令和5年度(2023年度)行政書士試験の予定が発表されました。
試験案内(申込書)の配布から合格発表までの主なスケジュールは下記のようになります。
令和5年7月3日(月)
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令和5年7月24日(月)~8月25日(金)まで
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・郵送:令和5年7月24日(月)~ 8月25日(金)まで 消印有効
・インターネット:令和5年7月24日(月)午前9時~8月22日(火)午後5時まで
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例年10月中旬~下旬に送付されます
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令和5年11月12日(日)
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令和6年1月31日(水)
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例年合格発表日以降に届きます。
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例年2月中旬~下旬
・令和5年7月24日(月)~8月25日(金)まで
郵送で受験申込みを行う場合は、受験願書・試験案内を入手する必要があります。
令和5年度は7月24日(月)から受験願書・試験案内が配布される予定です。受験願書・試験案内は、例年、各都道府県の行政書士会、役所等のほか、一部の大型書店でも配布されます。
試験案内は「一般財団法人 行政書士試験研究センター」のホームページにも掲載されますので、「試験案内」を入手する前に試験情報を確認することができます。
なお、受験願書・試験案内は、行政書士試験センタ―に郵送で請求することもできます。
行政書士試験の申込みは、郵送もしくはインターネットで可能です。申込み期間は、申込み方法によって異なりますのでご注意ください。
受験申込は、郵送、インターネットどちらの場合でも、受験手数料の払込や、受験者の顔写真など、意外と準備に時間がかかります。
受験される方にはお早目のお手続きをおすすめいたします。
郵送:令和5年 7月24日(月)~8月25日(金)まで 消印有効
インターネット:令和5年 7月24日(月)午前9時~8月22日(火)午後5時まで
郵送で行政書士試験に申込みする場合、「受験願書・試験案内」を用意する必要があります。「受験願書・試験案内」は、窓口で受け取るか、センターに郵便で請求して郵送してもらうかのどちらかが選べます。
不備が無く受理された場合、受験票および体温測定結果等確認票が送付される期間は以下の通りです。
例年10月中旬~下旬に送付されます
行政書士試験の受験票は、圧着はがきで例年10月中旬~下旬に発送されます。
受験票には、受験番号及び試験会場等が記載されています。
令和5年11月12日(日)午後1時~午後4時(3時間)
行政書士試験は、毎年1回、11月の第2日曜日に実施されています。
令和6年1月31日(水)
合格発表は、例年試験が実施された翌年の1月の最終水曜日に行われます。
「一般財団法人 行政書士試験研究センター」の事務所の掲示板に合格者の受験番号が公示されるほか、同センターのホームページにも合格者の受験番号が掲載されます。
令和6年1月31日(水)以降
合否通知書は、例年、公示後(合格発表後)に「一般財団法人 一般財団法人 行政書士試験研究センター」か受験者全員に発送されます。試験の得点は、この合否通知書で確認することができます。
例年2月中旬~下旬
合格者には、例年2月中旬~下旬に合格証が簡易書留郵便で発送されます。
行政書士試験の願書の配布場所、受験申込等の詳細については、一般財団法人 行政書士試験研究センターホームページ(外部サイト)をご参照ください。
合格するためには、行政書士試験がどのような日程で行われるか把握しておくことが大切です。
行政書士試験は、年齢、国籍、学歴などに関係なくどなたでも受験できる試験ですが、実施は年に1回だけです。受験の申込み締切に間に合わない場合は、せっかく勉強をしていても、翌年まで受験することができなくなります。そのため、試験が実施される流れをしっかりと把握して、受験受付期限に間に合うように余裕をもって準備しておくことをおすすめします。
行政書士になるには、行政書士試験に合格する必要があります。
試験内容について、以下の表にまとめてみました。
分野 | 形式 | 科目 | 出題数 | 配点 |
法令等科目 | 択一式 | 基礎法学 | 2問 | 160点 |
憲法 | 5問 | |||
行政法 | 19問 | |||
民法 | 9問 | |||
商法 | 5問 | |||
多肢選択式 | 憲法 | 1問 | 24点 | |
行政法 | 2問 | |||
記述式 | 民法 | 2問 | 60点 | |
行政法 | 1問 | |||
一般知識等科目 | 択一式 | 政治・経済・社会 | 7問 | 56点 |
情報通信・個人情報保護法 | 4問 | |||
文章理解 | 3問 | |||
合計 | 60問 | 300点 |
試験科目は大きく分けて法令等科目(憲法、行政法、民法、商法および基礎法学)、一般知識等科目(政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解)のふたつについて計60問が出題されます。
法令等科目で122点以上・一般知識等科目で24点以上かつ試験全体の得点が180点以上を獲得できれば合格です。
合格率は10%前後で推移しており難易度は高めなので、学習計画を立てて取り組みましょう。
行政書士試験は年齢、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験できます。
10歳代〜60歳代以上の方まで、多くの方が受験・合格されています。
行政書士試験の試験科目は、行政書士の業務に関し必要な法令等科目(出題数46題/配点244点)、
行政書士の業務に関連する一般知識等科目(出題数14題/配点56点)です。
▼試験科目と配点
試験科目 | 内容等 | 出題数 | 出題形式 | 配点 |
行政書士の業務に関し必要な法令等 | 憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、 行政事件訴訟法、国家賠償法および地方自治法を中心とする。)、民法、 商法および基礎法学の中からそれぞれ出題し、法令については、 2022年4月1日現在施行されている法令に関して出題します。 |
46題 | 5肢択一式
多肢選択式 |
244点 |
行政書士の業務に関連する一般知識等 | 政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解 | 14題 | 5肢択一式 | 56点 |
行政書士試験には合格基準点が定められていて、これを下回ると足切りされてしまいます。
▼合格基準点
(1)行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者
(2)行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上である者
(3)試験全体の得点が、180点以上である者
※合格基準については、試験問題の難易度を評価し、補正的措置を加えることがあります。
ここで注意が必要なのは、合格基準(3)です。(1)と(2)を満たしても合計146点なので(3)の要件を満たすことができません。得意な科目があれば伸ばし、苦手な科目があれば最低限点数をとれるようになど、どの科目で残りの34点を獲得するのかを戦略を立てながら学習しましょう。
行政書士試験は、記述式1問につき20点と配点が高く、ある程度高い点数を取る必要があります。
多肢選択式 1問につき8点 空欄(ア~エ)1つにつき2点
記述式は苦手意識を持つ方も多いですが、文字数は40字程度で部分点もつきます。入れるべきキーワードを落とさないことを意識しながら文章を作成して高得点を狙いましょう。文章が苦手な方は、何を問われている問題なのか理解できるようになれば、入れるべきキーワードも分かるようになります。
行政書士試験の直近10年間の合格率は10%前後と難易度は高めです。
一方で、10歳代や60歳代以上の方も受験・合格されているので、継続して学習を続けられるかが重要と考えられます。
▼直近10年間における行政書士試験結果の推移
年度 | 受験申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和4年度 | 60,479 | 47,850 | 5,802 | 12.13% |
令和3年度 | 61,869 | 47,870 | 5,353 | 11.18% |
令和2年度 | 54,847 | 41,681 | 4,470 | 10.72% |
令和元年度 | 52,386 | 39,821 | 4,571 | 11.48% |
平成30年度 | 50,926 | 39,105 | 4,968 | 12.70% |
平成29年度 | 52,214 | 40,449 | 6,360 | 15.72% |
平成28年度 | 53,456 | 41,053 | 4,084 | 9.95% |
平成27年度 | 56,965 | 44,366 | 5,820 | 13.12% |
平成26年度 | 62,172 | 48,869 | 4,043 | 8.27% |
平成25年度 | 70,896 | 55,436 | 5,597 | 10.10% |
前述した通り、行政書士試験の合格率は10%前後で、難易度は高めです。行政書士試験と他の法律系資格との受験を迷われている方や、行政書士試験が法律系資格の中でどの立ち位置なのか・どれくらい難易度に差があるのか気になる方へ向けて解説します。
社会保険労務士試験の合格率は5〜6%程度と、行政書士試験より難易度は高めです。その要因は、試験時間が午前と午後に分かれ4時間50分にもおよぶため集中力の持続が難しく、さらに細かい合格基準点の設定により8科目すべての合格ラインを超えなければならない点が挙げられます。
それに対して、行政書士試験は3時間で終わり、合格基準点も社会保険労務士と比較すると細かく設定されていません。
宅地建物取引士試験の合格率は15〜17%程度と、行政書士より難易度は低めです。
行政書士試験が学習時間800〜1,000時間必要なのに対して、宅地建物取引士試験に必要な学習時間は200〜300時間と、学習量が少ないことが要因として挙げられます。
司法書士試験の合格率は約4〜5%と難易度はかなり高くなっています。
行政書士試験の出題形式が択一式および記述式であるのに対して、司法書士試験は筆記試験に加えて口述試験もある点は難易度が高い要因だと言えます。
行政書士資格は「使えない」「食えない」という意見がありますが、取得することで得られるメリットはあります。受験を考えている方に向けて、資格を取得することでどのようなメリットがあるのか具体的に解説します。
行政書士資格を取得すると、就職や転職時に行政書士資格をアピールできます。
合格率10%前後の試験に合格できた知識や忍耐力を第三者から証明してもらったことになるからです。
キャリアアップはもちろん、未経験から法律関連の職種へのチャレンジもしやすくなります。
行政書士には独占業務があるので、独立開業も夢ではありません。
▼行政書士だけができる業務
(1)官公署に提出する書類の作成
(2)権利義務に関する書類の作成
(3)事実証明に関する書類の作成
これらの業務は、行政書士資格を取得していない方が行った場合、懲役または罰金等の刑が課せられます。
行政書士試験の受験には年齢制限がないので、年齢に関係なくチャレンジできます。また、受験資格がないため、司法試験などとは異なり法科大学院に行ったり、予備試験を受験したりする必要もありません。受験したいタイミングに受験でき、キャリアを積んでいけるのは大きなメリットです。
行政書士試験に独学で合格するために、法律の学習初心者・育児や仕事で忙しい方におすすめの勉強法を紹介します。法律の学習初心者や忙しい方が独学で合格するには、努力と少しでも多く学習時間を確保する工夫が必要になります。
出題傾向を掴むと、問題文を読んだ時に「何について問いたい問題なのか」分かるようになります。過去問を繰り返し解いて、出題傾向を掴みましょう。
一方で、過去問を繰り返し解いていると、答えを覚えてしまうこともあると思います。その場合は、答えを覚えるのではなく理解して解けるようになるまで繰り返すことを意識しましょう。過去問を丸暗記するだけだと、文章のニュアンスが変わっただけで問題が解けなくなってしまいます。
なぜその答えになるのか、条文・判例を確認しながら理解しましょう。
行政書士試験では、科目によって配点が異なります。
法令等科目の中でも特に配点の高い、行政法と民法を中心に対策しましょう。
▼行政書士試験の配点
試験科目 | 出題形式 | 出題数 | 満点 | |
法令等科目 | 択一式 | 5肢択一式 | 40問 | 160点 |
多肢選択式 | 3問 | 24点 | ||
記述式 | 3問 | 60点 | ||
計 | 46問 | 244点 | ||
一般知識等科目 | 択一式 | 5肢択一式 | 14問 | 56点 |
合計 | 60問 | 300点 |
勉強のためにまとまった時間を取るのが難しいなら、休憩時間や通勤の待ち時間、家事の合間などの細かいスキマ時間を利用して勉強すると効率的です。行政書士試験合格に必要な勉強時間は500〜1,000時間程度と言われているので、時間を確保するために学習環境を整えましょう。
よく間違えてしまう問題をスマホにまとめて、いつでも確認できるようにしておくのがおすすめです。
今回取り上げた行政書士試験について、ポイントをおさらいしておきましょう。
行政書士試験は難易度が高めですが、努力次第で合格を目指せる資格です。
法律の学習に慣れていないと、どこまで学習すればいいのか悩む方も多いので、
効率的に学習したい方は「スタディング 行政書士講座」をぜひチェックしてみてください。
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