日本商工会議所は、日商簿記検定試験の3級・2級について、ネット試験方式(CBT方式)導入することを決定しました。(2020年9月18日発表)
「ネット試験」という名前ですが、CBT方式とは、「テストセンター」に行って、そこに設置されているパソコンで受験する方式です。したがって、自宅から受験できるわけではありません。ITパスポートなども同様の試験方式を採用しています。
これまでも「簿記初級」や「原価計算初級」の試験についてはネット試験方式で実施していたので、その適用範囲を拡大するような形になります。
新型コロナウィルス感染症対策が広まるなかの措置とのことですが、ネット受験は今後も定着・拡大していくと思われます。
なお、従来型のペーパー試験(統一試験方式)も継続されるということで、すべてがネット試験方式(CBT方式)に切り替わるわけではありません。
以下、日本商工会議所のホームページより引用
1.施行開始
2020年12月中を目途に施行開始を予定(申込受付開始は11月下旬を予定)
2.試験会場
商工会議所が認定した全国100カ所(2020年9月現在)の「テストセンター」で実施(自宅での受験は不可。テストセンターの一覧は決定次第、検定ホームページ等で公開する予定)
3.受験申込方法
「テストセンター」の全国統一申込サイトから、受験希望日時、受験希望会場、受験者情報等を入力し、クレジットカード、コンビニ払いにより受験料および申込手数料を決済
4.試験方式
①申込みをした試験日時、会場で受験
②受験者ごとに異なる試験問題がインターネットを介して受験者のパソコンに配信され、受験者はパソコン上で解答を入力(試験会場が計算用紙1枚を配布。試験終了後回収)
③試験終了後、試験システムにより自動採点し、合否を判定
④合格者にはデジタル合格証を即日交付
5.試験日
「テストセンター」が定める日時で随時実施
6.試験時間
2級:90分(現行統一試験方式120分)
3級:60分(現行統一試験方式120分)
7.出題範囲
現行出題区分表を適用。出題形式は若干の変更を予定。後日、サンプル問題を検定ホームページで公開予定
8.受験料(税込)
2級:4,720円(統一試験方式と同額)
3級:2,850円(統一試験方式と同額)
※引用ここまで
簿記検定は受験者数が非常に多いため、密を避けながら会場を確保するには限界があると思いますので、このような対応がされたと思います。また、在宅勤務やオンライン授業が広がる中、「試験」もオンラインに対応する流れになってきています。
今後簿記検定受験を考えている場合は、試験制度についても情報収集をしておきましょう。
(参考)
記事一覧へ |