司法書士とはどんな仕事なのか。どこよりも分かりやすい業務内容の紹介

司法書士とはどんな仕事?業務内容や難易度、年収をわかりやすく解説

司法書士は、不動産登記や商業登記を中心に、裁判所・法務局へ提出する書類の作成や手続きの代理、法律相談などを行う法律専門職です。

本記事では、そんな司法書士の仕事内容や試験難易度、年収、資格の活かし方までわかりやすく紹介し、学習を始めるうえで押さえておきたいポイントを網羅的に解説します。

資格取得を目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。

監修者

山田 巨樹 講師(司法書士・スタディング 司法書士講座 主任講師)

司法書士試験合格後、1998年から大手資格学校にて司法書士試験の受験指導を行う。その後、大手法律事務所勤務を経て独立し、東村山司法書士事務所を開設。2014年、「スタディング 司法書士講座」を開発。実務の実例を交えた解説がわかりやすいと好評。

司法書士とは

司法書士は、不動産登記や商業登記を中心に、裁判所・法務局へ提出する書類の作成や手続きの代理、法律相談などを行う法律専門職です。

これらの手続きや書類作成には法律に関する専門知識が必要なため、司法書士が個人や法人から依頼を受けて代行します。

また、各種手続きだけでなく、法律相談を受けて依頼者の法的問題を解決するためのアドバイスや助言を行うことも仕事の一つです。

法務大臣の認定を受けた司法書士は、依頼者の代理人として簡易裁判所での訴訟手続きを行うこともできます。

このように依頼者が求める手続きを、適切かつスムーズに進めることが司法書士の役割です。

司法書士はどんな仕事?

司法書士は登記や供託、成年後見業務など、幅広い業務を担います。

主な業務内容としては以下の8つが挙げられます。

不動産登記業務
商業登記業務
簡易裁判所での訴訟代理業務
成年後見業務
相続業務
債務整理
供託業務
企業法務

それぞれの分野の仕事内容を見ていきましょう。

不動産登記業務

不動産登記は、土地や建物の物理的状況、権利関係に変化が生じたときに、その旨を法務局が管理する登記記録に記載し、社会に公示することで、国民の権利と取引の安全を守る制度です。

司法書士は、このうち権利関係に関する登記の書類作成や申請代理を担います。

不動産取引では、登記手続きを司法書士に依頼するのが一般的です。

融資を行う金融機関や不動産仲介業者なども、法律上適切な取引を行うために、登記手続きは司法書士への依頼を求めます。

商業登記業務

商業登記(会社の登記)は、法人の設立から清算までの一定事項を法務局で登記して、法人の内容を公示することで、法人に関する取引の安全性を確立する制度です。

司法書士は、商業登記手続きに関する書類作成や申請代理業務を行います。

商業登記を行わなければ法人として認められないため、会社設立時は登記手続きが必須です。

また、会社の重要事項に変更が生じた時や、役員の就任・退任時などにも、変更登記手続きを行います。

簡易裁判所での訴訟代理業務

訴訟代理業務とは、簡易裁判所で行われる訴額140万円以下の民事訴訟の際、法務大臣に認定された「認定司法書士」が訴訟代理人として裁判手続きを行うことです。

認定を受けていない司法書士は対応できません。

簡易裁判所は「貸したお金が返ってこない」「家賃が未納」などの身近なトラブルを、比較的簡易な手続きで迅速に解決することを目的とした裁判所です。

認定司法書士はこうした民事訴訟において、依頼者の代理人として法廷で弁論したり、調停や和解の手続きを行ったりできます。

成年後見業務

成年後見制度とは、認知症や知的障害、精神障害などを理由に一人で判断することが難しい方の財産を保護し、支援者を選任して生活を支える制度です。

司法書士が成年後見人になった場合は、後見人になる手続きだけでなく、財産の調査・管理や成年後見登記、官公庁・金融機関の手続きなど、さまざまな業務を担当します。

相続業務

司法書士の行う相続業務は、相続による不動産の名義変更手続きや戸籍の収集、相続関係説明図の作成、遺産分割協議書の作成などです。

身内が亡くなった際、誰がどの財産を相続するのかを決定し、名義変更しなければいけません。

この時に活躍するのが司法書士です。

特に不動産については、2024年4月より相続登記の申請が義務化されました。

正当な理由なく放置すると過料(ペナルティ)の対象となるため、専門家である司法書士の役割が非常に重要となっています。

さらに、遺言書を作成したい方には、遺言作成の相談に対応したり、自筆の遺言書が見つかったときの手続きを行ったりもします。

債務整理

債務整理は、1社あたりの負債額または過払い金の返還請求額が140万円以下で、訴訟が簡易裁判所で行われる場合のみ、法務大臣から認定を受けた「認定司法書士」が対応できる業務です。

任意整理・過払い金の返還請求に代理人として対応できます。

認定のない司法書士にも自己破産・個人再生の書類作成のサポートは可能です。

なお、弁護士は債権額や業務範囲に制限なく対応できます。

供託業務

司法書士が対応する供託業務は、金銭や有価証券などを国家機関の供託所である法務局に預けて、その財産を支払うべき相手に取得させ、一定の法律上の目的を達成するための手続きです。

供託業務には、その目的に応じて弁済供託や担保供託、執行供託、保管供託、没収供託などがあります。

司法書士は供託手続の代理だけでなく、供託物の還付や取り戻しの手続きにも対応します。

企業法務

企業法務は、企業に関する法律事務です。

企業活動するなかでさまざまな法律上の問題が起きた際に、司法書士が身近な法務アドバイザーとなって対応します。

社内に法務部を設置していない中小企業にとって、司法書士は重要な存在です。

株主や債権者への対応や法的文書の整備、ストックオプションの発行、事業承継などのさまざまな問題に関してもアドバイスできます。

司法書士と弁護士・行政書士の違い

司法書士の業務は多岐にわたるため、弁護士や行政書士と仕事内容が重複するケースもあります。

ここでは、司法書士と弁護士、行政書士との違いを見ていきましょう。

司法書士と弁護士の違い

弁護士は基本的人権を擁護して、社会正義を実現することを使命として活動する法律の専門家で、法律に関するすべての業務を独占的に認められています。

司法書士は、法律相談を受けて、依頼主の法的問題を解決するためのアドバイスや助言を行うこともありますが、できることに制約があります。

離婚問題を例に挙げると、司法書士は離婚に伴う養育費や財産分与、慰謝料などの支払いを求める書類の作成や書類作成のための相談に応じることはできません。

一方で、弁護士は法律全般を取り扱えるため、離婚に伴う養育費や財産分与、慰謝料などの書類作成や相談に対応できます。

また訴訟代理業務は、簡易裁判所で行われる訴額140万円以下の民事訴訟に対し認定司法書士しか対応が許可されていませんが、弁護士はすべての裁判所で訴訟代理業務に対応可能です。

司法書士と行政書士の違い

行政書士は主に、行政への許認可申請が必要な場合の書類作成や、それらの書類に関する相談業務を行う法律の専門家です。

司法書士と行政書士は、相続関連業務や会社設立関連業務など共通の分野を扱うことがありますが、その業務範囲は同じではありません。

会社設立を例に挙げると、行政書士は定款の作成に対応することはできますが、法務局に会社設立の登記の申請代理を行えるのは司法書士の独占業務です。

ただし、登記する際に会社の目的にリサイクル品販売を追加したい場合は、司法書士だけでは業務を完了させることはできません。

なぜなら、古物商許可申請は行政書士の独占業務だからです。

したがって、上記のようなケースでは司法書士と行政書士が連携し、双方に依頼し合うケースもあります。

なかには両資格を取得して、幅広い取り扱い業務に対応する方もいます。

司法書士になる方法は2通り

司法書士になる方法は、以下の2通りです。

司法書士試験に合格する
法務大臣の認定を受ける

司法書士の資格を取得する方法は試験に合格する流れが一般的ですが、方法は一つではありません。

司法書士になる方法を具体的に見ていきましょう。

司法書士試験に合格する

司法書士になる方法として、多くの人が通る道が司法書士試験です。

司法書士試験には受験資格がありません。年に1回7月に筆記試験と口述試験が行われており、筆記試験合格者のみ口述試験を受験可能です。

試験に合格すると、司法書士としての資格を取得できます。

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法務大臣の認定を受ける

司法書士は試験合格だけでなく、法務大臣の認定を受けて資格を得る方法もあります。

裁判官書記官や裁判官事務官、検事事務官、法務事務官として10年以上従事する、もしくは簡易裁判所判事・副検事として5年以上従事して、口述試験などによって法務大臣の認定を受けると司法書士になれます。

実態としては、裁判所で働き、定年退職した方が利用する制度です。この認定制度は特定の職歴が必要なため、多くの方は司法書士試験を受験して資格を取得しています。

司法書士試験の概要

司法書士を目指す上で、大きな関門となるのが、年に1回実施される司法書士試験です。

司法書士試験は、法務省が実施する国家試験で、年齢や学歴、性別に関係なく、誰でも受験可能です。

試験は「筆記試験」と「口述試験」で構成されています。

口述試験は、筆記試験合格者のみ受験できます。

司法書士試験の主なスケジュール

司法書士試験の例年の日程の流れは次の通りです。

▼司法書士試験の例年の流れ

願書の配布期間4月上旬
出願期間5月上旬~中旬
筆記試験7月第1日曜日
択一式基準点などの発表8月上旬〜中旬
筆記試験合格発表10月上旬
口述試験10月上旬〜中旬
最終合格発表11月上旬

司法書士試験は、例年ほぼ同じ時期に行われています。

願書の提出準備が整ったら、筆記試験を受験するエリアの管轄の法務局、地方法務局の総務課に郵送申請、または窓口申請しましょう。

司法書士試験の試験科目

司法書士試験の出題範囲は、以下の11科目です。出題数が多い科目は「主要科目」、出題数が少ない科目は「マイナー科目」と呼ばれています。

主要科目

  • 民法
  • 商法(会社法)
  • 不動産登記法
  • 商業登記法

マイナー科目

  • 民事訴訟法
  • 民事執行法
  • 民事保全法
  • 供託法
  • 司法書士法
  • 憲法
  • 刑法

筆記試験は、午前の部と午後の部に分けられています。

午前の部は択一式のマークシート形式で、午後の部は択一式のマークシート形式と記述式で出題されます。

口頭試験は、筆記試験合格者のみ受験可能です。面接形式で実施され、受験者1人に対して2人の試験官に口頭で回答を求められます。

司法書士試験の難易度

司法書士試験は、難関国家資格のひとつです。

他の国家資格と比較しても合格率が低く、難易度が高い試験です。

次は司法書士試験の難易度を合格率と基準点・合格点、合格に必要な勉強時間の観点から見ていきましょう。

司法書士試験の合格率

司法書士試験の合格率の推移は表のとおりです。

▼司法書士試験の出願者数・受験者数・合格者数・合格率

青:出願者数 | オレンジ:受験者数 | グレー:合格者数 | 黄色:合格率
年度出願者数受験者数合格者数合格率
平成22(2010)33,16626,9589482.86%
平成23(2011)31,22825,6968792.81%
平成24(2012)29,37924,0488382.85%
平成25(2013)27,40022,4947962.91%
平成26(2014)24,53820,1307593.09%
平成27(2015)21,75417,9207073.25%
平成28(2016)20,36016,7256603.24%
平成29(2017)18,83115,4406294.07%
平成30(2018)17,66814,3876214.31%
平成31(2019)16,81113,6836014.39%
令和2(2020)14,43111,4945955.17%
令和3(2021)14,98811,9256135.14%
令和4(2022)15,69312,7276605.18%
令和5(2023)16,13313,3726955.20%
令和6(2024)16,83713,9607375.27%
令和7(2025)17,36514,4187515.20%

司法書士試験の合格率は5%前後です。以前は合格率が3%の年も多くありました。

受験資格のない法律系国家資格である行政書士の合格率は10%前後、宅建士の合格率が15〜17%であると考えると、難易度が高いことがわかります。

司法書士試験の基準点と合格点

司法書士試験には基準点と合格点が設けられています。

そのため、得意科目だけをがんばればいいわけではありません。

午前の部、午後の部でそれぞれ基準点と合格点を満たすには、出題範囲を網羅的に学習して対策する必要があります。

過去5年間の基準点と合格点の推移は表のとおりです。

▼過去5年間の司法書士試験の基準点

年度午前の部・択一式
(105点満点)
午後の部・択一式
(105点満点)
記述式
令和2年度75点72点32点(70点満点)
令和3年度81点66点34点(70点満点)
令和4年度81点75点35点(70点満点)
令和5年度78点75点30.5点(70点満点)
令和6年度78点72点83.0点(140点満点)

▼過去5年間の筆記試験の合格点

年度筆記試験の合格点
令和2年度205.5点以上(280点満点)
令和3年度208.5点以上(280点満点)
令和4年度216.5点以上(280点満点)
令和5年度211.0点以上(280点満点)
令和6年度267.0点以上(350点満点)

※令和6年度以降の筆記試験から、記述式の配点が140点満点になる旨が令和5年12月4日に発表されました。 上記の令和5年度までの合格点は、午前の部・択一式、午後の部・択一式、記述式の総得点280点をもとに設定された基準です。

司法書士試験に合格するには択一式問題は70〜80%以上、記述式問題は50%以上の得点を獲得しなければいけません。

ただし、司法書士試験の合否判定には相対評価も取り入れられています。

具体的に説明すると、毎年合格者の人数がある程度決められているため、その人数に合わせて合格点が上下します。

受験者全体のレベルが高い場合は合格点も高くなり、レベルが低い場合は合格点も下がります。

つまり、択一式問題と記述式問題のどちらも基準点をクリアし、合格点以上の総得点を獲得しなければ、司法書士試験には受かりません。

基準点と合格点の存在も、司法書士試験の難易度の高さに少なからず影響しているでしょう。

司法書士試験合格に必要な勉強時間

司法書士試験合格に必要な勉強時間は、約3,000時間といわれています。

3,000時間と言われてもいまいちピンと来ないかもしれません。

仮に3年で合格を目指す場合は1日2〜3時間ほどの勉強時間を確保しなければいけません。

また、1年で合格を目指す場合は、1日8時間以上の勉強時間が必要です。

他の資格と比較すると、司法書士試験の難易度がいかに高いかがわかるでしょう。

例えば行政書士試験合格に必要な勉強時間は500〜1,000時間、宅建士は200〜300時間です。

比較すると、司法書士試験は他の資格と比較して、膨大な時間勉強を続けないと合格できないほど難しい資格であるとわかります。

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勉強にかかる費用はどれくらい?

司法書士試験を独学で勉強するにあたり、テキスト・過去問題集をそろえる必要があります。

全科目と記述式のテキストをすべて揃えるとなると、3~5万円程度かかります。

各科目の過去問まで揃えると、さらに3~4万円程度必要となるでしょう。

独学で勉強をはじめたのはいいものの、「内容が難解でテキストを何度読んでも理解できない」「モチベーションが続かない」などの理由で挫折するケースもあるようです。

一方、通信教育を利用する場合は、通学型では、30~50万円前後の費用が必要になります。

通信型では、DVDやオンライン型があり、10~50万円程度まで価格は様々です。

特に、忙しくて資格学校に通う時間がないという方は、通信型の教材をうまく、活用しているようです。

みんなはどうやって勉強してる?

司法書士試験の受験生は、現在のところ、スクール(通学)や通信教育で勉強していくのが一般的です。その他には独学で勉強する人もいます。

最も一般的なのはスクール(資格学校)に通学しながら勉強する方法です。

スクールのメリットは、教室講義を直接受けられることや、法令の改正情報を入手しやすいことにあります。

一方、デメリットは、決められた講義時間に合わせる必要があり、受講料が比較的高額になることといえます。

通信教育のメリットは、スクールと同様に、改正情報を入手しやすいことに加え、通学に比べて受講料が安く抑えられることも挙げられます。

ただし、紙のテキスト・教材で自ら学習を行うことがメインとなり、講義を受けられず、学習内容の詳細まで学習するのが難しいことがデメリットといえます。

独学のメリットは、最も費用が安いことといえます。

ただし、改正情報を含め、自ら教材をそろえる必要があり、手間や時間がかかることがデメリットとなります。

なお、最近シェアを広げているオンライン講座では、上記学習方法のメリットをバランス良く享受することができます。

スマートフォン・PC・タブレットでいつでも場所を問わずに勉強でき、スクールと同様に改正情報を入手しやすいというメリットがあります。

さらにスクールや通信教育に比べ、受講料が安い場合も多く、費用負担の面でも魅力があります。

ただし、教室での講義は受けられませんし、紙のテキスト・教材が別料金となる場合もあります。

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メリット教室講義を直接受けられる改正情報を入手しやすい最も費用が安い場所を問わずに勉強できる

スクールや通信教育に比べて受講料が安い場合も多い
デメリット
受講料が比較的高額
最も費用が安い自ら教材をそろえる必要がある教室での講義は受けられない

司法書士試験の学習は、長期間となる傾向にあります。

上記のメリット・デメリットを参考に、学習期間トータルでの費用と学習の質とのバランスを考慮した上で、あなたに最も合った勉強方法を選ぶことが大切です。

司法書士の年収

厚生労働省のサイトでは司法書士の平均年収が「765.3万円 (令和6年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)」となっています。

【参考】 職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag「司法書士」

次のグラフは、勤務司法書士の年収分布を表しています。

日本司法書士会連合会「司法書士白書2021年版」の調査結果を基に作成した上記グラフを見ると、年収300〜600万円の層が最も多いことが分かります。

なかには、年収1,000万円以上稼ぐ勤務司法書士も一定数いるようです。

独立した司法書士の平均年収の傾向は、勤務型の司法書士とは異なります。

同じく司法書士白書2021年版によると、独立開業した司法書士の売上(収入)金額として最も回答が多かったのは、「1,000〜4,999万円」で全体の35.0%でした。

司法書士のやりがい・魅力

司法書士は試験に合格すると、一生使える資格です。

どのような部分に司法書士のやりがいや魅力があるのかを見ていきましょう。

年齢や学歴などに関係なく誰でも挑戦できる資格

司法書士は年齢や学歴などに関わらず資格を取得して活躍できる資格です。

そのため、司法書士試験合格者の中には、社会人経験がある人が数多くいます。

また、漠然と将来に不安を抱き一生使える資格を取得したいとの思いで司法書士になって、活躍されている方もいます。

受験資格がないため、一定の資格や経験がないために資格試験受験を断られることもありません。

まさに、誰にでも挑戦の機会が開かれた資格といえます。

知見を生かして依頼者の権利や利益を守れる

司法書士は法律を武器に依頼者の権利や利益を守れる仕事です。

司法書士の代表的な業務のひとつである登記申請を例に挙げてみましょう。

不動産を購入した際は、不動産の物理的・外形的状況を記録した表題部の登記手続きをしなければいけません。

不動産の権利状況を記録した権利部に登記義務はありませんが、後々トラブルを防ぐ意味でも登記を行うのが一般的です。

もし不動産登記を行わなかった場合は、買主は土地を購入したのにも関わらず、不動産の権利を主張できなくなってしまいます。

そこで、司法書士が買主に所有権が移転した事実を登記することで、買主は権利を主張できるようになります。

司法書士はこのようにして依頼者の権利や利益を守り、依頼者のために方の手続きをしたことで感謝される仕事です。

人の役に立つのが好きな人は、大いにやりがいを感じられるでしょう。

独立・開業できる

司法書士は独立・開業しやすい資格です。

資格取得後すぐは司法書士事務所や法律事務所などに就職するのが一般的ですが、その後は独立を目指す方が多くいます。

年収1,000万円以上稼ぐ方も少なくありません。

独立すると仕事量は自分で調整できるため、やり方次第では高収入を狙えるのもやりがいのひとつです。

資格取得後は経験や理想のライフスタイルに応じた働き方を選択できます。

司法書士に向いている人の特徴

司法書士は法律の専門家であると同時に、依頼者とのコミュニケーションや綿密な業務管理が必要とされる職業です。

ここでは、特に司法書士に向いていると言われる人の特徴を見ていきましょう。

責任感があり丁寧に取り組める人

司法書士は不動産登記や会社設立といった重要書類を扱うため、細部まで正確性を求められます。

記入漏れや書類不備があると依頼者に大きな損害を与えかねないため、責任感があって仕事に丁寧に取り組めることは大きな強みとなります。

また、納期を守るスケジュール管理能力も欠かせません。

こうした慎重さと整理力を兼ね備えた人は、司法書士としての業務を円滑に進めやすいでしょう。

勉強を怠らない努力家な人

司法書士は試験に合格して終わりではなく、法改正や判例変更など常に新しい知識を学び続ける必要があります。

実務の中で「疑問点が出たらすぐ調べる」といった習慣も重要です。

自発的に情報を収集し、勉強を続ける努力家タイプの人ほど、実務における対応力や説得力が増し、依頼者からの信頼を得やすくなります。

独立志向がある人

司法書士は独立・開業しやすい士業とされ、一定の実務経験を積んだ後に自分の事務所を構える道も選択可能です。

専門分野を活かして自由度の高い働き方ができる一方、営業や経営に関する知識が必要となる場合もあります。

それでも自分の裁量で業務を進められるため、独立志向が強く、自分の力で事業を発展させたい人には大きな魅力がある職業と言えるでしょう。

司法書士資格の活かし方

司法書士はその専門知識を活かして、さまざまな職場や働き方を選ぶことができます。

ここでは、以下5つの選択肢を見ていきましょう。

  • 司法書士事務所で働く
  • 合同事務所で働く
  • 法律事務所で働く
  • 一般企業の法務部で働く
  • 独立・開業する

司法書士事務所で働く

司法書士事務所は、登記をはじめとする各種手続きや相談業務を日常的に扱うため、幅広い実務経験を積むのに適した環境です。

先輩司法書士のサポートを受けながらスキルを磨けるうえ、登記だけでなく債務整理や成年後見など多彩な案件に触れる機会もあります。

早期に実務経験を積みたい人にとっては、理想的な就業先と言えるでしょう。

合同事務所で働く

司法書士が複数集まった合同事務所や、弁護士・税理士など他士業と共同で運営する事務所で働くパターンもあります。

他の専門家との連携による複合的な案件対応が多いため、自然と広い視点や知識が身に付きやすいのが魅力です。

将来的に独立を考える場合でも、他士業の働き方やクライアント対応のノウハウを学べるため、大きな財産となるでしょう。

法律事務所で働く

法律事務所で弁護士と協力して仕事をする場合、訴訟支援や契約書作成、交渉の補助など、裁判や法的手続きの現場に近い業務を担当することが多くなります。

司法書士特有の登記や供託分野の知識を生かしつつ、弁護士をはじめとする他の法曹と共に多種多様な案件に関わるため、総合的なリーガルスキルを磨きたい人に向いているでしょう。

一般企業の法務部で働く

近年は、司法書士としての知識やスキルを活かして一般企業の法務部で活躍するケースも増えています。

具体的には、会社設立や取引契約に関する手続き、コンプライアンス体制の整備などが主な業務です。

社内の法務担当者として経営に近い立場で働くことができるため、企業の意思決定プロセスを学びながら、幅広い法律実務に携われるのが魅力です。

独立・開業する

司法書士は独立しやすい士業のひとつとされ、実務経験を積んでから開業を目指す方も少なくありません。

地域密着型の業務が多いため、相続や遺言、債務整理など身近な法的トラブルを解決し、地元からの信頼を得られるといったやりがいもあります。

営業や経営管理も自分で行う必要がありますが、自分自身の専門性を存分に発揮でき、やりがいを感じやすい働き方だと言えるでしょう。

まとめ

司法書士の仕事内容や試験概要、難易度、年収などをお伝えしました。

この記事のポイントは、以下の5つです。

  • 司法書士とは法律上の手続きを専門に行う法律家
  • 主な仕事は登記や供託手続きの代理、法務局や裁判所、検察庁に提出する書類の作成など
  • 司法書士は弁護士や行政書士とも似ているが対応業務の範囲が異なる
  • 司法書士試験に受験資格はないが、試験の難易度は高い
  • 独立・開業にすると努力次第で高収入を狙える

司法書士は年齢や学歴に関係なく受験できるため、誰もが目指せる資格です。

難易度は高いですが、着実に勉強を続ければ合格できる可能性は十分にあるでしょう。

スタディングの司法書士講座は、スマートフォンやパソコンでいつでもどこでも受講できるオンライン講座です。

司法書士の資格取得を考えている方は、勉強方法のひとつとしてスタディング 司法書士講座をご検討ください。