令和4年度(2022年度)行政書士試験の合格点・科目別合格基準・合格率推移

この記事では、令和4年度(2022年度)行政書士試験の概要・日程について解説します。

>>試験結果はこちら

令和4年度(2022年度)行政書士試験の概要

行政書士試験は年に一度、11月中旬に行われます。

出題科目は、法令等科目と一般知識等科目の2つに大きく分けることができます。試験科目が多く、出題範囲が広いため、いかに効率よく学習し、合格基準に到達するかが短期合格のカギといえます。

受験手続・出願例年7月下旬~8月下旬
試験日第2週目の日曜日
合格発表例年1月下旬

 

令和4年度(2022年度)行政書士試験 申し込みスケジュール

行政書士試験に合格するためには、出願し、受験の意思表示をしなければなりません。

試験勉強に集中しているうちに出願期間が過ぎてしまわないようにしましょう。

また、出願期間は、申込方法によって異なりますので注意しましょう。

受験資格年齢、学歴、国籍などに関係なく、誰でも受験することが可能
出願期間例年7月下旬~8月下旬
受験料10,400円
受験申込方法郵送、またはインターネット
出願先・問い合わせ先一般財団法人行政書士試験研究センター

令和3年度(2021年度試験)は合格率11.18%、合格者5,353人!

令和4年1月26日(水)に一般財団法人 行政書士試験研究センターより、令和3年度 行政書士試験実施結果の概要及び合格者が発表されました。

合格された方、本当におめでとうございます。

令和3年度行政書士試験は、47,870人の受験者に対して、合格者が5,353人という結果でした(前年度の合格者は4,470人)。

また、合格率は11.18%(前年度10.72%)でした。平成27年度試験以降の合格率は10~15%台を推移していますが、平成28年度以来の10%台となりました。

 なお、合格された方には、一般財団法人 行政書士試験研究センターから合格証が令和4年2月10日に簡易書留郵便で発送される予定です。

令和3年度 (2021年度)行政書士試験結果について

試験日令和3年11月14日(日)
申込者数61,869人(前年度:54,847人)
受験者数47,870人(前年度:41,681人)
合格者数5,353人(前年度:4,470人)
合格率11.18%(前年度:10.72%)
合格者平均得点198点(前年度:195点)
最年長合格者82歳
最年少合格者14歳

【参考】一般財団法人 行政書士試験研究センター「令和3年度行政書士試験実施結果の概要」

短期合格者が実践する勉強法!

今なら無料で
「行政書士試験 加速学習法」
冊子プレゼント!

忙しくても効率的に
合格できるコツをわかりやすく解説します。

無料配信中の講座はこちら

  • 無料冊子
    「行政書士試験 加速学習法」
    短期合格セミナー
    「失敗例から学ぶ 着実に合格する勉強法5つのルール」
  • スタディングの無料体験版
    ビデオ・音声講座、テキスト、スマート問題集、セレクト過去問集、合格のための論点200 付き

 

平成18年度以降の行政書士試験の合格率の推移

年度
申込者数受験者数合格者数
合格率
平成18年度81,16370,7133,3854.79%
平成19年度81,71065,1575,6318.64%
平成20年度79,59063,9074,1336.47%
平成21年度83,81967,3486,0959.05%
平成22年度88,65170,5864,6626.60%
平成23年度83,54366,2975,3378.05%
平成24年度75,81759,9485,5089.19%
平成25年度70,89655,4365,59710.10%
平成26年度62,17248,8694,0438.27%
平成27年度56,96544,3665,82013.12%
平成28年度53,45641,0534,0849.95%
平成29年度52,21440,4496,36015.72%
平成30年度50,92639,1054,96812.70%
令和元年度52,38639,8214,57111.48%
令和2年度54,84741,6814,47010.72%
令和3年度61,86947,8705,35311.18%

行政書士試験の合格基準について

行政書士試験の合格基準は、以下の3つの要件を全て満たす必要があります。

いずれか一つでも基準点を下回ると、足切りとなり不合格になります。

  • 法令等科目:122点以上(244点満点中)
  • 基礎知識科目:24点以上(56点満点中)
  • 試験全体:180点以上(300点満点中)

※合格基準については、試験問題の難易度を評価し、補正的措置を加えられることがあります。

合格点が変わる?補正措置とは

平成26年度(2014年度)の試験では、合格点が引き下げられる補正措置が初めて適用されました。

具体的には、総合得点180点(基準点は法令等科目122点、一般知識等科目24点)でしたが、166点(基準点は法令等科目110点、一般知識等科目24点)を合格点とする調整が入りました。

どういった基準で適用されるのか公開されておらず、平成26年度(2014年度)以降は行われてないため今後も適用されるのかわかりません。そのため、合格基準点3つを満たすように勉強をすることが大切です。

行政書士試験で合格点を取るには科目別の対策が必要

行政書士試験を突破するには、科目別で勉強時間や方法を調整し、重要視すべきところとしないところを区別する必要があります。

行政書士試験の科目は幅広いため、必要な点数を意識しながら学習しないと「時間をかけても点数に繋がらない」という結果になりかねません。

合格基準点を意識し、どこで点数を取り合格点を満たしていくのか作戦を考えていくことが大切です。

【あわせて読みたい】過去問から見る行政書士試験 短期合格に向けた各科目別傾向と対策

行政書士試験の問題数・配点

行政書士試験の試験科目別配点は以下の通りです。

 試験科目出題形式問題数配点出題形式
配点
試験科目
配点
法令等科目
(244点)
基礎法学5肢択一式2問4点8点8点
憲法5肢択一式5問4点20点28点
多肢選択式1問8点8点
行政法5肢択一式19問4点76点112点
多肢選択式2問8点16点
記述式1問20点20点
民法5肢択一式9問4点36点76点
記述式2問20点40点
商法5肢択一式5問4点20点20点
基礎知識
(56点)
一般知識5肢択一式1問以上4点4点以上56点
行政書士法等
行政書士業務と
密接に関連する
諸法令
5肢択一式1問以上4点4点以上
情報通信・個人情報保護5肢択一式1問以上4点4点以上
文章理解5肢択一式1問以上4点4点以上
 全合計点300点

 

行政書士試験に向けた効率的な勉強法

これから行政書士試験の勉強をスタートする方へ。例年合格率に変動はあるものの、効率的に実力をつける勉強方法は従来通り、以下のポイントをおさえつつ、勉強を進めるのがよいでしょう。

まず第一に押さえておきたいこととしては、試験には合格基準(絶対評価)が設けられており、それをクリアできれば合格できるということです。

すべての科目をほとんど出題されない細かなところまで完璧に勉強しようとすると、学習範囲が膨大になってしまいます。その結果、試験までに全科目の勉強が終わらない恐れや、正確に身につけておかなければならない基本事項の学習が疎かになる場合もあります。また、すべて完璧な知識を目指してインプット学習に比重を置きすぎると、アウトプット学習の時間が不足してしまいがちです。

そのため、限られた時間のなかで合格を狙うには、満点を狙うのではなく、合格点を確保する勉強法がポイントになります。

他の法令科目は、落としてはならない基本事項で失点しないことが大切です。基本的な知識は、正確に身につけておくように注意しましょう。

また、基礎知識科目については、深入りは禁物です。試験範囲が膨大で対策しにくく、勉強しても思うように点数に反映されにくいからです。基礎知識科目は、基準点をクリアできればいいと割り切る勉強が有効です。

合格点をいかに確保するか合格戦略を立て、効率的な勉強法で合格を勝ち取りましょう。

★独学で見落としがちな行政書士試験の短期合格のコツを無料公開中!

試験結果等の詳細は、下記の一般財団法人 行政書士試験研究センターホームページをご覧ください。

【参考】一般財団法人 行政書士試験研究センター「令和6年度行政書士試験実施結果の概要」(令和7年1月29日)

まとめ

今回取り上げた行政書士試験の合格点について、ポイントをおさらいしておきましょう。

  • 行政書士試験は絶対評価の試験で合格点が定められている
  • 合格するためには合格基準点3つを満たす必要がある
  • 行政書士の平均合格率は10~15%台を推移している
  • 合格点を取るには、合格基準点を意識した学習計画が大切

行政書士試験は、忙しい方でもスキマ時間を活用すれば十分合格を目指せる資格です。

スキマ時間を徹底活用したい方はスタディング行政書士講座をぜひチェックしてみてください。


行政書士試験で学んだ法律知識を活かしてステップアップ!

民法や憲法、商法・会社法など、行政書士試験で学んだ知識を活かすことができる司法書士試験に挑戦して活躍の幅を広げてみませんか!

司法書士と行政書士のダブルライセンスで活躍の幅を広げる!

今すぐ無料でスタディングを試す