主婦が税理士になるには?資格取得の流れと合格者15名の声を紹介

主婦が税理士になるにはどうすればいいのか、仕事や家事・育児と両立しながらどう勉強すれば合格できるのか、不安に思われる方は多いかもしれません。

この記事では、税理士の資格取得の流れ4ステップと、スタディングで税理士試験に合格した主婦の方15名の体験談を紹介します。

「通勤時間やちょっとしたスキマ時間に」「子供が寝ている間に」など、忙しい主婦の方が合格をつかむまでに実践した勉強法をぜひ参考にしてください。

主婦が税理士になるには

税理士になるには、国家資格である税理士試験に5科目合格しなければなりません。

合格後は税理士事務所などで「租税または会計に関する事務」の実務経験を2年以上積む必要があります。

実務経験を満たした上で、日本税理士会連合会に登録し、税理士として仕事をすることができます。

税理士試験合格者以外でも、弁護士、公認会計士、学位などによる試験免除者も、税理士として登録することが可能です。

税理士になるまでの4ステップ

ここからは、主婦が税理士資格を取得するまでの流れを紹介します。

  1. 税理士試験の受験資格を満たす
  2. 税理士試験で計5科目に合格する
  3. 2年以上の実務経験を積む
  4. 税理士として登録する

まずは受験資格を満たし、税理士試験で5科目に合格する必要があります。

4つのステップに分けて、詳しく解説します。

【STEP1】税理士試験の受験資格を満たす

主婦の方が税理士を目指す際、最初に受験資格を満たしているか確認しましょう。

税理士試験は「会計学に属する科目」と「税法に属する科目」に分けられます。

会計科目は誰でも受験することが可能です。

一方、税法科目は「学識」「資格」「職歴」「認定」の4種類のうち、1つを満たす必要があります。

例えば、大学や短期大学で社会科学に属する科目を履修し、卒業している方は受験資格を得ています。

税理士事務所などで会計に関する仕事を2年以上経験している方も対象です。

詳しい受験資格の要件は国税庁のホームページで確認してください。

受験資格を満たしていない方は、日商簿記1級を取得したり、放送大学などで社会科学の単位を取得したりすることで満たせます。

【STEP2】税理士試験で計5科目に合格する

税理士試験は11科目あり、会計2科目と税法3科目の計5科目で合格する必要があります。

会計科目の「簿記論」「財務諸表論」は必須です。

税法科目は「所得税法」「法人税法」のいずれかの合格が必須で、そのほかの税法科目と合わせて3科目の合格を目指します。

必須科目
2科目とも合格が必要
会計科目簿記論、財務諸表論
選択必須科目
どちらか1科目以上合格が必要
税法科目所得税法、法人税法
選択科目
残りの科目から選び、合計で5科目になることが必要
相続税法、消費税法または酒税法、国税徴収法、住民税または事業税、固定資産税

科目合格制で、一度に5科目全てに合格する必要がありません。

合格は各科目60点以上が目安となります。

また科目によっても差がありますが、例年受験者の10〜20%が合格しています。

▼税理士試験の日程・スケジュール

国税庁ホームページには、令和7年度(第75回)税理士試験の日程が掲載されています。

項目日程
試験実施官報公告令和7年4月4日
受験申込受付開始令和7年4月21日
受験申込受付締切令和7年5月9日
試験実施令和7年8月5日から令和7年8月7日
合格発表令和7年11月28日

【引用】令和7年度(第75回)税理士試験公告

例年、試験は8月上旬の実施となっています。
受験した科目から確実に合格していくために、試験日程を正確に把握し、ここから逆算した効率的な学習計画を立てていきましょう。

【STEP3】2年以上の実務経験を積む

試験合格後、税理士になるには、「租税または会計に関わる事務」で2年以上の実務経験を積まなくてはなりません。

租税に関する事務とは、税務署、その他の官公署、企業などでの税務に関する業務です。

会計に関する事務には、企業の会計帳簿の作成、仕訳帳や総勘定元帳の作成・仕分け、決算手続きに関する事務作業などが挙げられます。

ただし、会計ソフトに数値を入力するだけの業務や、簿記会計の知識を不要とする事務内容の場合、実務経験とみなされないので注意しましょう。

【STEP4】税理士として登録する

実務経験を経て、日本税理士会連合会の税理士名簿に登録することで税理士として働くことができます。

登録する際、税理士登録申請書や履歴書などの必要書類を提出します。

また、面接などの登録調査を受けるほか、登録免許税など登録にかかる費用も発生します。

詳細は日本税理士会連合会の「税理士登録の手引」(令和7年6月改訂版)を確認してください。

主婦で税理士試験に!スタディング合格体験談15名を紹介【どうやって合格した?】

では実際に、税理士試験に合格した15名の主婦の方の体験談を紹介します。

合格した皆さんは、スマホで学べる通信講座のスタディングを受講し、スキマ時間を活用しながら学習を進めたようです。

仕事と家事育児をしながら税理士試験に合格した方の声

RNさん
2023年度 簿記論 合格

おかげさまで、6年ぶりの再受験にて簿記論に合格することができました。

当初、簿財受験予定でしたが、直前で1科目に切り替えて対策をしておりました。

結婚、出産を経験し、まさか合格できるとは思っていなかったので、自分が1番驚いています。

園児2人を育てながらの受験計画は、全く予定通りにいかないことも経験しました。

突然の病気で保育園がお休み、仕事の調整、看病といった流れに入ってしまうと、なかなかペースを取り戻すのも難しかったです。

(器用にこなせる方がとても羨ましい限りです)

ざっくりと、いつまでにこの講義は終わらせようと大まかに計画をしていたので、遅れることに焦りは少しありましたが、メンタルの維持のためにも、子育て中は、この方法は継続したいと思っています。

つかさん
2023年度 財務諸表論 合格

初学で財務諸表論に合格できました。

勉強を始めたのは11月から、最初は簿記論のみ受験する予定でしたが効率を考えて財務諸表論も追加して勉強し始めました。

昼間は会社員として働き、家では主婦をしてましたのでまとまった時間はとれませんがスキマ時間に勉強し、本試験まで1日も休むことなく勉強を続けました。

スキマ時間に理論暗記ツールを使い、家事をしながらエアポッドで音声理論暗記ツールを使用しながら、とにかく理論のピースを頭の中に入れていきました。

ぺるりさん
2021年度 財務諸表論 合格

基本的には動画を視聴し、スマート問題を解き、トレーニングをする、ガイド通りに進めました。

理論の動画は暇な時(食事の支度中や、洗濯をたたみつつ)には何度も見ました。

それと並行し理論暗記ツールは結構な数やりこみました。

通勤時・昼休憩・ちょっとした待ち時間、分量も丁度よく(一部多めの単元がありますが)、何だかんだ1日30分程度は理論暗記ツールをやったと思います。

はっぴーまんさん
2021年 法人税法 合格

法人税法は5回目の挑戦でしたが、仕事や育児、またコロナ禍であることから自宅で引き続き自分の都合に合わせてスキマ時間で学べるスタディングを選択しました。

講義や理論学習でノートをつくるなどのインプットはもちろんですが、間違えた理論や計算問題、直前模試を繰り返し行うアウトプットを意識して進めていったのが良かったのかなと思います。

sakuAさん [税理士事務所職員]
2020年度 相続税法 合格

時間の確保が鍵でした。

主婦なので、家事、子育て、さらには仕事もしており、手を抜けるところ(もちろん仕事以外ですが笑)は手を抜いて、毎日決まった時間をこなすことを毎日続けました。

簿財受験の時からですが、勉強した時間は細かくストップウォッチで計り記録して、どれくらい勉強すればどのくらい点数がとれるのかということをやっており、理論と計算のバランスを考えながら勉強していました。

間違ったところは簡単に間違いノートを作り、最終的に直前期に何度も間違っているところを徹底的に勉強しなおしました。

専業主婦で税理士試験に合格した方の声

坂口真由美さん [専業主婦]
2019年度 財務諸表論 合格

今回は財務諸表論の科目合格となりました。

6歳の息子と2歳の双子の息子の子育て中なので、勉強時間は夜中しか取れませんでした。

そんな中でも、スタディングは自分の時間とペースで勉強できたので良かったです。

来年も頑張って、官報合格目指していきたいと思います。

育児と勉強を両立しながら合格した方の声

M.Iさん
2024年 簿記論 合格

2023年7月に子供を出産後、簿記2級に合格したのを機に、2024年1月から簿財の学習を始めました。

子供が寝ている時間に細々と勉強をしたので、スタディングの講義が少しずつ分かれていたのがとてもありがたかったです。

また、スマホで見られるので、スキマ時間で勉強していました。ほぼほぼ抱っこしながら動画を見ていました。

4月までに動画をすべて見終わり、とにかくアウトプットをしようと考え、ひたすら講義を3倍速で視聴し、問題を解いてわからなかったら中村先生の講義を見直したり、質問機能を活用したりしました。

トータルの学習時間はわからないですが、1分でも時間を見つけたら暗記ツールを開いたり、問題を1題解いたりしていました。

外部模試などは受けず(子育てで受けられなかったこともありますが)、スタディングの教材のみを、徹底的にやりこみました。

Mckさん
2023年度 財務諸表論 合格

私は主婦で通勤時間ではなく、家事や育児の合間に勉強するスタイルでした。

お風呂に入りながら、ドライヤーをしながら、料理をしながらなどの時間にイヤホンや防水スピーカーを活用して講義動画を視聴しました。

4月末までに基礎を理解し、5月からはひたすらテーマ別演習や直前答練を解く練習をして問題に慣れるようにしました。

りくかずママさん
2022年 消費税法 合格

消費税法は今回の受験で3回目でした。

元々大手の会計学校で消費税を勉強していましたが、妊娠、出産をしたためなかなか学習が進みませんでした。

今年の3月から子供が保育園に行き始めたのを機に勉強を再開することにしました。

特に重宝したのは理論の暗記機能です。

スマホで理論の暗記ができるのはとても助かりました。

子供の相手をしながら、または寝かしつけをしながら、スキマ時間を見つけては理論を暗記していました。

午前中は理論の学習、午後は計算をすると決めていました。

直前期に入ってからは忙しくても毎日1題は総合問題を解くようにして、問題に慣れるようにしていました。

スマホ一つで簡単に勉強を開始できるスタイルが、今の私の生活にはぴったりでした!

妊娠中・産後で税理士試験に合格した方の声

ちまさん
2023年度 財務諸表論 合格

今回の試験は、妊娠期間中の勉強、産後すぐの試験で何度も心折れそうになりました。

しかし、スタディングの講義は短時間で少しずつ進められるので、なんとか講義フローを完走することができました。

また、3月には切迫早産のため入院となりましたが、スマホさえあれば勉強できるというスタディングの環境には大変助けられました。

産後も子2人の育児に追われつつも少しずつ、勉強を進めることができました。

RSさん
2023年 簿財2科目 合格

部署異動や出産などの時期とも重なり、様々な環境の変化の中での受験となりました。

スタディングはスマホを使って勉強が可能なので、電車での通勤時間を活用しながら学習を行いました。

通勤時間にインプットを行い、帰宅後にその内容をアウトプットする学習を繰り返しました。

コツコツと学習を進めた結果、無事に合格することができました。

memeさん
2023年度 法人税法 合格

おかげさまで法人税法無事合格しました。

本番は時間も足りず、変則的な事業年度に気づきませんでしたが、合格してました。

私事ながら年末に出産しまして、色々と時間もない中の受験でしたが、AI問題復習、理論の音読だけはなるべく毎日しておりました。

Mさん
2022年 簿記論 合格

妊娠中から産後にかけて勉強していたので、スタディングの動画は細切れになりがちな育児の合間の学習と相性がぴったりでした。

中村先生の講義は大変わかりやすく、理解も深まりました。

40代主婦で税理士試験に合格した方の声

n.eさん
2024年度 簿記論 合格

初受験で、簿記論合格できました。

40代のパート主婦です。

スタディングとても良かったです。

簿記2級は合格状態で、12月から勉強開始しました。

暗記が間に合わず、6月頃に財務諸表論はあきらめました。

そこからは簿記論に絞って勉強しました。

学習はスタディングと市販の問題集2冊です。

模試などは一切受けていません。

スタディングのおかげで基本をしっかり押さえられて、スキマ時間も有効に使えました。

U部長さん
2022年度 簿財2科目 合格

スタディングオンリーで簿財に一発合格しました。

私は、アラフォーの主婦です。

小さな子供がいます。

勉強を始めるにあたって大事にしたことは、まず子供との時間を第一にすること。

次に1週間を通してノルマを達成することです。

なぜ週かというと、イレギュラーなことも週単位ですと軌道修正できて、多少は無理ができるからです。

勉強法としては、講義を聞いてなるべくすぐスマート問題集はやること(5分もあれば終わります)、その流れでトレーニング(これも30分もあれば終わる)を終えるようにしました。

これを1日最低1コマ、余力があれば2コマしました。

主に子供のお昼寝や夜寝た後にしましたが、細切れ学習なのでストレスなく進めることができました。

▼育児と仕事を両立しながら、税理士試験「簿記論」に合格した若山彩見さん

科目合格制で社会人でも目指しやすい税理士になろうと、スキマ時間でも学習できるスタディングを選んだ若山さん。

働きながら子育てをしているため、受験勉強に専念できる環境にない中「スタディングは大人が学び続けられるというコンセプトがありがたい」と話します。

学習は、講義動画をあらかじめダウンロードしておき、子育ての合間や移動時間に進めたそうです。

「いろんな場所で学習できたので飽きずに続けられた。さまざまな事情がある中でも勉強を続けたい人におすすめ」と語ります。

税理士講座 合格者の声」には、スタディング税理士講座で合格した約1,300名以上の方の体験談が寄せられています。

効率的な勉強方法や、合格するためのコツも紹介しているので、参考にしてみてください。

主婦が税理士になるには何年かかる?

税理士試験で合格科目が5科目に到達するのは、最低でも2年、多くは3~5年が目安と言われています。

主婦の方の場合、出産や育児などのライフイベントで、思うように学習を進められないケースも考えられます。

「主婦が税理士になるのは難しいのでは?」と不安に思われる方もいるかもしれませんが、税理士試験で一度合格した科目は、生涯有効です。

1科目でも合格すれば、途中で何年勉強を中断しても、科目合格が取り消されることはありません。

先ほど紹介した合格体験談で「子供が保育園に行き始めたのを機に税理士試験の勉強を再開した」といった声もあるように、生活が落ち着いたタイミングで学習を再開することも、税理士試験であればできます。

1科目ずつ無理なく受験できることがメリットなので、自分に合ったペースで学習を進めましょう。

まとめ

今回は主婦の方が税理士になるための必要なステップや、実際に税理士試験に合格された主婦の方の体験談を紹介しました。

  • 税理士になるには、税理士試験の合格と「租税または会計に関する事務」の2年以上の実務経験が必要
  • 税理士試験・税法科目は「学識」などの受験資格があるため、まずは満たしているか確認を
  • オンライン通信講座は動画視聴などで学べるため、育児や移動時間の合間でも学習を継続しやすい
  • 出産などライフイベントで学習が中断することもあるため、自分に合ったペースで学習を

主婦の方で税理士を目指すならば、「スタディング 税理士講座」がおすすめです。

家事・育児の合間に、仕事の通勤時間や昼休みなど、いつでもスマホ一つで学習することができます。

動画講義や役立つツールを無料で体験できるので、ぜひ試してみてください。