
簿記の資格を持っていると、経理アシスタントやWebライター、簿記講師などさまざまな副業にチャレンジ可能です。
この記事では簿記試験を活用できる主な副業や簿記取得のメリット、試験に合格するための勉強法について解説しています。
簿記資格を活かして副業できる?
どの業界においても必要とされることで知られており、人気の高い簿記資格。
この資格が、副業をする際に活かせるということはご存じでしょうか?
経理の専門的知識を必要とする仕事は非常に多岐にわたり、在宅でできるものも多いという特徴があります。
そのため、簿記資格と副業案件は大変相性が良いのです。
実際に、求人サイトやクラウドソーシングサイトなどでは簿記のスキルを活かせる案件が数多く掲載されていますので、興味のある方はいろいろなサイトで副業を探してみると良いでしょう。
在宅も可能!簿記試験を活かしてできる主な副業
一口に副業と言っても、実際のところはどのような種類の仕事があるのか気になりますよね。
簿記知識の深さや実務経験のほか、個人の能力や得意分野にもよりますが、実は経理職以外にもさまざまな選択肢があるのです。
ここからは、簿記資格を活かせる主な副業を3つご紹介します。
経理事務スタッフ・アシスタント
簿記資格を活かして働く場合、まずはじめにイメージされやすいのが経理事務や経理アシスタントです。
具体的な業務としては経費精算、帳票や仕訳の入力、請求書発行、売掛・買掛管理、給与計算、決算業務などが挙げられます。
仕訳入力を黙々とこなすような案件から、幅広い経理業務を任される案件まであり、自分のスキルや経験に合わせて仕事を選べることが魅力です。
また、案件によってはフルリモートの場合もあり、勤務時間の長さもさまざまであるため、希望の働き方を叶えやすい仕事であるといえます。
Webライター
会計や経理についての記事を書くWebライターも、簿記資格を活かせる副業の1つです。
依頼される記事の内容については、経理実務の解説や、簿記資格に関する情報発信、おすすめ勉強法などがテーマとなっていることが多いようです。
こうした記事は専門知識が求められるため、他のライターとの差別化を図ることができ、専門知識を必要としない内容の記事に比べて単価が高い傾向があります。
また、ライティングの仕事全般に言えることですが、ノートパソコンがあればいつでもどこでも仕事に取り掛かれるというメリットもあります。
簿記知識だけでなく文章力にもある程度の自信をお持ちの方にとっては、まさに理想的な副業といえるかもしれません。
簿記試験の講師
簿記の知識を存分に活かせる副業の1つとして、簿記試験の講師も挙げられます。
自身が簿記試験に合格した経験や知識をもとに、人の成長をサポートできる大変魅力的な仕事です。
スクール講師、オンライン講師、家庭教師などさまざまな働き方があり、自分に合ったスタイルで働くことができます。
生徒にわかりやすく説明をするためには、確かな簿記の知識に加えて一定のコミュニケーション能力も求められますが、人に教えることが好きな方であれば楽しく取り組めるでしょう。
他にもある!簿記資格を取得するメリット
副業をする際に簿記資格が有用であることについて解説してきましたが、もちろん他の場面でも簿記資格は大いに役立ちます。
ここで、簿記資格を取得するメリットを詳しく見ていきましょう。
就職・転職で有利にはたらく
経理・会計は、どんな会社でも必要とされる部署です。
そのため、簿記資格の取得者は業界を問わず企業からのニーズが高いという特徴があります。
また、専門性が高い資格であるため、「経理職に就きたい!」と考える人にとっては希望通りの職種に就くための大きな足掛かりとなります。
面接の場においても、資格を取るために努力してきた過程やこれまでの経験、今後のキャリア希望などをアピールするのに役立つため、就職・転職活動で大きな武器となるでしょう。
さまざまなビジネスシーンで活用できる
簿記資格が経理職で役立つのはもちろんですが、実は他にもビジネスのあらゆる場面で活かすことができます。
というのも、簿記を学ぶことで、ビジネスにおけるお金の流れを理解し、数字を読めるようになるためです。
数字を読む力があれば、営業職で数字を用いた説得力のある提案ができたり、マーケティング職でコスト削減や売上向上のための施策を数値に基づいて立案できたりと、より効果的で質の高い仕事を実現できるようになります。
そして、数字を読みながらビジネスについて議論できるようになれば、経営者とのコミュニケーションも円滑になり、キャリアアップにもつながっていくでしょう。
他の資格取得のきっかけになる
簿記試験に合格した後に、学んだ知識を活かしてさらなるステップアップへ挑戦することもできます。
企業の経理部門では簿記2級(日商簿記)の取得を求められることが多いため、3級に合格した方はまず2級合格を目指すのがおすすめです。
そして、簿記2級を取得した後にも、学びの道は大きく広がります。
簿記1級はもちろん、公認会計士、税理士、中小企業診断士、FP(ファイナンシャルプランナー)など、さまざまな資格試験において簿記の知識が大いに役立つでしょう。
その中でも、特に簿記と相性が良いのが税理士試験です。
税理士試験合格に必須科目である「簿記論」と「財務諸表論」では、簿記知識を必要とするものもあるため、簿記を先に学ぶことで効率的に学習を進めることができるようになるのです。
理想のキャリアパスを描きたい方にとって、簿記は非常に有益な資格だと言えそうです。

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簿記に合格するためのおすすめ勉強法
副業でもビジネスシーンでも幅広く役立つ簿記資格。
いざ取得を目指すとなると、より効率的で効果的な学習方法を知りたくなりますよね。
そこで、簿記資格の勉強を進める上で特に大事なポイントを2つまとめました。
スキマ時間を活用する
社会人や現役の学生など、メインのやるべきことを抱えている方の場合、簿記の学習のためにまとまった時間を取るのが難しいものです。
そのため、通勤・通学の電車内や、お昼休憩の余り時間、就寝前といったスキマ時間を使って学習時間を確保することが大切になります。
また、独学で勉強を進めるよりは、通学制スクールやオンライン講座を利用する方が、試験の重要ポイントを教えてもらえたり、わからないところについて確認したりしやすいため効率的であると言えます。
その中でも、オンライン講座は通学制スクールに比べて安い料金で受講できるのに加えて自分のペースで進められるため、仕事や学業と両立しやすいというメリットがあります。
インプット・アウトプットを繰り返す
簿記の試験では、会計についての知識だけでなく、正しく計算できる能力も見られます。
知識だけでなく実際に計算する能力も求められるため、テキストをしっかり読み込んで知識を蓄える「インプット」と、問題演習で解き方を身に付ける「アウトプット」を繰り返していくことが合格への近道となります。
暗記だけに注力するのではなく、過去問対策にもしっかり取り組んで、万全の状態で試験に臨めるようにしましょう。

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まとめ
今回は、副業における簿記資格の有用性や資格取得のメリット、試験対策のポイントについて解説しました。
- 簿記資格を活かせる職種は幅広く、働き方も多岐にわたるため副業をする際に役に立つ
- 副業以外にも、就職・転職やさまざまなビジネスシーンで簿記の知識を活かすことができる
- 効率的に簿記の学習を進めるには、スキマ時間を活用して勉強時間を確保することが大切
- 試験対策ではインプットとアウトプットを繰り返すことで、「知識」と「問題を解く力」の両方を身に付けていくと効果的である
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