
超難関と言われる司法書士試験は3,000時間もの勉強時間が必要です。
このため、働きながら合格を目指すのは並大抵のことではありません。
独学には費用を抑えられる・自分のペースで学べるといったメリットがある一方で、モチベーションの維持や効率的な学習、法改正への対応といった壁も存在します。
今回は、独学で合格を目指すメリット・デメリットや独学が向いている人などをまとめたので、これから司法書士の学習を進める際はお役立てください。
司法書士試験は独学でも合格を目指せる?
司法書士試験に挑戦する際、「まずは独学でチャレンジしてみよう」と考える方も少なくありません。
しかし、司法書士試験は合格率が毎年4〜5%台という非常に難関な国家資格であり、独学での学習には、いくつかリスクがあることを知る必要があります。
独学で勉強を開始するには、テキストの選定から毎日の勉強計画、効率的な勉学方法まで、すべて自分自身で管理や進行をしなければなりません。
司法書士試験は法律の深い専門知識が問われるため、「内容が難解でテキストを何度読んでも理解できない」「モチベーションが続かない」などの理由で挫折する人も多くいます。
また、わからないところがあっても独学では質問できる環境がなく、解決できないまま学習がストップする可能性があります。
こうした点から、独学は挫折しやすい環境になりがちです。
もちろん、独学で司法書士試験に合格した人もいます。
ただし、独学で合格できた方の多くは強い自律心と学習継続力を持ち、並大抵ではない努力を重ねています。
仮に独学ではじめる場合、まずは1カ月など短期間に区切って自分に合うかどうかを見極めるのがおすすめです。
合わないと感じる場合は、通信講座や予備校の利用に切り替えるなど柔軟に対応しましょう。
司法書士試験合格に必要な勉強時間は3,000時間ほど
司法書士試験は、法律系国家資格の中でもトップクラスの難易度を誇ります。
出題範囲が広く、細かな知識の正確さも求められるため、合格には相応の学習時間を積み重ねることが不可欠です。
司法書士試験合格に必要な勉強時間は、約3,000時間と言われています。
1年間で3,000時間勉強するには、1日あたり約8時間が必要です。
とくに初学者の場合、法律用語や判例などに慣れるまでに時間がかかるため、さらに多くの時間を見積もっておくことが賢明です。
法学部出身者や、すでに法律学習の経験がある人であっても、相当な時間を確保して継続的に取り組むことが求められます。
このように、司法書士試験は長期的な視点で計画を立て、継続して勉強を進めていくことが合格への第一歩となります。
働きながら1年で合格を目指すのは難しい
司法書士試験は膨大な学習量が求められるため、3,000時間近くを確保する必要があります。
しかし、社会人が1年で合格を目指す場合、毎日8時間近くの勉強時間を確保しなければならず、現実的には非常に厳しいと言わざるを得ません。
実際、働きながら合格を目指す多くの人が直面するのは、「時間不足」と「学習の継続困難」という壁です。
仕事や家庭の事情により、学習に集中できない日が続いたり、モチベーションが維持できなかったりすることもあるでしょう。
そのため、社会人が1年で一発合格を狙うのは非常に高いハードルであり、2〜3年を見越して計画的に取り組むほうが現実的です。
合格までの道のりを最短で進めるには、限られた時間をどう活用するかが重要になります。
以下の記事では、社会人が働きながら司法書士試験の勉強をする方法を紹介しているので、これからの学習にお役立てください。

司法書士合格に必要な勉強時間は約3,000時間。どうすればも…
司法書士の試験範囲は膨大であり、内容も難しいため、多くの勉強時間が必要です。ただし、難易度が高いとはいえ、きちんと勉強をこなせば誰でも合格を目指せます。この…
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司法書士試験を独学で合格を目指すメリット
司法書士は、合格率4〜5%という超難関資格です。そのため、独学で合格を目指すのであれば、相応の学習時間と強い意志が必要となります。
とはいえ、独学には独自のメリットがあります。学習スタイルや生活状況によっては、独学の人が合っているという方もいるでしょう。
司法書士試験に独学で合格を目指す際のメリットは、以下の3つです。
- 学習費用を安く抑えられる
- 自分のペースで学習を進められる
- 仕事と両立しやすい
それぞれのメリットについて詳しく説明します。
学習費用を安く抑えられる
司法書士試験合格を独学で目指すと、学習費用を安く抑えられる点がメリットです。
独学は講座の受講費用がかからないため、テキストや問題集などの購入費用しかかかりません。
一方で、資格予備校や専門学校、通信講座を受講すると、数万円〜50万円程度のコストがかかります。
現在はインターネット上でも司法書士試験対策に関するさまざまな情報が得られるため、うまく活用できれば学習費用を安く抑えて司法書士試験合格を目指せるでしょう。
自分のペースで学習を進められる
マイペースに学習を進められる点も、司法書士試験合格を独学で目指すメリットのひとつです。
1年間で合格を目指したい場合は、1日の学習時間を6時間以上に設定したり、本業と並行してゆっくりと勉強したい場合は1日数時間ずつマイペースに進めたりと、学習ペースは自由自在です。
一方で、予備校や専門学校などに通う場合は、スケジュールやカリキュラムが決められています。
何年もかけて合格を目指そうと考えている方が、1年後の合格を目指す講座を受講しても周囲のやる気と学習ペースが合わなくて焦りを感じてしまうでしょう。
以上から、自分のペースで司法書士試験合格を目指したい方には、独学がおすすめです。
仕事と両立しやすい
仕事と資格の勉強を両立しやすい点も、独学するメリットのひとつです。
予備校や専門学校によっては土日や夜間に通えるところもあり、仕事と両立できないわけではありません。
しかし、講義のスケジュールはある程度決まっているため、仕事に支障が出てしまう可能性があります。
一方で独学は、先述のとおりすべて自分でスケジュールを決められます。
そのため、仕事のスケジュールを中心とした学習計画を立てることができれば、仕事に支障が出ることはありません。
仕事が忙しくて予備校などに通えないという方であっても、独学であれば自分がやりやすい学習スケジュールを立てて司法書士試験の合格を目指せます。
司法書士試験を独学で合格を目指すデメリット
独学のメリットを把握したところで、司法書士試験合格を独学で目指すデメリットも見てみましょう。
- 合格するまでモチベーションの維持が難しい
- 効率よく勉強するのが難しい
- 法改正や最新情報への対応が難しい
メリット・デメリットの両方を知って、自分に合っているかの判断材料にしてみてください。
合格するまでモチベーションの維持が難しい
司法書士試験合格には膨大な勉強時間を必要とするため、モチベーションを維持するのが大変です。
司法書士試験は、法律系国家資格の中でもとくに難関のひとつに挙げられており、出題範囲・科目数も多く、少し勉強しただけでは合格できません。
予備校や専門学校などであれば、周囲に一緒に勉強する仲間や講師などもいるので、モチベーションを維持しやすいでしょう。
一方で独学は、最初は高いモチベーションを維持できていても、次第にやる気を失ってしまう方も少なくありません。
効率よく勉強するのが難しい
司法書士試験に合格するためのノウハウを知らない状態では、膨大な出題範囲を効率よく学習するのは困難です。
資格講座はプロが合格のための学習カリキュラムを組んでいるため、合格に必要な情報を効率よく学習できます。
一方で、独学する場合は、自分に代わって学習計画を立ててくれる人がいません。
出題範囲が決まっていたとしても、頻出ポイントやほとんど出題されないポイントなどがあります。
独学ではその見極めも難しいため、すべての範囲を網羅することになり、合格するまでにさらに時間がかかる可能性があります。
司法書士試験は出題範囲が非常に広いため、効率的に勉強することが重要です。
短期合格を目指す場合はとくに、効率を考えて勉強する必要があります。
独学する場合は勉強方法のノウハウがないため、どうしても勉強の効率が落ちてしまいます。
法改正や最新情報への対応が難しい
独学する場合は、司法書士に関係する法改正や最新情報などをすべて自分で情報収集しなければいけません。
司法書士は法律に関する資格のため、出題範囲は当然法律に関するものです。
せっかく勉強して知識を身に付けても、法改正が行われて古い情報になっていては意味がありません。
独学用に市販されているテキストの中には、最新情報に対応できていないものもあります。
一方で、資格講座を受講していれば、最新情報は講座内でお知らせしてもらえるケースが多く、自分で情報収集する必要がありません。
このように、法改正や最新情報への対応が難しいという点も独学のデメリットです。
司法書士試験を独学での学習が向いている人
司法書士試験に独学で合格を目指すことには、人によって向き・不向きがあります。
司法書士試験を独学で学習するのが向いている人の特徴は、以下の2つです。
- スケジュール管理が得意
- 司法書士の出題範囲を自力で理解できる
自分が当てはまっているかどうかを確認してみましょう。
スケジュール管理が得意
司法書士試験に合格するには、しっかりと学習スケジュールを立てて、計画通りにこなす必要があります。
そのため、スケジュール管理が得意な方は独学に向いていると言えます。
自分で立てたスケジュールをこなすというと、一見簡単なように思えるかもしれません。
しかし、司法書士試験の勉強期間は長丁場になるため、モチベーションを維持しながら計画通りに勉強を進めるのは決して簡単ではありません。
これまで仕事や受験などにおいて、スケジュールを自分で管理して目標を達成した経験がある方は、独学での合格を目指しやすいでしょう。
司法書士の出題範囲を自力で理解できる
独学で学習する場合、わからないことがあっても質問する相手がいません。
司法書士試験の出題範囲は主に法律で非常に難しいため、ほとんどの方が学習している中でつまずきます。
そのため、わからない部分は正解が見つかるまで自分で調べて理解できる方でなければ、独学で学習を進められません。
とくに法律関係初学者の場合は、自力で理解するのが難しいため、資格講座を利用して講師に質問できる環境に身を置いたほうがよいでしょう。
司法書士試験に独学で合格する3つのコツ
司法書士試験の出題範囲は難しいため、合格するには正しい勉強方法で学習を進める必要があります。
司法書士試験に独学で合格するコツは、以下の3つです。
- 学習計画とモチベーション維持を徹底する
- 過去問を解いて本番の試験に慣れる
- 法改正への対策を行う
独学で合格を目指そうと考えている方は、3つのコツを確認したうえで学習を進めましょう。
学習計画とモチベーション維持を徹底する
独学する場合は、自分で学習計画を立ててモチベーションを維持しなければいけないため、自分で計画通りに勉強を続けられる環境作りを意識しましょう。
司法書士試験に合格するために必要な勉強時間は3,000時間と言われており、1年間で合格を目指す場合は1日8時間以上勉強しなければいけません。
2年間で合格を目指す場合でも、1日4時間以上の学習が必要です。
これだけ長い期間のモチベーションを維持するには、具体的な目標を決めたり、司法書士試験合格を目指す仲間を探したりして、モチベーションを保てるように工夫しなければいけません。
過去問を解いて本番の試験に慣れる
司法書士試験の勉強をする際は、ただテキストや動画などを見てインプットするだけでなく、過去問を使ってアウトプットすることも大切です。
インプットしたあとは、アウトプットをして着実に知識を身に付けることが合格への近道です。
また、過去問を通して本番の試験に慣れておくと、本番当日に問題を見ても焦らなくて済み、実力を発揮しやすくなります。
過去問を解いていると得意分野と苦手分野の傾向も把握できるので、結果をもとに勉強量が足りていない部分を把握したいときにも役立ちます。
本番でしっかりと実力を発揮して合格するためにも、過去問を何度も解いて本番の試験に備えておきましょう。
法改正への対策を行う
法改正は毎年のように行われており、司法書士試験の内容にも影響します。
そのため、常日頃から法改正や最新情報などの情報収集をして、アップデートすることが重要です。
ニュースサイトやSNSなどを活用して、法改正に関するニュースが配信されたときは通知が来るように設定するなどして、情報収集しやすい環境を整える必要があります。
そして、法改正が行われたときは、使用するテキストの該当部分を修正する、または法改正に対応しているテキストに買い換えましょう。
働きながら司法書士試験の勉強をする方法
働きながら勉強する方法として、一般的に用いられている手法は通学・通信講座です。
それぞれの特徴を以下に記します。
通学講座
通学講座は、予備校や専門学校などに通学しながら司法書士試験の対策を行います。
独学よりも効率よく勉強でき、わからない部分は直接講師に質問できる点がメリットです。
一緒に勉強する仲間もできるので、モチベーションが維持しやすいのも魅力です。
働きながら通学しやすいように、土日や平日の夜間などに通える通学講座も少なくありません。
とはいえ、スケジュールは基本的に決まっていることから、仕事が忙しい方は希望通りの日程に通えない可能性もあります。
さらに、独学と比較すると学習コストがかかるという点もデメリットです。
通信講座
通信講座は、スマホやパソコン・DVD・テキストなどを活用して、自宅で学習できる資格講座です。
通学する必要がなく、受講時間が決められていないため、自分のペースで勉強できる点がメリットです。
仕事が忙しく、資格予備校に通う時間を確保できない方でも無理なく効率的に合格を目指せます。
スマホで学習できるオンライン講座であれば、通勤中や就寝前などのスキマ時間を活用できるのも魅力です。
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スキマ時間を活用して勉強できる
スタディングのオンライン講座は、スマホやパソコンを使って講義視聴や問題演習を行います。
スマホ1台あれば勉強できるため、通勤中や仕事の休憩中・就寝前などのスキマ時間を活用して勉強できます。
社会人の場合、仕事が忙しくまとまった勉強時間を確保できない方も多いでしょう。
仕事が忙しくてもスキマ時間をうまく活用できれば、司法書士試験合格に必要な勉強時間を確保しやすくなります。
講義動画は1本5分からと短いため、忙しい方でも自然と勉強の習慣化ができる点もスタディングのオンライン講座の魅力です。
問題演習中心の学習で着実に知識が身につく
スタディングでは、動画やテキストなどを使った講義のあと、実際に問題演習を行う流れで学習を進めていきます。
インプットとアウトプットを繰り返しながら学習できるため、記憶を定着させやすいのが特徴です。
また、問題を実際に解いてみると、自分の得意・不得意な部分を見つけやすくなります。
さらにAI問題復習機能があるため、過去の理解度に応じてAIが復習問題を自動的にピックアップし、記憶の定着を図ります。
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司法書士を独学で目指す方からよくある質問
司法書士を独学で目指す方の多くが、勉強期間や将来性、収入に関する疑問や不安を抱えています。
ここでは、よくある質問に対してわかりやすく回答します。
- 司法書士試験を独学で合格するには何カ月かかる?
- 司法書士は独立して儲かる?
- 司法書士は将来なくなる職業?
受験前の情報収集として、ぜひ参考にしてみてください。
司法書士の独学で合格するには何カ月かかる?
司法書士試験の合格までに必要な期間は、1日の確保できる学習時間によって異なります。
合格までには3,000時間は必要と言われているため、1日2時間の学習時間なら4年ほど、4時間なら2年は必要です。
ただし、科目の難易度や個人の理解度によって学習時間には差があります。
無理のないスケジュールを立てて継続することが重要です。
司法書士は独立して儲かる?
司法書士は独立開業できる国家資格であり、実際に年収1,000万円を超える人も存在します。
ただし、収入は地域性や営業力、取扱業務の幅に大きく左右されます。
安定した集客や信頼を得るには時間がかかるため、独立後すぐに高収入というケースは少ないのが実情です。
以下の記事では、働き方別の司法書士の年収や年収アップの方法を紹介しているので、あわせて読んでみてください。

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司法書士は将来なくなる職業?
一部の業務は、AIや自動化技術の影響を受ける可能性があります。
ですが、相続や成年後見など個別事情が多様で複雑な事案では、法律知識だけでなく経験や倫理観にもとづく判断が求められます。
社会の変化に対応しながら業務領域を広げている司法書士も多く、すぐに職業としてなくなることは考えにくいでしょう。
以下の記事では司法書士の将来性について詳しく解説しているので、将来に不安を感じている方はチェックしてみてください。

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まとめ
司法書士試験に独学で合格を目指す難易度や勉強のポイントなどについて紹介しました。
今回のポイントをおさらいしましょう。
- 司法書士試験は難関資格だが独学も不可能ではない
- 司法書士試験に独学で挑戦すると費用を抑えられるのがメリット
- 独学で勉強すると効率よく学習するのが難しい点がデメリット
- 司法書士試験合格のために必要な勉強時間は約3,000時間
- 独学には向いている人と向いていない人がいる
「司法書士試験合格を独学で目指そうと思っていたけど、本当に合格できるか不安」という方は、スタディングの司法書士講座の活用がおすすめです。
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