税理士のやりがい・楽しさとは?仕事の魅力やメリットを徹底解説

税理士のやりがい・楽しさとは?仕事の魅力やメリットを徹底解説

税理士は税務のスペシャリストとして、税に関する幅広い業務を行います。国の重要な業務に携わり、税申告で困っている人の手助けをすることでやりがいを感じられる魅力的な仕事です。

この記事では、税理士が働くうえで感じるやりがいや、税理士になるメリット・デメリットを解説します。

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税理士のやりがいとは?

税理士の仕事には、さまざまなやりがいがあります。ここではその中でも特に以下のポイントをピックアップしてご紹介します。

  • 困っているクライアントをサポートできる
  • 様々な人との出会いがある
  • 国の重要な仕事に従事できる

困っているクライアントをサポートできる

1つ目は、困っているクライアントをサポートできることです。

税制度はとても複雑なので、知識がなければどのような手続き、対策をすればいいのかわからないものです。

近年では働き方が多様化したことで、副業を行う方やフリーランスで働く方も増えました。

そんな中、確定申告をはじめとした手続きや節税対策など、税金に関する悩みを抱えてしまいがちです。

そんなクライアントに対し、税のスペシャリストとしてサポートできるという点が税理士のやりがいのひとつです。

「困っている人を助けたい」といった考えを持つ方であれば、やりがいを強く感じられる仕事であると言えます。

様々な人との出会いがある

2つ目は、様々な人との出会いがあることです。

一般企業に勤めていれば、社外との接触や取引先など出会う人が限られてしまいますが、税理士は様々な人に出会うことができます。

税理士のクライアントになるのは飲食店のサービス接客業からIT関連の事業主、ものづくり職人、農業・漁業の自営業者など業種は多岐に渡ります。

取引先である個人事業主や、中小企業の経営者と出会い、様々な背景に触れながら一緒に仕事を進めていくことで新たな考えや経験ができるようになり、次の仕事に活かすことができます。

税理士の仕事を通して多くの人に出会い、様々な業界のことを知ることでやりがいと喜びを感じられるでしょう。

国の重要な仕事に従事できる

3つ目は、国の重要な仕事に従事できることです。

税金は、国や自治体などにとって重要な収入源です。言わば国や自治体を運営する上で、欠かせない重要な要素であると言えます。

税理士は税金のスペシャリストであり、さまざまな手続きの代行やアドバイスなどを行う仕事です。

大きな責任を負う仕事である一方で、国の重要な仕事に従事できるという点も大きなやりがいになります。

自身が国や自治体にとって欠かせない存在であるという認識を持ち、プライドを持って仕事ができればさらに大きなやりがいを感じることができるでしょう。

税理士になるメリット

税理士になると次のようなメリットがあります。

  • 税理士は生涯現役で働ける
  • 税理士はフリーランスとして独立開業できる
  • 税理士は様々な人との出会いがある
  • 税理士は国内どこでも働ける
  • 税理士は自分のライフプランに合わせて働ける
    1つずつ見ていきましょう。

税理士は生涯現役で働ける

税理士になるメリット1つ目は、生涯現役で働けることです。

税理士には定年がなく、年齢に関係なく活躍し続けられる数少ない職業です。「第6回税理士実態調査」によると、現役で活躍している税理士のうち約半数を占めているのは、50〜60代の方です。

さらに、70〜80代の方の割合も全体の2割を超えています。

税理士は長年培ったさまざまな知識や経験を活かしながら、生涯現役で活躍できる魅力的な資格です。

【参考】第6回税理士実態調査

税理士はフリーランスとして独立開業できる

税理士になるメリット2つ目は、フリーランスとして独立開業できることです。

税理士試験に合格し、実務経験を2年以上積むことで、税理士として登録・開業が可能です。税理士として税理士事務所や企業で働くこともできますが、多くの税理士が独立開業をしています。

国税庁が発表する平成28年度3月末のデータを見てみると全国の税理士登録者は75,643人、そのうち開業税理士が57,683人と、実に8割が独立開業をしていることになります。

独立開業すると自分の知識と営業力でクライアントを確保していくことになるので、大変やりがいがあると言えるでしょう。

税理士は自分のライフプランに合わせて働ける

税理士になるメリット3つ目は、自分のライフプランに合わせて働けることです。

税理士になると、以下のように自分のライフプランに合わせた働き方ができるようになります。

  • 高収入を狙える
    税理士の年収は数百万円から5,000万円以上までさまざまですが、自分の裁量次第で収入をアップすることができます。
  • 自分のペースで仕事ができる
    独立開業すれば自営業と同じなので、全て自分で仕事を進めていくようになります。定年もなく、生涯働きたい人にとってとても魅力のある仕事です。

税理士はさまざまな人との出会いがある

税理士になるメリット4つ目は、さまざまな人との出会いがあることです。

一般企業に勤めていれば、社外との接触や取引先など出会う人が限られてしまいますが、税理士はさまざまな人に出会うことができます。

飲食店のサービス接客業からIT関連の事業主、ものづくり職人、農業・漁業の自営業者などさまざまな業種の方と出会い、一緒に仕事を進めることができます。

税理士の仕事を通して多くの人に出会うこと、様々な業界のことを知ることに喜びを感じられるでしょう。

税理士は国内どこでも働ける

税理士になるメリット5つ目は、国内どこでも働けることです。

税務に関する仕事は日本国内どこへ行っても存在します。顧客の事業が継続する限り仕事はなくならないので、税理士として得た知識を生かせる場所は多いと言えるでしょう。

自分の故郷に戻って仕事がしたい人や、結婚で転居しなければならない場合でも、税理士として仕事を続けることが可能です。

また、税理士の資格を持っているだけでも企業から高い評価を得られるので、就職・転職も有利になるでしょう。

税理士になるデメリット

働き方の自由さなど、税理士になるとさまざまなメリットがあります。それでは逆に、税理士になるデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

  • 税理士は資格取得までに時間がかかる
  • 税理士は独立しても高収入とは限らない
  • 常に勉強し続けなければならない
  • 繁忙期は仕事量が大幅に増える

税理士は資格取得までに時間がかかる

税理士になるデメリットの1つ目は、税理士は資格取得までに時間がかかることです。

税理士試験は、少しの勉強で誰もが簡単に合格できるようなものではありません。基本的には税理士の資格を取得しようと思ったら、年単位の時間をかけて試験合格(5科目合格)を目指すことになります。

合格に必要な勉強時間は、選択する科目によって異なります。

例えば、必須科目の簿記論と財務諸表論に加えて、法人税法、相続税法、国税徴収法を選択した場合、勉強時間の目安は合計2,150時間程度です。年間で考えれば、600〜900時間の勉強を約3年続けることになるでしょう。

こうした長期にわたる勉強を続けて、初めて合格に近づけるのが税理士です。資格取得までに時間がかかるというのは、デメリットであると言えるのかもしれません。

税理士は独立しても高収入とは限らない

税理士になるデメリットの2つ目は、税理士は独立しても高収入とは限らないことです。

税理士を目指している人の中には、いずれは独立開業をしたいと考えている人や、独立して高収入になりたいと考えている人もいるでしょう。

しかし、誰もが独立さえすれば高収入になれるわけではありません。

前述の通り「第6回税理士実態調査報告書」によると、開業税理士の平均年収は744万円でした。以下の表は、さらに詳しく、金額ごとの分布を示したものです。

総所得/給与収入※開業税理士
300万円以下31.4%
500万円以下16.7%
700万円以下12.0%
1,000万円以下13.5%
1,500万円以下11.0%
2,000万円以下5.0%
3,000万円以下3.4%
5,000万円以下1.5%
5,000万円以上0.5%
無記入5.0%

【引用】日本税理士会連合会「第6回税理士実態調査報告書」より筆者が編集

開業税理士の場合、稼働時間や働き方がさまざまということもありますが、「300万円以下」「500万円以下」の割合が多くなっています。

開業税理士は、社員税理士や所属税理士とは異なり、法人に所属していないため、依頼が来るかどうかはすべて自分次第です。

新規顧客が増えなかったり、既存顧客に契約を打ち切られたりすると、ダイレクトに収入に影響が出ます。

継続的に依頼を受けたり、新規顧客の獲得ができる人でなければ、高収入を目指すのは難しいでしょう。

常に勉強し続けなければならない

税理士は税に関する情報を常にアップデートしていかなければなりません。

資格が取得できても、そこで勉強が終わるわけではないのです。常に最新の情報を正確に理解し、顧客へのアドバイスを行う必要があります。

業務と勉強を両立するのは非常に大変ですが、税理士の仕事を続ける限りは、勉強も続けていかなければなりません。

繁忙期は仕事量が大幅に増える

前述のとおり、税理士の業務には繁忙期と閑散期があります。

個人が対象であれば確定申告の時期である2〜3月、法人が対象であれば決算の時期である12〜5月頃が繁忙期です。

両者が顧客にいる場合、2〜3月頃は両者の繁忙期が重なる時期となります。

この時期は毎日のように残業時間が増えますし、この時期は土日も休みなく出勤ということもめずらしくありません。

BIG4で働く税理士がやりがい・魅力を感じるときは?

税理士としての働き方にも、さまざまなものがあります。

中でも、より高い収入を得やすいのが税理士法人で働くという方法です。

税理士法人の中でも特に規模が大きく、平均収入も高い4法人は通称BIG4と呼ばれています。

ここでは、BIG4のひとつであるKPMG税理士法人に勤めている方の声をご紹介します。

関達弥様

単なる資格勉強というだけで終わらせることなく、受験後も自分の知識をアップデートさせながら仕事をしていきたいという人には、税理士をぜひおすすめしたいですね。今働きながら税理士の勉強をしていますが、勉強していることが実務で活かされていることを日々実感しています。

小貫柾人様

基本的にすべての根拠は法律にあるので、自分で法律を読んで丁寧に解釈し、結論までたどり着いて成果物を作り上げられるのが魅力的だと思います。ただ、条文を見ればすべてがわかるというわけではありません。

条文の理論のスキマを突くような事象もあり、「この場合はどうなるんだろう」と思い悩むこともあります。

しかし、そういう規定がまだなされていないようなところまで、既存の条文を根拠に読み解いて、ロジカルに論理を組み立てられるのがとても面白いです。

税理士になるには?

税理士になる方法として、もっとも一般的なのは税理士試験に合格するという方法です。

また、その他にも実務経験や他資格の取得などでも税理士資格を得ることができます。

税理士になる方法については、以下のURLでまとめています。

これから税理士を目指すのであれば、試験合格以外の方法も視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。

【あわせて読みたい】税理士資格を取得する方法は?受験資格の要件緩和でチャンスが拡大!

税理士になる醍醐味は仕事にやりがいを感じられること

それでは最後に、特に重要なポイントをおさらいします。

  • 税理士は国の重要な業務に携わり、税に関する悩みを抱える多くの人と出会える仕事
  • 税理士になることには、メリットもあればデメリットもある
  • 税理士になるには試験合格以外にもいくつかの方法がある

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