税理士試験の独学合格は無理?何から始めるべきかや勉強のコツを解説

税理士の独学は難しい!勉強方法の7つのコツと最適な独学ツール

税理士試験は、独学で合格することが難しいと言われています。しかし「仕事やプライベートが忙しく、自分の好きな時間に好きな場所で勉強したい」という人も少なくないはずです。

この記事では、独学で税理士試験に合格したい人に向けて、勉強方法の7つのコツを解説します。

監修者

柳澤 令
税理士、公認会計士

公認会計士試験合格後、大手資格学校の講師として、公認会計士、税理士、日商簿記検定、不動産鑑定士等の幅広い講義を担当。税理士講座では主に簿記論を担当し、最小限のインプットで最大限の応用を可能にする、徹底的な本質理解型の講義を展開する。
現在は税理士、公認会計士として、税務・監査両方の業務に携わる。特に税務については、スタートアップから上場準備企業まで、幅広い企業の日常業務・税務業務をサポートしている。

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目次
  1. 税理士試験は独学合格は無理?
    1. 独学が難しい理由1:学習内容の理解と得点力の養成
    2. 独学が難しい理由2:時間の確保とモチベーションの維持
  2. スタディング受講生からも「過去に独学で失敗した」という声
    1. 学習内容の理解と得点力の養成
    2. 勉強時間の確保・モチベーション維持
  3. 税理士試験の独学で失敗しやすい2つのポイント
    1. 学習計画で失敗する
    2. 解答テクニックの習得で失敗する
  4. 初学者が独学を始める際に抱えがちな不安とは?
    1. 不安①「何年もかかるなら途中で心が折れるのではないか?」
    2. 不安②「数年かけても落ちたらどうしよう……」
    3. 不安③「そもそも自分に向いているのかな?」
    4. 初学者には経験豊富なコーチに相談できる「コーチングサービス」という選択肢も
  5. 税理士試験の難易度・合格率
    1. 合格率はどれくらい?
    2. 勉強時間は?
  6. 独学で税理士になるには何から始める?何年かかる?
    1. 試験合格までのスケジュールを決める
    2. 科目を選択する
    3. テキスト・問題集を選ぶ
  7. 独学合格を掴む勉強方法 7つのコツ
    1. (1)重要なポイントに絞って勉強する
    2. (2)視覚・聴覚も使って覚える
    3. (3)徐々にレベルを上げて解答力を高める
    4. (4)スキマ時間の活用で勉強時間を確保する
    5. (5)問題・過去問は「解き方を覚える」ために活用する
    6. (6)試験本番を想定して練習する
    7. (7)最後まで諦めずに勉強を続ける
  8. 本気で税理士を目指すなら、独学以外の選択肢も検討しよう
    1. 予備校に通う
    2. 通信・オンライン講座を利用する
  9. 大学院卒で一部科目免除の場合あり
  10. 【Q&A】税理士試験の独学に関連するよくある質問
    1. 税理士試験の日程は?
    2. 税理士試験の受験資格は?
    3. 税理士資格を取得するメリットは?
    4. 税理士になるために試験合格以外に必要な要件は?
  11. スタディングを利用して税理士試験に合格した人の声
  12. まとめ

税理士試験は独学合格は無理?

結論から言うと、税理士試験の全科目に独学で合格するのは極めて厳しいでしょう。

独学が難しい理由は、主に次の2つです。

  • 学習内容の理解と得点力の養成
  • 勉強時間の確保とモチベーションの維持

1つずつ解説します。

独学が難しい理由1:学習内容の理解と得点力の養成

税理士試験は科目合格制で、合格した科目数が5科目に達すると試験合格(官報合格)となります。

5科目は、必須科目、選択必須科目、選択科目から所定のルールに沿って選びます。

必須科目(会計科目)必ず合格する必要がある簿記論
財務諸表論
選択必須科目(税法科目)いずれか1科目を必ず。2科目選択も可能法人税法
所得税法
選択科目(税法科目)いずれかを選択相続税法
消費税法法または酒税法
固定資産税
国税徴収法
住民税または事業税

各科目で独学の際に難しいポイントは、下記のとおりです。

【必須科目】簿記論

ほぼすべてが計算問題で、正確で素早い計算能力が求められます。

また、出題ボリュームが非常に大きいので、難問を飛ばすテクニックも必要です。

たとえ日商簿記の勉強をした経験がある人でも、テーマや難易度が大きく異なるため、勉強をやり直す必要があります。

【必須科目】財務諸表論

計算問題と理論問題が半々で、理論問題には論述式の問題があります。

会計に関する考え方を理解するとともに、限られた文字数でアウトプットする訓練が必要となります。

【選択必須科目・選択科目】その他税法科目

大学で税法を学んだ経験がある人や、職場で普段から税法に触れている人でない限りはかなり難しいでしょう。

税法科目に関する市販の書籍はありますが、スクールでの講義を受けた上で使うケースを想定されたものがほとんどです。

そのため解説も難解な文章が多く、独学で理解するには厳しい内容で、書籍だけを使って学びたい人向けとは言えません。

また、マイナーな税法科目に関する書籍は、あまり多く出版されていません。

独学が難しい理由2:時間の確保とモチベーションの維持

税理士試験は、3〜5年など複数年をかけて試験合格(5科目合格)を目指すのが一般的です。

合格に必要な時間は、選択する科目によって異なります。

たとえば、必須科目の簿記論(約450時間)と財務諸表論(約450時間)に加えて、法人税法(約600時間)、相続税法(約450時間)、国税徴収法(約150時間)を選択した場合、勉強時間の合計は約2,100時間です。

働きながら税理士を目指す場合、時間を確保することは、すべての受験生にとって大きな課題となります。

特に独学者の場合、1人で勉強に取り組んでいるので長期的なモチベーションの維持が難しく、合格までの高いハードルとなっています。

独学でも効率的に学べた
\スタディング 合格者インタビュー/

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スタディング受講生からも「過去に独学で失敗した」という声

オンライン通信講座「スタディング 税理士講座」を受講して税理士試験に合格した人の中には、かつて独学で挑戦したものの失敗してしまった人が少なくありません。

独学で失敗した理由について、必須科目の理解の難しさ、勉強時間の確保とモチベーションの維持を挙げる声が多くみられます。

学習内容の理解と得点力の養成

kk70さん 2021年合格
まずは独学で本を読んでみましたが、あっという間に壁にあたりました。言葉一つ一つの意味や読み方から始めないといけないため、とても効率が悪かったんです。

MOMOさん 2021年合格
最初は独学で簿財の勉強をスタートしたのですが、会計理論の内容がどうも理解しづらく苦労していました。

YOさん 2019年合格
独学で勉強し始めた時には、市販のテキストで、まず簿記論から一通り勉強をして、次に財務諸表論……という風に取り掛かりましたが、理解にとても時間がかかり、効率が悪かったです。

勉強時間の確保・モチベーション維持

中西 俊博さん 2022年合格
数年前は全くの独学で問題集を見ながら受験しましたが全然時間が足りませんでした。

松下さん 2022年合格

仕事をしながらだと独学ではなかなか集中して勉強できなかったり、ついついサボってしまったりして4回受験して不合格が続いていました。

わらびもちさん 2022年合格

独学の時はモチベーションの維持が難しかったですが、スタディングを通して他の受験生の方を見ることで維持することが出来ました。

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税理士試験の独学で失敗しやすい2つのポイント

税理士試験を独学でチャレンジすると、一般的には多くの学習上の困難を伴うといえます。

独学で学習して失敗しやすいポイントには、次のようなものがあります。

  • 試験までの学習計画の立案
  • 合格点を獲得するために必要となる解答テクニックの習得

ここでは、失敗のポイントごとに分けて解説するとともに、簡単ではありますが、独学で学習する際の乗り越え方についても解説します。

学習計画で失敗する

予備校や通信講座であれば、提供されるカリキュラムに従って学習すればよいのですが、独学の場合には、学習開始から試験までの学習計画を自分自身で立てなければなりません。

  • どのようなスケジュールで進めるのか
  • どの市販教材を利用してインプット・アウトプットするのか

これらのことを、完璧ではなくとも学習開始時に決めておく必要があるでしょう。

なお、試験までのざっくりとしたスケジュールは次のとおりです。

▼4月までのスケジュール

まず、学習開始後、遅くとも4月までには各個別論点のインプットは終わらせて、個別問題と標準的な難易度の総合問題に取り組んでおく必要があります。

財務諸表論であれば、理論の理解についても一通り終わらせておくべきでしょう。

▼5月以降のスケジュール

5月以降はアウトプット中心の学習に切り替えて、応用的な難易度の総合問題や、4月までに学習した理論の確認に取り組む必要があります。

4月までに学習した内容は、5月〜試験当日(8月上旬)までに最低2回転はさせる必要があるでしょう。

さらに、過去の試験問題を実際に解答し、どのようにすれば制限時間内に合格答案を作成することができるか、自分自身で研究する必要があります。

解答テクニックの習得で失敗する

解答テクニックとは、具体的には次のようなものです。

  • 問題を解答するにあたって、どの資料が重要でマーカーで強調しておくべきなのか
  • 資料はどのようにまとめれば間違えがないのか
  • 解法の図表はどのように書けば素早く正確に解答できるのか
  • 出題形式の違いや資料の与えられ方によって、総合問題での集計方法をどのように使い分ければよいのか など

財務諸表論の理論問題に関しても、理論のどの部分を強調して書けば得点となりやすいかなども、解答テクニックの一つといえるでしょう。

解答テクニックを習得できなければ、学習論点の理解が得点につながりません。

短期間で合格を目指すためには非常に重要です。

解答テクニックの習得は、予備校や通信講座を利用する人と独学する人とで、大きく差のつくポイントになるでしょう。

予備校や通信講座では講師が講義内で解答テクニックを教えてくれますが、独学では自ら情報を探さなければなりません。

近年では、解答テクニックを記載した市販書籍も出てきています。

インターネットで発信されている情報なども参考にしていくことになるでしょう。

初学者が独学を始める際に抱えがちな不安とは?

独学で失敗するポイントと乗り越え方について解説しましたが、それでも「独学なんて無理では?」と不安を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは、初学者の方が抱えがちな不安と解消法について解説します。

不安①「何年もかかるなら途中で心が折れるのではないか?」

モチベーション維持の難しさを頭ではわかってはいても、「数年単位で耐えられるかどうかわからない」という不安があるかと思います。

これは決して甘えではなく、真面目な人ほど感じる自然な感情です。

この不安を乗り越える鍵は、「1年先を見る」のではなく、1週間や今日に目を向けることです。

たとえ1日30分でも10分でも、「今日はやれた」「昨日より前に進んだ」という小さな達成感を積み重ねることが、想像以上に心の支えになります。

また、アプリやSNSで学習時間を可視化する方法も非常に効果的です。

数字で「ここまでやってきた」がわかると、自分でも驚くほどモチベーションが戻ってきます。

不安②「数年かけても落ちたらどうしよう……」

「時間も労力もかけたのに、万が一合格できなかったら?」といった不安もよくわかります。

特に独学はすべてが自己責任に感じられるため、「失敗=すべてがムダだった」と感じてしまいやすいものです。

しかし税理士試験は科目合格制です。

一度合格した科目は生涯有効で、再受験の必要はありません。

全科目合格に至らなくても、「一部の合格実績」は武器になりますし、税理士法人や会計事務所の採用で評価されるケースもあります。

さらに、受験を通して得られる簿記・税法の実務的知識は、経理・財務・会計職に大きな価値をもたらします。

つまり、落ちる=ゼロになるわけではなく、必ず残るものがある試験なので、チャレンジする価値は高いでしょう。

不安③「そもそも自分に向いているのかな?」

「記憶力に自信がない」「数字が苦手」など、そんな理由で自分を疑ってしまう方も少なくありません。

しかし、税理士試験は才能ではなく習慣で受かる試験だといえます。

向いている・向いていないというよりも、「自分に合ったペースややり方を見つけられるか」がカギです。

たとえば、計算問題が得意ならまずは簿記論からチャレンジすることをおすすめします。

理論暗記が苦手なら、音声で繰り返し聴いて雛形を覚える「ながら学習」も有効です。

完璧を求めすぎず「自分の型」に合わせて戦えば、少しずつ合格に近づけるでしょう。

初学者には経験豊富なコーチに相談できる「コーチングサービス」という選択肢も

初学者が独学を始める際にはさまざまな不安を抱えがちですが、それらを解消する手段の一つとしてコーチングサービスというものがあります。

コーチングサービスとは、経験豊富なコーチから支援を受けられるサービスです。

税理士試験に独学で、初めて挑まれるのであれば、学習の進め方を個別に相談できる心強い存在です。

オンライン通信講座「スタディング税理士講座」では、簿記論・財務諸表論を学ぶコース(簿財2科目セット)のオプションとして、オンラインでのコーチングサービスを提供しています。

(簿財2科目セットのミニマム/アドバンス/フルパック購入者が対象です)

学習の際にコーチングサービスをプラスすることで、受験生活で生じる学習上の疑問や悩み、学習計画の立案・修正などについて、指導経験豊富なコーチに相談することができます。(月1回または月2回)

試験までコーチが伴走してくれますので、税理士試験が初めてで不安な方はぜひコーチングサービスもチェックしてみてください。

税理士試験の難易度・合格率

税理士試験に必要な科目ごとの勉強時間目安は以下の通りです。

 科目合格率
令和6年度
配点(例年)勉強時間(目安)
理論計算
必須簿記論17.4%0%100%450時間
財務諸表論8.0%50%50%450時間
選択必須所得税法12.6%50%50%600時間
法人税法16.4%50%50%600時間
選択相続税法18.7%50%50%450時間
消費税法10.3%50%50%300時間
酒税法12.1%30%70%150時間
国税徴収法13.0%100%0%150時間
住民税18.2%50%50%200時間
事業税13.7%50%50%200時間
固定資産税18.0%50%50%250時間

【引用】令和6年度(第74回)税理士試験結果

税理士試験は科目合格制度を採用しており、一度にすべての科目に合格する必要はなく、数年かけて順に合格を目指すことができます。そのため、働きながらでも無理なくチャレンジできるのが大きな特徴です。
とはいえ、長期間にわたって勉強を継続する必要があるため、国家資格の中でも難易度は非常に高い部類に入ります。

そこで鍵となるのが、スキマ時間の有効活用です。通勤中や休憩中など、わずかな時間も積み重ねていくことで、忙しい社会人の方でも税理士試験の合格を十分に狙うことができます。

合格基準は、各科目で「満点の60%」とされていますが、実際は、上位10〜15%が合格する相対評価による競争試験となっています。

税理士試験は、数ある国家資格の中でも特に難易度が高い試験として知られています。すべての科目に1回で合格するのは非常に難しく、数年かけて計画的に合格を目指すのが一般的です。

ここでは、税理士試験の難しさを理解するために重要な2つのポイントに絞って解説します。

  • 合格率はどれくらい?
  • 勉強時間は?

合格率はどれくらい?

税理士試験の科目別合格率は10~20%程度で推移しており、難易度の高い試験といえます。

令和6年度の科目別合格率は、もっとも低いものは8.0%(財務諸表論)、もっとも高いものは18.7%(相続税法)でした。

【参考】国税庁(令和6年度(第74回)税理士試験結果)

なお税理士試験は相対評価による試験となっており、合格基準点は毎年同じではありません。

勉強時間は?

税理士試験は、科目ごとに勉強時間が異なり、どの科目を選択するかによって総勉強時間の目安も異なります。

たとえば、簿記論(約450時間)、財務諸表論(約450時間)、法人税法(約600時間)、消費税法(約300時間)、相続税法(約450時間)という科目の組み合わせで受験する場合、

総勉強時間は約2,250時間となります。

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独学で税理士になるには何から始める?何年かかる?

「困難なことは分かったけど、なんとか税理士試験の独学合格に挑戦したい」という場合、次に気になるのが「何から始めたらいいのか」「何年かかるのか」といった点です。

ここでは、以下4つのポイントで独学合格までのステップをご紹介します。

  • 試験合格までのスケジュールを決める
  • 科目を選択する
  • テキスト・問題集を選ぶ
  • 学習を継続する

試験合格までのスケジュールを決める

税理士試験は、全5科目に合格するまで3〜5年ほどかかるのが一般的です。

独学で挑戦する場合、まずはこの期間を見据えた長期的な学習計画を立てることが重要です。

1年目はまず1〜2科目に集中し、基礎知識の定着を最優先にしましょう。

2〜3年目で残りの主要科目に着手し、順番に合格を目指していくのが現実的です。

また、平日は仕事や学業で時間が限られるため、週ごとの勉強時間の目標を明確にしておくと計画倒れを防げます。

独学の場合、最大の課題となるのはモチベーションの維持です。

3~5年の長丁場となる挑戦をやり遂げるには、高い自己管理能力が求められます。

科目を選択する

5科目合格までの目標スケジュールを決めたら、次に科目を選択します。

税理士試験では、全11科目の中から5科目を選んで受験します。

必須科目は「簿記論」と「財務諸表論」の2つです。

そして、残りの3科目は「法人税法」「所得税法」「相続税法」などの中から選択します。

ただし、法人税法と所得税法はいずれか、または両方を含める必要があります。

独学で挑戦する場合は、必須科目であり他の税法科目を学ぶ土台となる「簿記論・財務諸表論」から始めるのがおすすめです。

選択科目については、前述の通り合格率や必要な勉強時間の目安に差があります。

しかし、税理士試験は実質的な競争試験であるため、「ボリュームが少ない=合格しやすい」わけではありません。

前提知識の有無や、将来活躍したい分野などを考慮し、自分に合った科目を選びましょう。

テキスト・問題集を選ぶ

独学で税理士試験を目指す場合、まず重要なのが教材選びです。

税制改正が頻繁に行われるため、必ず最新版のテキスト・問題集を選ぶようにしましょう。

古い教材を使うと、現行法と内容が変わっており、得点に結びつかないリスクがあります。

また、税理士試験は「理解」と「演習」のバランスが合格のカギです。

インプット中心の教材だけでなく、アウトプット(問題演習)を重視した教材を選ぶことで、実力を高められます。

このようにテキストを買う段階から適切な判断が求められるため、やはり税理士試験の独学合格はハードルが高いと言えます。

学習プランに不安を感じているなら、一度「スタディング 税理士講座」の無料セミナーをご覧ください。

登録するだけで、独自の合格メソッドを知ることができます。

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独学合格を掴む勉強方法 7つのコツ

ここまで見てきたように、税理士試験に独学で合格するのはかなり難しいといえます。

それでも「仕事やプライベートが忙しいから、好きな時間・好きな場所で勉強したい」という方は多いでしょう。

勉強方法の7つのコツを解説します。

(1)重要なポイントに絞って勉強する
(2)視覚・聴覚も使って覚える
(3)徐々にレベルを上げて解答力を高める
(4)スキマ時間の活用で勉強時間を確保する
(5)問題・過去問は「解き方を覚える」ために活用する
(6)試験本番を想定して練習する
(7)最後まで諦めずに勉強を続ける

これらをすべて実現するには、独学サポートツールとしてオンライン通信講座「スタディング 税理士講座」を活用するのがおすすめです。

では、勉強方法7つのコツスタディングでできることを1つずつみていきましょう。

(1)重要なポイントに絞って勉強する

税理士試験は試験の出題範囲が非常に広く、必要な知識量も膨大。しかも制限時間内に全問を解ききれないほど出題数が多いことも特徴です。

合格するには、持っている知識の幅広さよりも、限られた時間で正確に計算できること学んだ理論を使い答案で的確に解答できることが求められます。

そのため、広く浅くではなく、重要なポイントに絞って効率よく勉強することが重要です。

出題範囲イメージ

スタディングでは、合格に必要なアウトプットから逆算した「優先度の高い部分」短時間で学習できます。

オンライン動画講義は、テキストを読み上げる講義を収録しただけの動画とは異なり、情報番組のような分かりやすい内容です。

1講座あたり30〜60分程度のため、繰り返しの復習がしやすく、効率的に知識を定着させることができます。

動画には倍速再生機能があるため、復習の時間短縮も可能です。

また、インプットをしたあとは、関連する問題演習や理論暗記が最適な順番で提示されるので、最短ルートで学習を進められます。

(2)視覚・聴覚も使って覚える

独学の場合は市販のテキストを利用するのが一般的ですが、テキストを読んでひたすら丸暗記をしようとしても、頭にはほとんど残りません。

短期間で合格する人は、知識を定着させるために、こんな工夫を取り入れています。

エピソード記憶などのイメージ

  • エピソード記憶:内容や仕組みをイメージしたり、出来事やストーリーとして覚えたりする
  • 視覚的感覚:図や動画を見る
  • 聴覚的感覚:音声で解説を聞く
  • 身体的感覚:問題演習を繰り返す

視覚と聴覚を両方刺激してエピソード記憶が促されると、単にテキストを読むだけよりも覚えやすく、忘れにくくなります。

さらに問題演習を繰り返し行うことで、「身体が覚える」感覚が身につくのです。

スタディングの動画講義では、わかりづらい条文や制度を視覚的なイメージに置き換え、音声で聴覚的な説明をしています。

ビデオ教材

動画講義の受講後は、学んだ範囲の問題演習をスマホですぐに行えるので、身体的感覚を使って記憶を定着させることができます。

また、覚えるべき箇所があらかじめ赤枠で塗りつぶされている理論暗記ツールを使えば、クイズ感覚で重要な箇所を効率的かつ集中的に暗記できます。

理論暗記ツール

>>理論暗記ツールを試してみる(サンプル)

(3)徐々にレベルを上げて解答力を高める

税理士試験に合格するには、基本的な知識のインプットは早めに終えて、問題や過去問を解くアウトプットの練習をたくさん行うことが重要です。

ただし、勉強を始めたばかりの人がいきなり本番レベルの問題に挑戦するのは非常に難しく、無理があるでしょう。

まずは基礎的な内容から始めて、レベルを計画的に上げていく必要があります。

着実にレベルアップできる仕組み

スタディングの学習の手順は、各論点の基本的なインプットは動画の視聴で短時間で済ませ、関連する問題にすぐに取り組めるようになっています。アウトプットを重視した学習が可能です。

また、「動画講義」→「スマート問題集」→「トレーニング」→「テーマ別演習」→「実力テスト」とステップアップしていく流れで、解答力が身につくカリキュラム設計となっています。

(4)スキマ時間の活用で勉強時間を確保する

前述のとおり、税理士試験の独学では勉強時間の確保が大きなハードルとなります。

「勉強」については、学生時代の名残で「机に向かって行うもの」という思い込みがある人も多いでしょう。

しかし、理論の理解や暗記、ちょっとした計算の解答や解法の確認などであれば、スキマ時間を使って場所を問わず勉強できます。

学習シーン(移動中)

スタディング税理士講座は、動画講義の視聴と講義内容に対応した問題演習スマホでできるため、いつでもどこでも学べます。

動画講義は1講座30〜60分程度で、内容ごとにチャプターが分かれているため細切れの時間でも受講しやすくなっています。

問題演習もわざわざ机に問題集やノートを開く必要がなく、スマホで指1本で取り組めます。

こうしてスキマ時間を使って勉強を積み重ねていけば、まとまった時間がなくても合格ラインの実力が身につけられるのです。

(5)問題・過去問は「解き方を覚える」ために活用する

あなたは、資格試験の過去問について次のような考えを持っていませんか?

「解説は読まずに繰り返し解いて、自分の実力で解けるようになるべき」

「レベルが高くて怖いから、試験直前まで取っておこう」

実はこれは、なかなか合格できない人の考え方です。

一方、短期間で合格する人は「問題・過去問は解き方を覚える教材だ」と考えています。

間違えても解説を読んですぐに知識を吸収し、次に似た問題が出たときに解けるようにしておけばいい、というスタンスなので、基本的なインプットをしたらすぐに問題演習に挑戦します。

間違いを恐れず、合格に必要な解答力をつけることを重視しているのです。

スマート問題集

スタディングのスマート問題集は、練習モード、本番モード、復習モードという3つの方法で解くことができます。

練習モード解いた直後に正解と解説を表示。わからない問題に時間をかけずに解き方を覚えられる。
本番モード試験本番と同様の形式で出題。全問を制限時間内に解く練習ができ、最終チェックや仕上げが可能。
復習モード前回間違った問題や「要復習」に印をつけた問題だけ出題。間違った問題や理解不足の問題をつぶせる。

モードの使い分けができるので、解き方を覚えるために解いたり、実力の確認のために解いたりと、問題をフル活用して得点力を高めていけます。

(6)試験本番を想定して練習する

税理士試験では制限時間ギリギリまで問題を解く場合が多く、大半の受験生が解けないであろう難しい問題も含まれています。

そのため、難しい問題は飛ばして基礎的な問題から解答していくという判断が必要です。

本試験レベルの演習を積み重ね、税理士試験の性質をよく理解しておきましょう。

そうすることで、試験本番でもあせらず、合格ラインに到達できるのです。

スタディングでは、税理士試験の対策に役立つ各種の試験ノウハウを、無料のセミナー動画やPDF冊子などで紹介しています。

試験合格までの流れ

また、動画講義やスマート問題集のあとには、トレーニング、テーマ別演習、実力テストと徐々にレベルを上げた問題演習ができるため、本番に向けて充実した練習を行えます。

パーフェクトパックやアドバンスパックの直前対策講座では、答練・過去問演習の講座で、出題される可能性の高い重要テーマに絞った試験対策が可能です。

加えて、定期的にメルマガで、時期に合わせた過ごし方や準備方法もお知らせしています。

試験当日まで、準備や対策の参考になるはずです。

(7)最後まで諦めずに勉強を続ける

試験に合格できない最大の要因は、勉強を途中でやめることです。

勉強さえしていれば必ず合格できるわけではありませんが、最後まで続けた人はそれだけでも合格の確率がかなり高くなります。

また、成績がなかなか上がらず挫折する人も少なくありません。

これに対する解決法は、「小さな一歩を積み重ねる」という方法が有効です。

合格者のピラミッド

スタディングは、スキマ時間にスマホで勉強できるように作られているので、忙しい人も続けやすいことが特徴です。

また、講座を毎日クリアしていくことで小さな成功体験を積み上げやすく、継続のモチベーションを高めやすくなっています。

練習問題では前回からの伸びや全国平均との比較が毎回表示されたり、学習レポートでは毎日の学習時間や講座の完了数が確認できたりするので、これまでの学習の積み重ねも実感しやすいでしょう。

加えて、スタディングには「勉強仲間」機能という登録者専用のSNSがあり、受講生から「モチベーション維持に役立つ」と好評です。

税理士試験にスキマ時間で合格!
【スタディング 税理士講座】

本気で税理士を目指すなら、独学以外の選択肢も検討しよう

「やっぱり独学での挑戦は難しそうだ」と感じた場合は、以下の選択肢も検討してみましょう。

  • 予備校に通う
  • 通信・オンライン講座を利用する

特に、費用面や通学の手間が気がかりな方は、オンライン講座の利用がおすすめです。

予備校に通う

そもそも、税理士試験合格を目指す場合に最初に思い浮かぶのは専門の予備校でしょう。

大手の予備校では、経験豊富な講師による講義や最新の出題傾向を反映したカリキュラムがあり、効率的に学習を進められる環境が用意されています。

特に、理解が難しい理論科目や計算問題では、講師の解説を直接聞くことで短期間で理解を深めやすく、質問対応や添削指導などのサポートも充実しています。

また、同じ目標を持つ仲間と学ぶことで、モチベーションを維持しやすい点も大きなメリットです。

一方で、予備校は通学時間や費用の負担が大きく、1科目あたり10万円以上かかるケースもあります。

費用や生活スケジュールを踏まえ、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。

通信・オンライン講座を利用する

仕事や学業と両立しながら税理士試験を目指すなら、通信・オンライン講座の利用がおすすめです。

通学の必要がないため、移動時間を節約でき、自分のペースで学習を進められるのが大きな魅力です。

特に、スタディングのようなオンライン講座では、スマホやタブレットからスキマ時間で学べる動画講義や問題演習機能があり、忙しい社会人や学生でも続けやすい環境が整っています。

また、最新の税制改正に合わせて教材が更新される点も安心です。

一方で、通信講座は一人で学ぶ時間が長いため、自己管理能力やモチベーション維持が重要になります。

定期的に学習進捗を確認し、目標を細かく設定して継続することが、オンライン学習を成功させるポイントです。

大学院卒で一部科目免除の場合あり

ここまでは効果的な勉強方法を解説してきましたが、最後に試験の制度にも着目しておきましょう。

冒頭で述べたとおり、試験に合格して税理士になるには、原則として5科目の合格が必要です。

しかし、実は5科目も受験しなくてもいいルートというものがあります。

税理士試験には大学院出身者を対象に一部科目を免除する制度があり、要件を満たせば少ない科目数での受験で試験合格(官報合格)を達成できます。

試験合格までの長丁場を数年短縮できる可能性が出てくるので、対象者は有効に活用したい制度です。代表的な例は下記のとおりです。

<修士の場合>

大学院で会計系あるいは税法系の修士論文を執筆し、学位を得る


税理士試験を受験し、取得した学位に関する科目に1科目以上合格する

取得した学位に関する残りの科目が免除される

税理士試験の免除制度については、下記記事でより詳しく解説しています。

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【Q&A】税理士試験の独学に関連するよくある質問

最後に独学で税理士試験を目指す場合のよくある質問にお答えします。

税理士試験の日程は?

国税庁ホームページには、令和7年度(第75回)税理士試験の日程が掲載されています。

項目日程
試験実施官報公告令和7年4月4日
受験申込受付開始令和7年4月21日
受験申込受付締切令和7年5月9日
試験実施令和7年8月5日から令和7年8月7日
合格発表令和7年11月28日

【引用】令和7年度(第75回)税理士試験公告

例年、試験は8月上旬の実施となっています。
受験した科目から確実に合格していくために、試験日程を正確に把握し、ここから逆算した効率的な学習計画を立てていきましょう。

税理士試験の受験資格は?

税理士試験は、令和4年税理士法改正により、令和5年度(2023年度)試験から受験資格の要件が大幅に緩和されます。

ポイントは2つです。

  • 会計科目は誰でも受験可能に
  • 税法科目の「学識」の対象者を拡大

詳しくはこちらの記事で解説しています。

税理士資格を取得するメリットは?

税理士資格を取得するメリットには、次のようなものがあります。

  • 定年がなく60歳代以降も働ける
  • 独立開業ができる
  • さまざまな人に出会える
  • どこへ行っても働ける
  • 自分のライフプランに合わせた働き方ができる

詳しくはこちらの記事で解説しています。

税理士になるために試験合格以外に必要な要件は?

税理士になるには、試験合格以外にも「2年以上の実務経験」が必要となります。

税理士登録に必要な実務として認められる具体的な業務は、下記のとおりです。

租税に関する事務

税務署、その他の官公署、企業などでの税務に関する業務です。

ただし、税を扱う部署に所属していたとしても、簡単な事務内容の場合は実務経験とみなされません。

会計に関する事務

一例となりますが、企業において以下のような業務を行っていた場合は、実務経験とみなされます。

  • 企業の会計帳簿の作成
  • 仕訳帳や総勘定元帳作成・仕訳
  • 決算手続きに関する事務作業
  • 財務諸表の作成に関する事務
  • 帳簿組織の立案や整理

ただし、単に会計ソフトに数値を入力するだけの業務は、実務経験とは認められません。

「経理や会計の内容を把握して行う業務」と認められる内容のみが、実務経験の年数に加算できるのです。

スタディングを利用して税理士試験に合格した人の声

STさん
2024年合格

おかげさまで簿記論に合格しました。

私の勉強方法はとにかく繰り返すことです。

STUDYingにはテーマ別演習training実力テスト直前対策など多くの問題があります。

まず直前対策を1周したら次に実力テスト、テーマ別演習、trainingとそれぞれ全ての問題を解きます。

そして、間違えた問題は要復習にマークをつけ次のステップに行く前に満点になるまで解き直します。

これを1周とし、私は8周しました。

何回も同じ問題を解くのは意味がないと思っていましたが何回も解き直すことで間違って理解していた部分に気づくことができました。

ほとんど詰まることなく全ての問題を解くことができるようになったのは6周したあたりだったと思います。

これにより、習った範囲は完璧に理解できたため、本番では習ってない問題にすぐ気づき、迷うことなく問題を飛ばす判断をすることができました。

簿記論に合格できた秘訣は間違いなくここだと考えています。

JJさん
2020年合格

講義やスマート問題集を活用しつつ、市販の問題集を制限時間を意識して繰り返し取り組みました。

間違えた問題や理解が不足している事項に関してのみ、講義に戻って復習するという形式をとり、できるだけ問題に取り組む時間を割くようにしました。

正直、試験当日は簿記論、財務諸表論いずれについても想定外の問題が出たので、焦りもしましたが、結果的に両科目とも合格することができました。 ※一部抜粋

ジャムさん
2023年合格

主な勉強方法としては朝・夕の通勤時間の1時間で講義を倍速で視聴

仕事が終わってから2〜3時間程度計算演習、といった感じでした。

仕事をしながらの勉強でしたが、土日にまとめて勉強はせず、平日・休日ともに1日4時間くらい勉強時間を取るようにしました。

(平日は仕事と勉強でほぼ埋まりますが、休日は多少遊びたかったので…)

1〜3月でほぼ講義の視聴を済ませ、同時並行で演習を進めていきました。

この時期に特に力を入れたのはテーマ別演習です。

1問につき、3〜5回は解きました。

解く時は全部時間を測り、いかにスムーズに解くことができるかを意識しました。

また自分の中で解き方の型を身につけました(計算の手順や問題用紙の使い方など…)ここで基礎的な力は身についたと思います。 ※一部抜粋

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まとめ

今回は、税理士試験の概要や勉強方法、独学ツールなどをご紹介しました。

  • 税理士試験は内容の理解や得点力の養成などが大変なため、独学合格が難しい
  • 科目ごとの合格率は例年10〜20%程度
  • 独学で合格するには狭く濃く、徐々にレベルを上げられる効率的な学習方法が重要

税理士試験は簡単に合格できる試験ではありませんが、忙しい人でもスキマ時間を活用して勉強を続ければ、合格ラインに到達することは可能です。

あなたのライフスタイルに合った勉強方法を取り入れて、徐々に得点力を身につけていきましょう。

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