社労士試験に合格した人は、どれくらいの期間で勉強していたのでしょうか?
また、合格者のうち一発合格した割合・確率はどれくらいなのでしょうか?
社労士試験の合格者を対象に広く行われた、あるWebアンケート調査の結果を見てみましょう。
合格までの学習期間 | 割合 |
「半年未満」 | 10%以下 |
「半年未満」と「半年〜1年未満」 | 20%程度 |
「半年未満」〜「2年〜3年未満」 | 80%程度 |
【出典】資格取得エクスプレス「【社会保険労務士になるには】合格者が勉強に費やした時間・期間・費用と合格率【どんな過ごし方をしてたかも書いてあります】」
アンケートでは、合格者の方に、勉強期間をお聞きしています。
まず合格者全体の傾向に注目してみると、80%程度は3年未満の勉強期間で合格していることがわかります(「半年未満」〜「2年〜3年未満」と回答した人の合計)。
社労士試験は年1回なので、合格者のうち80%程度は、1〜3回の受験で合格しており、不合格から再チャレンジで合格を掴み取った人も含まれていると考えられます。
では、一発合格の人はどれくらいいるのでしょうか?
試験が年に1回ということを考えると、「半年未満」あるいは「半年〜1年未満」と回答した人は、一発合格の可能性が高いと考えられます。
アンケートの結果を見てみると、一発合格と考えられる人は合格者の20%程度、5人に1人程度の確率でした。
社労士試験の合格率は例年6~7%で、一発合格を勝ち取ることも容易ではありません。
その理由として、社労士試験の次のような特徴が大きな壁として立ちはだかっていると考えられます。
▼出題範囲がとても広い
社労士試験は出題範囲がとても広いです。
科目は大きく分けて「労働関係科目」と「社会保険関係科目」の2つがあり、さらに10科目に分類されます。
出題範囲をひと通りなぞっただけでは到底インプットしきれないボリュームのため、2周、3周、4周と何度も繰り返して勉強する必要があります。
一発合格を目指すなら、勉強時間の確保、勉強方法の効率化、モチベーションの維持といった課題をすべてクリアしなければなりません。
▼厳しい合格基準が設けられている
先ほどの10科目は、「選択式試験」と「択一式試験」という2つの試験形式でそれぞれ出題されます(労働保険料徴収法は択一式試験のみ)。
社労士試験に合格するには、選択式試験と択一式試験の両方で合格基準点を満たす必要があります。
さらに、合格基準点は試験形式ごとの総得点だけでなく個別の科目にも設けられています。
出題形式 |
満点 |
合格基準 |
選択式 |
40点 |
合計28点以上 |
択一式 |
70点 |
合計49点以上 |
科目ごとの合格基準点を1科目だけ下回ってしまい不合格になるケースは、そう珍しい話ではありません。
出題範囲の広さとともに、厳しい合格基準も一発合格を阻む要因となるのです。
このように、社労士試験の一発合格は簡単なものではありません。
しかし、アンケート結果からわかるように一発合格を達成した人は実際に存在します。
「スタディング 社会保険労務士講座」の受講生からも、「一発合格できた」という報告は毎年届いています(記事後半で紹介しています)。
社労士試験の特徴をふまえて、正しい方法で勉強して試験に臨めば、一発合格も夢ではないのです。
では、社労士試験に1年で一発合格する方法をスケジュール・勉強時間の面から考えていきましょう。
社労士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は500〜1,000時間程度とされています。
1年間(約50週間)で1,000時間勉強して一発合格を狙うのであれば、1週間に20時間の勉強が必要な計算となります。
働きながら社労士を目指す場合、1日の勉強時間は平日と休日で異なってくるでしょう。
そこで、週20時間を達成するために必要な1日あたりの勉強時間を、平日と休日に分けて考えてみたのが下記の表です。
平日(5日) | 休日(2日) |
2時間 | 5時間 |
2時間30分 | 3時間45分 |
3時間 | 2時間30分 |
3時間30分 | 1時間15分 |
一発合格するには、平日に毎日2時間〜3時間30分程度の勉強時間を確保することが目安となります。
1年で一発合格を目指すのであれば、勉強を開始する時期も重要です。
社労士試験は年に1度、例年8月末に実施されていますので、1年の勉強期間を確保するためには、受験前年の9月には勉強を開始する必要があります。
前の項目でも少し触れましたが、社会保険労務士の試験科目には、大きく分けて「労働関係科目」と「社会保険関係科目」の2種類があります。
また試験は「選択式試験」と「択一式試験」の2つの形式で構成されて、いずれもマークシート方式です。
働きながら一発合格・短期合格を目指す人のために、スタディングがおすすめしている勉強の順番は下記のとおりです。
勉強の大きな流れとしては、まず労働関係科目(1.〜6.)を学び、その後に社会保険関係科目(7.〜10.)へと進みます。
労働関係科目も社会保険関係科目も、基礎となる科目を先に勉強し、築いた土台の上にその他の科目の理解を積み上げていきます。
たとえば、労働関係科目では「労働基準法」、「社会保険関係科目」では健康保険法が基礎にあたります。
もっとも難しい科目とされている「労働に関する一般常識(労一)」と「社会保険に関する一般常識(社一)」については、前者は労働関係科目の最後、後者は社会保険関係科目の最後に取り組むのがおすすめです。
いずれも「一般常識」という科目名ですが、「一般人が備えている常識を覚えておけばいい」という単純な話ではありません。
出題されるのは労働、雇用、社会保険などに関する知識で、他の科目よりも広い範囲をカバーする必要があります。
深入りしすぎないことが重要なので、勉強の順番は後回しにするほうが全体のバランスがよくなるでしょう。
こうして1.〜10.まで学習したら、また1.に戻って2周目、3周目……と繰り返して内容を定着させていきます。
受験前年の9月にスタートしたあとは、下記のような勉強スケジュールで進めていきましょう。
時期 | やること |
9〜3月 | 基礎力を養う(出題範囲を2周、「インプット+問題」をセットで学習) |
4〜5月 | 基礎の復習+最新情報の肉付けをする(法改正、白書、統計など) |
6〜8月 | 得点力を高める(答練、模試など) |
まず、3月までの7カ月間に、出題範囲を2周はしておきましょう。
テキストを読むだけの勉強では内容が定着しづらいです。
テキストで学習した範囲はその日のうちに問題を解くなど、アウトプットもセットにすることを心がけましょう。
4月からは3周目以降の学習と並行して、最新情報もチェックします。問題演習もしっかりやっていきましょう。
直前期となる6月以降は、答練や模試などより本番を意識したトレーニングで得点力を高めます。
社労士試験一発合格・短期合格するための勉強法には以下の4つのポイントがあります。それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
総合点だけで合否が決まるタイプの試験であれば、あえて苦手な科目を捨てて、得意科目で点数を稼ぐという戦略をとることもできます。
しかし、社労士試験では捨て科目を作ることはできません。
なぜなら、前述のとおり社労士試験ではすべての科目に合格基準点が設けられており、1つでも満たすことができなければ不合格となるからです。
このため、すべての科目をバランスよく勉強することが一発合格のカギとなります。
具体的な勉強方法としては、全科目を短い期間で何回も繰り返し、苦手を見つけてつぶしていくことです。
この勉強方法を取り入れていれば、直前期に求められる「全科目の記憶をキープする」+「苦手をつぶして完成度を上げる」という学習にもスムーズに対応できます。
どんな資格試験にもいえることですが、テキストを理解して暗記する「インプット学習」だけで一発合格することは難しいでしょう。
インプットだけでなく問題を解く「アウトプット学習」も行うことで、学んだ知識を使えるようになり、得点力が高まります。
毎日の勉強では、その日に学んだ範囲はその日のうちに問題を解くことを習慣にするのがおすすめです。
直前期は、模試を受けるなど本番を意識した形で取り組みましょう。
アウトプット学習には、インプット学習を補強する効果もあります。
まず、解けなかった問題は解説を読むことでインプットができ、苦手対策に効果的です。
また、学習した内容がどのように出題されるかを知ることにより、その後の復習で知識をより吸収しやすくなる効果も期待できます。
社労士試験は出題範囲がとても広いです。一発合格を目指すには「効率」が重要となります。
具体的には、学習内容からいかにムダを削ぎ落とすかということです。
合格基準点を下回らないためには、どの科目もまんべんなく学習することが重要ですが、だからといって、慎重になりすぎて全科目を細部まで丁寧に学習しようとすると、ムダが多すぎます。
最悪の場合、やってもやっても終わらないことでモチベーションが著しく低下し、一発合格どころか、挫折してしまうかもしれません。
初めて受験する人が「どこが重要で、どこがムダなのか」を見極めるのは簡単ではありません。
効率的に学ぶには、社労士受験のプロが本当にやるべきことを絞り込んだ学習ツールを取り入れるのがおすすめです。
一発合格のためにもっとも重要となるのは、勉強をやめずに続けることです。
ここまで述べてきた勉強方法をすべて取り入れていても、継続できなければ合格できません。
継続を阻む一番の要因は、勉強時間を確保できなくなっていくことです。
最初のうちは意欲的に机に向かえますが、忙しさやモチベーションの低下などで次第に勉強から離れてしまう人は少なくありません。
働きながら平日に2時間以上の勉強を継続するには、日々の生活において勉強を「習慣」に変えていく必要があります。
習慣化するには、「朝起きてすぐ30分」「通勤中に30分」といったように日常の行動とセットするのが効果的です。
また、移動中や休憩中などのスキマ時間を活用して勉強時間をコツコツ積み重ねることもおすすめです。
社労士試験は、独学での合格が難しい試験であるといわれています。
独学が難しい理由としては、これまでにも述べてきた「試験範囲の広さ」や「厳しい合格基準点」のほかに「最新の法改正や白書への対応」も挙げられます。
社労士試験の出題範囲となる年金や保険に関わる法律等は改正が頻繁に行われていて、改正部分が試験で問われるケースもあるため、最新の法改正への対応は合格するには避けては通れません。
試験勉強を進めている間にも法改正は行われます。一度勉強した内容でも必要に応じて知識をアップデートしないといけません。
そうはいっても、法改正以外にも覚えることは膨大にあり、ひとりで情報収集するのは大変です。
社労士試験に独学で一発合格するのは、無理なことではありませんが、独学で難しい点をサポートしてくれる学習ツールが必須です。
あらためて、一発合格のためのポイントを確認しておきましょう。
これらの4つのポイントをすべておさえているのがオンライン講座の「スタディング 社会保険労務士講座」です。
短期合格者の勉強法を誰でも再現できるように作られています。
スタディングでは動画講座やオンライン上で見られるWEBテキストなどを採用しています。
これによってスマホやタブレットなどを使っていつでもどこでも効率的な学習をすることができます。スキマ時間の有効活用にもぴったりです。
内容も過去50年の出題を分析して、多く論点とされているポイントなどをしっかりと解説したものです。
また、ひっかけ問題のポイントなども分析して解説しているため実践的な対策を行うこともできます。
暗記ツールもあるので選択式の穴埋め問題などにもしっかり対策可能です。
試験でしっかりと得点を獲得するためには知識をインプットするだけでなく、問題を解いてアウトプットすることも重要です。
スタディングでは問題集や過去問集も豊富に揃っています。
さらに、講義の中でも、単元の区切りが付いたところで実際の過去問の正誤を解説するので、「実際の過去問ではどんなところが問われるのか」を意識できて、実力アップにつながります。
スタディングは多くの講座をスマホでいつでもどこでも受けることができるようになっています。通勤の移動中やちょっとした空き時間・待ち時間など少し時間が空けばすぐに勉強に取り組むことができます。
勉強時間を確保しやすいので、忙しく働く社会人の方にとっても利用しやすいシステムとなっています。
スタディングで一発合格を勝ち取った方々の合格体験談をご紹介します。
受験を思い立ったのが12月初旬で、約9カ月の勉強期間で一発合格することができました。 スタディングを選んだのは、普段は「左手=スマホ」ぐらいスマホ依存症の私には、スマホで勉強を完結できるというスタイルが合っていると思ったからでした。 実際に、片道1時間弱かかる通勤時間を受講消化に充てることができ、寝る前や、ふとした時にスマホを触っていた時間を、全て勉強時間に変換することができました。
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第二子を出産後から約11カ月かけて勉強をしてきました。 子どものお昼寝中や就寝後、早朝の時間を利用してコツコツと勉強をしましたが、赤ちゃんを抱っこしたままなど、どんな場所や姿勢でも常に隙間時間で勉強ができました。 仕事復帰する前に、なんとか一発合格したいと必死で頑張った一年でした。 早苗先生の具体例の多い、かつ無駄のない分かりやすい講義のおかげで、つまずくことなく勉強を進めることができました。
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勉強期間約11カ月間、勉強時間約900時間で一発合格できました。 講義もテキストも非常に分かりやすく、難関資格であることを忘れて勉強していました。 一通りの学習が終わったら、問題横断復習という機能をフル活用し、科目を横断しながらの学習を常に意識しました。 家族時間を一切削らずに、スキマ時間の学習のみで合格することが出来ました。本当にありがとうございました。
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現役の開業社労士として活躍されている疋田大さんは、初学者から「スタディング社労士講座」を使って、半年で一発合格を果たしました。そんな疋田さんが
などを解説した動画セミナーを、無料で公開しています。
今回は社労士の試験に一発合格するための方法について詳しくご紹介しました。それではあらためてポイントをおさらいします。
「スタディング 社会保険労務士講座」は、ビデオ講座、WEBテキスト、問題集などの一部を無料で体験できます。
講師が合格のポイントを解説するセミナーも視聴できるので、ぜひチェックしてみてください。