
ITパスポート試験は、全国47都道府県の会場で随時実施されており、試験日は受験者が自分で選べます。決まった試験日が年に数回だけ設定されている試験とは異なり、自分の予定に合わせて受験日を決められるのが特徴です。
この記事では「ITパスポート試験はいつ受けられるのか」を軸に、実施頻度と選べる時間帯、予約できる期間、全国の試験会場、そして日程を決めるときに気をつけたい点を解説します。
ITパスポート試験の試験日はいつ?随時実施で自分で選べる
ITパスポート試験に「全国一斉の試験日」はありません。全国47都道府県に設置されている試験会場で、随時実施されています。
すべての都道府県で毎月実施されている
ITパスポート試験は、すべての都道府県で毎月実施されています。
ただし、実際の開催日は会場ごとに異なります。月に数回の実施にとどまる会場もあれば、週に複数回実施している会場もあり、「毎月何回実施する」という全国共通の決まりはありません。
そのため、受験を考えている方は、まずお住まいの地域の会場がいつ開催しているかを確認するところから始めましょう。IPAの「試験開催状況一覧」ページでは、都道府県ごとに会場を選ぶと、実際の開催日・開始時刻・座席数・空席数を確認できます。
午前・午後・夕方の3つの時間帯から選べる
ITパスポート試験は、午前・午後・夕方の3つの時間帯で実施されています。
ただし、設けられている時間帯は会場によって異なります。3つの時間帯すべてで実施している会場もあれば、2つの時間帯のみという会場もあります。
また、「午前は何時から」といった開始時刻の全国共通の定義はなく、実際の開始時刻は会場ごとに設定されています。9時台に始まる回もあれば、16時台に始まる回もあるため、正確な開始時刻は「試験開催状況一覧」または予約画面で確認してください。
なお、試験時間はどの時間帯でも120分で共通です。時間帯によって試験時間が短くなったり長くなったりすることはありません。
2026年12月28日以降、試験の休止が予定されています
IPA(情報処理推進機構)から、2026年12月28日以降、ITパスポート試験の実施を休止する予定であることが発表されています。試験システムのリプレース(入れ替え)に伴う措置です。
受験を検討している方が押さえておきたいのは、次の3点です。
1. 休止が始まる時期は会場によって前後する
試験会場によって開催日が異なるため、会場によっては2026年12月27日より前に実施が終了する場合があります。「12月27日まではどこかの会場で必ず受けられる」というわけではない点に注意してください。
2. 再開時期は未定
現時点で再開時期は決まっていません。2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃にIPAのウェブページで案内される予定とされています。
3. 2026年内に受験するなら早めの予約を
試験日の予約は3か月先までしかできません。休止前に受験したい場合は、開催状況をこまめに確認し、早めに日程を押さえておくことをおすすめします。とくに会場数が少ない地域では、休止直前の日程から埋まっていくことが予想されます。
【注意】 この休止時期は、当初「2026年4月27日以降」と発表されていましたが、システムリプレースの延期にともなって2026年12月28日以降に変更されています。古い情報を目にした場合は混同しないようご注意ください。
休止に関する最新情報は、必ずIPAの公式サイトでご確認ください。
なぜITパスポート試験は随時実施なのか|CBT方式のしくみ
ITパスポート試験が随時実施されているのは、CBT方式という受験方式を採用しているためです。
CBT(Computer Based Testing)方式とは、コンピュータを用いた受験方式のことです。受験者は、コンピュータに表示された問題に対して、マウスやキーボードを使って解答していきます。紙の問題冊子とマークシートを使う筆記試験とは異なります。
2011年11月に国家試験として初めてCBT方式へ移行
ITパスポート試験は、平成23年(2011年)11月から、国家試験としては初めてCBT方式へ移行しました。
紙の試験では、問題冊子を全国一斉に配布する必要があるため、試験日を年に数回に限定せざるを得ません。CBT方式に移行したことで、全国各地の会場で場所を問わず随時実施することが可能になり、受験者が試験会場と試験日時を選べるようになりました。
試験結果がその場でわかる
CBT方式のもう一つの特徴が、試験終了後すぐに結果を確認できることです。コンピュータによる採点が行われるため、正式な合格発表を待たずに自分の得点を把握できます。
ただし、その場で表示されるのはあくまで採点結果であり、正式な合否は後日の合格発表で確定します。合格発表の時期については以下にて解説しています。
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受験前にCBT方式を疑似体験できる
IPA(情報処理推進機構)の公式サイトでは、CBT方式の疑似体験ソフトウェアが公開されています。実際の受験画面と同様の環境で過去問題を解くことができ、100問すべてに解答したあと、その場で正誤と正答数を確認できます。
パソコンでの受験に不安がある方は、試験日を予約する前に一度試しておくと、当日の操作に戸惑わずに済みます。
ITパスポート試験の試験会場は全国47都道府県
ITパスポート試験の試験会場は、全国47都道府県に設置されています。
会場数は都道府県によって異なる
都道府県によって設置数は異なり、複数の会場がある地域もあれば、1か所のみという地域もあります。会場数が少ない地域では実施日や定員も限られるため、早めの確認をおすすめします。
最新の会場一覧と開催状況は、IPAの「試験開催状況一覧」ページで確認できます。
試験会場で対応できないこと
試験会場では、次のような対応は行われていません。事前に把握しておきましょう。
- 解答等の代理入力、問題の読み上げ、個室の用意
- マウス・キーボードなどパソコン周辺機器の持ち込み
- 試験中の付添い者の試験室への入室、所定の設置場所からのパソコンの移動
- 試験時間の延長
配慮が必要な場合の受験について
一部の試験会場では、車椅子での受験が可能です。
また、筆談での受験を希望される方や、試験中に薬の服用が必要な方などは、試験会場・試験日時が決定次第、ITパスポート試験コールセンターへお問い合わせください。
【例外】年2回、筆記方式で実施される試験もある
ITパスポート試験は原則としてCBT方式ですが、例外があります。
身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験が実施されています。
この筆記方式は随時実施ではなく実施時期が限られるため、該当する場合は年間スケジュールを踏まえて計画を立てる必要があります。
ITパスポート試験の日程を決めるときの3つの注意点
1. 各試験日には定員がある
試験日ごとに受験できる人数が定められています。人気の日程や、繁忙期・就職活動シーズンは予約が埋まりやすいため、受験したい時期が決まっている方は早めに開催状況を確認し、申し込みを済ませておくことをおすすめします。
2. 支払い方法によって予約できる試験日が変わる
受験手数料の支払い方法によって、予約できる試験日の範囲が異なります。たとえばクレジット決済とコンビニ決済では、申し込みから受験できるようになるまでの日数が変わります。
「明日受験したい」といった直前の申し込みはできない場合があるため、支払い方法とあわせて確認が必要です。詳しい手順は以下の記事にて解説しています。
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3. 先に試験日を決めてから学習を始める方法もある
まだ学習を始めていない方や、受験するかどうか迷っている方は、先に受験日を決めてしまうのも一つの方法です。
あらかじめ受験日が決まっていれば、目標がないまま学習を進めるよりも期限が明確になり、集中力が高まって効率のよい学習プランを立てやすくなります。ITパスポート試験は随時実施のため、この「先に日程を押さえる」戦略が取りやすい試験だといえます。
とくに2026年内の受験を考えている場合は、試験休止までの残り期間が限られます。学習開始と同時に受験日を確保しておくことが、これまで以上に重要になります。


