
司法書士試験は合格率約4〜5%と難易度の高い試験です。
しかし、インターネット上には「簡単だった」という意見も見られます。
本記事では、司法書士試験の近年の合格率や、独学で合格できる可能性について紹介します。
司法書士試験を受けようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
司法書士試験が簡単だったって本当?
難易度が高い試験といわれている司法書士試験ですが、インターネット上では「簡単だった」という意見も見られます。
はたして本当に簡単なのでしょうか。
ここでは近年の合格率や難易度、必要な学習時間について解説します。
合格率は過去15年で上昇傾向
過去15年間の司法書士試験合格率を見てみると、近年は約4〜5%で推移し、上昇傾向となっています。
2010年度は合格率2.86%で、それ以降3%前後で推移していましたが、2020年度からは5%台となっています。

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ただし、試験内容が易しくなったわけではありません。
試験科目は、民法や商法、不動産登記法、商業登記法、民事訴訟法など全11科目と広範囲です。
合格率が4~5%前後ということは、100人の受験者に対して合格者が4~5人程度であり、依然として難しい試験であるといえます。
目安3,000時間の勉強が必要
司法書士試験は、目安として3,000時間の勉強が必要といわれています。
試験科目が11科目と広く、基本的な内容を一通り勉強するだけでも多くの時間を費やすためです。
同じく法律系の国家試験である行政書士は約500〜1,000時間、宅地建物取引士は200〜300時間といわれていることから、司法書士試験対策には多くの時間が必要であることが分かります。
合格率が上昇傾向でも、前述の通り難しい試験には変わりありません。
内容の専門性が高く、幅広く法律を網羅したうえで、司法書士としての実務をこなす力が求められます。
インプットだけでなくアウトプットのトレーニングも重ねながら、計画的に学習を進めることが大切です。

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司法書士試験に独学で合格することは可能?
独学で司法書士試験合格を勝ち取った人も中にはいますが、独学で合格を目指すにはリスクもあります。
独学の場合、テキストの選定から毎日の学習計画、効率的な勉強方法まで、すべて自身で考えなくてはなりません。
専門性が高いため、分からないところや、解決が難しい場面にも直面するでしょう。
独学での学習に向いているのは、次の2点に当てはまる方です。
- スケジュール管理が得意で、モチベーションを維持しながら計画的に学習できる
- 法律関係など出題範囲を理解していて、分からない部分も自力で解決できる
法律は毎年のように改正され、試験の内容にも影響します。
法律に関する勉強が初めての方など、自力で理解するのが難しい場合は、資格講座を利用するとよいでしょう。

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まとめ
今回は司法書士試験の合格率と難易度、独学で合格する可能性について紹介しました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- 司法書士試験の合格率は、近年約4~5%で推移し上昇傾向
- インターネット上には「簡単だった」とする意見も見られる
- しかし、出題範囲となる11科目を網羅し、合格するためには3,000時間の勉強が必要
- 独学も不可能ではないが、スケジュール管理や自力で解決する力が求められる
- 効率よく対策を進めたい方には資格講座の利用がおすすめ
これから司法書士試験を受けるかどうかでお悩みの方は、スタディング「司法書士講座」に申し込んでみてはいかがでしょうか。
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