
「社労士試験に最短で合格するには、どれくらいの勉強時間が必要なのか?」
「1年以内の合格は可能か?」
社労士試験にできるだけ早く合格したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
社労士試験の合格率は6~7%と低く、一般的には500〜1,000時間の学習が必要といわれています。
しかし、効率的な学習法を取り入れることで、1年以内の合格を目指すことは可能です。
この記事では、社労士試験を合格するために必要な勉強時間の目安や、最短合格を目指すための効率的な勉強法、学習スケジュールのポイントを詳しく解説します。
最短で社労士試験の合格を目指す方は参考にしてください。
社労士試験で最短で合格するための勉強時間は約500時間
社労士試験に最短で合格するためには、約500時間の学習が目安になります。
一般的には500〜1000時間が必要とされますが、効率よく学習を進めることで、500時間でも合格を目指せます。
最短で合格を目指すには、以下のポイントを意識した学習が効果的です。
- 過去問を繰り返し解いて、出題傾向を掴む
- 法改正や頻出テーマを優先的に学習する
- スキマ時間にインプットを積み重ねる
- 模試や予想問題でアウトプット重視の演習を行う
- 通信講座を利用してわかりにくい部分も確実に理解する
1日約3時間の学習を半年間続ければ、合計500時間に届きます。
まずはこの時間をひとつの基準とし、自分の生活に合わせたスケジュールを組み立てましょう。
社労士試験の最新動向
社労士試験は毎年出題傾向が少しずつ変化しています。
試験に合格するためには、最新の出題傾向を把握しておくことが大切です。
効率よく対策を進めるためにも、直近の試験の動向を確認しておきましょう。
社労士試験の出題の最新動向
社労士試験の最新動向は、次の通りです。
- 労働・社会保険法の法改正が出題に反映
- 労働経済白書や厚生労働白書からの出題が多い
- 条文だけでなく、実務的な知識も問われる傾向
社労士試験の合格率
近年の社労士試験の合格率は、次の通りです。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和元年度 | 38,428人 | 2,525人 | 6.60% |
令和2年度 | 34,845人 | 2,237人 | 6.40% |
令和3年度 | 37,306人 | 2,937人 | 7.90% |
令和4年度 | 40,633人 | 2,134人 | 5.30% |
令和5年度 | 42,741人 | 2,720人 | 6.40% |
令和6年度 | 43,174人 | 2,974人 | 6.9% |
令和6年度(2024年度)の社労士試験は、合格率が6.9%と前年度より若干上昇しました。
社労士試験の合格率は例年で6〜7%と難関資格であり、計画的な学習対策が必要です。
また、近年は法改正が頻繁に行われており、試験でも最新の内容が反映される傾向があります。
過去問の演習だけでなく、労働・社会保険法の法改正などの最新情報も押さえ、過去問対策をすることが合格への近道になるでしょう。

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社労士試験に一発合格する割合・確率
社労士試験に合格した人は、どれくらいの期間で勉強していたのでしょうか?
また、合格者のうち一発合格した割合・確率はどれくらいなのでしょうか?
社労士試験の合格者を対象に広く行われた、あるWebアンケート調査の結果を見てみましょう。

合格までの学習期間 | 割合 |
「半年未満」 | 10%以下 |
「半年未満」と「半年〜1年未満」 | 20%程度 |
「半年未満」〜「2年〜3年未満」 | 80%程度 |
一発合格は合格者の20%程度か
アンケートでは、合格者の方に、勉強期間をお聞きしています。
まず合格者全体の傾向に注目してみると、80%程度は3年未満の勉強期間で合格していることがわかります(「半年未満」〜「2年〜3年未満」と回答した人の合計)。
社労士試験は年1回なので、合格者のうち80%程度は、1〜3回の受験で合格しており、不合格から再チャレンジで合格を掴み取った人も含まれていると考えられます。
では、一発合格の人はどれくらいいるのでしょうか?
試験が年に1回ということを考えると、「半年未満」あるいは「半年〜1年未満」と回答した人は、一発合格の可能性が高いと考えられます。
アンケートの結果を見てみると、一発合格と考えられる人は合格者の20%程度、5人に1人程度の確率でした。
一発合格の難しさ・合格率の低さの理由
社労士試験の合格率は例年6~7%で、一発合格を勝ち取ることも容易ではありません。
一発合格の難しさ・合格率の低さの理由として、社労士試験の次のような特徴が大きな壁として立ちはだかっていると考えられます。
- 出題範囲がとても広い
- 厳しい合格基準が設けられている
それぞれ解説します。
出題範囲がとても広い
社労士試験は出題範囲がとても広いです。
科目は大きく分けて「労働関係科目」と「社会保険関係科目」の2つがあり、さらに10科目に分類されます。

出題範囲をひと通りなぞっただけでは到底インプットしきれないボリュームのため、2周、3周、4周と何度も繰り返して勉強する必要があります。
一発合格を目指すなら、勉強時間の確保、勉強方法の効率化、モチベーションの維持といった課題をすべてクリアしなければなりません。

厳しい合格基準が設けられている
社労士試験の10科目は、「選択式試験」と「択一式試験」という2つの試験形式でそれぞれ出題されます(労働保険料徴収法は択一式試験のみ)。
社労士試験に合格するには、選択式試験と択一式試験の両方で合格基準点を満たす必要があります。
さらに、合格基準点は試験形式ごとの総得点だけでなく個別の科目にも設けられています。
出題形式 | 満点 | 合格基準 |
選択式 (5点×8科目) | 40点 | 合計28点以上 かつ 各科目3点以上 |
択一式 (10点×7科目) | 70点 | 合計49点以上 かつ 各科目4点以上 |
科目ごとの合格基準点を1科目だけ下回ってしまい不合格になるケースは、そう珍しい話ではありません。
出題範囲の広さとともに、厳しい合格基準も一発合格を阻む要因となるのです。

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このように、社労士試験の一発合格は簡単なものではありません。
しかし、アンケート結果からわかるように一発合格を達成した人は実際に存在します。
「スタディング 社会保険労務士講座」の受講生からも、「一発合格できた」という報告は毎年届いています(記事後半で紹介しています)。
社労士試験の特徴をふまえて、正しい方法で勉強して試験に臨めば、一発合格も夢ではないのです。
1年で一発合格したい人の勉強スケジュール・勉強時間
では、社労士試験に1年で一発合格する方法をスケジュール・勉強時間の面から考えていきましょう。
社労士の勉強時間
社労士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は500〜1,000時間程度とされています。
1年間(約50週間)で1,000時間勉強して一発合格を狙うのであれば、1週間に20時間の勉強が必要な計算となります。
働きながら社労士を目指す場合、1日の勉強時間は平日と休日で異なってくるでしょう。
そこで、週20時間を達成するために必要な1日あたりの勉強時間を、平日と休日に分けて考えてみたのが下記の表です。
平日(5日) | 休日(2日) |
2時間 | 5時間 |
2時間30分 | 3時間45分 |
3時間 | 2時間30分 |
3時間30分 | 1時間15分 |
一発合格するには、平日に毎日2時間〜3時間30分程度の勉強時間を確保することが目安となります。
社労士の勉強開始時期
1年で一発合格を目指すのであれば、勉強を開始する時期も重要です。
社労士試験は年に1度、例年8月末に実施されていますので、1年の勉強期間を確保するためには、受験前年の9月には勉強を開始する必要があります。
社労士の勉強の順番
前の項目でも少し触れましたが、社会保険労務士の試験科目には、大きく分けて「労働関係科目」と「社会保険関係科目」の2種類があります。
また試験は「選択式試験」と「択一式試験」の2つの形式で構成されて、いずれもマークシート方式です。
働きながら一発合格・短期合格を目指す人のために、スタディングがおすすめしている勉強の順番は下記のとおりです。
- 労働基準法
- 労働安全法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険徴収法
- 労務管理その他労働に関する一般常識
- 健康保険法
- 国民年金法
- 厚生年金保険法
- 社会保険に関する一般常識
勉強の大きな流れとしては、まず労働関係科目(1.〜6.)を学び、その後に社会保険関係科目(7.〜10.)へと進みます。
労働関係科目も社会保険関係科目も、基礎となる科目を先に勉強し、築いた土台の上にその他の科目の理解を積み上げていきます。
たとえば、労働関係科目では「労働基準法」、「社会保険関係科目」では健康保険法が基礎にあたります。
最も難しい科目とされている「労働に関する一般常識(労一)」と「社会保険に関する一般常識(社一)」については、前者は労働関係科目の最後、後者は社会保険関係科目の最後に取り組むのがおすすめです。
いずれも「一般常識」という科目名ですが、「一般人が備えている常識を覚えておけばいい」という単純な話ではありません。
出題されるのは労働、雇用、社会保険などに関する知識で、他の科目よりも広い範囲をカバーする必要があります。
深入りしすぎないことが重要なので、勉強の順番は後回しにするほうが全体のバランスがよくなるでしょう。
こうして1.〜10.まで学習したら、また1.に戻って2周目、3周目……と繰り返して内容を定着させていきます。

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社労士試験の月ごとの勉強スケジュール
受験前年の9月にスタートしたあとは、下記のような勉強スケジュールで進めていきましょう。
時期 | やること |
9〜3月 | 基礎力を養う(出題範囲を2周、「インプット+問題」をセットで学習) |
4〜5月 | 基礎の復習+最新情報の肉付けをする(法改正、白書、統計など) |
6〜8月 | 得点力を高める(答練、模試など) |
まず、3月までの7カ月間に、出題範囲を2周はしておきましょう。
テキストを読むだけの勉強では内容が定着しづらいです。
テキストで学習した範囲はその日のうちに問題を解くなど、アウトプットもセットにすることを心がけましょう。
4月からは3周目以降の学習と並行して、最新情報もチェックします。問題演習もしっかりやっていきましょう。
直前期となる6月以降は、答練や模試などより本番を意識したトレーニングで得点力を高めます。
社労士の勉強時間を生み出すための4つのコツ
社労士試験に合格するためには、限られた時間の中で、毎日の学習時間をどう確保するかが重要です。
社会人や子育て中の方にとっては、資格勉強のための時間を上手に作り出せないという人もいるでしょう。
しかし、日々の習慣や考え方を少し変えるだけで、勉強時間は作れます。具体的には以下の通りです。
- 生活習慣を見直して勉強のルーティンを作る
- やらないことリストを作って時間を捻出する
- スキマ時間を活用する
- 勉強時間を可視化する
4つの工夫を日常に取り入れることで、忙しい生活の中でも効率的に勉強時間を確保できます。4つのコツについて、順番に見ていきましょう。
1. 生活習慣を見直して勉強のルーティンを作る
勉強時間を捻出するためには、まず生活習慣を見直し、できるだけ同じ時間帯に勉強するルーティンを作りましょう。
毎日バラバラな時間に勉強しようとすると、「今日は疲れたから明日にしよう」「面倒だし今日は寝てしまおう」と、後回しにしてしまいます。
勉強するルーティンを作ることで、日常と一体化し、苦にならずに進められます。
習慣化するための工夫は以下の通りです。
習慣化の工夫 | 具体例 |
現状を見える化する | テレビやスマホを見ている時間を記録する遊んでいる時間や飲み会の回数を記録する |
ムダをひとつずつ減らす | SNSを見る時間を朝の15分だけに制限するSNSなど時間を使いすぎるアプリを削除する |
空いた時間に勉強習慣を組み込む | 就寝前の30分を選択式の過去問演習にあてる朝起きて10分間は勉強したまとめノートを見る |
ルーティンを定着させるためにも、勉強する時間帯を決めて取り組むクセを付けましょう。
1日15分でもよいので、毎日同じ時間・同じ場所で勉強することが大切です。
2. やらないことリストを作って時間を捻出する
「やること」を増やす前に「やらないこと」を決めることは、時間管理の基本です。
気づかないうちに浪費している時間を見直し、優先順位を整理することで、日々の生活に余白が生まれます。
日常生活で時間を消費してしまっている例は、以下の通りです。
- スマホゲームやSNSの閲覧
- テレビやYouTubeを常に流している
- 深夜の夜更かし
- 職場や友人との飲み会
たとえば、SNSの閲覧を1日30分減らすだけで、一週間で3時間以上の勉強時間が確保できます。
合格するまでの間と割り切り、他のことを一時的に手放す決断も、短期合格への近道です。
やるべきことを明確にするためにも、一度「やらないことリスト」を紙に書き出してみましょう。
3. スキマ時間を活用する
学習する時間が取れない日でも、スキマ時間を生かせば、1日30分〜1時間の勉強は可能です。
短時間でできる勉強をあらかじめ決めておけば、すぐに取り組めます。
スキマ時間の活用例は以下の通りです。
- 通勤中に音声教材を聞く
- 昼休みに択一式の1問を解く
- カフェや外出先で条文を読む
- 待ち時間にアプリで確認テストを行う
スキマ時間は短いぶん集中しやすく、暗記や復習にぴったりです。スマホアプリや紙の単語帳の活用は、ながら勉強の習慣化にも役立ちます。
スキマ時間を活用することで、1週間単位で大きな差が生まれます。
4. 勉強時間を可視化する
自分がどれだけ勉強したかを見える形にすると、モチベーションが持続しやすくなります。
学習記録を付け、「今日は勉強時間が少なかった」「この時間帯は集中しやすい」など可視化することで、適切な学習管理が行えます。
勉強時間を可視化する方法は以下の通りです。
- ノートや手帳に毎日の勉強内容・時間を記録する
- 月ごとの勉強時間をグラフ化する
- スマホアプリで記録を自動化する
- 学習記録を週末に振り返り、次週の計画を立てる
記録がたまれば達成感が増し、学習のムラや偏りにも気づきやすくなります。
また、1日の勉強時間を把握することで、どの科目に時間を割くべきかが明確になり、学習の優先順位や目標も立てやすくなります。
手帳やアプリなどを活用しながら、勉強時間をこまめに記録しましょう。
一発合格・短期合格の勉強方法4つのポイント

社労士試験一発合格・短期合格するための勉強法には以下の4つのポイントがあります。それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
各科目をバランスよく学習する
総合点だけで合否が決まるタイプの試験であれば、あえて苦手な科目を捨てて、得意科目で点数を稼ぐという戦略をとることもできます。
しかし、社労士試験では捨て科目を作ることはできません。
なぜなら、前述のとおり社労士試験ではすべての科目に合格基準点が設けられており、1つでも満たすことができなければ不合格となるからです。
このため、すべての科目をバランスよく勉強することが一発合格のカギとなります。
具体的な勉強方法としては、全科目を短い期間で何回も繰り返し、苦手を見つけてつぶしていくことです。
この勉強方法を取り入れていれば、直前期に求められる「全科目の記憶をキープする」+「苦手をつぶして完成度を上げる」という学習にもスムーズに対応できます。
問題を解くアウトプット学習を積極的に行う
どんな資格試験にもいえることですが、テキストを理解して暗記する「インプット学習」だけで一発合格することは難しいでしょう。
インプットだけでなく問題を解く「アウトプット学習」も行うことで、学んだ知識を使えるようになり、得点力が高まります。
毎日の勉強では、その日に学んだ範囲はその日のうちに問題を解くことを習慣にするのがおすすめです。
直前期は、模試を受けるなど本番を意識した形で取り組みましょう。
アウトプット学習には、インプット学習を補強する効果もあります。
まず、解けなかった問題は解説を読むことでインプットができ、苦手対策に効果的です。
また、学習した内容がどのように出題されるかを知ることにより、その後の復習で知識をより吸収しやすくなる効果も期待できます。

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効率的な学習ツールを使う
社労士試験は出題範囲がとても広いです。一発合格を目指すには「効率」が重要となります。
具体的には、学習内容からいかにムダを削ぎ落とすかということです。
合格基準点を下回らないためには、どの科目もまんべんなく学習することが重要ですが、だからといって、慎重になりすぎて全科目を細部まで丁寧に学習しようとすると、ムダが多すぎます。
最悪の場合、やってもやっても終わらないことでモチベーションが著しく低下し、一発合格どころか、挫折してしまうかもしれません。
初めて受験する人が「どこが重要で、どこがムダなのか」を見極めるのは簡単ではありません。
効率的に学ぶには、社労士受験のプロが本当にやるべきことを絞り込んだ学習ツールを取り入れるのがおすすめです。
やめないで学習を続ける
一発合格のためにもっとも重要となるのは、勉強をやめずに続けることです。
ここまで述べてきた勉強方法をすべて取り入れていても、継続できなければ合格できません。
継続を阻む一番の要因は、勉強時間を確保できなくなっていくことです。
最初のうちは意欲的に机に向かえますが、忙しさやモチベーションの低下などで次第に勉強から離れてしまう人は少なくありません。
働きながら平日に2時間以上の勉強を継続するには、日々の生活において勉強を「習慣」に変えていく必要があります。
習慣化するには、「朝起きてすぐ30分」「通勤中に30分」といったように日常の行動とセットするのが効果的です。
また、移動中や休憩中などのスキマ時間を活用して勉強時間をコツコツ積み重ねることもおすすめです。

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勉強を続けるためにモチベーションを維持する3つのコツ
社労士の試験は、長期間にわたる学習が必要です。
はじめはやる気があっても、数カ月も経つと集中力や気力が落ちてしまうことは珍しくありません。
継続して学習するためには、モチベーションとメンタルの安定が重要です。
ここでは、勉強を継続するために取り入れたい3つのコツを紹介します。
- すべての範囲を完璧に覚えない
- 勉強と休息のバランスを取る
- 合格後の未来をイメージする
順番に解説していきます。
1. すべての範囲を完璧に覚えない
社労士試験は範囲を完璧に覚える必要はありません。
試験は全体の7割の点数を獲得する必要があるため、よく出る論点に絞って対策することが、効率的な勉強につながります。
具体的に点数を最大化するための考え方は以下の通りです。
- 頻出論点を優先して学習する
- 難問・奇問は深追いせず、捨てる判断も必要
- 各科目でまんべんなく基本知識を押さえる
試験は10科目もあるため、すべての分野を細かく覚えるよりも、それぞれの要点を押さえることが大切です。
まずは全体像を押さえ、各分野で7割を取りにいく意識をもつようにしましょう。
【あわせて読みたい】【早苗講師インタビュー/合格のポイント編】スタディング社会保険労務士講座
2. 勉強と休息のバランスを取る
勉強と休息のバランスを取ると、モチベーションの維持につながります。
モチベーションが下がる原因は、疲れや集中力の低下です。睡眠不足や休憩なしの作業をし続けるとエネルギー切れになり、注意力が散漫します。
そのため、意識的に休憩を取り入れて、常にパフォーマンスのよい状態を保つのがおすすめです。
バランスのよい休憩の取り方は以下の通りです。
- 90分勉強+15分休憩のポモドーロテクニックを活用
- 目を閉じて脳を休める“マインドフルな休憩”を挟む
- ストレッチや散歩で身体を動かし、リフレッシュ
- カフェや図書館など環境を変えて刺激を得る
長時間集中して机に向かえるのは、体力やメンタル、習慣の3つが揃ってこそです。休むことも戦略のひとつと考えて、自分なりのリズムを作りましょう。
3. 合格後の未来をイメージする
目標がぼんやりしていると、学習へのモチベーションは続きません。
社労士に合格したらどうなるのかを具体的に想像することで、気持ちが前向きになり、勉強を頑張る理由が明確になります。
合格後の未来を描く際の例は以下の通りです。
- 資格取得で年収アップ・キャリアアップを実現
- 社労士として独立開業し、自由な働き方を手に入れる
- 未経験からの転職で、安定した専門職に就く
- 周囲からの信頼や評価が高まり、自己肯定感が上がる
合格後のビジョンを紙に書いたり、スマホの待ち受けに設定したりするのもおすすめです。
「年収を上げたい」「安定した職種に就きたい」など合格後のイメージをして、モチベーションを保ちましょう。
社労士試験に独学で一発合格は無理?
社労士試験は、独学での合格が難しい試験であるといわれています。
独学が難しい理由としては、これまでにも述べてきた「試験範囲の広さ」や「厳しい合格基準点」のほかに「最新の法改正や白書への対応」も挙げられます。
社労士試験の出題範囲となる年金や保険に関わる法律等は改正が頻繁に行われていて、改正部分が試験で問われるケースもあるため、最新の法改正への対応は合格するには避けては通れません。
試験勉強を進めている間にも法改正は行われます。一度勉強した内容でも必要に応じて知識をアップデートしないといけません。
そうはいっても、法改正以外にも覚えることは膨大にあり、ひとりで情報収集するのは大変です。
社労士試験に独学で一発合格するのは、無理なことではありませんが、独学で難しい点をサポートしてくれる学習ツールや教材を活用しないと難しいでしょう。
独学・予備校・通信講座との学習の違い
社労士試験の勉強方法には、大きく分けて「独学」「予備校」「通信講座」の3パターンがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、どの学習方法を選ぶかで、勉強の効率や継続のしやすさも大きく変わります。
以下の表にて違いを比較してみましょう。
独学 | 予備校 | 通信講座 | |
費用相場(税込) | 3〜5万円程度 | 10〜30万円程度 | 5〜15万円程度 |
教材内容 | 市販テキスト中心 | 専用教材+通学講義 | オリジナル教材+映像講義 |
サポート体制 | 基本的になし | 講師への質問・面談あり | 質問サポート・添削など |
向いている人 | ・自分で計画を立てられる人・コストを抑えたい人 | ・対面で教わりたい人・強制力が欲しい人 | ・スキマ時間に効率よく勉強したい人・自宅で完結したい人 |
それぞれの特徴を理解し、自分の性格やライフスタイルに合っているかで選びましょう。
たとえば、「ひとりで続けるのが不安」「ペース管理が苦手」という人は、サポート体制が整っている予備校や通信講座がおすすめです。
一方で、「自分で計画的に進められる」「コストを最小限に抑えたい」という人は、独学が向いているでしょう。

社労士の独学の勉強時間は?合格のポイントや教材の選び方を解説
社労士試験は、独学でも合格を目指せますが、決して簡単な道のりではありません。試験範囲は広く、法律の知識や制度の理解に加えて、毎年の法改正にも対応する必要があ…
社労士試験は、独学でも合格を目指せますが、決して簡単な道のり…
独学から切り替えて合格
\スタディング 合格者インタビュー/
働きながら一発合格・短期合格なら「スタディング」
あらためて、一発合格のためのポイントを確認しておきましょう。
- 各科目をバランスよく学習する
- 問題を解くアウトプット学習を積極的に行う
- 効率的な学習ツールを使う
- やめないで学習を続ける
これらの4つのポイントをすべておさえているのがオンライン講座の「スタディング 社会保険労務士講座」です。
短期合格者の勉強法を誰でも再現できるように作られています。
動画講座・WEBテキスト
スタディングでは動画講座やオンライン上で見られるWEBテキストなどを採用しています。
これによってスマホやタブレットなどを使っていつでもどこでも効率的な学習をすることができます。スキマ時間の有効活用にもぴったりです。
内容も過去50年の出題を分析して、多く論点とされているポイントなどをしっかりと解説したものです。
また、ひっかけ問題のポイントなども分析して解説しているため実践的な対策を行うこともできます。
暗記ツールもあるので選択式の穴埋め問題などにもしっかり対策可能です。
問題集・過去問集
試験でしっかりと得点を獲得するためには知識をインプットするだけでなく、問題を解いてアウトプットすることも重要です。
スタディングでは問題集や過去問集も豊富に揃っています。
さらに、講義の中でも、単元の区切りが付いたところで実際の過去問の正誤を解説するので、「実際の過去問ではどんなところが問われるのか」を意識できて、実力アップにつながります。
スマホでいつでも・どこでも学べる
スタディングは多くの講座をスマホでいつでもどこでも受けることができるようになっています。通勤の移動中やちょっとした空き時間・待ち時間など少し時間が空けばすぐに勉強に取り組むことができます。
勉強時間を確保しやすいので、忙しく働く社会人の方にとっても利用しやすいシステムとなっています。
【合格体験談】スタディングで一発合格
スタディングで一発合格を勝ち取った方々の合格体験談をご紹介します。
受験を思い立ったのが12月初旬で、約9カ月の勉強期間で一発合格することができました。
スタディングを選んだのは、普段は「左手=スマホ」ぐらいスマホ依存症の私には、スマホで勉強を完結できるというスタイルが合っていると思ったからでした。
実際に、片道1時間弱かかる通勤時間を受講消化に充てることができ、寝る前や、ふとした時にスマホを触っていた時間を、全て勉強時間に変換することができました。
第二子を出産後から約11カ月かけて勉強をしてきました。
子どものお昼寝中や就寝後、早朝の時間を利用してコツコツと勉強をしましたが、赤ちゃんを抱っこしたままなど、どんな場所や姿勢でも常に隙間時間で勉強ができました。
仕事復帰する前に、なんとか一発合格したいと必死で頑張った一年でした。
早苗先生の具体例の多い、かつ無駄のない分かりやすい講義のおかげで、つまずくことなく勉強を進めることができました。
勉強期間約11カ月間、勉強時間約900時間で一発合格できました。
講義もテキストも非常に分かりやすく、難関資格であることを忘れて勉強していました。
一通りの学習が終わったら、問題横断復習という機能をフル活用し、科目を横断しながらの学習を常に意識しました。
家族時間を一切削らずに、スキマ時間の学習のみで合格することが出来ました。本当にありがとうございました。
【無料セミナー】スタディングで半年で一発合格した方法
現役の開業社労士として活躍されている疋田大さんは、初学者から「スタディング社労士講座」を使って、半年で一発合格を果たしました。そんな疋田さんが
- 半年の勉強スケジュール
- スタディングの活用すべき機能
- 短期合格を掴むための活用法
などを解説した動画セミナーを、無料で公開しています。
社労士の資格取得後のキャリアパス
社労士の資格を取得すると、さまざまな働き方が選べます。
独立する道もあれば、企業や行政機関に属し、安定したキャリアを築くことも可能です。
また、社労士の知識をベースに、コンサルティングや専門領域でのスキルアップも目指せます。
社労士の資格取得後のキャリアパスは以下の通りです。
- 独立開業社労士として活躍する
- 企業内社労士として活躍する
- 社労士×コンサルタントとして活躍する
- 行政機関・公的機関で活躍する
ここからは、代表的な4つのキャリアパスを詳しく解説していきます。

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独立開業社労士として活躍する
独立開業した社労士は、企業と顧問契約を結び、継続的に労務管理や社会保険手続きをサポートします。
主な業務内容は、以下の通りです。
- 就業規則の作成
- 労働契約書の整備
- 助成金の申請代行
- 労働トラブルの相談対応など
実務経験を積みながら信頼を構築していけば、顧問契約による安定収入を得られ、事業として成り立たせることも可能です。
また、働く時間や場所を自由に決められるため、「自由度の高い働き方」を実現したい人にとっては理想的な選択肢です。
ただし、営業や集客力も必要になるため、経営者としての視点も求められます。「将来的に独立したい」「自分の事務所をもちたい」と考えている人には非常に魅力的なキャリアパスです。
企業内社労士として活躍する
企業の人事部門や労務管理部門に所属し、社内の制度設計や法令対応を行うのが企業内社労士です。
業務内容は、以下の通りです。
- 就業規則の整備
- 労働条件の見直し
- 社会保険や給与関連の実務
- ハラスメント対策
- 労使交渉の対応など
社労士資格を保有することで、法的根拠に基づいたアドバイスや対応ができ、社内での信頼性も高まります。
また、近年ではコンプライアンス意識の高まりにより、社労士の知識をもつ人材の需要が増加しています。
「安定した職場で働きたい」「チームで成果を出したい」「企業の成長に内部から関わりたい」と考える人に向いているキャリアです。
社労士×コンサルタントとして活躍する
社労士資格をベースに、コンサルタントとして活動する道もあります。クライアント企業に対して、以下の業務を行います。
- 労務管理
- 人事制度/評価制度
- 賃金制度の設計/運用支援など
業務内容は高度かつ戦略的で、専門性が求められますが、その分やりがいや収入も大きくなります。
クライアントとの継続的な関係構築や、プレゼン力も求められるため、「分析力・提案力を生かしたい」「高付加価値な仕事がしたい」という人に適しているでしょう。
行政機関・公的機関で活躍する
社労士の知識は、行政機関や公的機関でも生かせます。
非常勤職員や嘱託職員、委託契約などの活動形態で携われ、具体的には以下の業務内容が挙げられます。
- 労働基準監督署での監査・指導
- 年金事務所での対応業務
- ハローワークでの就労支援
- 商工会議所や産業支援センターで中小企業サポートなど
公的な職場では、労働者と企業の双方を支える立場として、法令の運用や社会制度の安定的な維持に関わる役割を担います。
また、法改正の現場への落とし込みや相談業務など、公共的な視点から社会を支える実感も得られます。
「公的な仕事に携わりたい」「安定性を重視したい」「社会的意義のある仕事がしたい」と考える人におすすめのキャリアパスです。
社労士試験での最短での勉強時間は半年を目安に考えよう
社労士試験に合格するための勉強期間は、最短で半年程度を目安にするとよいでしょう。
一般的には500〜1000時間の学習が必要とされており、半年間で500時間の勉強時間を確保すれば、短期合格も目指せます。
一方で、働きながらや子育てと並行して勉強する場合は、1年以上かかるケースも珍しくありません。
限られた時間の中で効率よく学習するには、勉強法の工夫が欠かせません。
スキマ時間の活用や学習のルーティン化、可視化などを取り入れつつ、モチベーションを維持する仕組みを整えましょう。
最短で合格を目指すなら、通信講座の活用も非常に効果的です。
「スタディング 社会保険労務士講座」では、短期間でも効率よく知識をインプットできる社労士の試験に役立つ講座を提供しています。
独学に不安がある方や計画的に進めたい方は、講座サービスを活用して効率的に学習を進めましょう。