独学は、好きな時間に好きな場所で自由に勉強できることや、あまりお金をかけずに勉強できることが魅力です。しかし、社労士は独学合格が難しい資格と言えます。その理由は次の3つです。
社労士の独学合格が難しい理由の1つ目は、試験範囲が広いことです。
社労士の試験範囲は、大きく分けて「労働関係科目」と「社会保険関係科目」の2つで、さらに10科目に分類されます。
なかでも難易度が高い科目は、「労務管理その他の労働に関する一般常識」と「社会保険に関する一般常識」の2つ。
これらの科目には多くの法律・制度・知識が含まれているため、勉強量が膨大です。
上記2科目を筆頭に、社労士試験はとにかく試験範囲が広いので、出題ポイントを効率よく学習することが大切になってきます。
とはいえ、独学では効率のいい学習方法のコツを簡単には掴みづらいでしょう。
社労士の独学合格が難しい理由の2つ目は、科目ごとに合格基準点があることです。そのため、全科目をまんべんなく勉強する必要があります。
社労士試験は「選択式試験」と「択一式試験」という2つの出題形式で構成されています。
たとえば選択式は、全8科目の合計得点が合格基準点をクリアしていることに加えて、科目ごとの合格基準点(1科目5点満点のうち基本的に3点以上)もクリアしなければいけません。
1つのテーマがわからないと一気に2〜3点落としてしまうケースもあります。
独学だと、苦手な科目・テーマで行き詰まったときに簡単に解決できず、科目ごとの合格基準点をすべてクリアできるレベルまで到達するのが難しくなります。
社労士の独学合格が難しい理由の3つ目は、法改正への対応が必要になる点です。
社労士試験の官報公示(試験日程の正式発表)は例年4月です。公示日時点で施行されている内容が試験の出題対象になります。
社労士試験の出題範囲となる年金や保険に関わる法律や制度は、私たちの生活と密接にかかわっている分、法改正が頻繁に行われます。
改正部分が試験で問われるケースもあるため、最新の法改正への対応は合格するには避けては通れません。
試験勉強を進めている間にも法改正は行われます。一度勉強した内容でも必要に応じて知識をアップデートしないといけません。
そうはいっても、法改正以外にも覚えることは膨大にあり、ひとりで情報収集するのは大変です。
受験者の経験や性格によって、独学での挑戦に向いていないケースがあります。社労士の独学に向いていないのは、下記3つのような特徴当てはまる方です。
独学は、「一発合格したい」「早く合格したい」という方にはおすすめできない勉強法です。
どんな資格試験も、満点を取らなくても合格を狙えます。合格ラインを上回る程度の質と量の学習がきれば十分です。
しかし、独学ではそのような「合格までの最短ルート」を把握しづらく、勉強の効率化が難しいでしょう。
その結果、一回では合格できなかったり、合格までに膨大な勉強時間を要したりする可能性が高くなります。
「仕事が忙しいので勉強時間は最小限に抑えたい」「育休中に必ず合格しておきたい」といったように努力の成果を早く手にしたい人は、独学を選択しないほうがいいでしょう。
自ら計画を立て実行するのが苦手な人は、独学に向いていません。
社労士試験の合格に必要な勉強期間の目安は、約1年と長期です。試験直前になって手当たり次第に頭に詰め込んだだけで合格できる資格ではありません。
試験本番から逆算して、いつまでに何をすべきなのかを把握して、学習計画を立てる必要があります。
また、学習計画は立てるだけでは意味がありません。立てた後は、大きくずれないように着実に実行することが重要です。
今まで受験勉強や試験勉強などで、中・長期的な計画を立てて正確に実行できた経験がない人は、独学での合格は難しいと言えます。
総務・人事の実務経験がなく、社会保険に関する予備知識がない方は、独学に向いていません。
とくに労働に関する法律に触れたことがない方にとって、独学で合格を目指すのは非常にハードルが高いです。
独学で短期合格できる方は総務・人事の実務経験があったり、法律の知識に長けていたりする方が多いと言えるでしょう。
社労士の資格試験に独学で合格するコツは、効果的な学習計画を立て、コツコツ・まんべんなく取り組むことです。
出題範囲が非常に広いので、闇雲に勉強するだけでは合格できません。合格へと近づけるように、勉強方法・スケジュールのコツを詳しく見ていきましょう。
前述のように社労士の資格試験の出題範囲は非常に広いので、しっかりと計画を立てて学習しなければいけません。
社労士合格に必要な勉強時間は、500〜1,000時間が目安と言われています。そして試験本番は例年8月の第4日曜日(年1回)です。
では、いつから勉強を開始すればいいのでしょうか?
独学の場合、必要な勉強時間を多めに見積もって1,000時間とすると、勉強開始時期の目安は下記のとおりです。
1日の勉強時間 | 開始時期 |
2時間 | 前年4〜5月から |
3時間 | 前年10月から |
必要な勉強期間を把握したら、次は時期ごとに何をすべきか、計画を立てましょう。
最初の頃は、知識のインプットが中心です。
しかし、インプットばかりしていては知識と得点が結びつかないので、勉強した内容はその日のうちにアウトプット(問題練習)してください。
間違ったところは復習し、ここまでの一連の流れを繰り返し行っていきます。
目安として、総勉強期間の2〜3割程度でひととおりのインプットを終えたら、それ以降は問題練習で得点力を養うことに注力します。
問題集・過去問集を繰り返し解いて、トレーニングを重ねましょう。
社労士試験に合格するために、もっとも重要なことは挫折せずにコツコツ勉強し続けることです。
非常にシンプルなことですが、正しい努力をすればきちんと報われる試験だからこそ「継続」が合否に大きく影響するのです。
では、どうすれば挫折せずに勉強できるのでしょうか?
やる気があるときだけがんばっていては、気分に左右されて途中で挫折する可能性が高いです。やる気に左右されずに毎日コツコツ続けるには、勉強を習慣化することが重要です。
気分に左右されない仕組みを作るには、日々の生活の中に無理なく学習時間を組み込んでいくと効果的です。
たとえば「通勤電車に乗っている20分」や「寝る前のちょっとした時間の15分」といったスキマ時間に勉強するのです。
1回あたりの勉強時間が短いので、今までの生活のスケジュールを大きく変えずに勉強時間を作り出せます。
こういったスキマ時間を組み合わせれば、働いていても1日の中で意外なほど多くの時間を確保できます。
孤独で挫折しやすい独学派にとって、習慣化は合格への大きな力になるでしょう。
社労士試験は、出題形式(選択式・記述式)ごとに合格基準点があるほか、科目ごとの合格基準点もあるため、苦手科目で合格基準点を満たせていないと不合格になります。
つまり「得意科目で高得点を取って逃げ切る」という戦い方はできません。
捨て科目・苦手科目を作らずバランスよく学習することがポイントです。
配点や合格基準を具体的に見てみましょう。
出題形式 | 満点 | 合格基準点(原則) |
選択式 (5点×8科目) |
40点 | 合計28点以上 かつ 各科目3点以上 |
択一式 (10点×7科目) |
70点 | 合計49点以上 かつ 各科目4点以上 |
たとえば、選択式試験は1科目につき5点分しか出題されず、ミスが許されるのはどの科目も2点分だけです。
しかし、苦手なテーマが出題されると一気に2〜3点落としてしまうケースも珍しくありません。
このような合格基準点が設けられている一方、社労士試験では、いわゆる「救済」(試験の難易度に合わせて特定の科目の合格基準点を引き下げる調整)の制度が
ほぼ毎回実施されています。しかし、救済の対象科目は受験前にはわからないので、最初から救済をあてにすることはできません。
社労士の資格試験では捨て科目や苦手科目を作ってしまうと、それだけで不合格になる可能性があります。
独学の場合、ひとりで対策するのは難しいですが、どの科目にも穴を作らないことが理想的です。
「独学合格は難しい」と知っても、資格スクールに通う時間がない、通える教室が近くにないという理由で独学を選ばざるを得ない人もいるでしょう。
そんな方には独学をサポートする学習ツールとして、オンライン通信講座のスタディング 社会保険労務士講座がおすすめです。
スタディングには次のような特徴があります。
スタディングは、効率的に学ぶための道しるべである「学習フロー」が設定されています。
学習フローでは「講義動画を見る」→「学んだ範囲の問題をすぐに解く」→「次の講義動画を見る」というように、やるべきことの最適な順番があらかじめ決まっています。
この流れに沿って勉強すればOKなので、「今日は何を勉強しよう」と悩む必要がありません。
効率よく学習して短期間で合格できるように、インプット&アウトプットのサイクルを自然と回せる仕組みになっています。
また、学習した時間や進捗状況は学習レポートに自動で集計。モチベーションの向上や習慣化に役立ちます。
オンライン通信講座のスタディングは、スマホ1台だけでも学習を完結できます。
講義動画の視聴も、一問一答の問題練習も、過去問練習も、すべて手のひらの中でできるのです。
冊子の教材で独学する場合は、テキスト、問題集、過去問集、まとめノートなどがかさばって、持ち運びが大変です。
そして、基本的には机に向かって勉強するスタイルになるでしょう。いつでもどこでも勉強しやすいとは言えません。
一方、スタディングならスマホさえあればどこでも勉強できます。
机は必要ないので、通勤時間や寝る前の時間などのスキマ時間を最大限に活用して学習を続けられるのが魅力です。
これまでにも述べたように、社労士の資格試験は科目ごとに合格基準点があるので、捨て科目・苦手科目を作らないことが大切です。
スタディングは、講師が動画講座で実体験を交えてわかりやすく解説。
動画講義は「テレビ番組のようで、見やすくてわかりやすい」と受講生に好評です。
講義のスライドと講師の声で、目と耳の両方からインプットできるため、初めて学習する方でも難しい科目がすんなりと理解できるようになります。
毎日聞き流すだけでも自然と頭の中に講義内容が流れるようになり、記憶の定着に役立つでしょう。
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スタディング 社会保険労務士講座では、独学では不合格だった方が正しい勉強方法を知って続々と合格を掴んでいます。
合格体験談をご紹介します。
独学で受かることがカッコいいと勘違いし、独学でダラダラと何年も過ごしていました。 しかし、社労士のレベルになってくると独学では受からないことが分かり、講座に申し込みました。 試験の結果は、合格。特に勉強の工夫をしなくても、スタディングで勉強することが既に工夫になっているのかもしれません。
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独学ではある程度までは進めるものの、次第に範囲の広さに圧倒されるようになり、早々に心が挫けました。 スタディングでは今まで「無味乾燥の暗記点」と割り切って丸覚えしようと足掻いていた論点が、 法が出来た背景・条文・試験での問われ方の3点が繋がる様になり、 合格への手応えと学ぶ楽しさを感じることができました。
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私は4年ほど、中途半端な独学で勉強してました。が、ただ、モチベーションの維持や効率の面で、 集中できていないと思い、スマホだけで勉強できるという点が気に入り、スタディングを選びました。
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今回は、社労士試験の独学が難しい理由や、独学する場合のコツをご紹介してきました。
社労士の試験は出題範囲が広く、独学での合格は簡単ではありません。
合格するには、学習計画を立てて学習をコツコツと続け、苦手を作らないことが大切です。
独学メリットである「好きな場所・好きな時間で学ぶ」スタイルで合格したい方は、ぜひスタディングをご活用ください。