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簿記を勉強していくなかで、残高試算表や貸借対照表など色々な計算書が出てきました。各計算書の意味をもう一度確認したいので、詳しく教えてください。 |
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簿記の問題を解くうえで大切な「残高試算表」「貸借対照表」「精算表」「財務諸表」の4種類についてご紹介します。 |
残高試算表とは、勘定口座の残高に限定した試算表です。
残高試算表は、次の手順で作成します。
すべての勘定科目の残高額を出した後、借方・貸方の合計が一致しているかどうかを確認します。
双方の合計額が一致していなければ、計算間違いが、そもそもの数字が間違っている恐れがあります。
賃借対照表とは、資産と借金の関係性を明示したデータ表です。
バランスシートとも呼ばれます。
賃借対照表を作成することで、その会社の財産状況が把握できると同時に、債務状況も確認できます。
賃借対照表は、「資産」「負債」「純資産」の3要素で成り立っています。
負債と純資産を足した額が、資産額と一致しなければなりません。
会社の財産を意味する資産には、「流動資産」「固定資産」「繰延資産」の3種類があります。
賃借対照表は会社の資産・債務のバランスを確認し、健全な資金計画を進めるうえで欠かせないデータ書類です。
経理事務担当者は、賃借対照表の作成スキルも求められます。
精算表とは、損益計算書と賃借対照表の作成過程の中で作られるデータ表で、「決算整理前の残高計算表」に「決算整理仕訳」を足し合わせたものを言います。
精算表は、「6桁精算表」「8桁精算表」というふうに、データ表に記載する項目数に応じて種類が分かれるのが特徴です。
簿記3級の試験では、精算表に関する基礎知識が必須課題となります。精算表の種類の中でも、簿記3級で出題されるのは8桁精算表です。
先ほど説明した通り、これは精算表に記入する金額項目が8項目に及ぶという意味で、決して数字の8桁を意味するものではありませんので、注意してください。
財務諸表とは、企業が1年に1度行う決算の中で、会計目的に応じて作成する書類の総称を言います。
財務諸表には、次の種類があります。
企業活動におけるお金の流れは、ただ経営者ひとりが把握すればよいというものではありません。
企業には、給与支払いを受ける従業員の他、融資する金融機関、経営に大きな影響力を持つ株主、債権を持つ取引先、あるいは税を徴収する国・自治体など、さまざまな立場の団体・組織・公的機関と関係性を持っています。
企業の財務状況や経営実績などは、立場の異なるそれらの団体・組織、あるいは従業員に対してもつまびらかにする必要があり、財務諸表にはそのための報告書としての意義があるのです。
試験の概要や試験に出る各論点の攻略法をわかりやすく解説します。
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