税理士試験を独学で受験するための4つのコツ

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あまり時間も資金にも余裕がないため、独学で合格したいです。何年にも分けて受験する人が多い税理士試験で全ての科目を一度で合格するというのは難しいとは思いますが、学習のコツがあれば教えてください。
働きながらの資格取得にはコツがあります。あなたの生活サイクルをよく分析して、取り入れることのできるものから取り入れていきましょう。


独学での勉強時間確保はスキマ時間を活用する!

あなたは学生時代、先生や親から「机に向かう癖をつけなさい」と言われたことはありませんか?

高校受験や大学受験をするまで、私たちはずっと「試験勉強は机に座って行うもの」という固定観念に縛られてきた部分があると思います。これは勉強が本分である学生のうちはたしかに正しく、まだまだ遊びざかりの学生が勉強の習慣をつけるためには有効な発想です。

しかしこの固定観念は、勉強ではなく働いてお金を稼ぐことが本分である社会人には当てはまりません。
「机に座っての勉強でないと勉強した気にならない」という感覚が、いつからか「机に座っての勉強でないと集中できない」という思い込みを自分で作り上げてしまい、最後は「机に座っていないと勉強できない」という固定観念になって、勉強に充てられる時間を減らしてしまいます。

逆にこの固定観念さえ崩してしまえば、勉強時間は飛躍的に増やすことができます。机がない環境でも勉強できるようになるためには、いつでも勉強できる学習ツールを用意し、常に持ち歩くことが有効です。通勤電車の中や、お昼休みにランチを食べた直後などの「スキマ時間」にサッと取り出して勉強できるような教材がオススメです。

独学はすき間時間を活用する

こうした細かいことを積み重ねていくと、「机がないと勉強できない」というあなたの固定観念は、知らぬ間に消えてしまっていることでしょう。その日に何を勉強するかをあらかじめ決めておくことで、その場での勉強に集中することができます。

学習計画をあらかじめ立てておくと、学習へのモチベーションも上がり、継続率が上がります。


アウトプット(問題練習)学習を、繰り返すことが重要!

突然ですが、税理士試験に限らず資格試験の不合格者に最も多い敗因は何でしょうか?

それは、「インプット学習に時間をかけすぎている」というものです。

資格受験生の誰もが一発合格を目指して必死に勉強しています。しかしその方向性は、自分に知識が全然足りていないという不安から、知識を詰め込むインプット学習に大きく偏ったものであることが多いです。これでは知識を得ただけで満足してしまい、問題演習をしないまま試験会場に向かうことになってしまうこともしばしば起きてしまいます。あなたの現在の学習も、そうなっていませんか?

実は知識のインプットは、同時に過去問や練習問題を解いていく(アウトプット)ことで、吸収効率が高くなります。

「自分の頭の中にある知識の形」と、「実際に試験で問われるような知識の形」との違いを、問題を解くことで認識し、答案の答え合わせをすることで前者を後者に近づけていくという感覚です。このようなアウトプットを繰り返すことで、はじめは全く問題が解けなかったとしても、徐々に正答率は上がっていきます。

その意味で、実はインプットではなくアウトプットこそ、段階的な実力アップのためには必要だといえます。こうした質の良いアウトプットの後で、自分に足りない部分がどこかを見据えてから再度インプットを行うことで、さらに効率のよい学習が可能になります。


「全部」を「細く」勉強する必要はない

税理士試験に限らず、資格試験に一発で合格する人の多くは、圧倒的な勉強時間をかけて圧倒的な量のインプットをしているわけではありません。むしろ知識的には、抜けている部分が多いということもあります。それではなぜ、彼らは一発合格していくのでしょうか。

その理由は、学ぶポイントによってメリハリをつけて学習している点にあります。税理士試験は税金という、それこそ勉強しようと思えば無限にできてしまう学際分野を試験科目としています。しかし、税理士試験は実務家を登用するために行う試験です。そうである以上、税理士として実務に携わるのならこれは解けて欲しい、という問題が出題されるはずです。

したがって一発合格のためには、基本的なことや頻出ポイントなど、「ライバル受験生の多くが正解してくる問題」を確実に自分も正解できるよう注力し、逆に誰も解けないような特殊な論点は深追いせず捨てる勇気を身につけましょう。このように学ぶポイントを押さえてメリハリをつけることで、一発合格はグンと近づくはずです。


勉強することを日常化しよう

働きながら資格取得を目指す場合、避けて通れない様々な用事が、あなたの勉強時間を削っていくこともまた事実です。

飲み会、接待、子育て・・・。こうした出来事が立て続けに起こると、「勉強は明日やろう・・・」「来週なら時間が取れるはず・・・」というように未来の自分に勉強を多く押し付けることになり、その未来の自分もさらに未来の自分に勉強を多く押し付けて・・・この繰り返しの結果、いつまでも勉強が日常化できず、結果として合格点にまったく届かないということになりがちです。

勉強が1日の一大イベントになってしまっていると、いつまでも継続的な勉強はできません。そのような状態に陥らないためには、スキマ時間での勉強を日常化することです。ほんの30分、1時間でも毎日の生活の中で勉強を日常化し、問題演習を続けていくことで、「解ける!」という実感を積み重ねることができます。こうなってくるとしめたもの。毎日の勉強が楽しく、意識しなくとも身体が勝手に勉強するようになります。


独学を成功させるには教材選びが重要

独学で税理士試験にチャレンジするには、教材選びが重要です。税理士は人気資格でもあるので、書店にはたくさんの関連書籍がありますが、本当に書籍でいいのでしょうか?

特に社会人の場合、家で机に向かう時間が限られるので、必然的に外出中のスキマ時間も有効活用する必要があります。その時に、分厚いテキストや問題集を選択した場合、毎日持ち歩くという行為だけで挫折しかねません。

そこで独学におすすめなのが、スマートフォンで学習できるオンライン講座です。スマートフォンは毎日持ち歩きますし、「いつでも・どこでも」あなたのそばにあります。今では、大手資格学校と同等の講義やWEB上で問題練習やテキストの閲覧、理論暗記まで対応しているので、スマートフォン1台あれば、すべての教材を持ち歩いているのと同じ環境を実現できます。

税理士試験は、長期間継続して学習することになるので、継続できる教材選びが合格への第一歩となります。

自分の生活サイクルをよく分析して、これらの独学のコツを、取り入れることのできるものから取り入れていきましょう。

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