簿記3級と2級どちらから始めるべき?私はどちらからはじめればいいですか? | |
「3級と2級のどちらから始めるべきか?」は、初めて受験される際に一番悩むポイントです。 全くの簿記初心者なら、もちろん3級からスタートすべきです。 しかし、人によって仕事での経験や過去の勉強経験など様々ですので、答えは一人一人の状況によって異なります。 以下の解説と自己診断で最適なスタート地点を見つけてください。 |
「簿記2級(もしくは1級)を目指すとき、最初はどこから勉強すべきか?」
全く簿記に触れたことがない場合は、3級から始めるのが良いのは分かりますが、特に社会人の場合は仕事で少し扱ったことがあったり、過去に自分で勉強したことがある人がどちらから始めればいいのか?は、悩むところです。
そこで、少し具体的な例で、自分がどちらから始めればいいかが判断できるよに説明を試みたいと思います。
※ここでは日商簿記を前提に解説しています。日商・全商・全経の違いはこちら
上記のいずれかに当てはまる場合は3級から始めましょう。
これらに当てはまる場合は2級から学習を開始しましょう。
このような場合は、3級の問題集を見てみましょう。8割くらい分かれば2級からでも大丈夫です。もしそれ以下なら3級から始めることをお勧めします。
ただし分かるところがかなりあるようであれば、3級の学習の際、問題を解いてから講義を聴くなどある程度分かるところは100%テキストを読んだり講義を見たりするのではなく、分からないところを拾うつもりで学習するのもいいかもしれません。
この場合は、2級から学習するのが良いでしょう。簿記の仕組みや概念はずーっと変わっていません。もちろん、出題範囲の変更や制度の変更などがあるので、完全とは言えませんが、3級を一からやるより、2級を勉強しながら昔と変わったところを勉強しなおした方が、トータルでは早いと思います。
また、工業簿記は2級からの範囲ですので、工業簿記に不安があっても、商業簿記が大丈夫であれば2級から開始しましょう。
もちろん、もう一度しっかり3級からやり直したいという場合は、3級からやって自信をつけるのも良いでしょう。
日商簿記 | 3級 | 2級 | 1級 |
試験科目 | 商業簿記 | 商業簿記+工業簿記 |
商業簿記・会計学・
工業簿記・原価計算 |
特徴 |
企業経理の基礎スキルや、
確定申告に利用される
青色申告書類の
作成スキルが身に付く。 |
財務諸表の作成だけでなく、
記入数字がどんな意味を持つか理解
することで、正しい活用スキルが学べる。
経営内容も把握できる。
|
商業簿記や工業簿記の応用は
もちろん、会計基準や会社法などの
法的知識を理解し、経営分析に
つなげるスキル獲得に役立つ。
|
※商業簿記:販売する商品(完成品)を仕入れて販売する会社の帳簿方式。
※工業簿記:製品を製造して販売する会社の帳簿方式。
簿記は全国共通の会計のルールです。会社で経理をやっている場合は、同じ簿記をやっています。ただし、会社によっては試験に出る仕訳が発生しなかったり、部分的にしか経験がなかったりもします。
業種や会社の規模が変わっても通用する簿記知識を身に付けたい場合は、少し時間がかかるかもしれませんが、3級からしっかり勉強するのが良いかもしれません。
一方で、試験勉強で全ての知識を身に付けるのではなく、先に合格して、その後引き続き知識や経験を身に付けていくというやり方もあります。
いずれにしても、自分にあった勉強法や受験スタイルがあっていいと思います。この記事が参考になれば幸いです。
多くの簿記2級教材では、3級合格レベル(もしくは3級合格に少し足りないくらいのレベル)を前提に作成されています。多少3級の範囲を復習しながら丁寧に説明はされていますが、あくまでも3級でやったことは知っているものとされています。したがって、背伸びをして初心者が2級の教材を購入すると、分からなくて困ることが多いと思います。
試験の概要や試験に出る各論点の攻略法をわかりやすく解説します。
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