公務員試験の勉強はいつから始める?必勝スケジュールを解説!

多くの試験で言えることですが、合格を勝ち取る人よりも不合格になってしまう人の数の方が多い傾向にあります。
世の中に溢れる情報に飛び付いて「平均的な受験生」「一般的な対策」をした場合、不合格で終わる可能性が高いのです。

そこで、私は常に、「一般的な受験生」にウケる内容では無く「合格者」のレベルに標準を合わせた指導を意識しています。
時には厳しい条件やレベルの高い話も含みますが、やはり合格水準まで押し上げることが肝要だと考えます。

今回は、一般的な年間スケジュールだと失敗しやすいことを念頭に置き、「合格者」を基準とした「確実に勝つ計画」を伝授します。
人によっては意外に思われる内容も含まれているかもしれませんが、その部分にこそ合否を分ける要因があるのだ、と念入りに読んでください。

目次

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永田講師 この記事を書いた人 永田 英晃 

人物試験講座主任
現代文・社会科学主任

河合塾などの大手大学受験予備校にて医系講座、東大講座を歴任し、公務員試験対策予備校でも国家公務員総合職講座など常に最高レベルの担当をしてきた。様々な啓発技術を融合したオリジナル指導を実践し、最大手予備校模試での全国1位や、都内トップ高校での学年1位などを輩出。東京大学や京都大学をはじめ多数の生徒を合格へと導く。

現在は主に公務員試験対策、就職試験対策、教員採用試験対策、キャリアコンサルティング、教員向け研修の講師を務め、抜群の合格率・内定率を誇る。首都圏を中心に北海道、北陸、中部、関西など日本全国の大学にて講座を受け持っている(登壇実績約70大学)。



〈敗者に学ぶ〉スケジュールの失敗例と改善点


まずは、一般的な受験生が陥りがちな失敗例を学習し、どう改善すべきかを考えます。
先に失敗パターンを押さえておくことで、合格への道のりがより確実なものになるでしょう。

大失敗例1

試験日ギリギリで完成する計画を立ててしまう。


全くの試験素人が年間計画を立てると、試験日までに順番に一通りの科目を学習するようなスケジュールを組んでしまいます。
恐らく、学生時代にもこのような組み方をして、対策が間に合わず、試験で点数が取れなかった経験があるはずです。

学習は往々にして遅れがちです。
試験日ギリギリで一通りの学習が終わる計画では、少し遅れただけで、学習に着手しないまま試験日に突入してしまいます。

対策が十分でないまま本番を迎えては、不安で頭がパニックになりますね。
これでは確実に玉砕します。

また、一通り学習しただけで点数が取れると思うのは大間違いです。
インプットだけでは定着できず、必ずアウトプットの訓練が必要です。

【改善しよう!】

試験本番の丁度5ヶ月前に本番があると仮定し、そこまでに一通りのインプットを終えるように計画を立てましょう。
そこから先はアウトプットの訓練期間に充てていきます。


大失敗例2

全ての科目を均等に割り振ってしまう。


これも試験対策のド素人がやってしまいがちですが、全ての科目を均等に分配してしまう傾向があります。
科目には数的処理など、他の科目の土台となるものもあれば、自然科学のように独立性の強い科目もあります。

まずは土台となる科目をしっかりと固めてから、残った雑多な科目に移りましょう。
また、教養論文の政策や志望理由の構築を雑多な科目に分類し、最後に回す人がいますが、これは全くの誤りです。

志望理由や採用後にやりたいことが不明確のまま勉強を進めても、全くモチベーションが上がらずに成果が出ません。
これはゴールがどこかわからないマラソンをやるようなもので、常に「自分はこの道で正しいのだろうか」と自問自答することになります。

後で詳しく解説しますが、最初の段階で「公務員になってこう言う仕事をするんだ!」と言う強い意志を確立することで、学習の質が驚くほどに向上します。
我々は機械ではないため、同じ学習をやっても、同じ効果は得られません。

効果の差を生むのはモチベーションです!
よって、科目の中での土台である数的処理に取り組む前に、そもそもの大前提となる「受験の意義」を明確にしましょう。

【改善しよう!】

人物試験も含め、配点の大きい部分(合格に直結する部分)は、公務員として必要とされている能力です。
得点効率以前に、公務員になるために必須とされている素養なので最優先に取り掛かりましょう。


大失敗例3

計画遂行自体が目的になってしまう。


計画に沿って勉強したにも関わらず、成績が上がらず不合格になってしまう人が多くいます。
しかし、これでは本末転倒ですね。

日本人は計画通りに進めることを目的にしがちですが、試験対策では全く無意味です。
既にできる科目を「計画にあるから」と言って無理に勉強する必要はありません。

計画通りに進めていたとしても、点数が取れるようになっていないのに勉強を終了してしまったら、本番で撃沈するのは明白です
試験対策では、「成績さえ上がれば、計画はどうでも良い」と言うスタンスこそが実は正しいのです。


〈コラム〉私の体験談

これは私の体験ですが、子供の頃は計画を立てることが大好きで、学校でもらう計画表を一生懸命に作っていました。
しかし、一向に成績は上がりませんでした。

実は、計画表に沿って勉強させるのは、「工程表に沿って作業をする労働者」を念頭に置いた、学校による洗脳です。
私たちは子供の頃から学校で、「計画通りに行動することが美徳」と刷り込まれているのです。

そこで私は、思い切って「計画ではなく、感覚で」と言う学習に切り替えました。
すると、みるみるうちに成績が上がったのです。

人間には自動最適化機能が内蔵されているため、しっかりと情報を理解していれば、今、自分にとって最も必要なことが自ずとやりたくなるようにできています。
それ以来、私は自分自身の感覚を信じ、直感で行動することで大きな成果を挙げることができました。

【改善しよう!】

スケジュールはあくまで目安として、自身の攻略度合いを優先してください。
計画は狂っても構わないので、自分の感覚を信じて進めましょう。



〈受験生必見!〉具体的な年間スケジュールの作成方法


試験とは相対的なものです。
いくら自分が全力を出し切れたとしても、もっと良い成績の受験生がいたらそちらが採用されます。

これは一種の競争です。
競争相手の動向をしっかりと分析し、必ず勝つポジショニングを形成しなければいけません。

ところで、冒頭でもお伝えしましたが、合格者よりも不合格者の方が圧倒的に多くなっています。
つまり、「普通に考えるとこんな感じかな?」と平均的な受験生のやり方を踏襲すると、不合格に向かって進むことになります。

世間一般では、「試験勉強の結果、合格した!」と言うイメージを念頭に置くため、普通に頑張れば合格するような錯覚を覚えます。
しかし現実には、統計上、「普通に頑張ると不合格」なのです。

他の受験生と同じように計画を立ててしまったら不合格となります。
よって、一旦、「普通の受験生ならこんな計画を立てるだろう」と思われる勉強計画を仮定し、「この計画で勉強した人は落ちる!」と反面教師にします(先程の失敗例も参考にしてください)。

「普通の受験生」を上回り、「合格する受験生」になるためにはどんな学習をしていけば良いか、と言う地点からスタートです。
これまで多くの合格者を見てきましたが、「普通の受験生」と「合格する受験生」の学習方法は全く違います。

ここでは「合格する受験生」の学習計画を具体的に紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

本試験1年前

「教養論文」を題材に「公務員に求められている素養は何か」を最初にしっかりと確認しておく。


多くの受験生は数的処理などの科目の問題にいきなり取り掛かろうとしますが、公務員採用後の仕事は、「数的処理などの科目の問題」を解くことではありません。
科目で出題される問題は、あくまでも、公務員の仕事をするための最低限の土台があるかを測っているに過ぎないのです。

しかし、多くの「不合格受験生」は、公務員の仕事をするための‘手段’として出題されている科目の点数を取ることを‘目的’にしてしまっています。
まずは「最終的にどんな仕事の達成を求められているのか」を明確にし、「そのために数的処理が必要なんだ」と学習の’意義’をしっかりと把握しましょう。

そして、その公務員の仕事が直接的に出題されるのが「教養論文」です。
単なる試験科目勉強と言うよりも、「こんな仕事をするために自分は公務員を目指しているんだ」と言う大前提を確立するために必要です。

「教養論文」では、現在、課題となっているテーマが出題されます。
ここから本試験まで毎週、1時間程度で良いので、1つのテーマを見て、「自分だったらどう解決するか」をイメージし、思い付く設計図をメモに書いてみます。

これを習慣にしてください。
この習慣が当たり前のようにできるようになったら、それがまさに「公務員の仕事をする習慣」を身に付けたと言えます。

この段階では、論文の「書き方」を学習する訳ではないので、文章にする必要はありません。
また、解答例や模範解答、解説を見る必要もありません。

ただ単に、「自分は公務員になって、課題を解決してやるぞ!」と言う気持ちを高めるために教養論文を利用するだけです。
そして、そのイメージが高まってから、「適切に解決するためにはもっと学ばなければ!」と、科目学習に入っていくのです。

「合格する受験生」はモチベーションやイメージを先行させ、まずは「学習したくて仕方がない」と言う心理を作ります。
いくら計画通りに進めても、拒否する気持ちを心のどこかに持って嫌々勉強したら、それは単なる作業になり、全く能力は上がりません。

最初に土台となる「公務員的知性」を固めます。
これが「不合格受験生」と「合格受験生」を隔てる大きな壁です。

「不合格受験生」は点取り作業として闇雲に解法パターンを覚えます。
「合格受験生」は「何のために勉強しているのか」をしっかり把握して学習を進めます。

「最終的なゴールをしっかり理解した上で進む。」
この当たり前のことができているかどうかが、1年後の合否を大きく分けるのです。

本試験10ヶ月前

【休日】数的処理を徹底演習

【平日】専門科目や知識科目の土台作り


小間切れの時間を利用して学習する平日と、まとまった時間が取りやすい休日とでは、適する学習が全く異なります。
平日は細かい知識のインプット、休日は体系的な思考の養成に適しています。

一次試験において最も重要視されている科目(配点を多く与えられている科目)は数的処理です。
この時期は、数的処理の体系的思考力を休日にしっかりと考えて身に付けていきましょう。

この段階で焦りは禁物です。
小学生からやり直すつもりでしっかりと本質を理解しましょう。

浅い理解では浅い点数しか取れません。
数的処理は公務員試験の根幹たる科目であるため、じっくり納得のできるまで考えてください。

ここでゆっくり確実に進むことで、後々の速解が可能となります。
「何故そう解くのか」「この計算は何をしているのか」を意識し、問題の意味を解釈していきましょう。

知識のインプットはまとまった時間が取りにくい平日に少しずつやっていきます。
大量の知識を一気に覚えることは不可能なので、コツコツ分散させながら覚えていきます。

本試験8ヶ月前

【休日】専門論文や文章理解を徹底演習

【平日】専門科目や知識科目のアウトプット(数的処理の確認も平日で)


休日は引き続き思考訓練に充てますが、この時期は論文や文章理解などの文章系に時間を割いてください。
特に論文の内容や構成の力はじっくり熟成させないと、どこかの焼き回しのような薄っぺらいものしか書けなくなります。

寧ろ、最初は文章にはしなくても良いので、チャート図や構成メモなどを作成する訓練をしましょう。
「論文力は、その人の実力」と言っても過言ではありませんので、ここはしっかりと育みます。

知識系の学習も引き続き、まとまった時間が取りにくい平日にコツコツと分散させてやります。
この辺りからは、必要な知識を必要な時に想起できる「アウトプット」の訓練が中心となります。

当初は解くのに時間がかかっていた数的処理も、この時期になればだいぶ解ける問題が増えてきているはずです。
確認のための演習は一種のアウトプットですので、これも平日にシフトさせていきます。

本試験5ヶ月前

※ここまでで試験で必要な学習を全て完成させてください。


初期目標として、本試験5ヶ月前を仮の試験日と設定し、ここまでで必要な全ての学習を終えるようにしてください。
つまり、ここから先は「新しいことはやらず、ここまでで学んだことの精度を上げる」と言う学習になります。

本試験4ヶ月前

問題が解けることを楽しむ


ここからは「解けそうな問題」を「確実に解ける」ようにしていくことが中心となります。
解けない難問は一切無視して構いません。

「解けない」と言う状態の勉強を続けると、「解けない」習慣が付いてしまいます。
勉強をすればするほど、どんどん「解けない」頭に凝り固まります。

これでは本末転倒なので、ここから先は「解ける」と言う状態を大切にし、「解ける」習慣を身に付けていくのです。
臭い物には蓋をしてしまい、自分に都合の良い部分だけを見ましょう。

人間関係や社会生活では、このような自己中心的な行動は失敗の元ですが、試験と言う単なる点数で処理されるくだらない虚構においては、とても有効です。

本試験1ヶ月前

イメージトレーニング


私の長年の経験から、試験の直前まで参考書を見て、「1点でも多く取ろう」と言う意地汚い人間は本番で失敗する確率が高くなります。
試験とは、能力を測るものであるのに、直前に見たものを自分の実力だと欺こうとする態度そのものが公務員として不適切です。

公務員試験は、そのような誤魔化し人間が点数を取れないように作られています。
試験開始ギリギリまでアタフタしている人は、解けない問題に遭遇し慌ててしまい、時間配分に失敗して大量失点するのです。

そもそも試験に必要なのは、問いに対して答える「アウトプット」です。
それなのに直前で正反対の「インプット」に明け暮れている時点で、失敗は確定しています。

直前期は、これまで培った実力を信じ、外側ではなく、自分の内側に軸を置きましょう。
頭の中でイメージしながら「こう言う問題が出てきたら、こう対処する」と脳内シミュレーションを繰り返します。

まるで自分が問題を作成するかのように、内側から創り出していきます。
この出題者の見地に立つことができれば、合格はもう目の前です。



人物試験の対策は?


ここまで主に一次試験を念頭にスケジュールを見て行きましたが、読者の中には、近年重視されている人物試験について言及が無かったことを訝しんでいる人がいるかもしれません。
しかし、人物力は、スケジュールを組んで「この時期にコミュニケーション能力を上げる」と言ったような訓練には馴染まないものです。

むしろ、根元となる志や心意気から溢れ出るものであると言えます。
実は、上記のスケジュールで、人物試験に最も有効な対策は既に網羅されているのです。

それがまさに冒頭で紹介した「教養論文を用いた発想訓練」です。
最優先で強調しましたが、これが公務員試験の合否を最も左右します!

逆に、これを初期から続けていれば、人物試験に必要な素養は十分に身に付きます。
人物試験の対策は、一次試験後に実戦に向けて少し慣らす程度ですぐに採用レベルに達するでしょう。

序盤から「いきなり教養論文?」と面食らった人も多かったと思います。
しかし、何度も繰り返しますが、科目の効果的モチベーションや人物試験の土台として、実は「教養論文を用いた発想訓練」が最も重要なのです。

「自分の進む道をしっかりと見据えて、自信を持って計画的にゴールに向かう人」と、「目の前に吊された人参を目掛けて鼻息荒く突進しては、落し穴に転倒することを繰り返している人」とでは、成功の確率が雲泥の差です。
不合格になってしまう人は、学習計画そのものが不合格一直線だったりします。

客観的に見れば、落し穴に転ぶことは明らかですが、当の本人は人参だけしか見えていません。
何が本当に大切なのかをしっかり見極め、自分は「何を目指しているのか」「何故目指しているのか」と、受験の大前提を確固たるものにして前に進みましょう。

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