税理士試験の難易度を合格率から調査!試験勉強法も徹底解説

税理士試験の難易度を合格率・勉強時間から調査!試験勉強法も徹底解説

税理士は国家資格のひとつであり、税務のスペシャリストとして活躍できる資格です。

独占業務を持ち、将来的に独立開業しやすい魅力的な資格ですが、その分非常に難易度が高い側面があります。

この記事では、税理士試験の難易度に加えて、おすすめの勉強法についても解説します。

監修者

柳澤 令
税理士、公認会計士

公認会計士試験合格後、大手資格学校の講師として、公認会計士、税理士、日商簿記検定、不動産鑑定士等の幅広い講義を担当。税理士講座では主に簿記論を担当し、最小限のインプットで最大限の応用を可能にする、徹底的な本質理解型の講義を展開する。
現在は税理士、公認会計士として、税務・監査両方の業務に携わる。特に税務については、スタートアップから上場準備企業まで、幅広い企業の日常業務・税務業務をサポートしている。

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税理士試験の難易度とは

まず、以下の2点から税理士試験の難易度を考えます。

  • 合格率から見る税理士試験の難易度
  • 勉強時間から見る税理士試験の難易度

それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。

合格率から見る税理士試験の難易度

税理士試験の合格率について、4つのポイントごとにまとめた表が以下の通りです。

  • 近年の税理士試験の合格率
  • 学歴別合格率
  • 年齢別合格率
  • 科目別合格率

直近の税理士試験の合格率

令和6年(2024年)度から過去5年間の合格率は次の通りです。

年度令和6
(2024)
令和5
(2023)
令和4
(2022)
令和3
(2021)
令和2
(2020年)
合格率16.6%21.7%19.5%18.8%20.3%

令和6年度(2024年度)の合格率は16.6%で、過去5年間の平均合格率は19.4%です。

税理士試験は11科目のうち5科目を選択し、合格していく科目合格制度を利用しています。

毎年20%前後で推移していることから、難易度の高さがうかがえます。

学歴別合格率

令和6年(2024年)度の税理士試験の学歴別合格者は以下の通りです。

学歴受験者5科目到達者一部科目合格合格者合計合格率
大学卒24,987人442人3,325人3,767人15.1%
大学在学中2,461人4人642人646人26.2%
短大・旧専卒685人14人52人66人9.6%
専門学校卒2,854人64人296人360人12.6%
高校・旧中卒3,015人42人609人651人21.6%
その他755人12人260人272人36.0%
合計34,757人578人5,184人5,762人16.6%

学歴別の合格率を見ると、大学在学中の受験者は26.2%で最も合格率が高いです。

社会人に比べると勉強時間を確保しやすいので、その分有利といえるでしょう。

「では、社会人では合格できないのか」というとそうではありません。

ただ、社会人の場合は長い勉強時間を確保しにくいため、より効率的な勉強法を活用するとよいでしょう。

年齢別合格率

令和6年(2024年)度の年齢別合格者は以下の通りです。

年齢受験者合格者一部科目合格合格者合計合格率
41歳以上11,543人229人743人972人8.4%
36〜40歳4,668人104人565人669人14.3%
31〜35歳4,990人103人784人887人17.8%
26〜30歳5,775人94人1,037人1,131人19.6%
21~25歳6,255人47人1,464人1,511人24.2%
20歳以下1,526人1人591人592人38.8%
合計34,757人578人5,184人5,762人16.6%

合格率は、学習時間を確保しやすい「20歳以下」「21~25歳」が特に高くなっています。

「26~30歳」「31~35歳」も、全体より高い合格率となっています。

科目別合格率

令和2年(2020年)~令和6年(2024年)度の科目別合格率は以下の通りです。

科目区分科目名令和6年(2024年)令和5年(2023年)令和4年(2022年)令和3年(2021年)令和2年(2020年)
必須科目簿記論17.4%17.4%23.0%16.5%22.6%
財務諸表論8.0%28.1%14.8%23.9%19.0%
選択必修科目法人税法12.6%13.8%14.1%12.6%12.0%
所得税法16.4%14.0%12.3%12.8%16.1%
選択科目相続税法18.7%11.6%14.2%12.8%10.6%
消費税法10.3%11.9%11.4%11.9%12.5%
酒税法12.1%12.7%13.2%12.6%13.9%
国税徴収法13.0%13.9%13.8%13.7%12.2%
住民税18.2%14.7%17.2%12.7%18.1%
事業税13.7%16.4%14.1%12.6%13.1%
固定資産税18.0%17.3%18.4%13.8%13.5%

科目別の合格率は年度によって異なり、令和6年度試験を見ると、財務諸表論は8.0%、その他の科目は10%台です。

合格するためには、選択科目の選び方も重要となります。

合格後に携わりたい業務の科目を選ぶことは前提ですが、合格率や出題傾向を参考にして科目を選ぶ方法もあります。

【引用】令和6年度(第74回)税理士試験結果

勉強時間から見る税理士試験の難易度

税理士試験に必要な科目ごとの勉強時間目安は以下の通りです。

 科目合格率
令和6年度
配点(例年)勉強時間(目安)
理論計算
必須簿記論17.4%0%100%450時間
財務諸表論8.0%50%50%450時間
選択必須所得税法12.6%50%50%600時間
法人税法16.4%50%50%600時間
選択相続税法18.7%50%50%450時間
消費税法10.3%50%50%300時間
酒税法12.1%30%70%150時間
国税徴収法13.0%100%0%150時間
住民税18.2%50%50%200時間
事業税13.7%50%50%200時間
固定資産税18.0%50%50%250時間

【引用】令和6年度(第74回)税理士試験結果

税理士試験は科目合格制度を採用しており、一度にすべての科目に合格する必要はなく、数年かけて順に合格を目指すことができます。そのため、働きながらでも無理なくチャレンジできるのが大きな特徴です。
とはいえ、長期間にわたって勉強を継続する必要があるため、国家資格の中でも難易度は非常に高い部類に入ります。

そこで鍵となるのが、スキマ時間の有効活用です。通勤中や休憩中など、わずかな時間も積み重ねていくことで、忙しい社会人の方でも税理士試験の合格を十分に狙うことができます。

税理士試験の難易度を4つの資格と比較

税理士試験の難易度について、以下の他資格をピックアップしてご紹介します。

  • 公認会計士
  • 簿記1級
  • 司法試験
  • 司法書士

1つずつ見ていきましょう。

公認会計士

公認会計士は会計のプロフェッショナルであり、税理士と同様に独占業務を持つ国家資格です。

公認会計士試験の合格率は以下の通りです。

年度令和6年(2024年)令和5年(2023年)令和4年(2022年)令和3年(2021年)令和2年(2020年)
合格率7.4%7.6%7.7%9.6%10.1%

【参考】令和6年公認会計士試験合格者調

5年前は10%ほどだった合格率ですが、近年は7%台で推移しているようです。

公認会計士試験合格のために必要な勉強時間の目安は一般的に4,000時間程度と言われています。


仮に1年間で合格を目指すのであれば、1日に10時間以上勉強をする必要があるという計算になります。

実際に1年で合格するケースは非常に稀ですが、受験生の中には1日の勉強時間が10時間を超える人もいます。

ただ、すべての受験生が毎日長時間勉強できるわけではないため、数年にわたって合格を目指すのが一般的です。

公認会計士試験の試験科目は以下の通りです。

  • 短答式試験:財務会計論、管理会計論、監査論および企業法の4科目
  • 論文式試験:会計学、監査論、租税法、企業法および選択科目(経営学、経済学、民法、統計学のうち、受験者があらかじめ選択する1科目)の5科目

税理士試験とは異なり科目合格制度がないため、毎年の試験が一発勝負です。

合格点に達していない場合は、試験の受け直しとなります。

試験科目には重なり合う部分もあるため、税理士試験に合格後、スキルアップの一環として公認会計士試験に挑戦するという順番が良いかもしれません。

【参考】公認会計士・監査審査会「公認会計士試験に関するQ&A/公認会計士試験

簿記1級

簿記1級とは一般的に日商簿記検定1級のことを指します。

こちらは国家資格というわけではありませんが、お金の流れを理解し、記録する簿記能力を示すことのできる検定です。

独占業務などはありませんが、就職や転職において強くアピールできる資格です。

日商簿記検定1級試験の合格率は以下の通りです。

年月令和7年(2025年)6月令和6年(2024年)11月令和6年(2024年)6月令和5年(2023年)11月令和5年(2023年)6月令和4年(2022年)11月
合格率14.0%15.1%10.5%16.8%12.5%10.4%

【参考】1級受験者データ(統一試験)

直近の合格率は10%程度のこともあれば、15%を超えることもあり、さまざまです。

簿記1級合格のために必要な勉強時間の目安は一般的に500時間ほどと言われています。

ただし、これはすでに簿記2級レベルの知識がある前提です。初学者の場合は550〜900時間の勉強が必要です。

司法試験

司法試験とは、法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)になるための国家試験です。

法律系の資格試験では最難関とされ、試験は毎年7月中旬の4日間で実施されています。

司法試験の合格率は以下の通りです。

▼司法試験の合格率

年月令和7年(2025年)令和6年(2024年)令和5年(2023年)令和4年(2022年)令和3年(2021年)令和2年(2020年)
合格率(法科大学院+予備試験)41.20%42.13%45.35%45.52%41.50%39.16%
合格率(予備試験のみ)90.68%92.84%92.63%97.53%93.50%89.36%

【参考】法務省「司法試験の結果について」

司法試験を受験するには「法科大学院ルート」「予備試験ルート」の2つの方法があります。

いずれかのルートで受験資格を満たした方が司法試験を受けており、合格率は近年30〜45%程度で推移しています。

予備試験合格者の司法試験合格率が、直近では90%を超えていることも特徴です。

なお、司法試験予備試験の合格率は以下の通りです。

▼司法試験予備試験の合格率

年月令和6年(2024年)令和5年(2023年)令和4年(2022年)令和3年(2021年)令和2年(2020年)
合格率3.57%3.58%3.63%3.99%4.17%

【参考】法務省「司法試験予備試験の結果について」

司法試験予備試験の合格率は3~4%前後です。

法科大学院に通わずに司法試験を受けるためには、予備試験に合格して受験資格を満たさなければなりません。

その予備試験が非常に難関であり、この試験を突破できた方は司法試験に合格するための能力を持っているのです。

したがって、予備試験合格者の司法試験合格率も高くなっています。

司法試験の試験内容は、3科目の短答式試験、選択科目を含めた8科目の論文式試験です。

出題範囲は膨大で、文章構成力や論理的思考力などあらゆるセンスが問われます。

公認会計士試験と同様に、司法試験にも科目合格制度はありません。

税理士試験とは形式や科目が異なるため、一概に言うことはできませんが、一般的には司法試験のほうが難関とされています。

司法書士

司法書士とは、身近な「くらしの法律家」としてさまざまな業務を行う法律系の国家資格です。

不動産や会社の登記手続き、日常に関する法律相談を受けるなど幅広い場面で活躍しています。

司法書士試験の合格率は以下の通りです。

年度令和6年(2024年)令和5年(2023年)令和4年(2022年)令和3年(2021年)令和2年(2020年)
合格率5.27%5.19%5.18%5.14%5.17%

司法書士の合格率は非常に低く、5%台を推移しています。

独立開業しやすく、年齢や地域に関係なく活躍できるため、人気の資格です。

なお、今回ご紹介した4つの資格試験の合格率を見ると、司法試験(本試験)以外はすべて税理士よりも低い水準となっています。

中には「税理士試験の方が合格率が高いなら、そこまで難しい試験でないのでは?」と思われた方もいるかもしれませんが、税理士試験は非常に難易度が高い試験です。

税理士試験の難易度が高い理由は、合格率以外の特徴にあります。

次の章からはその理由について見ていきましょう。

税理士試験が難しいといわれる理由

税理士試験が難関と呼ばれている理由は主に以下の2点です。

  • 資格を取得するまでの期間が長い
  • 絶対評価ではなく相対評価を採用している

それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。

資格を取得するまでの期間が長い

税理士試験が難しいといわれる理由の1つ目は、資格を取得するまでの期間が長いことです。

税理士試験は科目ごとに試験が独立しており、すべての科目で合格基準を上回る必要があります。

科目ごとに合格していく科目合格制度を利用し、複数年をかけて資格取得を目指すというルートが一般的です。

1年に1科目ずつ受験してスムーズに合格出来たとしても、最低5年かかるため、数年単位という長期間にわたって勉強を続けなければいけません。

それだけに税理士試験合格まで辿り着ける人が少なく、難易度が高くなっているのです。

絶対評価ではなく相対評価を採用している

税理士試験が難しいといわれる理由の2つ目は、絶対評価ではなく相対評価を採用していることです。

資格試験の合格基準には、一定の基準を満たした人全員が合格できる絶対評価と、受験者の中で上位者のみが合格できる相対評価の2種類があります。

絶対評価の場合、合格基準点を獲得できれば全員合格できます。

一方、相対評価は点数ではなく受験者の順位によって合格・不合格が決まります。

試験で高得点を取れたとしても、成績上位に入れなければ不合格です。税理士試験で採用されているのは相対評価なので、より難易度が高くなってしまうのです。

税理士試験の難易度と合格率の関係

合格率が低いと難しい試験なのかと考えてしまいますが、実態が相対試験であることを考えると、合格率のみで難易度を判断することはできません。

むしろ、どの科目が自分に合っているのか?または、将来の仕事やキャリアを考えてどの科目が自分に適しているのか?という視点で科目選択をするのがベストです。

税理士試験に合格しやすい人の特徴は?

税理士試験に合格しやすい人の特徴は、次に挙げる2つです。

  • 合格率など他人のデータで「過度に」一喜一憂しない人
  • 自分の立てた学習計画を忠実に実行、修正ができる人

合格しやすい人はどのように考え、試験に向けて行動するのか、差が出るポイントを紹介します。

合格率など他人のデータで「過度に」一喜一憂しない人

科目ごとの合格率は、比較的合格しやすい科目を検討するために有用なデータです。

しかし、合格率はあくまで、あなた自身ではなく全受験生の点数などから導いたデータです。

したがって合格率が高いことと、あなたがその科目で合格点を取ることができるかはまったく別の問題といえます。

合格率で試験科目を選択する方法もありますが、あまりおすすめできません。

それよりも自分が勉強を続けるだけの興味のある科目や、将来目指したキャリアで活かせる科目を選択することが重要です。

合格率だけで科目選択をしてしまうと、練習問題や模擬試験の結果に一喜一憂し、「他の科目を選択すればよかった」と後悔することがあるかもしれません。

そのときに「好きだから」や「この道で仕事を取っていくんだ」という意識を持っていると、自然と前向きに勉強を進められるものです。

自分の立てた学習計画を忠実に実行、修正ができる人

税理士試験は科目合格制度があるため、社会人でも仕事と両立した受験勉強がしやすいという利点があります。

しかしこの利点も、効率的な学習計画を立てて、忠実に実行していかなければ、いつまでもダラダラと勉強を続けてしまうという結果になってしまいます。

その結果、税理士試験に合格できなければ、お金も時間も非常にもったいないことになります。

そうならないように、学習時間ではなく学習の質に着目して、質の高い学習を目指しましょう。

質の高い学習をするために大事なのは、学習期間を設計し、毎日のタスクを着実にこなし、できなかった部分については適宜修正していくという「学習マネジメント能力」です。

この能力も税理士試験合格には必要です。

税理士試験の概要

国税庁ホームページには、令和7年度(第75回)税理士試験の日程が掲載されています。

項目日程
試験実施官報公告令和7年4月4日
受験申込受付開始令和7年4月21日
受験申込受付締切令和7年5月9日
試験実施令和7年8月5日から令和7年8月7日
合格発表令和7年11月28日

【引用】令和7年度(第75回)税理士試験公告

例年、試験は8月上旬の実施となっています。
受験した科目から確実に合格していくために、試験日程を正確に把握し、ここから逆算した効率的な学習計画を立てていきましょう。

税理士試験の合格基準とは

まず、公式な合格基準は「合格基準点は各科目とも満点の60%です。ただし、実際は上位10%〜15%程度が合格する競争試験と言われています。

本来なら60%以上の得点ができれば全員合格もあり得るルールですが、「傾斜配点」と言って、合格者の人数を調整する配点調整が行われているようです。税理士試験は問題の配点が一部しか公表されないのであくまでも予想ですが、これから受験される方は「事実上の競争試験」と思っておくのが良いでしょう。

税理士試験の独学での難易度とは

税理士試験は科目が多く、出題される範囲も膨大なものです。税金に関する複雑な法令を暗記するのみでなく仕組みを理解する必要があり、適切にアウトプットする能力を求められます。それだけにより効率的な勉強をしなければ合格はできません。

独学の場合、どうしても勉強の効率が落ちるためより難易度は高くなります。そのため、独学ではなく通信講座などの利用がおすすめです。

税理士試験に合格するための勉強法

勉強方法の7つのコツを解説します。

(1)重要なポイントに絞って勉強する
(2)視覚・聴覚も使って覚える
(3)徐々にレベルを上げて解答力を高める
(4)スキマ時間の活用で勉強時間を確保する
(5)問題・過去問は「解き方を覚える」ために活用する
(6)試験本番を想定して練習する
(7)最後まで諦めずに勉強を続ける

これらをすべて実現するには、独学サポートツールとしてオンライン通信講座「スタディング 税理士講座」を活用するのがおすすめです。

では、勉強方法7つのコツスタディングでできることを1つずつみていきましょう。

(1)重要なポイントに絞って勉強する

税理士試験は試験の出題範囲が非常に広く、必要な知識量も膨大。しかも制限時間内に全問を解ききれないほど出題数が多いことも特徴です。

合格するには、持っている知識の幅広さよりも、限られた時間で正確に計算できること学んだ理論を使い答案で的確に解答できることが求められます。

そのため、広く浅くではなく、重要なポイントに絞って効率よく勉強することが重要です。

出題範囲イメージ

スタディングでは、合格に必要なアウトプットから逆算した「優先度の高い部分」短時間で学習できます。

オンライン動画講義は、テキストを読み上げる講義を収録しただけの動画とは異なり、情報番組のような分かりやすい内容です。

1講座あたり30〜60分程度のため、繰り返しの復習がしやすく、効率的に知識を定着させることができます。

動画には倍速再生機能があるため、復習の時間短縮も可能です。

また、インプットをしたあとは、関連する問題演習や理論暗記が最適な順番で提示されるので、最短ルートで学習を進められます。

(2)視覚・聴覚も使って覚える

独学の場合は市販のテキストを利用するのが一般的ですが、テキストを読んでひたすら丸暗記をしようとしても、頭にはほとんど残りません。

短期間で合格する人は、知識を定着させるために、こんな工夫を取り入れています。

エピソード記憶などのイメージ

  • エピソード記憶:内容や仕組みをイメージしたり、出来事やストーリーとして覚えたりする
  • 視覚的感覚:図や動画を見る
  • 聴覚的感覚:音声で解説を聞く
  • 身体的感覚:問題演習を繰り返す

視覚と聴覚を両方刺激してエピソード記憶が促されると、単にテキストを読むだけよりも覚えやすく、忘れにくくなります。

さらに問題演習を繰り返し行うことで、「身体が覚える」感覚が身につくのです。

スタディングの動画講義では、わかりづらい条文や制度を視覚的なイメージに置き換え、音声で聴覚的な説明をしています。

ビデオ教材

動画講義の受講後は、学んだ範囲の問題演習をスマホですぐに行えるので、身体的感覚を使って記憶を定着させることができます。

また、覚えるべき箇所があらかじめ赤枠で塗りつぶされている理論暗記ツールを使えば、クイズ感覚で重要な箇所を効率的かつ集中的に暗記できます。

理論暗記ツール

>>理論暗記ツールを試してみる(サンプル)

(3)徐々にレベルを上げて解答力を高める

税理士試験に合格するには、基本的な知識のインプットは早めに終えて、問題や過去問を解くアウトプットの練習をたくさん行うことが重要です。

ただし、勉強を始めたばかりの人がいきなり本番レベルの問題に挑戦するのは非常に難しく、無理があるでしょう。

まずは基礎的な内容から始めて、レベルを計画的に上げていく必要があります。

着実にレベルアップできる仕組み

スタディングの学習の手順は、各論点の基本的なインプットは動画の視聴で短時間で済ませ、関連する問題にすぐに取り組めるようになっています。アウトプットを重視した学習が可能です。

また、「動画講義」→「スマート問題集」→「トレーニング」→「テーマ別演習」→「実力テスト」とステップアップしていく流れで、解答力が身につくカリキュラム設計となっています。

(4)スキマ時間の活用で勉強時間を確保する

前述のとおり、税理士試験の独学では勉強時間の確保が大きなハードルとなります。

「勉強」については、学生時代の名残で「机に向かって行うもの」という思い込みがある人も多いでしょう。

しかし、理論の理解や暗記、ちょっとした計算の解答や解法の確認などであれば、スキマ時間を使って場所を問わず勉強できます。

学習シーン(移動中)

スタディング税理士講座は、動画講義の視聴と講義内容に対応した問題演習スマホでできるため、いつでもどこでも学べます。

動画講義は1講座30〜60分程度で、内容ごとにチャプターが分かれているため細切れの時間でも受講しやすくなっています。

問題演習もわざわざ机に問題集やノートを開く必要がなく、スマホで指1本で取り組めます。

こうしてスキマ時間を使って勉強を積み重ねていけば、まとまった時間がなくても合格ラインの実力が身につけられるのです。

(5)問題・過去問は「解き方を覚える」ために活用する

あなたは、資格試験の過去問について次のような考えを持っていませんか?

「解説は読まずに繰り返し解いて、自分の実力で解けるようになるべき」

「レベルが高くて怖いから、試験直前まで取っておこう」

実はこれは、なかなか合格できない人の考え方です。

一方、短期間で合格する人は「問題・過去問は解き方を覚える教材だ」と考えています。

間違えても解説を読んですぐに知識を吸収し、次に似た問題が出たときに解けるようにしておけばいい、というスタンスなので、基本的なインプットをしたらすぐに問題演習に挑戦します。

間違いを恐れず、合格に必要な解答力をつけることを重視しているのです。

スマート問題集

スタディングのスマート問題集は、練習モード、本番モード、復習モードという3つの方法で解くことができます。

練習モード解いた直後に正解と解説を表示。わからない問題に時間をかけずに解き方を覚えられる。
本番モード試験本番と同様の形式で出題。全問を制限時間内に解く練習ができ、最終チェックや仕上げが可能。
復習モード前回間違った問題や「要復習」に印をつけた問題だけ出題。間違った問題や理解不足の問題をつぶせる。

モードの使い分けができるので、解き方を覚えるために解いたり、実力の確認のために解いたりと、問題をフル活用して得点力を高めていけます。

(6)試験本番を想定して練習する

税理士試験では制限時間ギリギリまで問題を解く場合が多く、大半の受験生が解けないであろう難しい問題も含まれています。

そのため、難しい問題は飛ばして基礎的な問題から解答していくという判断が必要です。

本試験レベルの演習を積み重ね、税理士試験の性質をよく理解しておきましょう。

そうすることで、試験本番でもあせらず、合格ラインに到達できるのです。

スタディングでは、税理士試験の対策に役立つ各種の試験ノウハウを、無料のセミナー動画やPDF冊子などで紹介しています。

試験合格までの流れ

また、動画講義やスマート問題集のあとには、トレーニング、テーマ別演習、実力テストと徐々にレベルを上げた問題演習ができるため、本番に向けて充実した練習を行えます。

パーフェクトパックやアドバンスパックの直前対策講座では、答練・過去問演習の講座で、出題される可能性の高い重要テーマに絞った試験対策が可能です。

加えて、定期的にメルマガで、時期に合わせた過ごし方や準備方法もお知らせしています。

試験当日まで、準備や対策の参考になるはずです。

(7)最後まで諦めずに勉強を続ける

試験に合格できない最大の要因は、勉強を途中でやめることです。

勉強さえしていれば必ず合格できるわけではありませんが、最後まで続けた人はそれだけでも合格の確率がかなり高くなります。

また、成績がなかなか上がらず挫折する人も少なくありません。

これに対する解決法は、「小さな一歩を積み重ねる」という方法が有効です。

合格者のピラミッド

スタディングは、スキマ時間にスマホで勉強できるように作られているので、忙しい人も続けやすいことが特徴です。

また、講座を毎日クリアしていくことで小さな成功体験を積み上げやすく、継続のモチベーションを高めやすくなっています。

練習問題では前回からの伸びや全国平均との比較が毎回表示されたり、学習レポートでは毎日の学習時間や講座の完了数が確認できたりするので、これまでの学習の積み重ねも実感しやすいでしょう。

加えて、スタディングには「勉強仲間」機能という登録者専用のSNSがあり、受講生から「モチベーション維持に役立つ」と好評です。

【あわせて読みたい】税理士試験合格メソッド

スタディングを利用して税理士試験に合格した人の声

Y.A.さん
2024年 簿財2科目合格

スタディングを信じて勉強したことで簿記論と財務諸表論の同時合格ができました。

過去2回試験に挑んだものの合格点には至らず、3度目の今回こそ絶対に受かるぞと意気込んで2024年1月から勉強を開始しました。

これまでは基礎をしっかり固めることから取り組んでいましたが、本番を見据えて応用問題を1月から取り組むことにし、テーマ別演習や実力テストを中心に勉強。

解けなかったところや間違えたところのみを基礎から確認するようにしていました。

その成果もあり、5月までには応用問題もほとんど正解できるようになり、試験まで余裕をもって勉強を進めることができたと思います。

働きながらですと仕事の都合で勉強時間が一日取れないこともあり、試験直前まで勉強時間の確保には苦しみました。

そんな中で、スタディングを通して早めに応用問題を履修できたことで、忙しいながらも合格レベルに達することができたと思います。

サイトウさん
2024年 簿記論合格

簿記論に合格することができました。

前回は54点で残念ながら不合格でした。

その時は、他社の応用問題などにも積極的に取り組みました。

難しい問題を解くことが大事だと勘違いしていました。

スタディングで何度も言われてるとおり、基礎が大事だとこの時、痛感しました。

みんなが取れる問題を確実に取ることが本試験で勝つための秘訣です。

私は社会人です。

限られた時間をどう使うか、これが大事です。

遠回りしましたが、基礎です。

スタディングは基礎を徹底してくれるので、社会人に優しいと感じました。

今回の本試験では、最初の問題から今までないパターンの問題で正直焦りました。

その際、ある程度やってダメでも基礎さえできれば、点数は取れると思って最後まで諦めずにやれたのも、スタディングでの教えを徹底できたからだと感じています。

ありがとうございました。

これから学習を始める方は「本当に働きながら合格できるのか?」「無理なく学習を進められるだろうか」と不安に思う方もいるかもしれません。

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仕事やプライベートが忙しくなったり、逆に時間に余裕ができたり、そのときのご自身のペースに合わせて学習計画を再作成できますので、ぜひ活用してください。

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まとめ

ここでは税理士試験の難易度について詳しくご紹介しました。今回ご紹介したポイントをおさらいします。

  • 税理士試験の合格率は20%前後
  • 税理士試験は科目合格制度のため複数年をかけて合格を目指すことができる
  • 税理士は長い勉強時間と相対評価により難易度が高くなっているといえる
  • 税理士試験に合格するためには効率的な勉強が必須

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