行政書士試験の受験を考えていますが、果たして合格できるか心配です。この試験の合格率はどれくらいなのでしょうか? |
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過去14年間の行政書士試験の合格率は、6~15%を推移しており、平均すると約10%です。 下記の表で詳しくみていきましょう。 |
過去14年間の合格率の平均は約10%
資格試験を受験しようとすると、どうしても気になってしまうのが合格率です。
勉強すれば合格できそうな試験なのか、無理そうな試験なのか見極めてから始めたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
下記の表は、平成19年度から令和2年度の14年間の行政書士試験の合格率をまとめたものです。
【過去14年間の行政書士試験の結果】
年度 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
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平成19年度 | 81,710 | 65,157 | 5,631 | 8.6% |
平成20年度 | 79,590 | 63,907 | 4,133 | 6.5% |
平成21年度 | 83,819 | 67,348 | 6,095 | 9.1% |
平成22年度 | 88,651 | 70,586 | 4,662 | 6.6% |
平成23年度 | 83,543 | 66,297 | 5,337 | 8.1% |
平成24年度 | 75,817 | 59,948 | 5,508 | 9.2% |
平成25年度 | 70,896 | 55,436 | 5,597 | 10.1% |
平成26年度 | 62,172 | 48,869 | 4,043 | 8.3% |
平成27年度 | 56,965 | 44,366 | 5,820 | 13.1% |
平成28年度 | 53,456 | 41,053 | 4,084 | 10.0% |
平成29年度 | 52,214 | 40,449 | 6,360 | 15.7% |
平成30年度 | 50,926 | 39,105 | 4,968 | 12.7% |
令和元年度 | 52,386 | 39,821 | 4,571 | 11.5% |
令和2年度 | 54,847 | 41,681 | 4,470 | 10.7% |
この14年間の行政書士試験の合格率は、6~15%の間を推移しています。
年度によりばらつきがありますが、平均すると約10%ということになります。
合格率=行政書士試験の難易度ではない
この合格率をみて、行政書士試験は10人に1人程度しか受からないなら、「やっぱりやめようかな」、「自分には無理だな」と思われた方も、いらっしゃるかもしれません。
しかし、数値だけ見て、あきらめてはなりません。
合格率というのは、あくまでも「受験者数に対する合格者の割合」であるからです。
受験者の様々な状態の方がいらっしゃいます。
しっかり勉強して試験にのぞんでいる方の他、
とりあえず受けてみようという方、
忙しくて勉強時間がなく準備不足の方、
適切な勉強ができないまま受験されている方、
次年度の下見として受験している方
など、あまり受験の準備ができていない状況で受験されている「本気でない」方も多く受験されています。
行政書士試験は、受験資格がなく、年齢、学歴とわず、誰でも受験できる試験です。
誰でも受験できるため、受験者それぞれの受験時の学力には、かなりばらつきがあり、受験者の学力が一定ではないというのが実情です。
合格率は「受験者数に対する合格者の割合」で算出されています。そのため、合格率だけを見て「難しい」と判断してあきらめる必要はないといえるでしょう。
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行政書士試験の合格率は一定ではない!
とはいえ、やっぱり合格率が気になってしまうという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、下記のグラフをご覧ください。
【過去14年間の行政書士試験の合格率・合格者数の推移】
合格者数と合格率の推移をグラフ化したものです。
合格率の線(赤色)を追っていくと、毎年の合格率がかなり変わっていることを確認いただけると思います。
このように合格率が変動している要因のひとつに、行政書士試験は、絶対評価の試験であるということが挙げられます。
試験全体の6割である180点以上(法令、一般知識等のそれぞれに細かな基準があります)で合格できるという合格基準があり、これをクリアすることで合格できます。その年の受験者全体の成績がよい(試験が簡単)と合格率があがりますし、悪い(試験が難しい)と下がることになります。
合格率は、試験のレベルを考えるうえである程度の目安にはなりまが、難易度として考える場合には、あまりあてにならない数字でもあるのです。
大切なことは合格基準点クリアを目指すこと
以上のように行政書士試験の合格率を見てきましたが、あまり気にせずに勉強するというのが一番ではないでしょうか。
約10%というと、本当に合格できるか不安という方も多いかもしれませんが、受験者の実力にばらつきがあり、しっかり準備ができていない方も多いこと、合格率は絶対評価にも左右されるため、必要以上に気にしなくてもいいというのが結論です。
行政書士試験において、本当に気にしなければならないのは、先ほどお伝えした合格基準点をクリアすることです。
行政書士試験 合格基準点
1. 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、122点以上である者
2. 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、24点以上である者
3. 試験全体の得点が、180点以上である者
全体の6割(180点以上)で合格することができますので、始めて勉強する方でも適切な勉強をすることで短期合格も可能です。
合格率に左右されずに、合格基準をクリアすることを意識して取り組めば、約10%の合格率も恐れることはありません。