簿記検定取得後の年収に違いはある?

簿記検定合格後に得られる収入は、経験値やスキル、勤め先の条件によって異なります。過去のデータを見れば、決算書作成スキルがあって実務経験の長い有資格者ほど、高い年収が見込めるようです。今回は、簿記スキルを獲得した後、就職・転職先でどれくらいの年収が期待できるか考えます。


簿記検定取得後の年収ってどのくらい変わるのでしょうか?
簿記検定取得後に得られる収入は、経験値やスキル、勤め先の条件によって異なります。
特に経理職では、同じ簿記でも上位資格を保有し、実務経験がどのくらいあるかで、年収が変わってきます。


経理職の年収は?

お金の出入りを正確に記録・管理する経理職は、どんな企業においても欠かせない存在です。

例えば決算書の作成など、経営に深く関わる書類作成スキルを持つのが経理職であり、簿記有資格者です。会計・経理において専門的な知識を有し、実務処理能力を持つ人材だけに、収入は決して低くないことが予想されます。単純に簿記資格の有無だけでなく、実務経験の違いでも、年収に違いが見られるようです。

以下は、経験年数別に見る簿記有資格者(2級以上)の平均年収です。

・3年以上+英語スキル:400万円~700万円程度
・3年以上:350万円~600万円程度
・1年~2年程度:300万円~450万円程度
・経験なし:200万円~350万円程度


経験値が高いほど、高度な実務を任されるケースも増えることから、年収もそれに応じて高くなるでしょう。
管理職などの重要なポジションに就けば、役職手当なども支給され、さらなる収入増も期待できます。


決算書作成スキルがあると年収も高い?

一般的に、経理職は連結決算書の作成スキル保持者や、原価計算の有経験者が優遇される傾向にあります。連結決算も原価計算も、日商簿記検定2級の出題範囲であり、同レベルの知識と実務スキルが求められます。

その他、年次決算を単独でまとめられる能力や管理会計の処理スキルも、年収に影響を与えるポイントです。

経理職は勘定項目ごとに金額を計算、算出額を記載し、データ書類などを正確に作成する実務処理能力がもっとも問われます。そのため、単に簿記の資格を持っているだけでなく、長年経理畑で働き、実績を積み上げてきた経験者ほど、重宝される傾向が高いといえます。

税理士や公認会計士の有資格者も経理・会計に関する知識を備えていますが、実務経験がなければ優遇される可能性は低いといえるでしょう。


収入は働く環境によって異なる

経理職の収入は、働く条件や環境によっても違いが見られます。

正社員とアルバイトでは年収に差があるのは当然ですし、就職先企業の事業規模や待遇、風土、労働環境に対する考え方によっても左右されます。
外資系企業で、英語スキルがあれば、より高い年収が見込めるかもしれません。

所有資格や能力によっては、経理業務の中でも生かせて、それが年収面に好影響をもたらすケースもあります。

簿記検定合格後の勤め先が会計事務所や税理士事務所である場合、事務所の規模や方向性、業務内容によって収入は異なるでしょう。

もちろん会計業務の経験があれば、年齢・性別問わず優遇される可能性はあります。

税理士や公認会計士の資格を持っていれば、将来性を見込まれ、特別なポジションを任されるかもしれません。

いずれにせよ、同じ簿記でも上位資格で、実務経験があり、なおかつ経理に生かせる特別スキルがあれば、活躍できるフィールドも広がって好待遇・年収アップの可能性が見えてくるでしょう。

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