司法書士が割に合わないって本当?そういわれる理由と合格のメリットを解説

なぜか「割に合わない」といわれることが少なくない司法書士。

本記事では、そのイメージの理由や実際に合格した場合のメリットを解説します。

司法書士を目指そうか迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

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司法書士が割に合わないといわれる理由は?

司法書士という職業に興味を持っている方であれば、「司法書士は割に合わない」という意見を耳にしたことがあるかもしれません。

なぜ司法書士が割に合わないといわれてしまうのか、以下4つのポイントで見ていきましょう。

  • 試験の難易度が高い
  • 資格だけ取得すればいいわけではない
  • AIに仕事を奪われる可能性がある
  • 一般的な知名度が高くない

試験の難易度が高い

司法書士試験に合格するために必要な勉強時間はおよそ3,000時間といわれています。

さらに、合格率は4~5%前後となっており、難易度が高い試験であることがわかります。

取得するのにかかる労力の大きさから、資格をうまく活かせないと「割に合わなかった」と判断されてしまうのでしょう。

資格だけ取得すればいいわけではない

長い時間をかけて試験を突破しても、それだけで司法書士としての成功が約束されるわけではありません。

顧客から信頼され、「この人に頼みたい」と思ってもらえる司法書士になるためには、仕事を選り好みせず真摯に取り組み、信頼を勝ち取っていく必要があります。

また、司法書士の仕事を続けていく以上、法改正にも対応していく必要があるため、勉強を続けていかなければいけません。

さらに、年収アップを目指して独立開業をする場合には、開業資金の確保や新規開拓営業など、さまざまな課題と直面することになります。

このように、資格を取得したあとにも努力し続ける必要があることが、割に合わないと思われる一因になっていると考えられます。

AIに仕事を奪われる可能性がある

近年、AIの急速な進化により、さまざまな職業の仕事が奪われる可能性が指摘されています。

司法書士の場合も例外ではなく、定型的な業務であればAIにより自動化されるかもしれません。

このことから、司法書士になるにあたって「将来的な不安を感じる」という声があります。

しかし、案件に合わせた複雑な判断や顧客対応といった専門性が求められる部分については、引き続き人間の判断が必要です。

そのため、すべての業務がAIに奪われてしまう可能性は極めて低いといえそうです。

一般的な知名度が高くない

司法書士は国家資格であり、いわゆる「士業」と呼ばれる専門職です。

しかしながら、同じく士業と呼ばれる弁護士や税理士などに比べると、そこまで知名度が高くありません。

一方で合格のハードルは高いため、「そこまで苦労して取得する価値があるの?」といった疑問を持たれてしまうことがあります。

それでも司法書士を目指すべき?合格するメリットは?

さまざまな理由から「割に合わない」といわれてしまう司法書士ですが、もちろん合格すれば多くのメリットを享受できます。

ここでは、以下3つのメリットを見ていきましょう。

  • 高年収を狙える
  • キャリアで有利に働く機会が多い
  • 独立・開業できる可能性がある

高年収を狙える

司法書士の年収は司法書士事務所に勤務してスタッフとして働くか、独立開業し経営者として働くかによって大きく変わります。

日本司法書士会連合会「司法書士白書2021年版」によると、回答者に占める勤務司法書士と経営者司法書士の比率はおよそ2:8であり、経営者として働く司法書士の方が圧倒的に数が多くなっています。

勤務司法書士については、回答者の過半数(55.9%)が年収300~600万円です。

そして経営者司法書士の平均売上は約1,684万円、平均所得金額は約454万円です。

「400万円台なら、日本人の平均収入とあまり変わらないのでは?」と感じるかもしれませんが、所得は収入から経費や各種控除などを差し引いて計算されます。

税金計算のベースにもなるため、意図的に抑えているケースも想定されることから、実質的な収入はもっと大きいといえるかもしれません。

その所得の段階でも約8人に1人(12.8%)が1,000万円以上と答えており、収入の大きさがうかがえます。

誰もが高年収を得ているというわけではありませんが、資格取得後の選択次第で大幅な年収アップを狙える点は大きな魅力だといえるでしょう。

キャリアで有利に働く機会が多い

司法書士は一般的な知名度はあまり高くないとお伝えしましたが、ビジネスシーンでのニーズが小さいというわけではありません。

司法書士の資格があれば、不動産登記や商業登記などの専門的な手続きを依頼者に代わって対応できるため、人材としての価値が上昇するでしょう。

関連する業務に興味があるなら、早めに資格を取得することでキャリアにプラスとなるはずです。

独立・開業できる可能性がある

司法書士は業務の専門性が高く、個人・企業を問わず安定したニーズがあるため、独立しやすい職業だといえます。

独立開業には経営や集客などの課題もあるものの、以下のようなさまざまなメリットがあります。

  • 実力と頑張り次第で高収入を狙える
  • 自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる
  • 定年を気にせず仕事を続けられる
  • 特別な設備が必要ないため開業資金が比較的少なく済み、自宅開業も可能

「自分の力でどれぐらい成功できるのか試してみたい」「人に指示されるのではなく、自分のペースで落ち着いて働きたい」など、独立志向が強い方には向いている職業といえるでしょう。

まとめ

今回は「司法書士は割に合わない」といわれる理由と、それでも目指すべきといえるメリットについて解説しました。

ポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 司法書士合格に必要な勉強時間の目安は約3,000時間、合格率は4~5%前後と難易度が高い
  • 資格取得後も知識のブラッシュアップなど継続的な努力が必要
  • 取得にかかる労力などから割に合わないといわれるが、メリットも大きい
  • 実力次第で高収入を狙え、ビジネスシーンで重宝される
  • 独立開業しやすく、自分の理想の働き方を叶えられるのも魅力

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