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日商簿記3級・2級・1級の合格率は?難易度や統一・ネット試験の違いを解説

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日商簿記3級・2級・1級それぞれの合格率推移【過去~2022年度最新分まで】

ここでは、日商簿記3級・2級・1級の合格率推移を紹介します。

従来はすべて筆記形式の「統一試験」でしたが、2020年12月より3級と2級にはネット試験が導入されています。

統一試験とネット試験の難易度は基本的に変わらないとされており、3級の合格率にはあまり違いがありません。

しかし、2級は現状ネット試験のほうが合格率が高い傾向にあります。

関連記事:日商簿記検定(3級・2級・1級)の概要と筆記試験・ネット試験の違い

3級と2級については試験形式ごとの合格率を分けて紹介するので、参考にしてみてください。

日商簿記3級の合格率

日商簿記3級の合格率は、統一試験・ネット試験ともに40~50%前後となっています。

大きな差はないため、統一試験の日程が合うようであれば統一試験、できるだけ早く取得したいのであればネット試験という選び方でよいでしょう。

ここでは、2012年以降の簿記3級試験合格率を紹介します。

▼3級統一試験の合格率

申込者数 実受験者数 合格者数 合格率
164回(2023年6月) 31,818名 26,757名 9,107名 34.0%
163回(2023年2月) 37,493名 31,556名 11,516名 36.5%
162回(2022年11月) 39,055名 32,422名 9,786名 30.2%
161回(2022年6月) 43,723名 36,654名 16,770名 45.8%
160回(2022年2月) 52,649名 44,218名 22,512名 50.9%
159回(2021年11月) 58,025名 49,095名 13,296名 27.1%
158回(2021年6月) 58,070名 49,313名 14,252名 28.9%
157回(2021年2月) 70,748名 59,747名 40,129名 67.2%
156回(2020年11月) 77,064名 64,655名 30,654名 47.4%
154回(2020年2月) 100,690名 76,896名 37,744名 49.1%
153回(2019年11月) 99,820名 80,130名 34,519名 43.1%
152回(2019年6月) 91,662名 72,435名 40,624名 56.1%
151回(2019年2月) 104,357名 80,360名 44,302名 55.1%
150回(2018年11月) 111,657名 88,774名 38,884名 43.8%
149回(2018年6月) 101,173名 79,421名 35,189名 44.3%
148回(2018年2月) 102,212名 78,243名 38,246名 48.9%
147回(2017年11月) 113,559名 88,970名 35,868名 40.3%
146回(2017年6月) 102,077名 80,227名 40,880名 50.9%
145回(2017年2月) 105,356名 80,832名 38,289名 47.4%
144回(2016年11月) 120,096名 94,411名 42,558名 45.1%
143回(2016年6月) 106,558名 83,915名 28,705名 34.2%
142回(2016年2月) 114,940名 89,012名 23,701名 26.6%
141回(2015年11月) 107,928名 84,708名 22,094名 26.1%
140回(2015年6月) 102,252名 79,467名 41,910名 52.7%
139回(2015年2月) 102,450名 79,460名 42,990名 54.1%
138回(2014年11月) 110,602名 86,659名 33,364名 38.5%
137回(2014年6月) 101,574名 78,726名 37,824名 48.0%
136回(2014年2月) 99,368名 75,049名 30,690名 40.9%
135回(2013年11月) 119,736名 93,781名 45,045名 48.0%
134回(2013年6月) 110,190名 85,585名 29,025名 33.9%
133回(2013年2月) 109,473名 84,846名 33,513名 39.5%
132回(2012年11月) 122,458名 95,847名 30,622名 31.9%
131回(2012年6月) 107,370名 83,409名 34,294名 41.1%
130回(2012年2月) 107,326名 80,887名 39,693名 49.1%

▼3級ネット試験の合格率

受験者数 合格者数 合格率
ネット試験(2023年4月~2023年6月) 47,903名 20,275名 42.3%
ネット試験(2022年4月~2023年3月) 207,423名 85,378名 41.2%
ネット試験(2021年4月~2022年3月) 206,149名 84,504名 41.0%
ネット試験(2020年12月~2021年3月) 58,700名 24,043名 41.0%

出典:簿記 商工会議所の検定試験「3級受験者データ(統一試験)」および「2級・3級受験者データ(ネット試験)

日商簿記3級の合格率は、難易度が高い回を除くとおおむね40~50%前後で推移しています。

第130回以降では最高67.2%(第157回)、最低26.1%(第141回)となっています。

そのほか、第158回は出題形式の変更と制限時間の短縮があったためか合格率が大きく低下しました。

2020年12月より実施されているネット試験の合格率も40%強となっており、統一試験と大きく変わりません。

テストセンターに空きがあればいつでも受験可能なため、できるだけ早く資格を取得したい方はネット試験を利用しましょう。

関連記事:簿記3級とは|試験の概要や合格率の推移、勉強方法をまとめて解説

日商簿記2級の合格率

日商簿記2級でも、2020年12月よりネット試験が導入されています。

統一試験の合格率が15~30%前後であるのに対し、ネット試験の合格率は40%前後で推移しています。

本来難易度に差はないはずですが、2022年12月までの実績としてはネット試験の合格率のほうが高いというのが現状です。

以下、2012年以降の日商簿記2級の合格率を紹介します。

▼2級統一試験の合格率

申込者数 実受験者数 合格者数 合格率
164回(2023年6月) 10,618名 8,454名 1,788名 21.1%
163回(2023年2月) 15,103名 12,033名 2,983名 24.8%
162回(2022年11月) 19,141名 15,570名 3,257名 20.9%
161回(2022年6月) 16,856名 13,118名 3,524名 26.9%
160回(2022年2月) 21,974名 17,448名 3,057名 17.5%
159回(2021年11月) 27,854名 22,626名 6,932名 30.6%
158回(2021年6月) 28,572名 22,711名 5,440名 24.0%
157回(2021年2月) 45,173名 35,898名 3,091名 8.6%
156回(2020年11月) 51,727名 39,830名 7,255名 18.2%
154回(2020年2月) 63,981名 46,939名 13,409名 28.6%
153回(2019年11月) 62,206名 48,744名 13,195名 27.1%
152回(2019年6月) 55,702名 41,995名 10,666名 25.4%
151回(2019年2月) 66,729名 49,776名 6,297名 12.7%
150回(2018年11月) 64,838名 49,516名 7,276名 14.7%
149回(2018年6月) 52,694名 38,352名 5,964名 15.6%
148回(2018年2月) 65,560名 48,533名 14,384名 29.6%
147回(2017年11月) 63,757名 47,917名 10,171名 21.2%
146回(2017年6月) 58,359名 43,767名 20,790名 47.5%
145回(2017年2月) 78,137名 60,238名 15,075名 25.0%
144回(2016年11月) 72,408名 56,530名 7,588名 13.4%
143回(2016年6月) 58,198名 44,364名 11,424名 25.8%
142回(2016年2月) 90,693名 70,402名 10,421名 14.8%
141回(2015年11月) 76,207名 59,801名 7,042名 11.8%
140回(2015年6月) 62,473名 47,480名 16,395名 34.5%
139回(2015年2月) 71,969名 55,225名 12,054名 21.8%
138回(2014年11月) 70,235名 54,188名 14,318名 26.4%
137回(2014年6月) 54,773名 40,330名 13,958名 34.6%
136回(2014年2月) 73,679名 55,960名 23,254名 41.6%
135回(2013年11月) 77,760名 60,377名 13,601名 22.5%
134回(2013年6月) 58,206名 42,703名 5,920名 13.9%
133回(2013年2月) 76,069名 57,898名 27,538名 47.6%
132回(2012年11月) 79,837名 61,796名 14,149名 22.9%
131回(2012年6月) 64,353名 48,341名 14,834名 30.7%
130回(2012年2月) 72,040名 53,404名 16,808名 31.5%

▼2級ネット試験の合格率

受験者数 合格者数 合格率
ネット試験(2023年4月~2023年6月) 22,438名 8,861名 39.5%
ネット試験(2022年4月~2023年3月) 105,289名 39,076名 37.1%
ネット試験(2021年4月~2022年3月) 106,833名 40,713名 38.1%
ネット試験(2020年12月~2021年3月) 29,043名 13,525名 46.6%

出典:簿記 商工会議所の検定試験「2級受験者データ(統一試験)」「2級・3級受験者データ(ネット試験)

日商簿記2級の統一試験の合格率は、難易度が高い回を除くとおおむね15~30%前後で推移しています。

第130回以降では最高47.6%(第133回)、最低8.6%(第157回)です。

平成30年度(2018年度)には、出題区分改定の影響もあり、合格率が約15%前後に低下している回もあります。

一方、2020年12月に開始されたネット試験の合格率は40%前後です。

今後統一試験との差が埋まっていくことは考えられますが、これまでの推移としてはネット試験のほうが合格率が高い傾向にあるといえます。

3級同様、ネット試験なら統一試験の日程を待つ必要がなく、すぐに合否結果がわかるため、早く資格を取得したい方におすすめです。

関連記事:簿記2級とは|試験の概要や合格率の推移、勉強方法をまとめて解説

日商簿記1級の合格率

3級・2級と異なり、日商簿記のなかでもっとも難易度の高い1級は統一試験のみの実施となっています。

合格率は10%前後となっており、難易度の高さがうかがえます。

2012年度以降の日商簿記1級合格率の推移を見てみましょう。

申込者数 実受験者数 合格者数 合格率
164回(2023年6月) 11,468名 9,295名 1,164名 12.5%
162回(2022年11月) 12,286名 9,828名 1,027名 10.4%
161回(2022年6月) 11,002名 8,918名 902名 10.1%
159回(2021年11月) 11,389名 9,194名 935名 10.2%
158回(2021年6月) 9,310名 7,594名 746名 9.8%
157回(2021年2月) 7,785名 6,351名 502名 7.9%
156回(2020年11月) 10,078名 8,553名 1,158名 13.5%
153回(2019年11月) 9,481名 7,520名 735名 9.8%
152回(2019年6月) 8,438名 6,788名 575名 8.5%
150回(2018年11月) 9,852名 7,588名 680名 9.0%
149回(2018年6月) 9,429名 7,501名 1,007名 13.4%
147回(2017年11月) 10,675名 8,286名 487名 5.9%
146回(2017年6月) 9,064名 7,103名 626名 8.8%
144回(2016年11月) 11,062名 8,416名 783名 9.3%
143回(2016年6月) 9,845名 7,792名 846名 10.9%
141回(2015年11月) 11,791名 9,087名 873名 9.6%
140回(2015年6月) 10,361名 8,108名 716名 8.8%
138回(2014年11月) 12,882名 9,931名 877名 8.8%
137回(2014年6月) 11,095名 8,738名 847名 9.7%
135回(2013年11月) 14,330名 11,037名 1,153名 10.4%
134回(2013年6月) 12,902名 10,143名 984名 9.7%
132回(2012年11月) 16,782名 13,146名 1,690名 12.9%
131回(2012年6月) 14,837名 11,960名 1,455名 12.2%

出典:簿記 商工会議所の検定試験「1級受験者データ(統一試験)

近年、日商簿記1級の合格率は10%前後で推移しています。

第131回以降では最高13.5%(第156回)、最低5.9%(第147回)となっています。

日商簿記1級は、会計や原価計算についても専門的な知識が求められる難易度の高い試験です。

出題範囲が非常に広いため、独学でバランスよく学習を進めるのは困難だといえます。

そのため、通信講座やオンライン講座、スクールを利用して合格を目指すのが一般的です。

関連記事:日商簿記1級の難易度や必要な勉強時間は?取得するメリットや科目別攻略法も紹介

日商簿記3級・2級・1級試験の概要と難易度

ここでは、日商簿記の各級(3級・2級・1級)について、試験概要と難易度を解説します。

日商簿記には初級や原価計算初級もありますが、簿記初心者であっても3級から挑戦するのが一般的です。

簿記の資格を就職や転職、キャリアアップにつなげたいなら、まずは3級の取得を目指しましょう。

日商簿記3級試験の概要と難易度|1ヶ月で合格可能?

日商簿記3級試験の概要は以下の通りです。

資格名 日商簿記3級
試験形式 統一試験およびネット試験
試験日程 統一試験:年3回(6月・11月・2月)、ネット試験:随時
受験資格 誰でも受験可能
試験科目 商業簿記(3題以内)
試験時間 60分
合格基準 70%以上
受験料 2,850円(税込)※

※ネット試験にインターネットで申し込む場合は別途事務手数料550円(税込)が発生

日商簿記3級は、大学生や社会人の簿記初心者の方が最初に目指す資格としておすすめです。

合格率が40~50%前後なので、難易度の高い司法書士や中小企業診断士等の資格に比べれば易しい試験です。

初めて見る勘定科目や数字を扱うことに慣れていない方でも、簿記の基本的な概念を理解し、繰り返し問題を解いて仕訳に慣れることで、十分合格できます。

そのためには、簿記特有の勘定科目や仕訳のルールをしっかり理解し、基本的な仕訳問題をスラスラ解けるまで繰り返す練習が必要です。

近年の日商簿記3級試験では、以下の通り出題される傾向にあります。

合格基準は70%以上であるため、3つの大問それぞれでしっかりと得点することが大切です。

設問 問題構成 配点
第一問 商業簿記仕訳15問 45点
第二問 問1:補助簿・勘定記入

(商品有高帳・固定資産台帳・前払利息勘定・未払利息勘定・仮払法人税等勘定・繰越利益剰余金勘定など)

問2:穴埋め形式の理論問題

20点
第三問 決算整理後試算表・精算表 35点

出題内容は簿記の基礎にあたるため、1日2~3時間程度の学習時間を確保し、通信講座・オンライン講座などを利用して効率的な学習ができれば、1~2カ月程度の学習で合格できる可能性もあります。

日商簿記3級は経理のスペシャリストと呼べるレベルではありませんが、ビジネスパーソンに必須の知識である「簿記・会計」の基礎が身についていることの証明になります。

就職や転職の際には履歴書に記載することで、一定のアピールにつながるでしょう。

商業簿記の基本が学べるため、将来的に2級や1級の取得を目指している場合も、まずは3級を取得してからステップアップすると学習がスムーズです。

日商簿記2級試験の概要と難易度|合格率が低い理由は?

日商簿記2級試験の概要は以下の通りです。

資格名 日商簿記2級
試験形式 統一試験およびネット試験
試験日程 統一試験:年3回(6月・11月・2月)、ネット試験:随時
受験資格 誰でも受験可能
試験科目 商業簿記・工業簿記(5題以内)
試験時間 90分
合格基準 70%以上
受験料 4,720円(税込)※

※ネット試験にインターネットで申し込む場合は別途事務手数料550円(税込)が発生

日商簿記2級の合格率は15~30%前後となっており、3級よりも大きく難易度が上昇します。

出題科目にも工業簿記が追加されるため、より幅広い学習が求められる試験です。

「仕入れた商品の販売」を扱う商業簿記に対し、「自社での製品の製造」を扱うのが工業簿記です。

原価計算など新たな考え方が登場するため、試験内容もより専門性の高いものとなります。

問題数や試験時間も簿記3級より増えており、簿記3級より合格率が低いのも当然といえるでしょう。

近年の日商簿記2級試験では、以下の通り出題される傾向にあります。

問題
内容
配点
第一問 商業簿記仕訳(5問) 20点
第二問 【頻出論点】連結会計、株主資本等変動計算書 20点
第三問 【頻出論点】損益計算書、貸借対照表、本支店会計 20点
第四問 問一:工業簿記仕訳(3問)

問二:個別原価計算、総合原価計算、部門別原価計算

28点
第五問 【頻出論点】直接原価計算、標準原価計算差異分析 12点

第一問~第三問が商業簿記、第四問~第五問が工業簿記の問題となっています。

合格基準は70%以上であるため、商業簿記・工業簿記をバランスよく学習したうえで、それぞれ着実に得点することが求められます。

日商簿記1級試験の概要と難易度|独学は困難なレベル

日商簿記1級試験の概要は以下の通りです。

資格名 日商簿記1級
試験形式 統一試験
試験日程 年2回(6月・11月)
受験資格 誰でも受験可能
試験科目 商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算
試験時間 商業簿記・会計学:90分、工業簿記・原価計算:90分
合格基準 70%以上(ただし、1科目ごとの得点は40%以上)
受験料 7,850円(税込)

日商簿記のなかでもっとも難易度の高い1級では、商業簿記・工業簿記に加え、会計学・原価計算が独立した科目として出題されます。

試験時間も商業簿記・会計学で90分、工業簿記・原価計算で90分となっており、2級試験の倍になっています。

また、合格基準が70%以上というのは3級・2級と変わりませんが、科目ごとの得点を40%以上にする必要があるため、バランスのとれた対策が必要です。

日商簿記1級によく出題される問題と配点比率の傾向は、以下の通りです。

科目
よく出題される問題
配点
商業簿記 財務諸表の作成 25点
会計学 文章の穴埋め問題や正誤判定問題、貸借対照表の穴埋め問題など 25点
工業簿記 製品原価計算を前提とした勘定記入・差異分析など 25点
原価計算 投資の意思決定に関する問題と差額原価収益分析など 25点

上記はあくまでよく出題されるというだけであり、例えば商業簿記に連結財務諸表の作成と本支店会計の問題が出題されることもあります。

幅広い出題範囲をカバーするには独学では学習効率が悪いため、簿記1級の取得を目指す場合は講座やスクールを利用するのが一般的です。

日商簿記1級は難易度が高い試験ですが、そのぶん合格すれば経理のスペシャリストとして多くの企業で重宝されます。

特に連結決算などが必要な大企業では、1級レベルの知識が求められることも少なくありません。

また、日商簿記1級に合格すれば税理士試験の受験資格も得られます。

日商簿記3級・2級・1級合格に必要な勉強時間の目安

日商簿記3級・2級・1級に合格するためには、それぞれ以下の勉強時間が必要とされています。

資格
勉強時間の目安
学習期間の例
日商簿記3級 50~100時間 1~1.5時間×2~4ヵ月
日商簿記2級 100~200時間 1~2時間×3~6ヵ月
日商簿記1級 400~600時間 1.5~2.5時間×7~10ヵ月

上記の目安は、日商簿記2級は3級レベルの知識がある前提、日商簿記1級は2級レベルの知識がある前提です。

また、通信講座やオンライン講座、スクールなどを活用して効率よく学習した場合を想定しています。

市販のテキストを使った独学の場合は効率的な学習が難しくなるため、より多くの勉強時間が必要となります。

具体的には、独学で合格を目指すなら3級は100~150時間、2級は150~250時間、1級は500~700時間程度が必要になるでしょう。

効率よく合格を目指すなら、出題傾向を把握したうえで必要な部分だけに絞って学習を進められる通信講座・オンライン講座などを利用するのがおすすめです。

関連記事:簿記合格に必要な勉強時間とは|3級・2級・1級それぞれの難易度とあわせて解説

日商簿記の独学合格は厳しい?3級・2級・1級それぞれ解説

日商簿記3級・2級レベルであれば、効率を気にしなければ独学での合格は可能です。

しかし、簿記1級の合格を独学で目指すのはかなりハードルが高いといえます。

まず簿記3級は、出題科目が商業簿記だけであり、内容も基礎的なものが多いことから、独学でも十分合格できる可能性があります。

ただし、勘定科目や仕訳など簿記独自の概念や用語を覚える必要があるため、簡単というわけではありません。

合格率は40~50%前後と低くありませんが、それでも半分程度の方が不合格になっているということです。

通信講座やオンライン講座であれば多額の費用がかかるわけではないため、独学での学習に不安を感じる方は利用を検討してもよいでしょう。

簿記2級は、工業簿記が加わることなどから合格のハードルは上がります。

独学での合格が不可能というわけではありませんが、まとまった学習時間がとれる場合や試験本番までの日程に余裕がある場合でなければ、苦戦する可能性は高いでしょう。

簿記1級は、商業簿記・工業簿記に会計学・原価計算が加わり、各科目の専門性も高くなっています。

学習期間も7~10ヵ月程度と長期にわたるため、独学では計画通りに学習が進まず、挫折する可能性が高いです。

本気で合格を目指すなら、多少費用をかけてでも通信講座やオンライン講座、スクールの利用をおすすめします。

関連記事:日商簿記1級・2級・3級は独学で合格可能?それぞれの目安勉強時間や勉強法も解説

日商簿記取得で「すごい」と言われるのは2級から?それとも1級?

日商簿記は、3級から「履歴書に書けるレベル」とされています。

しかし、3級では一般的にあまり「すごい」という印象はなく、就職・転職などにおいても採用の決め手になるほどではありません。

会計や経理の仕事をするなら、日商簿記2級以上は目指したいところです。

1級を取得できれば、経理のスペシャリストとみなされるほか、税理士や公認会計士などその他の専門資格へのステップアップにもつながります。

簿記の資格をキャリアアップに活かしたいなら、日商簿記2級以上の取得を目指しましょう。

日商簿記は知名度が高い資格であるため、履歴書に記載できれば採用担当者の目に留まる可能性は高いです。

まとめ

本記事では、日商簿記3級・2級・1級それぞれの合格率や難易度について解説しました。ポイントをまとめると以下の通りです。

  • 簿記3級と2級は統一試験・ネット試験から選択可能
  • 簿記1級は統一試験のみ実施
  • 3級の合格率は統一試験・ネット試験ともに40~50%前後
  • 2級の合格率は統一試験が15~30%前後、ネット試験が40%前後
  • 1級の合格率は10%前後
  • 3級・2級は独学での合格も不可能ではないが、学習効率は下がる
  • 1級の独学合格は非常にハードルが高く、現実的ではない

日商簿記は知名度が高く、キャリアにも活かしやすい資格です。

経理の専門職でなくても、ビジネスパーソンの必須知識として企業の研修などに組み込まれることも多いため、早めに取得しておけばスキルを活かせる機会は多いでしょう。

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