税理士試験受験の申込み方法|願書の書き方・必要なもの

税理士試験に申し込むには、願書を入手・書類を用意・郵送もしくはe-Taxでの提出が必要です。この記事では、税理士試験の願書などの入手方法や申込手続きの方法について解説します。

税理士試験の願書などの入手方法

税理士試験の受験案内や受験願書は、国税局あるいは沖縄国税事務所に行けば受け取れます。

ただし国税局は、全国に11カ所(北海道・宮城県・埼玉県・東京都・石川県・愛知県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・熊本県)しかありません。足を運ぶのが難しければ、郵送による資料請求も可能です。(全国の国税局はこちら

資料を郵送してもらう場合も、請求先は各国税局か沖縄国税事務所になります。それぞれの所在地は国税庁のサイトにアクセスすれば分かりますが、以下の点には注意が必要です。

  • 封書の表面…「税理士請求」と赤で記載すること
  • 返信用封筒…必ず同封(180円切手を貼り、宛先を記載、サイズはA4判大)

交付期間は決まっていますから、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。また窓口交付と郵送では交付期間が異なる場合もあるため、注意が必要です。

受験案内及び願書の交付は例年4月から5月にかけて行われます。

なお、これらの資料は1人につき1部しか請求できません。

税理士試験の申込手続き 方法と注意点

受験を申し込む際には、いくつも書類を作成する必要があります。書類の提出方法にも注意が必要ですから、早めの準備が重要です。

申込手続きの方法

申込手続きに必要な書類は、以下の通りです。

申込書類は、受験予定の試験会場を管轄する国税局または沖縄国税事務所に郵送します。

  • 税理士試験受験願書
  • 税理士試験受験申込書(兼 写真票)
  • 受験票
  • 受験資格を証明する書面

不備があると受理されませんので、最終チェックは欠かせません。なお、インターネットを利用すれば、e-Taxからの申し込み手続きも可能です。

手続きに関する注意点

いずれの書類も、記載方法に決まりがあります。間違いのないように、よく確認しながら書類作成を進めましょう。

受験手数料は、受験する科目数に応じて相当額の収入印紙(消印なし)を用意し、税理士試験受験願書の所定位置に貼る必要があります。現金・郵便切手・証紙などは認められません。

  • 郵送方法は、「一般書留」「簡易書留」もしくは「特定記録郵便」
  • 提出用の封筒はA4判(大)を使用し、赤で「税理士受験」と表記
  • 申込方法は、提出書類を郵送するか、e-Taxでの手続きに限られる

各種資料が交付されるときとは異なり、窓口に持参しても受理されませんので注意しましょう。

1人につき1部と決まっていますから複数窓口への提出は認められず、複数人の書類を同封することも不可です。

税理士試験の試験会場は選択制

税理士試験は開催される都市があらかじめ指定されており、その中から希望する試験会場を選ぶことになります。なお試験会場自体を指定するのではなく、都市での選択です。

現住所に関係なく、どこを希望しても問題ありませんが、一般的には、最寄りの会場で受験する人が多いようです。

試験会場は受験票に記載されます。申込書類が受理された後の変更はできません。

ただし、状況によっては希望する会場で受験できない場合もあります。希望者が会場の収容人数より多くなったときは、他の会場に変更されるかもしれない点にご注意ください。

税理士試験の申込手続きに必要なこと

税理士試験の申し込みは、書類を不備なく準備することが必要となります。受験資格や科目免除を証明するための添付書類も用意しなければなりません。

また、受験申込書と受験票に記載する際も、それぞれ注意点があります。ここでは、提出が求められる主な添付書類と、受験申込書・受験票の記載内容を紹介します。

書類に不備があった場合は受理されませんので、受験案内を熟読しながら早めに準備しましょう。

添付書類を用意する

申し込みをする際は、提出が求められる添付書類を不備なく用意しましょう。

受験願書には、個人番号(マイナンバー)を記載し、個人番号が確認できる書類の写しを添付する必要があります。

また、受験資格の証明や科目免除にも必要な書類があります。

税法科目を初めて受験する場合には、受験資格があることを証明する書類が必要となります。

以下が主な例です。

  • 成績証明書(所定の教育課程で社会科学に属する科目を規定以上に履修した者)
  • 合格証明書(司法書士や簿記1級合格者)
  • 登録証明書および2年以上従事したことを証する書類(弁理士・司法書士・行政書士など)
  • 職歴証明書(所定の事務または業務に2年以上従事した者)

一部科目合格(免除決定)している人も、通知番号が確認できる書面のコピーが必要です。受験案内で自分に必要な書類を確認しましょう。

受験申込書と受験票を記載する

受験申込書を記載する際は、受験案内の「税理士試験受験申込書記載要領」を熟読しましょう。

主に記載する項目は次の通りです。

  • 氏名、生年月日、性別、住所、連絡先
  • 写真
  • 受験地
  • 受験資格(勤務先または学歴)
  • 受験科目
  • 免除申請する科目

記入時は黒か青インキの筆記具を使用します。

鉛筆・消せるボールペンなど修正可能な筆記具や赤インキは不可です。

書き損じは、二本線を引いて抹消し、修正します。訂正印は必要ありません。

受験票は、太枠内に氏名を記入し、裏面に郵便番号、氏名・住所を明記します。85円分の切手を貼るのを忘れないようにしましょう。

切手を貼っていなかったり、金額が不足していたりすると、受験票が送付されません。

【参考】第75回税理士試験受験案内

まとめ

今回は税理士試験の願書などの入手方法や、申し込む際に注意しておくべきことを紹介しました。

ポイントは以下の通りです。

  • 税理士試験の受験案内や受験願書は、例年4月から5月にかけて、国税局あるいは沖縄国税事務所でもらえる(郵送も可能)
  • 受験申し込みは郵送とe-taxでのみ可能で、国税局などへの持参は不可
  • 申し込む際は、個人番号(マイナンバー)が確認できる書類の写しと受験資格を証明する書類が必要
  • 受験申込書の記載には、受験案内の「税理士試験受験申込書記載要領」を熟読し、受験票には85円分の切手を忘れずに貼る

入手や提出の方法が限られている上、書類作成にも注意点が多いです。

願書の交付期間・提出期限も決まっているため、直前になって慌てないよう、余裕を持って準備することをおすすめします。

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