司法書士試験当日は、次のものを携行してください。
筆記試験で必要なものは、筆記試験受験票と筆記具です。筆記具は、BまたはHBの鉛筆、黒インクの万年筆またはボールペン、プラスチック消しゴムです。これらは必須アイテムですが、問題検討のためのシャープペンシル・ラインマーカー・色鉛筆などの使用も認められていますので、必要な方は準備しておくとよいでしょう。
筆記具の使用は、回答方式によって規定があります。多肢択一式用答案用紙への記載は、鉛筆限定。また、記述式用答案用紙への記載は、万年筆またはボールペンに限ります。筆記具の使用については細かい規定がありますので、持ち物の準備とともにこれらの確認も忘れず行いましょう。
また、あったほうがよいものとして、腕時計もしくはストップウォッチ、ペットボトル飲用水などが挙げられます。なお、飲用水に関してはキャップ付きのペットボトルのみ持ち込みが許可され、アルミ缶などは認められていません。机に置けるペットボトル飲用水は一本のみとなります。
なお、2019年度からマスク,ハンカチ,タオル,ポケットティッシュ及び膝掛けも机上、机の中に置くことができるものに加えられています(試験監督員が試験の公正な実施を妨げるおそれがあると判断した場合には使用を認められない場合があります)
口述試験の携行品は、口述試験受験票および筆記具です。筆記具は黒インクの万年筆またはボールペンに限ります。
口述試験は面接形式で行われるため、人によっては極度な緊張をともなうかもしれません。喉を潤すための飲用水やのど飴があるとよいでしょう。コーヒーやお茶などは利尿作用が働くため、ミネラルウォーターなどのほうが無難かもしれません。
携行品として必要な筆記具ですが、上記で挙げたもの以外の道具は基本的に持ち込み禁止です。規定外の文房具を使用すると採点も無効となるため、注意してください。
また、携帯電話をはじめとするあらゆる電子機器、または音響機器の使用はできません。試験開始前に必ず電源を切り、カバンに保管することとされます。ポケットに入れることもNGです。
そのほか、耳栓やアラーム機器などの使用も認められません。これらの道具を会場に持ち込んだとしてもまったくの無用であり、試験中に間違って使用してしまえば失格となることもあり得ます。試験に集中するためにも、不要なものは家を出る前にカバンから取り出しておくほうがよいかもしれません。
筆記試験・口述試験ともに受験票がないと受験できません。筆記試験受験票は必要書類の提出後に送付されますが、到着しない場合は受験申請書を提出した法務局または地方法務局の総務課に問い合わせましょう。
また、口述試験受験票には試験の日時および試験会場が記載されています。送付後は必ずそれらの情報を確認するようにしましょう。口述試験受験票は、筆記試験の結果発表後、受験申請書を提出した法務局から受験者宛てに送付されます。しかし、到着が遅れるようなことがあった際は、管轄の法務局総務課まで問い合わせるようにしてください。
試験当日に必要な持ち物は、きちんとそろっているか前日までに確認を済ませましょう。当日の朝になって慌ててそろえると何か忘れたり、遅刻の原因になったりしますので、携行品は余裕をもって準備してください。
抜かりなく準備を行うためにも、持ち物リストの作成をおすすめします。必要なものとあればよいものをそれぞれリスト化すれば、準備も容易となり、忘れ物防止にもつながります。試験勉強の追い込みと平行しつつ、これらの作業も行い、万全の態勢で試験にのぞみましょう。