簿記勉強法~独学でも合格できるの?

簿記検定にチャレンジする人の多くが抱える疑問。それは「独学でも合格できる?」ではないでしょうか。結論を言えば、対策次第でそれも可能です。とは言え、簿記試験の種類やレベル、ライフスタイルや性格などを考慮して、自分にもっとも合う勉強方法を選択してください。


独学で簿記の勉強を始めようと思っていますが、本当に独学だけで合格できるのでしょうか?
簿記検定の勉強法でもっとも重要なのは、「自分に合ったスタイルを選ぶこと」です。自分のライフスタイルに合わせて、もっとも効率的に勉強できる方法を選択しましょう。
ここでは、各級の独学ポイントを説明していきます。


目次

  1. 簿記3級の独学ポイント
  2. 簿記2級の独学ポイント
  3. 簿記1級の独学ポイント
  4. 自分に合った勉強法を選ぼう!


◆簿記3級の独学ポイント

簿記3級の合格率は平均40%。このデータだけ見ると、「頑張れば独学で合格できるかも」と思うかもしれません。

しかし、基礎レベルの簿記3級だからといって甘くみれば、足下をすくわれてしまいますので注意してください。

関連記事:日商簿記検定の合格率・難易度はどれくらい?


テキストを繰り返し読み、問題を繰り返し解く

簿記3級に独学でチャレンジする場合、まずは「量」を意識して取り組んでください。テキストは1回読んで終わりでなく、2回、3回読むことで知識の定着を図りましょう。簿記理論を正しく理解していなければ、問題も解きようがありませんし、試験合格も叶いません。テキストを繰り返し読破し、簿記3級に必要な知識をインプットできれば、問題文の理解も早くなります。

テキストで知識を習得したら、問題演習に取りかかります。アウトプット学習です。ここでも、同じ問題を繰り返し解いて理解の徹底に努めてください。問題演習を繰り返すことで、計算方法や経理・会計の仕組みが頭にたたき込まれ、応用問題も解くことができるようになります。


計算機は必須アイテム

簿記3級は基礎知識の出題が中心で、原価計算など複雑な計算方法も出てこないため、「頭の中での計算で十分」と思われるかもしれません。しかし、簿記検定で「計算機を使う」は常識です。計算機を使わず、頭の計算で済ませる勉強法は、合格からもっとも遠ざかることを押さえておいてください。

計算機を使いこなして仕訳するスキルは、簿記3級にとどまらず、簿記2級や簿記1級、建設業経理など上級レベルの試験にも役立ちます。頭で分かっていてもそれで終わらせず、必ず計算機を使用する習慣を身に付けましょう。



簿記2級の独学ポイント

簿記2級では、商業簿記と工業簿記が出題範囲となり、基礎知識に加え応用力も必要とされます。合格率は簿記3級と同じ程度ですが、ポイントをしっかり押さえて勉強しなければ独学での合格は勝ち取れないでしょう。


簿記3級の勉強からはじめる

簿記2級にチャレンジする際、まずは簿記3級の試験勉強から始めてみてください。簿記3級の知識は、2級試験でも必ず役に立ちます。簿記理論の基礎をマスターできるため、最初の1~2週間程度を簿記3級レベルの勉強時間に当て、その後2級のテキストに進んでください。そのステップを踏むことで、2級テキストの理解も早くなることが期待できます。

知識習得も問題演習も、簿記3級の独学勉強法と同じく、こなす量が大切になってきます。参考書やテキストを繰り返し読み、問題も間違えやすいところや苦手な分野を中心に何度も解いて理解を深めましょう。

★出題論点の攻略法と短期合格勉強法を知りたい方はこちら


過去問にも取り組む

簿記2級検定の傾向として、「類似問題が出題されることが多い」面があります。過去問だけ解くのはもちろんいけませんが、過去問対策をしっかりこなすことで点数獲得につながるのは確かです。

どの年度の類似問題が出題されるかまでは分かりませんので、過去5年分くらいの幅を持って取り組む勉強法がおすすめです。過去問題集を自分でそろえる際は、数年分の問題が解けるタイプをチョイスするとよいでしょう。



簿記1級の独学ポイント

簿記1級まで進むと、問題レベルも格段に向上するため、合格率も一ケタ台になることも。それだけに、独学で挑むか、通信やスクールを利用するか、慎重な判断が求められます。


独学は不利であることをまず理解する

簿記1級の合格基準は2級・3級と比べて厳しく、独学で合格するのは容易ではありません。簿記1級は「商業簿記」「工業簿記」「会計学」「原価計算」の4科目全体で70%以上得点しなければなりません。もっとも基本的な商業簿記の問題も、3級や2級と違い、高度な応用スキルを試されます。ただの暗記レベルで得点するのは困難であり、苦手科目がひとつでもあれば合格は遠のいてしまう点にも注意する必要があります。

勉強途中で分からないことが出てきても、独学では誰にも質問できません。分からない問題を抱えたまま試験に臨めば、合格は遠のくでしょう。

簿記1級の独学勉強には、こうしたリスクをまず踏まえることが重要です。


簿記1級を独学で勝ち取るには?

「どうしても簿記1級を独学で制覇したい!」そんな場合は、上記の注意点を踏まえつつ、次の点を意識して勉強に取り組んでください。

①1級の試験勉強に入る前に、簿記2級の過去問を「90分以内で満点に近い得点を獲得」できるレベルまで仕上げる
②「100%理解できた」と自信を持って言えるまで、復習と問題演習を繰り返す
③苦手科目を作らない


この3つの要素を満たすことで、簿記1級の独学合格に一歩近づけるといえます。



自分に合った勉強法を選ぼう!

簿記検定の勉強法でもっとも重要なのは、「自分に合ったスタイルを選ぶこと」です。勉強スタイルは独学・通信講座・資格系スクールなどさまざまです。どれもメリット・デメリットがありますので、自分のライフスタイルに合わせて、もっとも効率的に勉強できる方法を選択しましょう。「忙しくてベストの参考書を探す時間もない」というのであれば、簿記3級や2級の試験でも、より学習効果が引き出せる資格講座の受講を検討してみてください。

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