司法書士合格後の新人研修とは?特別研修や就職までの流れも解説

司法書士試験合格者たちが目指す次なる目標は、各都道府県主催で行われる新人研修の修了です。

試験合格から研修、司法書士会への入会というルートをスムーズに進めるためにも、新人研修の種類や開催時期、費用についてしっかり把握したうえで、研修に臨みましょう。

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目次 Contents

司法書士合格後の新人研修とは?特別研修や就職までの流れも解説


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司法書士試験合格後の流れ

司法書士試験合格後に司法書士として働くまでの流れは、次のとおりです。

  1. 司法書士試験に合格する
  2. 司法書士新人研修を受ける
  3. 就職活動をする
  4. 司法書士事務所などに就職する
  5. 日本司法書士会連合会に名簿登録・司法書士会に入会する

まずは司法書士試験に合格しなければいけません。

筆記試験・口述試験を受けて、最終合格発表があるのは11月初旬です。


司法書士試験合格後に司法書士になるには、新人研修を受講します。

また、認定司法書士として活動したい場合は、特別研修を受講し、認定考査に合格しなければいけません。

司法書士事務所などへの就職活動は、新人研修と並行して行うのが一般的です。

早い人は、司法書士試験合格後すぐに就職活動に取り掛かります。

司法書士として働く前に、日本司法書士会連合会への名簿登録と司法書士会への入会も忘れてはいけません。

新人研修を修了し、司法書士会への入会も完了すれば、いよいよ司法書士として働き始められます。


司法書士の新人研修とは

新人研修とは、日本司法書士連合会が実施する研修で、今後1年以内に日本司法書士会連合会に名簿登録・司法書士会に入会する予定の試験合格者が対象です。

司法書士法第25条では、「司法書士は、その所属する司法書士会及び日本司法書士会連合会が実施する研修を受け、その資質の向上を図るように努めなければならない。」と定められています。


新人研修には、以下の3種類があります。

  • 中央新人研修
  • ブロック新人研修
  • 司法書士会研修

研修の開催時期は、司法書士会が籍を置く都道府県ごとに異なるものの、おおむね司法書士試験の最終合格発表後の12月からスタートするのが慣例です。

12月から翌年3月まで、約4カ月にわたって内容の濃い研修プログラムが実施されます。


中央新人研修

2022年度(令和4年度)の研修を参考に、日程や内容をご説明します。

パソコンやモバイル端末から受講できる「eラーニング研修」です。

開催時期は、地域によって異なり、3グループ8ブロックに分けられて、それぞれ決められた期間内に受講します。


▼令和4年度中央新人研修の日程

グループ 受講期間
第1グループ 令和4年12月3日~令和4年12月19日 北海道ブロック・東北ブロック・近畿ブロック
第2グループ 令和4年12月20日~令和5年1月5日 関東ブロック
第3グループ 令和5年1月6日~令和5年1月22日 中部ブロック・中国ブロック・四国ブロック・九州ブロック


ブロック新人研修

ブロック新人研修は、各司法書士協議会によって行われる研修です。

中央新人研修と同じように、パソコンやモバイル端末から受講できる「eラーニング研修」です。

開催時期は、地域によって異なります。

全国8ブロックに分けられ、それぞれ決められた期間内に受講します。


▼令和4年度ブロック新人研修の日程

ブロック 受講期間
北海道ブロック会 令和5年1月23日~令和5年1月29日
東北ブロック会 令和5年1月15日~令和5年1月23日
関東ブロック会 令和4年12月18日~令和5年1月15日
中部ブロック会 令和5年1月9日~令和5年1月15日
近畿ブロック会 令和4年12月10日~令和4年12月11 日、

令和4年12月15日~令和4年12月17 日、

令和4年12月23日~令和4年12月25日、

令和5年1月7日、9日、13日~15日

中国ブロック会 令和5年1月7日~令和5年1月14日
四国ブロック会 令和5年1月7日~令和5年1月13日
九州ブロック会 令和5年1月13日~令和5年1月20日


司法書士会研修

各都府県の司法書士会および北海道の4司法書士会(札幌・函館・旭川・釧路)が実施する研修です。「配属研修」とも呼ばれます。

司法書士事務所の一員として勤務し、現場業務を体験しながら実務を学びます。

実施時期は各司法書士会によって異なるため、事前にWEBサイトなどをみて確認してください。

ちなみに令和4年度の東京司法書士会主催の新人研修は、令和4年12月5日〜令和5年1月31日に実施されました。

なお、東京司法書士会に入会予定の方に限らず、他会に入会予定の方も東京司法書士会主催の新人研修を受講できます。


認定司法書士になるための特別研修

特別研修とは、簡易裁判所で取り扱う訴訟案件(140万円以下の訴訟額)を担当するうえで必要な実務と知識を学ぶための研修です。

いわゆる法務省が認定する認定司法書士になるための登竜門です。

受講対象者は司法書士会会員または、司法書士法第4条で定める司法書士になる資格を持つもののうち、特別研修の受講希望者です。

特別研修はWeb会議システムを活用して、オンラインで実施されます。

ただし、一部集合形式です。

第22回司法書士特別研修は、令和5年5月24日から同年7月2日まで開催されました。

研修を終え、認定司法書士になるための試験「簡裁訴訟代理等能力認定考査」に合格すると、同資格が与えられます。

令和3年度の試験日は令和3年9月12日でした。


【合わせて読みたい】司法書士が認定考査を受けるメリットは?認定司法書士になる流れや難易度


司法書士新人研修・特別研修の費用

司法書士新人研修と特別研修はそれぞれに受講費用が設定されているため、受講する研修の内容によってかかる費用は異なります。

例えば、中央新人研修とブロック新人研修、東京司法書士会の新人研修、特別研修まで一通り受講する場合は、合計25万円程度の実費となります。

なお司法書士会研修の研修生は、一般的に無料で事務所に入所できて実務を学べます。


中央新人研修およびブロック新人研修

司法書士の新人研修に必要な費用は77,000円(税込)です。

  • 中央新人研修:44,000円
  • ブロック新人研修:33,000円

ただし、上記金額は新人研修の受講日のみのため、参加する新人研修によって別途費用がかかるケースがあります。


司法書士会新人研修

東京司法書士会を例に挙げると、新人研修の受講費用は33,000円(税込)です。

大阪司法書士会主催の新人研修の受講費用は30,000円など、地域によって受講費用が異なるため、詳細は受講予定の司法書士会のホームページをご確認ください。


特別研修

特別研修の受講費用は145,000円です。

上記の費用には教材費や副教材費、修了証明書発行手数料が含まれており、認定考査費用は含まれていません。


合格後、研修に申し込む方法

各研修によって申し込み方法や申込期間が異なるため、それぞれの研修ごとに申し込み方法を紹介します。


中央新人研修およびブロック新人研修

中央新人研修およびブロック新人研修には、インターネットから受講申し込みできます。

受講する場合は、受付期間内に日司連研修総合ポータルに掲載している新人研修申込専用サイトから申し込みましょう。

ちなみに、令和4年度の受付期間は令和4年11月7日〜11月20日までの2週間でした。


司法書士会新人研修

司法書士会新人研修の申し込み方法に関して、詳しくは受講予定の司法書士会のホームページで確認しましょう。

東京司法書士会の新人研修を例に見ると、申し込み方法はWeb申込です。

東京司法書士会のホームページから申し込めます。


特別研修

特別研修の申し込み方法は、Web申込のみです。

研修管理システムLeafにアクセスして、必要事項を記入の上、申込手続きを行いましょう。

令和5年度の申込受付期間は、令和5年3月8日〜3月16日までの9日間でした。


司法書士試験合格後・新人研修についてよくある質問

司法書士試験合格後・新人研修に関してよくある質問を紹介します。


合格後に新人研修を受けないとどうなる?

新人研修は義務ではありません。

試験合格後すぐに受講しない場合は、翌年に受講しても構いません。

司法書士として働く場合は新人研修を受講する必要があるため、資格を活かして仕事をしようと考えている方は受講しましょう。


合格後に司法書士会に登録しないとどうなる?

司法書士会に登録しなくても、司法書士資格を保有できます。

しかし、司法書士の業務を行えないうえに、司法書士と名乗ることもできません。

資格を保有するだけでなく、司法書士としての活動も行う場合は司法書士会に登録しましょう。


働きながら新人研修は受けられる?

新人研修は働きながらでも受講できます。

ただし、有給休暇を取得できないなどの理由で会社員との両立が難しい場合は、司法書士事務所に転職して司法書士補助者として働きながら新人研修を受講するなどの工夫が必要です。

司法書士事務所なら新人研修にも理解があるため、働きながら受講できるでしょう。


まとめ

司法書士試験合格後の流れや新人研修に関して紹介しました。

  • 司法書士試験合格後、司法書士として活動する方は新人研修受講が必須
  • 新人研修は必ず受講しないといけないわけではない
  • 新人研修を受講して司法書士会に登録すると司法書士として活動できる
  • 特別研修を受講して認定考査に合格すると認定司法書士になれる

司法書士の新人研修を受講する前に、まずは司法書士試験に合格しなければいけません。

司法書士試験は難易度が高いですが、計画を立ててしっかりと学習すれば合格できる資格です。

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