簿記検定は、昔から需要が安定しているビジネス系資格です。どんな会社・事務所でも、経理業務は発生します。経理のポジションは、会計や財務に関する知識を持つ人材に任せるのが一番よく、簿記2級以上を採用条件に経理担当を募集する企業も少なくありません。
子育て中のママが再就職を考えて資格を取ろうと思ったら、簿記の取得がおすすめです。簿記3級・2級レベルであれば、難易度もそれほど高くないため育児をしながらでも学習しやすく、比較的短いスパンでの合格も可能でしょう。簿記スキルが明確に判定されるため、採用の望みも高くなります。
育児休暇をもらっていたママが再就職を目指すうえで、ネックとなるのが長期のブランク。会計処理スキルを証明する簿記資格の取得によって、再就職活動をバックアップしてくれます。
経理や会計という言葉を聞くと、「何となく難しい」というイメージをもたれがちですが、簿記は初心者でも受けやすく学習しやすい検定です。日商簿記を参考に、その概要と合格率について簡潔にご説明します。
簿記初心者におすすめの検定です。例年2月・6月・11月に実施されます。試験範囲は商業簿記のみで、さまざまな経理書類の処理や青色申告書類の作成スキルが問われます。短期間での合格も可能。70%以上の得点で合格、合格率は概ね約40~50%です。(※数年に一度30%前後になる場合があります)
企業の財務担当や経営管理者向けの簿記検定です。例年2月・6月・11月に実施されます。商業簿記・工業簿記の実務スキルが問われるとともに、財務諸表の分析力が試されます。工業簿記科目では、原価計算に関する問題もあり。70%以上の得点で合格、合格率は約15~30%です。
例年6月・11月に実施。税理士・公認会計士への登竜門として位置付けられる資格です。商業簿記・工業簿記いずれも高度な知識が求められ、会社法や財務諸表等規則など重要法規にも精通する必要があります。経営管理や財務分析に関する高い知見があるとみなされ、会計・財務・税務・経営といった幅広い分野での活躍が期待できるでしょう。70%以上の得点(1科目ごとの得点は40%以上)が合格基準。合格率は約10%前後です。
就職活動に生かすのであれば、2級取得はマスト条件といってよいかもしれません。3級の試験範囲は商業簿記のみで、初心者でも学習しやすい難易度です。2級へのステップとして、まずは初歩的な3級への挑戦をおすすめします。
子育て中は、何かと忙しくストレスもたまりがちになるかと思います。そんな状況で資格取得のための勉強は、決して容易ではないでしょう。同じ学習仲間ができる通信講座の受講が向いているかもしれません。インターネット学習できるオンライン講座などもよいでしょう。スマホがあればどこでも学習できるため、忙しいママに最適の学習方法です。勉強中、つらいことがあっても仲間がいれば励まし合ったり、情報交換し合ったりもできて、モチベーションの維持につながります。学習方法はあくまで手段ですので、合格に近づくという目標を達成できるための最良の方法を選んでください。
面接で簿記スキルをしっかりアピールするには、なぜ簿記を取得したのか、その目的を分かりやすく説明しましょう。面接官も、数ある資格の中でなぜ簿記を選んだのか興味があるはずです。企業に対し、簿記スキルでどんな貢献が可能であるかも明確に伝えてください。
経理担当者は、企業の財務状況を知り尽くす立場にあります。どんな企業・団体も、お金に関する業務はセンシティブな案件で、信頼できる人にそのポジションを任せたいと思うでしょう。誠実な人柄であれば、評価ポイントとなる可能性は大です。
参考サイト:
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping
試験の概要や試験に出る各論点の攻略法をわかりやすく解説します。
無料で講義と問題をお試し |
記事一覧へ |