公務員から司法書士試験受験は有利?目指すメリット・デメリット

公務員も魅力的な仕事ではありますが、なかには司法書士の仕事に興味を持つ方がいらっしゃるでしょう。司法書士試験合格を目指すにあたって、公務員の試験や仕事で得た知識・経験を生かせたらうれしいですよね。

この記事では公務員から司法書士を目指すメリット・デメリットや難易度、勉強法などをまとめました。公務員から司法書士を目指している方は、ぜひご覧ください。

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目次 Contents

公務員から司法書士試験受験は有利?目指すメリット・デメリット


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公務員からでも司法書士試験に合格可能!

司法書士試験は国家試験の中でも難易度が高く、公務員試験に合格した経験のある方でも簡単に合格できるとは限りません。

とはいえ、公務員から司法書士試験に合格することはできます。

司法書士試験の受験者は社会人の方が多く、最も多いのは30〜40代の方々です。


司法書士試験は受験資格がないため、合格に向けてきちんと対策すれば公務員から合格できる可能性があります。

実際に司法書士白書2021年版によると、アンケートに回答した司法書士のうち約15%が元公務員です。

場合によっては、公務員であることが司法書士を目指す際に有利に働くケースもあるでしょう。

その理由を2つ紹介します。


公務員試験と共通の試験科目がある

公務員試験と司法書士試験の科目には、下記のような共通する科目がいくつかあります。

  • 憲法
  • 民法
  • 刑法
  • 商法(会社法)

上記4科目は、司法書士試験の午前の部ですべて出題されます。


公務員試験に合格したことのある方なら上記4科目を一度は勉強しているため、何も知識がない人に比べると有利な状況です。

ただし司法書士試験の民法や商法(会社法)は主要科目であり、公務員の試験以上に難易度は高くなっています。

一度勉強をした経験があるとはいえ、司法書士試験合格に向けた対策をしなければいけません。


一部の公務員は特認制度がある

一部の公務員には、特認制度と呼ばれる試験免除の制度があります。

特認制度の対象となるのは、裁判所事務官や裁判所書記官、法務事務官、検察事務官として10年以上、登記・供託・訴訟の事務や事務に準ずる法律的事務に従事した公務員です。

また、簡易裁判所判事・副検事として5年以上従事した方も対象になります。


特認制度の対象となる公務員は、試験を受験しなくても法務大臣から認定されると司法書士になれます。

公務員にはこのような制度があるため、条件に当てはまる方は司法書士を目指しやすいでしょう。

ただし、特認制度を利用して司法書士になる方の人数は、それほど多いわけではありません。

長年公務員として勤めないといけないため、早く司法書士になりたい方にとっては、試験を受験するほうが近道です。


公務員から司法書士を目指すメリット・デメリット

公務員と司法書士の仕事内容や働き方は異なるため、それぞれメリット・デメリットがあります。


メリット

公務員から司法書士を目指すメリットは、以下の3つです。

  • 司法書士の方が働き方が自由
  • 高年収を稼げる可能性がある
  • 試験合格だけなら副業にはならない

3つのメリットを具体的に見ていきましょう。


▼司法書士の方が働き方が自由

司法書士の働き方は、下記のようにさまざまな選択肢があります。

  • 司法書士事務所に勤務する
  • 独立開業する
  • 一般企業の法務部に勤める など

特に独立開業すると裁量権は全て自分にあるため、時間や場所、取り扱う業務などは自分次第です。

好きな場所に事務所を開設したり、家族の都合に合わせて柔軟に仕事時間を調整したりできます。

司法書士事務所に勤務する場合でも、事務所によって社風や就業規則はさまざまなので、自分に合った職場を選択可能です。

一方で、公務員は国や自治体によって仕事内容や働き方が決められています。

なかには、与えられた仕事をしなければいけない点を窮屈に感じる方もいるでしょう。


▼高年収を稼げる可能性がある

司法書士は独立すると、実力次第で高年収を稼げる仕事です。

やり方次第で収入は青天井のため、年収1,000万円や2,000万円以上を稼ぐ司法書士もいます。

得意分野を明確にして競合他社との差別化をしたり、時代のニーズに沿った分野を取り扱ったりすると、高年収を狙えるでしょう。


一方で、公務員は国や自治体のルールで年収がある程度決められています。いくら仕事をがんばっても、すぐに年収が飛躍することはありません。

収入が安定しているのは公務員の魅力ですが、決められた範囲内の年収しか得られない点にモチベーションが続かない方もいます。


▼試験合格だけなら副業にはならない

公務員には副業禁止規定があるため、副業をして公務員以外の収入を得られません。

ただし、司法書士試験に合格するだけなら副業禁止に抵触しないため、ルールの範囲内で副業や転職の準備ができます。

試験に合格後は必ず司法書士会に登録しないといけないわけではないため、合格しただけで副業になる心配もありません。

今後司法書士登録をして、司法書士として活動しようと決めているタイミングで公務員を退職すれば良いでしょう。


なお、最近は副業を解禁する自治体も増えてきたようです。

例えば、奈良県生駒市は公益性が認められる地域貢献活動の副業は認められており、在職3年以上のキャリアがあって、市との利害関係がない場合は報酬を得ても大丈夫です。


デメリット

次は公務員から司法書士を目指すデメリットを見てみましょう。

  • 公務員ほどの安定性がない
  • 仕事と試験勉強の両立は大変

2つのデメリットを具体的に説明していきます。


▼公務員ほどの安定性がない

公務員は安定した収入が魅力で、勤続年数が1年あれば退職金を受け取れますが、司法書士は必ずしもそうとは限りません。

司法書士事務所に勤務している限り、毎月の収入は安定していますが、業績に左右されてボーナスが支給されないことがあります。

また、司法書士として独立すると高年収を狙えますが、自分で仕事を獲得しないと収入を得られません。

もし景気が悪くなったり、営業がうまくいかなかったりすると収入が下がるケースもあるでしょう。

司法書士になると、公務員ほどの安定性は得られません。


▼仕事と試験勉強の両立は大変

公務員として働きながら司法書士試験合格を目指せますが、両立は大変です。

司法書士試験は出題範囲が広く、国家資格の中でも難易度の高い資格です。

仕事をしながら合格できるほどの知識と実力をつけるには、効率良く勉強できるように工夫しなければいけません。

公務員の仕事と資格試験の勉強を両立したいときは、資格講座を活用するのも1つの方法です。

資格講座は過去の出題傾向を分析したうえで、合格するためのカリキュラムが組まれています。

特にスマートフォンやタブレットなどを使用して、スキマ時間に勉強できる通信講座は、公務員の仕事と両立しやすいでしょう。


司法書士試験と公務員試験どっちが難しい?

司法書士試験と公務員試験は試験制度や科目などが異なるため、一概にどっちが難しいとは言えません。

職種によって異なりますが、公務員試験にも司法書士試験と同じように法律科目が出題されます。


ただし、公務員試験で問われる法律科目は、司法書士試験に比べると広く浅い知識です。

法律科目に関して、公務員試験よりも多くの勉強量と知識量が必要という意味では、司法書士試験の方が難易度が高いでしょう。

また、公務員試験は法律科目だけでなく、一般教養や小論文、適性検査など試験科目の種類が多く、幅広い知識が求められます。

司法書士試験よりも試験科目数が多いため、なかには公務員試験の方が準備が大変と感じる方もいるようです。


公務員から司法書士試験合格を目指すための勉強法

司法書士試験合格を目指すには、約3,000時間の勉強が必要と言われています。

公務員として働きながら司法書士試験の勉強をする場合は、時間に限りがあるため効率良く学習することが大切です。

それでは、公務員から司法書士を目指すための勉強法をお伝えしていきます。


スキマ時間を活用する

働きながら司法書士試験合格を目指す際は、スキマ時間を活用して効率良く学習を進めなければいけません。

スマートフォンやタブレットを使って、通勤中や寝る前などの時間に講義動画を見たり、問題集を解いたりすれば、忙しい毎日の中でも勉強時間を確保できます。

具体的には、通勤時間が1時間の場合は往復で2時間も勉強でき、就寝前にも1時間勉強すれば、1日の勉強時間は3時間ほどになります。

また、司法書士試験は合格するまで長期間勉強を続けることになるため、モチベーションを維持する工夫も必要です。

例えば、リラックスした姿勢のままスマートフォンで勉強できる教材を活用すると、スキマ時間を使って継続的に勉強しやすいでしょう。


わからないところは繰り返し学習する

わからないところがあっても、繰り返し学習することが大切です。

勉強を進める中で以前はわからなかったことと関連のある内容を知る機会があり、ある時点で理解できるようになるケースもあるはずです。

試験本番までの時間は限られているので、わからない部分に多くの時間を費やさないようにする必要があります。

はじめから全てを完璧に理解しようとする必要はありません。

最初はわからなかったとしても、繰り返せば覚えられるので立ち止まらず、どんどん学習を進めていきましょう。


過去問を解いて合格に必要な実力を身につける

過去問学習は試験直前ではなく、なるべく早い段階から始めることが大切です。

短期合格している人の多くは、早い段階で過去問に取り組んでいる傾向があり、反対に試験に不合格だった人ほど過去問に全然取り組んでいない傾向があります。

また、最初に試験範囲の知識をインプットしてから過去問に取り組もうと考える方も珍しくありません。

しかし、司法書士試験ではテキストや講義でインプットしつつ、問題集や過去問によるアウトプットを同時に行う学習をした方が着実に実力が身につきます。

司法書士試験は問題数が多く、出題範囲が広いため、試験が近くなってから取りかかると、限られたテーマや科目の過去問しか取り組めない可能性もあります。


法改正の情報を収集する

法律は毎年のように改正されているため、司法書士試験に合格するには法改正情報のチェックが欠かせません。

通信講座や予備校を受講している方は、そこで法改正に関する情報を教えてもらえて、法改正をカバーした講義が実施されるでしょう。

一方で、独学で勉強している人は自分で法改正の情報をリサーチする必要があります。

市販の教材は法改正に対応していない場合もあるため、法改正されたときは法改正に対応したテキストに変更する、もしくは自分で情報収集することが重要です。

いずれにしても司法書士試験に合格するには、法改正への対応も忘れてはいけません。


公務員から司法書士を目指す前に確認したいポイント

公務員から司法書士を目指す前に確認したいポイントは、以下の3つです。

  • 司法書士会に登録するには公務員を退職する必要がある
  • 司法書士は公務員以上にさまざまな経歴の人がいる
  • 独学で合格は可能だが難しい

3つのポイントを具体的に見ていきましょう。


司法書士会に登録するには公務員を退職する必要がある

公務員は副業禁止なので、司法書士会に登録して司法書士として業務をするには、公務員を退職しなければいけません。

ただし、司法書士試験に合格して資格を保有するだけなら副業にあたらないので、公務員を退職しなくても問題ありません。

公務員として働いていて、将来的に司法書士になろうと考えている場合は、先に司法書士の資格を取得して、その時期が来てから司法書士会に登録すると良いでしょう。


司法書士は公務員以上にさまざまな経歴の人がいる

公務員試験は高卒や大卒などの受験要件がある程度決まっているため、同じような経歴の人が多い傾向があります。

一方で、司法書士には受験資格がなく、受験生は年齢や学歴、職歴などがさまざまです。

司法書士として働く人は、20代の方もいれば70代以上で現役で活躍する方もいます。

そのためさまざまな背景の人と一緒に研修を受けたり、働いたりすることを頭に入れておきましょう。


独学で合格は可能だが難しい

司法書士試験に独学で合格される方もいますが、難関国家資格の1つと言われるほど難しい試験なので、そう簡単には合格できません。

公務員試験に独学で合格できた方も、司法書士試験に独学で合格できるとは言い切れません。

特に公務員として働きながら司法書士試験合格を目指す場合は、効率良く勉強する必要があります。

試験勉強をする際は、必要に応じて通信講座の活用を検討すると良いでしょう。


まとめ

公務員から司法書士を目指す際に、知っておきたいことを紹介しました。

  • 公務員から司法書士試験には合格できる
  • 司法書士は公務員よりも働き方が自由で、高年収を狙える
  • 司法書士は公務員ほど安定した職業ではない
  • 公務員をしながら試験合格を目指すには効率良く勉強することが大切
  • 公務員は副業禁止なので司法書士会登録前に退職する必要がある

司法書士試験に合格しても、すぐに司法書士会に登録しないといけないわけではありません。

将来的に司法書士の仕事を検討している方は、公務員として働いている間に資格を取得するのも1つの方法です。

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