社労士試験の難易度と偏差値|勉強時間や合格率を難関資格と比較

社労士の難易度を司法書士・行政書士・宅建士と比較!独学で合格できる?

社労士試験は、合格率が5~7%程度という難易度の高い試験です。

同じく難関といわれる資格に司法書士、行政書士、宅建士などがありますが、社労士と比較するとどちらが難しいのでしょうか。

この記事では、各資格の近年の合格率や勉強時間を紹介しながら、社労士と他の資格の難易度を解説します。

また、社労士試験に独学で合格できるのかについても解説します。

社労士の難易度を【合格率】で比較

社労士は国家資格で、企業における人事・労務管理をサポートする専門職です。社労士として働くには社労士試験に合格する必要があり、近年の合格率5〜7%程度となっています。

では、社労士の難易度は、他の国家資格と比べてどの程度の位置付けなのでしょうか?社労士・司法書士・行政書士・宅建士という4つの国家資格の合格率を比べてみました。

社労士の合格率

▼社労士試験の受験者数・合格者数・合格率

年度受験者数合格者数合格率
平成27年度40,712人1,051人2.6%
平成28年度39,972人1,770人4.4%
平成29年度38,685人2,613人6.8%
平成30年度38,427人2,413人6.3%
令和元年度38,428人2,525人6.6%
令和2年度34,845人2,237人6.4%
令和3年度37,306人2,937人7.9%
令和4年度40,633人2,134人5.3%
令和5年度42,741人2,720人6.4%
令和6年度43,174人2,974人6.9%
令和7年度43,421人2,376人5.5%
【参考】厚生労働省「社会保険労務士試験の結果について」

社労士試験の合格率は5〜7%程度です。

年度によって多少のばらつきはあるものの、過去9年間の合格率を見ると高くても7.9%となっており、難易度の高さが伺えます。

司法書士の合格率

▼司法書士試験の受験者数・合格者数・合格率

年度受験者数合格者数合格率
平成28(2016)16,725人660人3.2%
平成29(2017)15,440人629人4.1%
平成30(2018)14,387人621人4.3%
令和元(2019)13,683人601人4.4%
令和2(2020)11,494人595人5.2%
令和3(2021)11,925人613人5.1%
令和4(2022)12,727人660人5.2%
令和5(2023)13,372人695人5.2%
令和6(2024)13,960人737人5.3%
令和7(2025)14,418人751人5.2%
【参考】法務省「司法書士試験」

司法書士試験の合格率は、例年4~5%程度で推移しています。司法書士は、法律系国家資格の中でも特に合格率が低い資格の1つです。

社労士試験の合格率と比較すると、司法書士試験のほうが難易度が高いと言えます。

行政書士の合格率

▼行政書士試験の受験者数・合格者数・合格率

年度受験者数合格者数合格率
平成29(2017)40,449人6,360人15.7%
平成30(2018)39,105人4,968人12.7%
令和元(2019)39,821人4,571人11.5%
令和2(2020)41,681人4,470人10.7%
令和3(2021)47,870人5,353人11.2%
令和4(2022)47,850人5,802人12.1%
令和5(2023)46,991人6,571人14.0%
令和6(2024)47,785人6,165人12.9%
【参考】一般財団法人行政書士試験研究センター「最近10年間における行政書士試験結果の推移」

行政書士試験の合格率は、例年10~15%程度で推移しています。

社労士試験の合格率と比較すると、行政書士試験のほうが合格率は高いですが、それでも難関資格であることに変わりはありません。

宅建士の合格率

宅建士の合格率は15〜17%程度です。

▼宅建の受験者数・合格者数・合格率

年度受験者数合格者数合格率
平成28(2016)198,463人30,589人15.4%
平成29(2017)209,354人32,644人15.6%
平成30(2018)213,993人33,360人15.6%
令和元(2019)220,797人37,481人17.0%
令和2(2020)
10月実施分
168,989人29,728人17.6%
令和2(2020)
12月実施分
35,261人4,610人13.1%
令和3(2021)
10月実施分
209,749人37,579人17.9%
令和3(2021)
12月実施分
24,965人3,892人15.6%
令和4(2022)226,048人38,525人17.0%
令和5(2023)233,276人40,025人17.2%
令和6(2024)241,436人44,992人18.6%
令和7(2025)245,462人45,821人18.7%
【参考】一般社団法人 不動産適正取引推進機構 試験結果
※令和2・3年度は新型コロナ対策で2回に分けて実施(受験機会は1人につき年1回のまま)。

宅建士(宅地建物取引士)試験の合格率は、例年15〜17%程度で推移しています。

社労士試験の合格率(6〜7%)と比較すると、宅建士試験のほうが合格率は高いです。

中小企業診断士の合格率 

中小企業診断士試験は、一次試験と二次試験(筆記+口述)があり、それぞれの合格率は異なります。

試験年度受験者数合格者数合格率
一次試験令和5年21,875人5,560人29.6%
令和4年20,212人5,019人28.9%
令和3年18,662人5,839人36.4%
令和2年13,622人5,005人42.5%
令和元年17,386人4,444人30.2%
平成30年16,434人3,236人23.5%
平成29年16,681人3,106人21.7%
平成28年16,024人2,404人17.7%
二次試験(筆記)令和5年8,266人1,557人18.9%
令和4年8,745人1,632人18.7%
令和3年8,786人1,605人18.3%
令和2年6,400人1,175人18.4%
令和元年5,966人1,091人18.3%
平成30年4,829人906人18.8%
平成29年4,289人830人19.4%
平成28年4,413人842人19.2%
【出典】一般社団法人 中小企業診断協会「過去の試験結果・統計資料」

中小企業診断士試験は一次試験と二次試験があり、合格率はそれぞれ異なります。

  • 一次試験:合格率は年度により変動するものの、おおむね30%前後で科目別合格制度がある
  • 二次試験(筆記):合格率は例年18〜19%程度
  • 二次試験(口述):筆記試験合格者が受験し、合格率は高い(例年99%以上)
  • 最終合格率:4〜8%程度(一次・二次の合格率からの推計値)と難関

社労士試験(合格率6〜7%)と比較すると、一次試験は易しめですが二次試験が難関で、最終合格率は同程度かやや低いです。

税理士の合格率 

税理士試験は科目合格制で、会計学2科目(簿記論、財務諸表論)と税法3科目の計5科目に合格する必要があります。

科目区分科目名令和6年度令和5年度令和4年度令和3年度令和2年度令和元年度平成30年度平成29年度平成28年度
必須科目簿記論17.4%17.4%23.0%16.5%22.6%17.4%14.8%14.2%12.6%
財務諸表論8.0%28.1%14.8%23.9%19.0%18.9%13.4%29.6%15.3%
選択必修科目所得税法12.6%13.8%14.1%12.6%12.0%12.8%12.3%13.0%13.4%
法人税法16.4%14.0%12.3%12.8%16.1%14.7%11.6%12.1%11.6%
選択科目相続税法18.7%11.6%14.2%12.8%10.6%11.7%11.8%12.1%12.5%
消費税法10.3%11.9%11.4%11.9%12.5%11.9%10.6%13.3%13.0%
酒税法12.1%12.7%13.2%12.6%13.9%12.4%12.8%12.2%12.6%
国税徴収法13.0%13.9%13.8%13.7%12.2%12.7%10.7%11.6%11.5%
住民税18.2%14.7%17.2%12.7%18.1%19.0%13.5%14.3%11.7%
事業税13.7%16.4%14.1%12.6%13.1%14.8%11.0%11.9%12.9%
固定資産税18.0%17.3%18.4%13.8%13.5%13.7%14.9%13.3%14.6%
平均13.5%18.8%16.7%16.5%17.3%15.5%12.8%17.0%13.2%
【出典】国税庁「税理士試験」
  • 各科目合格率:ほとんどの科目は例年10~20%程度で、簿記論や財務諸表論など、一部の科目は20%を超える年もある
  • 5科目合計合格率:非公表だが数%程度と推測され、非常に難関

社労士の合格率と比較すると科目合格率は高いものの、5科目合格が必要なため、最終合格率は税理士試験のほうが低いです。

社労士の合格率は行政書士・宅建士より低く、中小企業診断士と同程度、司法書士より高い

社労士試験の合格率を他の国家資格と比較してみましょう。次の表は、各試験の近年の合格率をまとめたものです。

資格合格率
司法書士4〜5%程度
中小企業診断士4〜8%程度
社労士5~7%程度
行政書士10〜15%程度
宅建士15〜17%程度

社労士試験の合格率は、行政書士や宅建士よりは低く、中小企業診断士とは同程度、司法書士よりは高いという結果です。

税理士試験は科目合格制のため、単純な合格率の比較はできません。しかし、5科目すべてに合格する必要があることを考えると、社労士試験よりもさらに難関と言えるでしょう。

一方、社労士と司法書士を比較すると、合格率は近い水準に見えます。ただ、司法書士試験は法律系の国家資格の中でも、司法試験に次ぐ難関と位置付けられています。

社労士試験よりもさらに高度な法律知識と、より長時間の学習が必要になるため、難易度は格段に上がると言えるでしょう。

社労士の難易度を【勉強時間】で比較

合格に要する勉強時間も、難易度を知る指標のひとつです。どの資格試験も「◯◯時間勉強すれば合格できる」と断言できるものではありません。

しかし、これまでの受験生たちが自身の体験をもとに紹介している平均勉強時間などから、合格に必要なおおよその勉強時間に見当をつけることが可能です。

社労士・司法書士・行政書士・宅建士という4つの国家資格の勉強時間を比べてみました。

社労士の勉強時間を他資格と比較

社労士の勉強時間

社労士の合格に必要な勉強時間は500〜1,000時間程度といわれています。

通信講座や資格スクールを利用すれば、独学に比べ短い時間で効率的に勉強できます。しかしその場合でも、500時間は確保する必要があるでしょう。

社労士合格の標準的な勉強期間は1年です。

1年で合格を目指す場合、独学なら1日2~3時間以上、通信講座や資格スクールを利用するなら1日1時間以上の勉強時間が必要です。

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司法書士の勉強時間

司法書士の合格に必要な勉強時間は3,000時間程度といわれ、社労士の勉強時間よりもかなり多くなっています。

司法書士の試験範囲は膨大であるため、すべての範囲を勉強するにはかなりの時間が必要です。

仮に1年で3,000時間勉強しようとすると、1日あたり8時間以上が必要となりかなりハードです。

合格者の多くは1日2~3時間の勉強時間を作り、複数年かけて合格を手にしているようです。

行政書士の勉強時間

行政書士の合格に必要な勉強時間は500〜1,000時間程度といわれ、社労士の勉強時間と同程度です。

法律に関する知識がまったくない場合は、800時間以上を確保できるのが理想です。

仕事などを通してある程度予備知識がある場合でも、500時間は確保できるといいでしょう。

宅建士の勉強時間

宅建士の合格に必要な勉強時間は200〜300時間程度といわれ、社労士よりもかなり少なくなっています。

予備知識がない人やはじめてチャレンジする人なら、300時間程度は確保しましょう。

一方、不動産関係の資格をもっている人や予備知識がある人は、300時間よりも少ない勉強時間でも合格を目指せるでしょう。

中小企業診断士の勉強時間 

中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間は、一般的に1,000時間程度といわれています。

一次試験は7科目と範囲が広く、多くの時間が必要となります。
二次試験は筆記が事例問題中心で応用力・思考力が問われ、口述試験は筆記試験の内容に関する口頭試問です。

一次試験と二次試験を合わせると、1,000時間以上の勉強時間が必要となる場合もあり、社労士試験(500~1,000時間)とほぼ同程度の勉強時間が必要と言えるでしょう。

税理士の勉強時間 

税理士試験は科目合格制のため、合格に必要な勉強時間は科目数や学習計画によって大きく異なります。

一般的に、1科目あたりの勉強時間は150時間〜650時間程度です。
ただし、あくまで目安であり、個人の知識や学習効率により変動します。

5科目すべてに合格するための合計勉強時間も、科目選択によって大きく異なります。

短い勉強時間で済む科目ばかりを選択すれば、合計1,800時間程度で合格することも可能です。
一方、長い勉強時間が必要な科目を中心に選択すれば、3,000時間以上かかることもあります。

社労士試験(500~1,000時間)と比較すると、税理士試験は非常に長い勉強時間が必要です。

勉強時間の長さは 宅建士 <社労士・行政書士・中小企業診断士 < 司法書士・税理士

社労士、司法書士、行政書士、宅建士、中小企業診断士、税理士の6つの資格の勉強時間を比較してみましょう。

資格勉強時間(目安)
司法書士3,000時間程度
税理士1,800~3,000時間程度(5科目合計)
中小企業診断士1,000時間程度
社労士500〜1,000時間程度
行政書士500〜1,000時間程度
宅建士200〜300時間程度

合格に必要な勉強時間の長さは、次のようになります。

宅建士 < 社労士・行政書士・中小企業診断士 < 司法書士・税理士

社労士試験に合格するためには、比較的多くの勉強時間が必要です。ただし、あくまで目安であり、個人の知識や経験、学習効率によって異なります。

特に、中小企業診断士試験は、一次試験と二次試験で問われる能力が異なるため、必要な勉強時間にも幅があります。

税理士試験は科目合格制のため、1科目あたりの勉強時間は社労士試験より少ない場合もありますが、5科目合計の勉強時間は長いです。

 

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社労士の勉強はいつから始める?

前述のとおり、社労士合格には500~1,000時間程度の勉強時間が必要です。では、試験勉強はいつから始めるといいのでしょうか。

社労士の勉強はいつから?

社労士試験は、例年8月の第4日曜日に行われます(年1回)。このため、試験本番から逆算して500〜1,000時間の勉強時間を確保できる時期にスタートすることをおすすめします。

仕事やプライベートの忙しさなどにもよりますが、仮に1,000時間の勉強時間を確保するとすれば下記の期間が必要です。

1日の勉強時間かかる日数いつから
2時間1年4〜5カ月程度
(500日)
前年の4〜5月
3時間11カ月程度
(333日)
前年の10月

このように、勉強を始める時期の目安は、毎日2時間勉強する場合は前年の4〜5月から、毎日3時間勉強する場合は前年の10月からとなります。

社労士試験の「偏差値」は

社労士試験の推定偏差値は64〜65程度です。

社会保険労務士試験の合格率は6〜7%です。母集団の上位約7%の学力レベルは、一般的に偏差値65前後と見なされ、100人中8人程度に該当します。

自身の高校受験や大学受験の記憶を思い出してみてもらうとわかりやすいかもしれませんが「決して合格できない難易度ではないが、相当な勉強量が必要」な試験であることがわかります。

社労士の難易度を【試験内容】で比較

本章では、難易度を理解するポイントとして試験内容に注目します。社労士、司法書士、行政書士、宅建士の試験内容を比較しながら読み進めてください。

社労士の試験内容

試験形式・出題内容・配点

社労士試験は筆記試験のみで、口述試験はありません。筆記試験は「選択式」と「択一式」の2つの試験で構成され、いずれもマークシート形式です。

合格ライン

社労士試験の選択式と択一式には、以下のように、それぞれ合格基準点が決められています。

試験形式満点合格基準点(原則)
選択式(5点×8科目)40点合計28点以上
かつ
各科目3点以上
択一式(10点×7科目)70点合計49点以上
かつ
各科目4点以上

合格するには、両方の試験で合格基準点に達していることが必要です。また、合計得点の基準点の他に、科目ごとの合格基準点も定められています。

合計得点をクリアしても、科目ごとの点数が基準に満たない場合には不合格となります。

一方で、社労士試験には「救済」という制度があります。試験の難易度に合わせて特定の科目の合格基準点を引き下げて補正する制度です。

近年の社労士試験ではほぼ毎回救済がおこなわれており、特に選択式試験においての救済は頻発しています。

上の表のように合格基準点が設定されているものの、正式な合格基準点は合格発表のときにはじめて明らかになります。

試験時間

形式試験時間
選択式80分(1時間20分)
択一式210分(3時間30分)

社労士の試験内容は、こちらの記事で詳しく解説しています。

社労士試験の難しさは、「基準点割れ」にあります。毎年多くの人が「あと1点」で合格を逃し、悔しい思いをしています。スタディング社会保険労務士講座で講師を務める田渕(福岡)先生も、基準点割れで不合格になった経験があります。複数回の受験の末、勉強方法の大幅な見直しと全力を出し尽くす覚悟で合格を掴みました。そんな経験をもとに、田渕先生に社労士試験の難しさと、難易度の壁を超えた方法について、スタディングのnoteで語っていただきました。

>>『社労士試験の難易度は合格率だけでは語れない。「あと1点」に泣いた私が変えた勉強法』

司法書士の試験内容

試験形式・出題科目・配点

司法書士試験には、筆記試験と口述試験があります。筆記試験に合格した人のみが口述試験にすすめるため、筆記試験を突破することが重要です。

筆記試験の出題形式は、「択一式(マークシート形式)」のほか、登記申請書類の一部などを作成する「記述式」があります。

試験時間午前の部午後の部
形式択一式択一式記述式
科目民法商法(会社法)
憲法
刑法
20問
9問
3問
3問
不動産登記法商業登記法
民事訴訟法
民事執行法
民事保全法
供託法
司法書士法
16問
8問
5問
1問
1問
3問
1問
不動産登記法商業登記法1問
1問
35問35問2問
配点105点105点70点
280点

※:択一式問題は1問3点

合格ライン

司法書士の筆記試験には、以下の4つの合格基準点があります。なお司法書士試験は相対評価のため、合格ラインは毎年変動します。

合格するには次の基準をすべて満たすことが必要です(下記は令和3年度(2021年度)試験までの直近7年間の情報)

項目点数
筆記合格点平均207点程度
択一式(午前)の基準点75〜90点
択一式(午後)の基準点66点または72点
記述式の基準点32.0〜37.0点

試験時間

形式試験時間
午前の部(択一式)2時間
午後の部(択一式・記述式)3時間

行政書士の試験内容

試験形式・出題内容・配点

行政書士試験は全60問の筆記試験で、口述試験はありません。「択一式」「多肢選択式」「記述式」という3つの形式で出題されます。

分野形式科目出題数配点
法令等択一式基礎法学2問160点
憲法5問
行政法19問
民法9問
商法5問
多肢選択式憲法1問24点
行政法2問
記述式民法2問60点
行政法1問
基礎知識択一式一般知識1問以上56点
行政書士法等行政書士業務と
密接に関連する諸法令
1問以上
情報通信・個人情報保護1問以上
文章理解1問以上
合計60問300点

合格ライン

合格するには、以下の3つをすべて満たす必要があります。

項目合格基準
総得点満点の60%以上
法令等科目満点の50%以上
基礎知識科目満点の40%以上

試験時間

3時間

宅建士の試験内容

試験形式・出題内容・配点

宅建士試験は4科目から50問が出題され、1問1点です。四肢択一式(マークシート形式)による筆記試験となっています。

出題内容出題数配点
宅建業法20問20点
権利関係14問14点
法令上の制限8問8点
税・その他8問8点
合計50問50点

合格ライン

宅建士試験は、相対評価のため合格ラインは毎年変動しますが、近年は7割(35点)程度が合格ラインとなっています。

科目ごとの合格基準はありません。

試験時間

2時間

中小企業診断士の試験内容 

中小企業診断士の試験内容を解説します。

試験形式・出題内容・配点

中小企業診断士試験は、一次試験と二次試験(筆記・口述)の2段階選抜方式です。

【一次試験】(マークシート式)

科目配点
経済学・経済政策100点
財務・会計100点
企業経営理論100点
運営管理(オペレーション・マネジメント)100点
経営法務100点
経営情報システム100点
中小企業経営・中小企業政策100点

【二次試験(筆記)】(記述式)

科目配点
中小企業の診断・助言に関する実務事例Ⅰ〜Ⅳ各100点

【二次試験(口述)】

形式:筆記試験の内容に関する口頭試問

 合格ライン

  • 一次試験:総得点の60%以上、かつ各科目40%以上
  • 二次試験(筆記): 総得点の60%以上、かつ各科目40%以上
  • 二次試験(口述):評定60%以上

試験時間

  • 一次試験:60分~90分/科目(2日間)
  • 二次試験(筆記):80分/事例(1日で4事例)
  • 二次試験(口述):10分/人

税理士の試験内容 

税理士の試験内容を解説します。

試験形式・出題内容・配点

税理士試験は、会計学2科目(簿記論、財務諸表論)と税法3科目の計5科目合格が必要です。

試験形式:記述式(計算問題、論述問題)

税理士試験は、会計学2科目(簿記論及び財務諸表論)と税法3科目の計5科目に合格する必要があります。

科目合格制のため、一度に5科目すべてに合格する必要はありません。

科目区分科目配点(例年)
必須(会計)簿記論計算 100%
財務諸表論理論 50%計算 50%
選択必須(税法)所得税法理論 50%計算 50%
法人税法理論 50%計算 50%
選択(税法)相続税法理論 50%計算 50%
消費税法理論 50%計算 50%
酒税法理論 40%計算 60%
国税徴収法計算 100%
住民税理論 50%計算 50%
事業税理論 50%計算 50%
固定資産税理論 50%計算 50%
  • 税法のうち、所得税法と法人税法のいずれか1つは必須選択
  • 残りの税法科目は選択科目

合格ライン

各科目とも満点の60%以上(難易度により調整あり)

試験時間

各科目2時間(簿記論と財務諸表論は同時受験不可)

なぜ社労士試験は難しい?各試験内容から難易度を分析 

社労士試験が難しいといわれる理由は、他の資格との比較からも見えてきます。

比較項目社労士司法書士行政書士宅建士中小企業診断士税理士
試験科目数10科目11科目(記述式含む)5科目+基礎知識(4科目)4科目7科目(一次)、4事例+口述(二次)5科目(会計学2科目+税法3科目)
試験範囲の広さ非常に広い(労働関係、社会保険関係の幅広い法律知識が必要)非常に広い(民法、商法、不動産登記法、商業登記法など、多岐にわたる法律知識が必要)広い(憲法、行政法、民法、商法など、主要な法律知識が必要)比較的狭い非常に広い(経済学、財務、企業経営、運営管理、法務、情報システム、中小企業政策など、多岐にわたる知識が必要)広い(会計学、税法に関する専門知識が必要)
科目別合格基準点あり(各科目で一定以上の得点が必要)あり(択一式の午前・午後、記述式のそれぞれに基準点あり)なし(ただし、法令等科目と基礎知識科目でそれぞれ得点率の基準あり)なしあり(一次試験、二次試験(筆記)の各科目で基準点あり)なし(ただし、各科目で満点の60%以上が合格基準)
法改正への対応必須(労働・社会保険関係の法改正は頻繁に行われるため)必須(登記関係の法改正は頻繁に行われるため)比較的少ない比較的少ない比較的少ない必須(税法は頻繁に改正されるため)
出題形式選択式択一式択一式記述式択一式多肢選択式記述式四肢択一式マークシート式(一次)記述式・口述式(二次)記述式
試験時間選択式80分択一式210分択一式(午前)2時間択一式・記述式(午後)3時間3時間2時間60分~90分/科目(一次、2日間)80分/事例(二次筆記、1日)10分~15分/人(二次口述)2時間/科目(簿記論と財務諸表論は同時受験不可)

この比較から、社労士試験の難しさのポイントは次の点にあると言えます。

  • 試験範囲の広さ:労働関係や社会保険関係の幅広い法律知識が求められ、他の資格と比較しても学習範囲が広い
  • 科目別合格基準点の存在:各科目で一定以上の得点が必要なため、苦手科目があると合格が難しくなる
  • 法改正への対応:労働・社会保険関係の法改正は頻繁に行われるため、常に最新の情報を把握しておく必要がある

これらの要素が複合的に絡み合い、社労士試験の難易度を高めています。

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社労士の独学が難しい3つの理由

社労士資格を取得するための勉強方法には、独学、資格スクール、通信講座などがあります。なかでも独学は、経済的な負担を抑えて勉強できる点が大きな魅力です。

しかし社労士試験は「独学で合格するのは難しい」といわれています。その理由は次の3つです。

  • 試験範囲が広い
  • 科目ごとに合格基準点がある
  • 最新の法改正情報が必要

それぞれの詳細については以下の記事で解説しています。

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【Q&A】社労士に関するよくある質問

本章では、社労士に関するよくある質問に解答していきます。

科目別の傾向と対策は?

社労士試験の大きな特徴は「科目ごとに合格基準点が設けられている」ことです。

合格するにはすべての科目をまんべんなく勉強しておく必要があります。科目別の傾向と対策はこちらの記事で解説しています。

社労士の受験資格は?

社労士の受験資格は、大きく分けて次の3つです。

  • 学歴
  • 実務経験
  • 試験合格(国家資格)

これらの中で、さらに細かく16の要件に分けられています。そのうち1つにあてはまれば受験資格があるということになります。

社労士の年収は?

社労士の働き方には大きく分けて次の2つがあります。

勤務社労士:社労士事務所や一般企業に雇用されて働く社労士

開業社労士:開業して自分で事務所を構えて働く社労士

厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、勤務社労士の年収は460万3,400円(44.7歳、勤続年数13.4年)で、全体の平均と同水準の金額です。

一方、開業社労士の中には年収1,000万~数億円を超えるようなケースがある一方で、年収300万円未満のケースもあるなど非常に幅広いです。

社労士試験に3カ月で合格できる? 

社労士試験に3カ月で合格するのは困難です。主な理由は、次の4点が挙げられます。

  • 試験範囲が広い(10科目)
  • 科目別合格基準点がある
  • 法改正への対応が必要
  • 暗記量が多い

3カ月での合格を目指すには、すでに法律系の学習経験があって基礎知識を備えているか、1日8〜10時間といった勉強時間を確保する必要があるでしょう。

また、高い集中力と学習効率を維持できる能力に加え、優れた教材と学習環境が整っているなどの条件が必要です。

社労士試験の合格には、8カ月〜1年程度の学習期間が必要なケースが一般的です。無理のない計画を立て、着実に合格を目指しましょう。

社会人でも社労士試験に合格できる? 

働きながらの社労士試験合格は、十分に可能です。令和6年度の合格者のうち、会社員が59.9%を占めています。

合格するためのポイントは、次の通りです。

  • スキマ時間や休日などを活用する
  • 自分に合った学習方法を選ぶ(独学・通信・通学)
  • 目標設定、学習計画、仲間との交流でモチベーションを維持する
  • 時間や場所を選ばずに学習できる通信講座を活用する

計画的な学習と継続が、働きながら合格するための鍵です。

 まとめ 

社労士試験の難易度について、他の国家資格と比較しながら解説してきました。

  • 社労士試験の難易度は、宅建士・行政書士より難しく、中小企業診断士と同程度、司法書士・税理士より易しい
  • 合格には500〜1,000時間程度の勉強時間が必要で、行政書士・中小企業診断士と同じくらい
  • 試験範囲の広さ、科目ごとの合格基準点の存在、頻繁な法改正への対応が必要な点が、難易度を高めている

社労士試験は難関ですが、正しい学習方法で計画的に勉強を進めれば、合格は十分に可能です。ご自身に合った学習方法を見つけ、効率的に合格を目指しましょう。

難関の社労士試験を突破するには、効率的な学習が不可欠です。

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