社労士の試験案内(申込書)の配布から合格発表までの主なスケジュールは下記です。
※インターネット申込をご利用予定の方は、郵送で受験案内を請求する必要はありません。
請求受付期間:令和6年3月1日(金)~5月31日(金)
※令和6年5月10日(金)までの請求を推奨
(発送時期)
令和5年4月中旬(官報公示日)~5月31日(金)
※受験案内請求から、お手元に届くまで2週間程度かかる場合がございます。
※試験申込締切日前後に到着した請求についても発送しますが、試験の申込には間に合いませんのでご注意ください。
・申込みは原則インターネット申込みとし、当面の間、郵送申込みも受け付けます。
・申込期間:令和6年4月15日(月)~令和6年5月31日(金)
・郵送:簡易書留郵便 令和6年5月31日(金)消印有効
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8月上旬に発送されます
↓
令和6年8月25日(日)
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令和6年10月2日(水)
公開時間は未発表です。
令和6年10月下旬に官報に合格者受験番号が公告されます。
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令和6年10月15日(火)
合格証書が簡易書留郵便で発送されます。
・郵送請求受付:令和6年3月1日(金)~5月31日(金)※5月10日(金)までの請求推奨
・発送時期:令和6年4月中旬(官報公示日)~5月31日(金)
※受験案内請求から、お手元に届くまで2週間程度かかる場合がございます。
※試験申込締切日前後に到着した請求についても発送しますが、試験の申込には間に合いませんのでご注意ください。
令和6年度の社会保険労務士試験は、原則インターネット申込みとされていますが、郵送申込みも選ぶことができます。受験案内の請求は、郵送申込をされる方のみ必要です。インターネット申込をご利用予定の方は、郵送で受験案内を請求する必要はありません。なお、窓口での請求、電話・FAXでの請求はできないためご注意ください。
発送は、「社会保険労務士試験の実施について」の厚生労働大臣の官報公示(以下、「公示」という。)が行われてから開始されます(毎年 4 月中旬)。郵送による請求は、3 月上旬から受け付けており、公示前に行われた郵送による請求については、公示が行われるまでお預かりした後発送します(※受験申込締切日(5月31日)前後に到着したものについても発送されますが、受験申込みに間に合わない場合は自己責任となります)。
<請求方法の詳細>※郵送申込予定の方のみ
(1)準備するもの
(2)郵送による請求の手順
(3)請求先
全国社会保険労務士会連合会 試験センター
申込期間:令和6年4月15日(月)~令和6年5月31日(金)
インターネット申込をご利用の方も、郵送申込をご利用の方も、申込受付期間は同一です。
インターネット申込をご利用予定の方は、5月31日(金)23:59までに専用サイト上での手続きを完了させてください。
郵送申込予定の方は、受験案内をご確認の上、必要書類をすべてそろえて郵便局の郵便窓口(有人窓口)より、「簡易書留郵便」にて試験センターへ郵送してください。
※試験センター窓口での申込は実施されません。
15,000円
払込みに係る手数料は受験申込者負担となります。
・インターネット申込の場合:396円
・郵送申込の場合:203円(別途、簡易書留料金350円に加えて、郵便料金を受験申込者負担)
8月上旬に発送
社会保険労務士試験の受験票は、8月上旬に発送されます。
※8月の指定日までに受験票が届かない場合又は受験票の記載事項に誤りがある場合は、8月の指定日までに試験センターへ連絡します。(期限までに連絡がない場合は、受験票が到着したものとみなされます)。
令和6年度は、8月8日(木)までに受験票が届かなかった場合、8月13日(火)までに試験センターへ連絡してください。
令和6年8月25日(日)
社会保険労務士試験は、毎年1回、8月の第4日曜日に実施されています。
試験時間は下記の通りです。着席時刻から試験の注意事項が説明されます。
出題形式 | 着席時刻 | 試験時間 |
選択式 | 10:00 | 10:30~11:50(80分) |
択一式 | 12:50 | 13:20~16:50(210分) |
令和6年10月2日(水)
合格発表の方法は、官報公告、社会保険労務士試験オフィシャルサイトに掲出、合格証書の郵送(合格発表日に発送)によって行われます。
合格証書発送日:令和6年10月15日(火)
合格者には合格証書が郵送されるほか、受験者には成績(結果)通知書が合格発表日に郵送されます。
令和6年度は、10月25日(金)までに届かない場合は、11月5日(火)までに試験センターへ連絡してください。なお、成績(結果)通知書は、第57~59回社会保険労務士試験の受験資格証明書として使用できますので、再受験をされる場合は、大切に保管してください。
試験日:2024年8月25日(日)
開場時間 | 9:30 |
午前試験着席時刻 | 10:00 |
注意事項の説明等 | 10:00~10:30(30分) |
午前試験(選択式) | 10:30~11:50(80分) |
昼食・休憩 | 11:50~12:50(60分) |
午後試験着席時刻 | 12:50 |
注意事項の説明等 | 12:50~13:20(30分) |
午後試験(択一式) | 13:20~16:50(210分) |
合格するためには、社会保険労務士試験がどのような日程で行われるか把握しておくことが大切です。
社会保険労務士試験は、受験資格があり、その証明書を用意する必要があったりしますので、受験の申込み締切に間に合わない場合は、せっかく勉強をしていても、翌年まで受験することができなくなります。そのため、試験が実施される流れをしっかりと把握して、受験受付期限に間に合うように余裕をもって準備しておくことをおすすめします。
社労士試験が実施される都道府県は、下記のとおりです。
北海道、宮城県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、石川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、香川県、福岡県、熊本県、沖縄県
受験生は上記の都道府県から希望試験地を選んで申し込みますが、具体的な試験会場の希望は出すことができません。
試験会場は試験実施団体が決定し、受験票で通知されます。
【参考】社会保険労務士試験オフィシャルサイト「第56回(令和6年度)社会保険労務士試験 受験案内」
社労士試験の日程、スケジュールなどを確認したら、次は合格のためにしっかりとした準備をすることになります。
試験準備において気になるのはやはり合格難易度です。ここからは社労士試験の難易度について詳しくご紹介します。
近年の社労士試験の合格率は、6〜7%程度で推移しています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和6(2024) | 43,174人 | 2,974人 | 6.9% |
令和5(2023) | 42,741人 | 2,720人 | 6.4% |
令和4(2022) | 40,633人 | 2,134人 | 5.3% |
令和3(2021) | 37,306人 | 2,937人 | 7.9% |
令和2(2020) | 34,845人 | 2,237人 | 6.4% |
令和元(2019) | 38,428人 | 2,525人 | 6.6% |
平成30(2018) | 38,427人 | 2,413人 | 6.3% |
平成29(2017) | 38,685人 | 2,613人 | 6.8% |
平成28(2016) | 39,972人 | 1,770人 | 4.4% |
他資格と比較してみても社労士は合格率が低く、難関試験のひとつであると言えます。
社労士試験合格のために必要とされる勉強時間は一般的に500〜1,000時間と言われています。
もちろん、勉強の効率やもともとの知識量などによって必要時間には差があるため、上記の時間の勉強をこなせば合格できるとは断言できません。
人事労務のスペシャリストになるための資格ですから、やはりある程度の学習時間の確保は必要となってきます。
勉強期間としては、仕事と両立しながら1年程度で合格を目指す人が多いです。
ポイントをおさえて効率よく勉強できたケースでは、4カ月~半年で一発合格を果たしている人もいます。
社労士の勉強時間を他の人気国家資格の勉強時間と比べると、次のようになります。
資格 | 勉強時間(目安) |
社労士 | 500〜1,000時間程度 |
司法書士 | 3,000時間程度 |
行政書士 | 500〜1,000時間程度 |
宅建士 | 200〜300時間程度 |
上記のうち、司法書士試験は国家資格の中でも最難関レベルとされています。
社労士は、最難関と比較すれば勉強時間は短いように見えます。
しかし、「資格取得の登竜門」として多くの人が挑戦する宅建と比べると、決して「少ない勉強時間で取得できる資格」ではありません。
ただし、社労士の合格者の属性を見ると、仕事と両立しながら合格している人が圧倒的に多いことがわかります。
令和5年度(2023年度)の社労士試験の合格者の構成を見ると、働いている人(会社員、公務員、団体職員、自営業、役員)の割合はあわせて約8割にのぼります。
社労士は仕事を辞めて勉強に専念しなくても、働きながら合格を目指せる国家資格と言えるでしょう。
【参考】社会保険労務士試験オフィシャルサイト「第55回社会保険労務士試験の合格者発表」
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社労士試験の合格を目指して勉強するためにはまず、試験の内容を知ることが大切です。
ここからは社労士試験の内容について詳しくご紹介します。
社労士試験は筆記試験であり、「選択式試験」と「択一式試験」で構成されています。
試験科目が多いこともあり、かなり広い範囲から出題されるため、しっかりとした準備が欠かせません。
試験科目と配点について以下のとおりです。
試験科目 | 選択式 計8科目(配点) | 択一式 計7科目(配点) |
労働基準法及び労働安全衛生法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
労働者災害補償保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
雇用保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問(5点) | 10問(10点) |
社会保険に関する一般常識 | 1問(5点) | |
健康保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
厚生年金保健法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
国民年金法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
合計 | 8問(40点) | 70問(70点) |
注1)択一式試験の「労働者災害補償保険法」及び「雇用保険法」は、それぞれ問題10問のうち、3問が「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」から出題されます。
注2)「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」は、選択式試験での出題はありません。
このように、選択式が8科目で合計40点、択一式が7科目で合計70点という配点となっています。
すべての科目でほぼ均等に配点されているという点が特徴なので、バランス良く勉強を進めることが重要です。
社労士の試験で出題される科目は、「労働関係科目」と「社会保険関係科目」の2種類に分けられます。
詳しくは後述しますが、社労士試験は科目数が多いだけでなく、すべての科目に合格基準点(足切り点)が設定されています。
そのため、苦手科目を作らない勉強が重要です。
すべての科目を網羅できるようにしっかりとしたスケジュールを立てるといった対策が求められます。
この点も社労士試験合格の難しさの一因です。
前述のとおり、社労士試験は「選択式試験」と「択一式試験」の2種類の出題形式で構成されています。
▼選択式試験
選択式の問題は文章の中に5つの空欄があります。
そして用意されている複数の選択肢の中から正しいものを選択して穴埋めしていくという形の問題です。
法令などの知識はもちろんのこと、前後の文脈の中から正しい語句を選ぶ必要があるため、文章の読解力も問われる出題形式です。
選択式は大問が全部で8つ(小問が5つずつ)あり、試験時間は80分です。
大問1つあたり10分のペースが目安となります。
▼択一式試験
択一式の問題は、問に対して5つの選択肢の中から1つを選ぶ「五肢択一式」となります。
出題形式にはいくつかのパターンがあり選択肢の中から「正しいものを選ぶ」「誤っているものはどれか」といったシンプルなものから「正しいもの(誤っているもの)はいくつあるか」「正しい(誤った)組み合わせはどれか」といった形で出題されることもあります。
択一式は大問が全部で7つ(小問が10問ずつ)あり、試験時間は210分です。
大問1つあたり30分のペースが目安となります。
社労士試験は、選択式と択一式で基準点を満たすことで合格となります。定められている合格基準点は以下の通りです。
満点 |
合格基準(原則) |
|
選択式(5点×8科目) |
40点 |
合計28点以上かつ各科目3点以上 |
択一式(10点×7科目) |
70点 |
合計49点以上かつ各科目4点以上 |
ポイントは合計点だけでなく、各科目でも一定以上の点数が求められるという点です。
1科目でも基準点を満たせなければ、たとえ合計点が基準を上回っていたとしても不合格となってしまいます。
ただし、社労士試験には「救済」という制度があり、特定の科目の基準点が引き下げられることがあります。
近年の社労士試験では「救済」が行われることが多いです(令和5年度はなし)。
しかし「救済」の実施や内容は合格発表時までわからないため、あくまで「全科目で基準点超えを目指す」ことが重要です。
社労士試験の試験時間は以下の通りです。
▼選択式(40問)
80分(1時間20分)
午前(10:30〜11:50)に実施
▼択一式(70問)
210分(3時間30分)
午後(13:20〜16:50)に実施
※令和6年度(2024年度)試験の情報です。
【あわせて読みたい】実際の社労士試験の問題はどんなもの?試験範囲と合格基準も解説
社労士試験は合格率が6〜7%程度で、法律系国家資格の中でも難関のひとつです。
独学での合格は不可能ではありませんが、決して簡単ではありません。
独学の場合、どうしても何をどのように勉強すればいいのか迷ってしまいがちです。
すでにご紹介した通り社労士試験は試験科目が非常に多く、出題範囲も広くなっています。
さらに、科目毎に基準点が設けられているので全科目を満遍なく勉強する必要があるという点も社労士試験の難しさのひとつです。
法改正も頻繁に行われているので、情報のアップデートも欠かせません。
いつの時点で施行されている法令等が試験範囲となるのかは、毎年、受験案内で指定されています。
たとえば令和4年(2022年)の試験については、同年の「4月15日現在」でした。つまり、もし同年3月から施行された改正があれば、半年も経っていない最新の改正が試験に出てもおかしくないということです。
常に最新の情報を得ながら勉強しなければならないという点も、独学での合格のハードルを高めています。
【あわせて読みたい】社労士の独学は難しい!それでも独学したい人に最適な勉強方法とは?
【あわせて読みたい】社会保険労務士(社労士)試験短期間で合格するポイント
社会保険労務士試験には受験資格が定められています。
受験資格は、大きく分けると次の3つです。
これら3つは、さらに細かく全部で16のコードに分けられています。
この16のコードのうち、1つでもあてはまれば受験資格として認められます。
※大きく分けた3種類のうちどれか1つにあてはまればOKです。たとえば「学歴と実務経験の両方が必要」といったことはありません。
【あわせて読みたい】社労士試験の受験資格をわかりやすく解説!高卒者が受験資格を得る方法も
ここでは社労士試験の日程・スケジュールや試験科目、難易度、受験資格などについて詳しくご紹介しました。
それではポイントをおさらいしましょう。
・社労士の試験は毎年8月の第4日曜日に実施される
・社労士試験の合格率は6〜7%で、他の法律系国家資格と比較しても難易度は高い
・社労士試験合格のために必要な勉強時間の目安は約1,000時間
・社労士試験は科目数が多く、それぞれの科目で基準点を獲得する必要がある
・社労士試験の受験資格には「学歴」「実務経験」「試験合格」がある