日商簿記検定の合格率・難易度はどれくらい?

question.png 日商簿記検定の合格率・難易度はどれくらいですか?
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3級の合格率は40~50%前後、2級の合格率は15~30%前後、1級の合格率は10%前後です。
3級は比較的易しいレベルですが、2級になると難易度が少し上がります。1級は最上位で最も難易度が高くなります。


日商簿記検定の受験者数と合格率

  1. 簿記3級の受験者数と合格率
  2. 簿記2級の受験者数と合格率
  3. 簿記1級の受験者数と合格率
  4. 簿記検定の合格率と勉強方法
  5. 簿記検定の難易度

簿記3級の受験者数と合格率

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
ネット試験(2022年4月~2022年9月) 95,651名 39,118名 40.9%
162回(2022年11月) 39,055名 32,422名 9,786名 30.2%
161回(2022年6月) 43,723名 36,654名 16,770名 45.8%
ネット試験(2021年4月~2022年3月) 206,149名 84,504名 41.0%
160回(2022年2月) 52,649名 44,218名 22,512名 50.9%
159回(2021年11月) 58,025名 49,095名 13,296名 27.1%
158回(2021年6月) 58,070名 49,313名 14,252名 28.9%
ネット試験(2020年12月~2021年3月) 58,700名 24,043名 41.0%
157回(2021年2月) 70,748名 59,747名 40,129名 67.2%
156回(2020年11月) 77,064名 64,655名 30,654名 47.4%
154回
(2020年2月)
100,690名 76,896名 37,744名 49.1%
153回
(2019年11月)
99,820名 80,130名 34,519名 43.1%
152回
(2019年6月)
91,662名 72,435名 40,624名 56.1%
151回
(2019年2月)
104,357名 80,360名 44,302名 55.1%
150回
(2018年11月)
111,657名 88,774名 38,884名 43.8%
149回
(2018年6月)
101,173名 79,421名 35,189名 44.3%
148回
(2018年2月)
102,212名 78,243名 38,246名 48.9%
147回
(2017年11月)
113,559名 88,970名 35,868名 40.3%
146回
(2017年6月)
102,077名 80,227名 40,880名 50.9%
145回
(2017年2月)
105,356名 80,832名 38,289名 47.4%
144回
(2016年11月)
120,096名 84,708名 42,558名 45.1%
143回
(2016年6月)
106,558名 89,012名 28,705名 34.2%
142回
(2016年2月)
114,940名 83,915名 23,701名 26.6%
141回
(2015年11月)
107,928名 94,411名 22,094名 26.1%
140回
(2015年6月)
102,252名 79,467名 41,910名 52.7%
139回
(2015年2月)
102,450名 79,460名 42,990名 54.1%
138回
(2014年11月)
110,602名 86,659名 33,363名 38.5%
137回
(2014年6月)
101,574名 78,726名 37,824名 48%
136回
(2014年2月)
99,368名 75,049名 30,690名 40.9%
135回
(2013年11月)
119,736名 93,781名 45,045名 48%
134回
(2013年6月)
110,190名 85,585名 29,025名 33.9%
133回
(2013年2月)
109,473名 84,846名 33,513名 39.5%
132回
(2012年11月)
122,458名 95,847名 30,622名 31.9%
131回
(2012年6月)
107,370名 83,409名 34,294名 41.1%
130回
(2012年2月)
107,326名 80,887名 39,693名 49.1%

(詳細は日本商工会議所ホームページ(外部サイト)をご参照ください。)

簿記3級の合格率は、第130回以降では、最高67.2%(第157回)、最低26.1%(第141回)となっています。簿記3級の合格率は、難易度が高い回を除き、40~50%程度で推移しています。第157回の合格率が近年で最高となっています。

158回は出題形式の変更と制限時間の短縮があったためか、愛141回ほどではありませんが、合格率が大きく低下しました。


簿記2級の受験者数と合格率

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
ネット試験(2022年4月~2022年9月) 45,861名 17,091名 37.3%
162回(2022年11月) 19,141名 15,570名 3,257名 20.9%
161回(2022年6月) 16,856名 13,118名 3,524名 26.9%
ネット試験(2021年4月~2022年3月) 106,833名 40,713名 38.1%
160回(2022年2月) 21,974名 17,448名 3,057名 17.5%
159回(2021年11月) 27,854名 22,626名 6,932名 30.6%
158回(2021年6月) 28,572名 22,711名 5,440名 24.0%
ネット試験(2020年12月~2021年3月) 29,043名 13,525名 46.6%
157回(2021年2月) 45,173名 35,898名 3,091名 8.6%
156回(2020年11月) 51,727名 39,830名 7,255名 18.2%
154回
(2020年2月)
63,981名 46,939名 13,409名 28.6%
153回
(2019年11月)
62,206名 48,744名 13,195名 27.1%
152回
(2019年6月)
55,702名 41,995名 10,666名 25.4%
151回
(2019年2月)
66,729名 49,776名 6,297名 12.7%
150回
(2018年11月)
64,838名 49,516名 7,276名 14.7%
149回
(2018年6月)
52,694名 38,352名 5,964名 15.6%
148回
(2018年2月)
65,560名 48,533名 14,384名 29.6%
147回
(2017年11月)
63,757名 47,917名 10,171名 21.2%
146回
(2017年6月)
58,359名 43,767名 20,790名 47.5%
145回
(2017年2月)
78,137名 60,238名 15,075名 25.0%
144回
(2016年11月)
72,408名 56,530名 7,588名 13.4%
143回
(2016年6月)
58,198名 44,364名 11,424名 25.8%
142回
(2016年2月)
90,693名 70,402名 10,421名 14.8%
141回
(2015年11月)
76,207名 59,801名 7,042名 11.8%
140回
(2015年6月)
62,473名 47,480名 16,395名 34.5%
139回
(2015年2月)
71,969名 55,225名 12,054名 21.8%
138回
(2014年11月)
70,235名 54,188名 14,318名 26.4%
137回
(2014年6月)
54,773名 40,330名 13,958名 34.6%
136回
(2014年2月)
73,679名 55,960名 23,254名 41.6%
135回
(2013年11月)
77,760名 60,377名 13,601名 22.5%
134回
(2013年6月)
58,206名 42,703名 5,920名 13.9%
133回
(2013年2月)
76,069名 57,898名 27,538名 47.6%
132回
(2012年11月)
79,837名 61,796名 14,149名 22.9%
131回
(2012年6月)
64,353名 48,341名 14,834名 30.7%
130回
(2012年2月)
72,040名 53,404名 16,808名 31.5%

(詳細は日本商工会議所ホームページ(外部サイト)をご参照ください。)

簿記2級の合格率は、第130回以降では、最高47.6%(第133回)、最低8.6%(第157回)となっています。平成30年度(2018年度)では、出題区分の改定もあり、簿記2級の合格率は約15%前後に低下している回もあります。


簿記1級の受験者数と合格率(年2回実施)

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
162回(2022年11月) 12,286名 9,828名 1,027名 10.4%
161回(2022年6月) 11,002名 8,918名 902名 10.1%
159回(2021年11月) 11,389名 9,194名 935名 10.2%
158回(2021年6月) 9,310名 7,594名 746名 9.8%
157回(2021年2月) 7,785名 6,351名 502名 7.9%
155回(2020年11月) 10,078名 8,553名 1,158名 13.5%
153回
(2019年11月)
9,481名 7,520名 735名 9.8%
152回
(2019年6月)
8,438名 6,788名 575名 8.5%
150回
(2018年11月)
9,852名 7,588名 680名 9.0%
149回
(2018年6月)
9,429名 7,501名 1,007名 13.4%
147回
(2017年11月)
10,675名 8,286名 487名 5.9%
146回
(2017年6月)
9,064名 7,103名 626名 8.8%
144回
(2016年11月)
11,062名 8,416名 783名 9.3%
143回
(2016年6月)
9,845名 7,792名 846名 10.9%
141回(2015年11月) 11,791名 9,087名 873名 9.6%
140回(2015年6月) 10,361名 8,108名 716名 8.8%
138回(2014年11月) 12,882名 9,931名 877名 8.8%
137回(2014年6月) 11,095名 8,738名 847名 9.7%
135回(2013年11月) 14,330名 11,037名 1,153名 10.4%
134回(2013年6月) 12,902名 10,143名 984名 9.7%

(詳細は日本商工会議所ホームページ(外部サイト)をご参照ください。)

簿記1級の合格率は、第134回以降では、最高13.5%(第153回)、最低5.9%(第147回)となっています。近年では、簿記1級の合格率は10%前後で推移しています。

第154回試験は中止になりましたが、その次の第155回試験は、第149回を抜き、近年最高の合格率13.5%となりました。


簿記検定の合格率と勉強方法

簿記検定の合格基準は、相対評価ではなく絶対評価なので100点満点中70点以上取れば合格できます。

試験開催日ごとに問題の難易度にばらつきがあるので、合格率の変動があるもの特徴的です。上記の表で分かる通り、3級は139回(平成27年2月)、140回(平成27年6月)試験は54.1%、52.7%と5割越えの合格率に対し、141回(平成27年11月)、142回(平成28年2月)試験は26.1%、26.6%と合格者が受験者の3割程度になる場合もあります。 一方、2級は156回(令和2年11月)試験は18.2%の合格率でしたが、157回(令和3年2月)試験は8.6%と10%を下回る場合もあります。

3級の合格率は40~50%程度ですが、2級の合格率は15~30%程度です。2級の合格率がやや低いのは、試験範囲に商業簿記だけではなく工業簿記が加わり、専門的な知識が必要になるからです。 なお、最難関の1級では、合格率が10%程度となっています。

また、2021年6月以降の3級・2級試験は、従来と作問方法が異なり、ネット試験と同様に大問ごとに登録された問題を抽出する形で出題される形になりました。出題の傾向にも少し変化が見られます。

簿記検定は自分自身がどれだけ点数を稼げるかが重要になります。合格率はあくまでも参考とし、基本的な知識をしっかり身に着け、その年の試験の形式に内容に合わせた学習で、確実に70点以上取れる実力をつけることを意識して勉強しましょう。

試験では、よく出るテーマがありますので、一通り勉強した後は、過去問題の出題率の高いものから重点的に復習や問題練習をするのがお勧めです。

関連記事:簿記2級合格者の勉強法はこちら


簿記検定の難易度

それでは簿記検定の難易度は一体どのくらいなのでしょうか。

簿記3級は合格率が40~50%前後なので、難易度の高い司法書士や中小企業診断士等の資格に比べれば易しい試験です。初めて見る勘定科目や数字を扱うことに慣れていない方でも、簿記の基本的な概念を理解し、繰り返し問題を解いて仕訳に慣れることで、合格することができます。
そのためには、簿記特有である勘定科目や仕訳のルールをしっかり理解し、基本的な仕訳問題をスラスラできるまで繰り返す練習が必要です。

簿記2級になると難易度が高くなります。なぜなら、3級の範囲に加えレベルの高い知識が必要になりますし、なにより3級では扱わない工業簿記が追加になるからです。
工業簿記に馴染みのない方は、工業簿記に出てくる勘定科目をしっかり覚えて試験に挑みましょう。
工業簿記は試験の出題される問題がパターン化されているので、ポイントさえ押さえれば怖くありません。

簿記1級は合格率が10%前後と最難関試験です。他の国家試験で合格率10%前後というと、一級建築士や行政書士など難関試験と呼ばれる試験が並びます。
1級の試験では、商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の4つの分野から出題されるため、しっかりとした準備が必要になってきます。

部分的な暗記や曖昧な知識で簿記検定を受験すると受験しても合格に繋がりません。
検定試験はうまく問題が作られていて、そういう「曖昧な知識」の人を振るい落とすようにできています。
全部中途半端で広く浅く勉強するより、着実に正解できるテーマを一つずつ増やしていく学習がお勧めです。
3級・2級それぞれに必要な知識をしっかり定着させたうえで、合格を勝ち取りましょう!

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