年間でこなすとすれば、最低でも毎日8時間以上勉強する必要があります。
より余裕を持って勉強時間を確保するのであれば、10時間以上勉強することになるでしょう。
そのため、独学で合格を目指すのであれば、かなりの覚悟とスケジュール管理が必要です。
35歳から司法書士試験に挑戦するのはアリ?
司法書士試験は、年齢に関係なくチャレンジすることができる資格であり、もちろん35歳から司法書士試験に挑戦できます。
実際に司法書士試験合格者の多くは、30〜40代の方です。
司法書士試験合格への道のりは決してラクではありませんが、資格を取得することで現在の仕事に生かせたり、キャリアアップしたりできる場合は、十分に挑戦する価値があります。
司法書士の資格を取得するのは時間の無駄って本当?
司法書士の資格取得が無駄になることはありません。
司法書士の資格は独占業務があり、就職や転職の際にも重宝される資格です。
司法書士として独立開業も可能です。
自分が目指す仕事や働き方に司法書士の資格が必要な場合は、時間がかかったとしても取得する価値は十分にあります。
一方で、「とりあえず資格が欲しい」といった感覚で挑戦する資格としては、難易度が高すぎるとも言えます。
まとめ
司法書士試験に合格するための、必要な勉強時間の目安や難易度、合格するための方法について紹介しました。改めて重要なポイントをおさらいします。
- 司法書士試験合格のために必要な勉強時間の目安は3,000時間
- 司法書士試験に合格するために必要な準備期間は最低でも1年
- 働きながら司法書士試験に合格するためにはしっかりとした計画が必要
- 司法書士試験に合格するためには効率的な勉強が重要
これから司法書士を目指す方におすすめなのが、スタディングの司法書士講座です。
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