
税理士試験の受験を決めたら、まずは必須科目の「簿記論」の勉強からはじめましょう。
何年かけてどのような科目の順番で合格を目指すのか、学習計画も立てる必要があります。
この記事では、スタディング税理士講座でコーチングを行っているコーチが「失敗しない勉強の進め方」について解説します。
有我 賢先生
自分の得た知識が、受講生の進路を切り開くファースト・ステップになればと、日商簿記講座の講師を経て税理士講座の講師に。
大手資格学校の税理士講座では、講師を20年以上務め、教室、そして収録講師として教壇に立つ。教室で直接指導した受講生だけでも累計3,000名を超え、収録講師としても好評を得る。また、科目責任者、講師室長などを歴任し、教材やカリキュラムの開発などにも長く携わり、税理士試験に数多くの合格者を輩出することに尽力する。
受験生のおかれている学習環境や習熟度合を的確に把握し、各々にあわせた学習計画を作成する指導力や、ベテランならではの受講生の疑問点にピンポイントで答える対応力、受講生の悩みに親身に向き合うコミュニケーション能力は高い評価を得ている。
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税理士試験の勉強は「簿記論」からはじめよう
税理士試験の大きな特徴は、科目合格制度です。
税理士試験に合格(いわゆる官報合格)するには、【会計科目2科目】+【税法科目3科目】の計5科目の合格が必要ですが、1回の受験で5科目すべてに合格する必要はありません。
科目単位の受験が可能で、1年に1科目のみでも受けることができます。
なお、税理士試験の科目は全11科目で、合格に必要な5科目をどう選ぶかには一定のルールがあります。
まず、会計科目である簿記論と財務諸表論(2科目をまとめて「簿財(ぼざい)」と呼ぶ)は必ず合格しなければなりません。
税法科目については、実務での利用頻度の高い法人税法と所得税法は、選択必須として1科目以上合格する必要があります。
そして残りの税法科目(相続税法、消費税法、国税徴収法など)は選択科目で、合計5科目になるように選択して合格する必要があります。
いずれの科目も、合格は生涯有効となります。
▼税理士試験の科目一覧
| 必須科目 2科目とも合格が必要 | 会計科目 | 簿記論、財務諸表論 |
| 選択必須科目 どちらか1科目以上合格が必要 | 税法科目 | 所得税法、法人税法 |
| 選択科目 残りの科目から選び、合計で5科目になることが必要 | 相続税法、消費税法または酒税法、国税徴収法、住民税または事業税、固定資産税 |
どの科目から受験しても問題ありませんが、税法科目の受験には学識・職歴・資格などの一定の受験資格の要件を満たす必要があるため、出願には注意が必要です。
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まずは「簿財」から勉強するのが定番
初めて税理士試験を受験する方は、簿記論と財務諸表論からスタートするのがおすすめです。
「まずは簿財から」がおすすめの理由
- 簿財は受験資格に制限がなく、誰でも受験可能だから
- 日商簿記検定の学習経験があれば、簿財の学習にそのまま役立つから
- 法人税法や消費税法などの税法科目は、簿財で学ぶ会計の知識を前提とした内容だから
なお、税法科目の選択科目の中には会計の知識が必要ない科目もありますが、税法科目の受験生は税理士試験の受験経験者が多数を占めるため、初めての税理士試験を受験する方にとってはライバルが手強く、科目合格のハードルが高いといえます。
また、税法科目は税制改正に対応するなど、若干学習内容に流動的な部分がありますが、会計基準は基本的に安定しており、受験期間を通して安心して学習できます。
このような理由から、税理士試験への挑戦は簿財からスタートするのが定番となっているのです。
簿財の順番は「簿記論」→「財務諸表論」
簿財のいずれか1科目からスタートするのであれば、簿記論を先に学習することを強くおすすめします。
理由は次の2つです。
理由(1)簿記論は理論の学習がないから
簿記論の出題内容は計算のみです。
初学者にとっては、理論50%・計算50%の財務諸表論よりもはるかに学習しやすいでしょう。
日商簿記検定とまったく同じ感覚で学習を進めることができます。
理由(2)他の科目より先に学ぶと効率的だから
簿記論では、売掛金の回収といった基本的な取引から、吸収合併など企業結合に関する取引まで、企業を取り巻く様々な取引を学習します。
これらの知識が身に付いた状態で財務諸表論の学習に進むと、理論の内容を理解する際に大いに役立ちます。
また、財務諸表論の計算は簿記論をしっかり学習できていれば高得点を狙えます。
計算に心配がなければ理論の学習に注力できるため、限られた時間を効率的に使えるのです。
そして、簿記論は法人税法や消費税法などの税法科目を学習するうえでも基礎的な知識となるため。
簿財だけでなく税理士試験全体の学習効率化の観点からも、最初に学ぶべき科目と言えます。
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税理士試験合格に必要な勉強時間は?
税理士試験は科目合格制で、5科目に合格する必要があります。
5科目全てに合格するためには、計画的に勉強することが大切です。
ここでは合格に必要な勉強時間や、時間を確保するための方法についてご紹介します。
全体の勉強時間は?
税理士試験は、科目ごとに勉強時間が異なるため、総勉強時間の目安もどの教科を選択するかによって異なります。
5科目に合格するまでの期間は、最低2年、多くは3〜5年が目安と言われています。
勉強時間が少ないとされる科目を選択したとしても、約2,000時間の勉強が必要とされます。
科目を選択する際は、勉強を続けられるよう興味がある科目や、将来目指すキャリアで生かしたい科目を選ぶようにしましょう。
また、科目合格制度の利用を踏まえ、計画性を持って学習を継続することが大切です。
学習計画を作成し、毎日のタスクを着実にこなして、質の高い学習を目指しましょう。
科目別の勉強時間は?
税理士試験に必要な科目ごとの勉強時間目安は以下の通りです。
| 科目 | 合格率 令和6年度 | 配点(例年) | 勉強時間(目安) | ||
| 理論 | 計算 | ||||
| 必須 | 簿記論 | 17.4% | 0% | 100% | 450時間 |
| 財務諸表論 | 8.0% | 50% | 50% | 450時間 | |
| 選択必須 | 所得税法 | 12.6% | 50% | 50% | 600時間 |
| 法人税法 | 16.4% | 50% | 50% | 600時間 | |
| 選択 | 相続税法 | 18.7% | 50% | 50% | 450時間 |
| 消費税法 | 10.3% | 50% | 50% | 300時間 | |
| 酒税法 | 12.1% | 30% | 70% | 150時間 | |
| 国税徴収法 | 13.0% | 100% | 0% | 150時間 | |
| 住民税 | 18.2% | 50% | 50% | 200時間 | |
| 事業税 | 13.7% | 50% | 50% | 200時間 | |
| 固定資産税 | 18.0% | 50% | 50% | 250時間 | |
税理士試験は科目合格制度を採用しており、一度にすべての科目に合格する必要はなく、数年かけて順に合格を目指すことができます。そのため、働きながらでも無理なくチャレンジできるのが大きな特徴です。
とはいえ、長期間にわたって勉強を継続する必要があるため、国家資格の中でも難易度は非常に高い部類に入ります。
そこで鍵となるのが、スキマ時間の有効活用です。通勤中や休憩中など、わずかな時間も積み重ねていくことで、忙しい社会人の方でも税理士試験の合格を十分に狙うことができます。
税理士試験の勉強時間・勉強法は?忙しくても合格する受験プラン
税理士試験は3〜5年程度の年数をかけて科目ごとの合格を積み上げ、最終合格(5科目合格)を目指すのが一般的です。また一部の科目は選択制となっており、自由に受験…
税理士試験は3〜5年程度の年数をかけて科目ごとの合格を積み上…
社会人はどう勉強時間を確保する?
社会人が税理士試験合格を目指すには、勉強時間の確保が大きなハードルとなります。
合格を狙うためにカギとなるのは、スキマ時間の有効活用です。
通勤中や仕事の休憩時間など、わずかな時間の勉強を積み重ねて合格を目指しましょう。
理論の理解や暗記、ちょっとした計算の解答や解法の確認であれば、スキマ時間を使うことで、場所を問わずに勉強を進められます。
忙しい社会人にとって、「机に向かうこと=勉強」とするのではなく、移動中・休憩中・待ち時間も学習時間に変える視点を持つことが、合格への近道となります。
税理士試験は3〜5年での合格が一般的!勉強計画を立てよう
次に、税理士試験に合格するまでの学習計画について考えていきましょう。
先に述べたように、税理士試験は科目合格制度であり、一度合格した科目は生涯有効です。
長い時間をかけて官報合格を目指すこともできます。
しかし、受験勉強中はある程度の時間の犠牲を伴います。
モチベーションを維持するため、また簿財の知識を税法科目で生かすためにも、3~5年間で合格する計画が一般的といえます。
学習計画では、自分の置かれている環境を考えたうえで、何年で官報合格を目指すのか、また受験科目の関連性やボリュームなどを考えて何年目にどの科目を受験するのかを、あらかじめ考えておきましょう。
例として、「2年」「3年」「5年」で合格を目指す学習計画についてそれぞれ解説します。
2年で合格を目指す勉強計画
もしも受験に専念できる環境があるなら、2年での短期合格を目指すことも可能となります。
- 1年目:簿記論(450時間)+財務諸表論(450時間)+国税徴収法(150時間)
- 2年目:法人税法(600時間)+相続税法(450時間)
1年目は、簿財と、ボリュームの少ない税法科目です。
学習開始時点で会計の知識がしっかりしていると、流れに乗ってテンポよく学習していけるでしょう。
1年目だけは年間1,000時間以上(目安)の学習時間が必要となり、復習も一苦労となります。
しかし、受験勉強を集中して短期間で終わらせたい方にはおすすめのプランです。
3年で合格を目指す勉強計画
税理士試験を目指す学生の方や、仕事のスケジュールが年間を通じて安定している方など、学習時間を確保しやすい方は、3年での短期合格を目指すことも可能となります。
- 1年目:簿記論(450時間)+財務諸表論(450時間)
- 2年目:法人税法(600時間)
- 3年目:相続税法(450時間)+国税徴収法(150時間)
2年で合格を目指すケースと同様に、初年度は簿財を確実にクリアすることからはじまります。
学習開始時点で会計の知識がしっかりしていると、いいスタートを切れます。
上記の学習プラン例について、3年目の相続税法を消費税法(300時間)としたり、2年目と3年目の受験科目を入れ替えたりすることも可能です。
5年で合格を目指す勉強計画
5年計画で堅実に合格を目指す道もあります。例えば、次のような人に向いているでしょう。
5年計画が向いている人
- 学習に使える時間が限られている人
- 安定した学習時間の確保に若干の不安がある人
- 仕事や家庭との両立を強く意識したい人
- 税理士試験のような受験勉強が初めてで不安な人
- 1年目:簿記論(450時間)
- 2年目:財務諸表論(450時間)
- 3年目~5年目:法人税法(600時間)を含む各税法科目を毎年1科目ずつ受験
受験勉強に慣れてきたら、2年目以降を複数科目受験に変更し、受験プランを短縮することも可能となります。
なお、このプランは比較的長期間となる分、モチベーションの維持が重要です。ダラダラとした受験生活にならないように注意が必要です。
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税理士試験突破に向けた勉強のコツ
税理士試験は難易度が高いため、闇雲に勉強を続けるだけでは合格できません。
試験本番に向けて、正確さとスピード、問題を取捨選択する力を養う必要があります。
スタディング講師の視点から、試験で失敗しないための勉強のコツを以下4つご紹介します。
- 理論と計算をバランスよく学習する
- 手を動かして書く練習を繰り返す
- 問題を取捨選択するスキルを身につける
- 本番を意識し、ルーチンを確立する
理論と計算をバランスよく学習する
理論・計算のどちらかへ極端に偏らないよう、バランス良く学習しましょう。
例えば、財務諸表論は理論と計算に分かれていますが、どちらかに偏ってしまい、もう片方が手薄になることはよくあります。
特に、計算ばかりを優先してしまい、理論を後回しにするケースが多いようです。
自分が快適に進められる勉強だけを続けていても、なかなか合格にはつながりません。
理論と計算のバランスを常に意識しましょう。
手を動かして書く練習を繰り返す
理論が好きな人が陥りやすい事例として「分かっているけれども、書けない」ということがあります。
手を動かして実際に書く練習をしていなければ、試験本番で「書けない」という事態になりかねません。
税理士試験の制限時間は2時間ですが、全部をしっかり解くと3時間かかるような出題内容です。
理論を読むだけでなく、普段から実際に問題を解いて、本番で合格点を取るための実力をつけましょう。
問題を取捨選択するスキルを身につける
税理士試験は、「問題を取捨選択するスキル」を身に付けておかないと合格できないといわれています。
試験本番の限られた時間で、誰も解けないような問題に時間を使ってしまうと合格が遠のくからです。
そのためにも、同じような問題ばかり解くのではなく、さまざまなバリエーションの問題を経験しておくことが重要です。
試験対策のプロが作成した問題集を使い、「確実に得点すべき問題を見分ける力」を養いましょう。
本番を意識し、ルーチンを確立する
本番で実力を出し切れないようなタイプの人は、普段からルーチンを決めておくことをおすすめします。
ペンや電卓の位置、問題を解くときに「まずどこから見るか」など、自分なりのルールを作っておくことで試験本番でも慌てずに取り組めるはずです。
試験に向けてスタイルを確立していけば、培ってきた力を存分に発揮できるでしょう。
税理士試験の勉強方法は?独学でも合格できる?
勉強の流れが分かったところで、以下3つの勉強方法について、違いやメリット・デメリットを理解しておきましょう。
- 独学
- 通信・オンライン教育
- 予備校
勉強に掛けられる費用や時間などの面から、自分に合った勉強方法を選ぶことが大切です。
独学
税理士試験には科目合格制があるため、働きながらでもチャレンジできる資格ですが、独学での合格は極めて難しいでしょう。
広い出題範囲をカバーするには、効率的な勉強計画を作成し、自身に合ったテキストを選び、モチベーションを維持しながら長期間にわたって学習に取り組む必要があります。
税理士試験は、ただ知識を詰め込めばいいというわけではありません。
例えば、必須科目である簿記論では、迅速な計算能力に加え、問題を取捨選択するテクニックが必要です。
また、財務諸表論では会計理論の理解だけでなく、限られた文字数でアウトプットする能力も求められます。
忙しい日々の生活の中で、合格に必要な知識・スキルを効率的に身につけるには、税理士試験に精通したプロの力を借りるほうがよいでしょう。
早くて2~3年、長ければ5年以上にわたる試験勉強を独学で計画・管理していくのは、不可能ではないもののかなりハードルが高いと言えます。
通信・オンライン教育
「独学だと不安だけど、予備校に通うほどのお金はない」という方には、通信・オンライン教育がおすすめです。
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予備校
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時間的・金銭的に余裕がある方は、予備校を選択肢として検討するのがよいでしょう。
税理士の勉強方法・学習スケジュールで失敗したくない!コーチングを活用しよう
2〜5年の学習計画をしっかりと立てても、学習スケジュールや勉強方法で失敗してしまうと、学習計画に変更が生じてしまい合格が遠のいてしまいます。
特に、短期合格のポイントとなる簿記論・財務諸表論ではスタートダッシュをしっかりと決めたいところです。
そこで「税理士試験への挑戦が初めてで右も左もわからない」という方におすすめしたいのが、オンライン通信講座「スタディング税理士講座」のコーチングサービスの活用です。
簿記論・財務諸表論の学習における学習スケジュールや勉強方法の悩みを、受験のプロである講師がサポートするサービスです。
コーチングが税理士試験対策に効果的な理由
税理士試験は官報合格までに数年間を要する長丁場となるため、学習スケジュールや学習方法などの正しい受験ノウハウを早い段階で身に付けることが大切です。
- 最初の関門となる簿財にスムーズに合格できれば、短期合格の可能性が上がるから
- 税法科目に進むと学習すべき知識の量が増え、正しいノウハウがないと苦労するから
簿財の学習にコーチングを利用して正しいノウハウが身につけば、その後の税法科目でも学習スケジュールや学習方法に悩むことなく学べます。
特に仕事・家庭・学業と両立しなければならない人こそ、正しいノウハウの早期習得が合格への大きな力となります。
スタディング税理士講座 コーチングの特徴(1)個別指導
「スタディング税理士講座」のコーチングサービスでは、簿記論と財務諸表論を対象にオンラインで1対1の個別指導(月2回)を行います。
定期的な個別指導により、長丁場となる受験勉強にメリハリができて、学習のモチベーション維持に役立つことになります。
特に通信学習は孤独を感じやすいため、身近に同じ税理士試験を目指す方がいない場合は、受験勉強のことを気軽に話せるよき相手としてコーチングを活用できます。
スタディング税理士講座 コーチングの特徴(2)学習計画・進捗管理
「スタディング税理士講座」のコーチングサービスでは、個別学習計画表の作成や学習の進捗管理を行います。
官報合格まで走り切るには、ライフスタイルに合わせて無理なく継続できる計画が必要です。
そして長い受験期間中には「忙しくて思うように進まない」「やる気が続かない」というときが必ず訪れます。
どのように計画し、どのようにスケジュールを修正すればいいのか、受験を熟知したコーチが一緒に考えてくれることで、安心して学習そのものに専念できるでしょう。
また、学習時間の捻出方法や学習方法のヒントなどについても、コーチに気軽に相談できます。
スタディング税理士講座のコーチングの特徴(3)
学習を進めていくと、「この問題を間違ってしまったのは、難易度が高いせいか?それとも自分の理解不足か?」といった、自分一人では解消しづらい疑問が生じることがあります。
また、「解答のスピードを上げる方法はないのだろうか?」といった勉強方法の悩みを抱えることも。
「スタディング税理士講座」のコーチングサービスなら、そんな悩みも気軽に相談できます。
マンツーマンの手厚い個別サポートで税理士試験に挑戦するみなさんに寄り添い、本試験まで一緒に伴走します。
スタディングを利用して税理士試験に合格した人の声
【実例】STさん 2024年合格
おかげさまで簿記論に合格しました。私の勉強方法はとにかく繰り返すことです。
STUDYingにはテーマ別演習やtraining、実力テスト、直前対策など多くの問題があります。まず直前対策を1周したら次に実力テスト、テーマ別演習、trainingとそれぞれ全ての問題を解きます。そして、間違えた問題は要復習にマークをつけ次のステップに行く前に満点になるまで解き直します。これを1周とし、私は8周しました。何回も同じ問題を解くのは意味がないと思っていましたが何回も解き直すことで間違って理解していた部分に気づくことができました。ほとんど詰まることなく全ての問題を解くことができるようになったのは6周したあたりだったと思います。これにより、習った範囲は完璧に理解できたため、本番では習ってない問題にすぐ気づき、迷うことなく問題を飛ばす判断をすることができました。
簿記論に合格できた秘訣は間違いなくここだと考えています。
出典:スタディング「私の勉強方法はとにかく繰り返すことです。」
【実例】JJさん 2020年合格
講義やスマート問題集を活用しつつ、市販の問題集を制限時間を意識して繰り返し取り組みました。間違えた問題や理解が不足している事項に関してのみ、講義に戻って復習するという形式をとり、できるだけ問題に取り組む時間を割くようにしました。
正直、試験当日は簿記論、財務諸表論いずれについても想定外の問題が出たので、焦りもしましたが、結果的に両科目とも合格することができました。
※一部抜粋
出典:スタディング「40歳の誕生日に新しいことに挑戦したいと思ったとき、前回挑戦すらできなかった税理士試験に再度挑戦したいと思いました。」
【実例】ジャムさん 2023年合格
主な勉強方法としては朝・夕の通勤時間の1時間で講義を倍速で視聴。仕事が終わってから2〜3時間程度計算演習、といった感じでした。仕事をしながらの勉強でしたが、土日にまとめて勉強はせず、平日・休日ともに1日4時間くらい勉強時間を取るようにしました。(平日は仕事と勉強でほぼ埋まりますが、休日は多少遊びたかったので…)
1〜3月でほぼ講義の視聴を済ませ、同時並行で演習を進めていきました。この時期に特に力を入れたのはテーマ別演習です。1問につき、3〜5回は解きました。解く時は全部時間を測り、いかにスムーズに解くことができるかを意識しました。また自分の中で解き方の型を身につけました。(計算の手順や問題用紙の使い方など…)ここで基礎的な力は身についたと思います。
※一部抜粋
出典:スタディング「私は2023年1月から簿記2科目の勉強を始め、財務諸表論に合格しました。」
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まとめ
今回は、税理士の勉強のはじめ方について、スタディングの講師が解説しました。
- 会計科目(簿財)から受験をはじめるのが一般的で、特に簿記論が優先
- 5科目合格には、最低でも2,000時間の学習が目安となる
- 科目合格制度をうまく活用し、2〜5年での資格取得を目指すのがよい
- 理論と計算をバランスよく学び、問題を取捨選択する力を身につけることが大切
オンラインで学べる「スタディング 税理士講座」なら、忙しい方でもスキマ時間を生かして効率的に学べます。
税理士試験対策を効率的に進めたい方は、一度「スタディング 税理士講座」の無料体験をぜひ一度お試しください。
無料登録をするだけで、『最速合格を目指す!学習スタートガイド』・『必勝勉強法「合格する人、しない人」/講師インタビュー』もお読みいただけます。
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税理士試験の独学合格は無理?何から始めるべきかや勉強のコツを…
税理士試験は、独学で合格することが難しいと言われています。しかし「仕事やプライベートが忙しく、自分の好きな時間に好きな場所で勉強したい」という人も少なくない…
税理士試験は、独学で合格することが難しいと言われています。し…

