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行政書士試験には、記述式問題が出題されるようなのですが、どのような問題なのでしょうか? また、有効な対策はあるのでしょうか? |
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問題として提示された事例に対して、40字程度に文章をまとめ、解答する問題です。 毎年計3問(行政法1問、民法2問)が出題されています。 苦手とする受験生も多いのですが、知識の使い方をトレーニングすることで対策をしていくことができます。 |
行政書士試験では、多肢択一式、多肢選択式、記述式の3つの形式の問題が出題されます。
記述式問題は、平成18年度に行政書士試験の試験制度が新しくなってから、毎年計3問(行政法1問、民法2問)出題されています。
問題として提示された事例に対して、40字程度に文章をまとめ、解答する問題形式です。
記述式問題の配点は、1問20点、3問合計では60点です。配点が非常に高いため、行政書士試験に合格するためには、この問題で得点できるようになることが重要といえます。
しかし、受験生には、この記述式問題に対して、苦手意識をお持ちの受験生も多いようです。
では、なぜ、多くの受験生が記述式問題で苦労されているのでしょうか。
受験生の代表的なお悩みとしては、
・何をかけばいいのかわからない
・自分の解答が模範解答とずれている
・実際に解答を書いてみたが、思うように文章がつくれなかった
などが挙げられます。
このような背景には、適切な対策法がとられていないことが原因であるケースがほとんどです。
よくあるケースとしては、問題集や、過去問集を使って、ひたすら模範解答の暗記に終始してしまうケースです。
この方法での勉強は、勉強時間がなく、勉強法がわからない状況にあっては、なんとなく勉強した勉強した気にはなれますが、試験で全く同じ問題が出題されない限り、学習効果が低い対策法といえるでしょう。模範解答の暗記だけでは、解答を記述するまでのプロセスを学ぶことが省かれていますので、初見の問題に対応しなければならない試験本番では全く役に立たないのです。
では、行政書士試験の記述式問題で得点できるようになるには、どのような学習法が有効なのでしょうか。
記述式対策で大切なのは、模範解答をひたすら暗記することではなく、
学習した知識から、解答に必要な「キーワード」を引き出し、「キーワード」を組み合わせて解答を作れるようになる。
ことです。
得点に結びつけるためには、「条文」「判例」「学説」の知識から、特に重要なキーワードを見つけ出し、書かなければなりません。
この特に重要な「キーワード」は、問題文の中で与えられた情報をもとに判断していくことができます。そして、問題の意図にあわせて、「キーワード」を組み合わせた言い回しで解答を記述していきます。そのため、特別な作文力は必要ありません。
また、記述式問題で問われる知識は、多肢択一式、多肢選択式と同様に「条文」「判例」「学説」が中心になります。
そのため、特別に記述式専用に何か覚えなければならないというわけではなく、多肢択一式、多肢選択式を解くために覚えた知識で十分です。知識量で勝負するのではなく、解答をつくるプロセスを身につけることが大事なのです。
多肢択一式、多肢選択式同様に「条文」「判例」「学説」の意味を理解し、キーワードを引き出せるようにすることです。「キーワード」を引き出す技術は、訓練ををすることで十分に身につけることができます。
そして、問題の意図にあわせた「キーワード」を組み合わせて、文章を作れるように練習をすることで、40字で解答する力を身につけていくことができます。
次の問題を例にした具体的な勉強法を「スタディング 行政書士講座」の無料講座で紹介しています。「キーワード」を引き出すプロセスや、文章を組み合わせる過程などを解説しています。記述式問題に強くなりたいとお考えの方は、ぜひご覧ください。
【問題文】
Aは、Bとの間でB所有の建物甲の売買契約を締結したところ、後日、Bが被保佐人で
あることが判明した。この場合において、Aは後日当該契約をBが被保佐人であることを
理由に取り消されるのではないかと危惧している。そこでAは、Bとの契約関係をなるべ
く早く確定したいと考えている。この場合において、AのBに対してとり得る手段につい
て、40 字程度で記述しなさい。
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