
行政書士試験当日の持ち物として、受験票や鉛筆、消しゴムなど、必ず持参しなければならないものがあります。
また、必須ではないものの、持参したほうが試験に集中できるアイテムもあるでしょう。
反対に、禁止されているものや行為があり、守らなければ不正を疑われて退場させられることもあるので注意が必要です。
この記事では、行政書士試験当日の持ち物や、実力を発揮するために知っておきたい注意点を解説します。
試験当日に必要なもの
行政書士試験では、当日持参すべきものがあります。規定の持ち物は必ず事前にチェックしておきましょう。
必ず持参するもの
試験当日は下記のものを持参してください。
- 受験票
- BかHBの黒鉛筆又はシャープペンシル
- プラスチックの消しゴム
- 上履きと下履きを入れる袋(土足厳禁の試験場のみ)
黒鉛筆とシャープペンシルが指定されているのは、これ以外で使用すると判読が困難になるからです。指定以外の筆記具の使用は自分の首を絞めるだけですので、ルール厳守で臨みましょう。
また、土足厳禁の試験場では、上履きが必要です。上履きを入れるための袋を持参してください。
土足厳禁の試験場の試験場については「一般財団法人行政書士試験研究センター」のWebサイトでご確認ください。
【参考】一般財団法人行政書士試験研究センター「令和6年度試験地及び試験場」
持参して試験時間中に使用できるもの
試験会場内に持ち込みが認められているものは、以下のとおりです。
- 腕時計1個
- 鉛筆削り(ゴミが中で蓄えられる小さいもので、電動鉛筆削りは不可)
- 問題用紙に用いる蛍光ペン(複数可)
- マスク、ハンカチ、ポケットティッシュ、目薬、点鼻薬
- 膝掛けや座布団(ただし、使用に当たっては試験監督員の許可を受けてください。)
試験会場には時計がないため、腕時計は必須です。
ただし、計算機能・通信機能が付いたタイプ、あるいは置き時計などは持ち込みを許されません。懐中時計を机上に置いて使用する場合は、使用を認められます。
また、時計は事前にアラーム機能は解除しておくことを忘れないでください。
あると役立つもの
試験が開始されるギリギリまで復習したいという方は、大切なポイントだけを整理した要点ノートを作って持参するとよいでしょう。
参考書を何冊もバッグに入れると重くなるばかりか、短時間の勉強用として向いていません。チェックする時間は限られていますので、開いただけで重要なポイントが分かるよう簡潔にまとめたものがあると便利です。
また、試験が行われるのは11月です。肌寒くなってくる季節ですので、天候や気温次第ではコートやニット、マフラーなどがあったほうがよいかもしれません。
体調を壊さないための服装を心がけてください。
持ち込みや着用が許可されていないもの
行政書士試験では、以下のものを持ち込んだり着用したりすることができません。
- 計算機能・通信機能の付いている腕時計や眼鏡(スマートウォッチ・スマートグラスなど)
- 帽子類やフード
- 耳栓
傷病などの理由で帽子を着用したい場合には、事前に行政書士試験研究センターに相談する必要があります。
受験票の交付について
試験当日必要な受験票は、試験の前の月に発送されますので、きちんと保管しておきましょう。
受験票には、受験番号のほか試験場名も記載されています。規定の会場以外で受験はできませんので、必ず確認しておきましょう。
試験機関の「一般財団法人 行政書士試験研究センター」のホームページには、受験票が発送される日時が記載されています。
決められた日までに受験票が届かなかったら、当センターまで連絡するようにしてください。
試験日が迫ってから慌てないためにも、余裕をもって確認するようにしましょう。
落ち着いて試験に臨むために!受験当日に注意したいこと
受験当日は誰でも焦ったり緊張したりするものです。なるべく平常心で試験に集中できるように注意したいことがあります。
試験会場は事前に確認しておこう
試験会場は大学・高校や文化会館などが一般的です。なかには敷地が広かったり、キャンパスが複数あったりする会場もあります。
間違えずに余裕を持って集合時間までに到着できるように、試験会場は交通手段も含めて事前に確認しておきましょう。
試験前にトイレを済ませておこう
行政書士の試験時間は3時間ありますが、試験の途中での離席は原則的にできません。
どうしてもトイレに行きたいときや体調不良のときは、試験監督に合図してその指示に従えば席を離れることは可能です。
しかし、試験に万全の状態で臨むためには、やはり事前にトイレを済ませておくことをおすすめします。
試験当日のトイレは混み合うことが予想されるため、時間に余裕を持って行っておきましょう。
試験中は決められたもの以外はカバンにしまおう!
試験時間中は受験票、筆記具、プラスチック消しゴム、鉛筆削り、蛍光ペン、腕時計、マスク、ハンカチ、ポケットティッシュ、目薬、点鼻薬以外のものを机の上に置くことは認められていません。
スマートフォンなどの電子機器類はすべて必ず電源を切り、配布される封筒に入れたうえでカバンに収納する必要があります。
仮に電子機器類が何らかの作動を起こした場合、不正行為と見なされ退場を言いわたされることもあります。誤解を招くような行為はくれぐれも慎むようにしましょう。
その他当日の注意事項や、試験場の変更など、試験に関する最新情報などは「一般財団法人 行政書士試験研究センター」のホームページをご確認ください。
※本ページは令和6年度 行政書士試験に関する発表をもとに作成しています。

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