ITパスポート試験の合格基準とは?最新の合格率や採点方式、注意点を徹底解説

ITパスポート試験の採点方法は?IRT方式・合格基準点を徹底解説

ITパスポート試験の合格基準は、総合評価600点以上、かつストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の分野別で300点以上です。採点には、IRT方式が採用されています。

この記事では、ITパスポート試験の合格基準や合格率、注意点についてわかりやすく解説します。最後まで読めば、ITパスポート試験の合格基準が分かり、万全な状態で試験に挑めるでしょう。

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ITパスポート試験には合格基準点がある

ITパスポートの合格基準は以下の通りです。

総合評価点

600点以上/1,000点(総合評価の満点)

分野別評価点

ストラテジ系

300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

マネジメント系

300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

テクノロジ系

300点以上/1,000点(分野別評価の満点)

※総合評価点が600点を超えていても、分野別評価点のいずれかが300点未満の場合は、不合格となります。

ITパスポート試験に合格するには、上記の通り全体で6割、3つの分野でそれぞれ3割以上の評価点を獲得する必要があります。

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ITパスポート試験の合格基準は厳しい?最新の合格率を紹介

ITパスポート試験は、決して合格が困難な試験ではありません。

令和6年度(令和6年4月〜令和7年3月)の累計では、社会人51.6%、学生40.1%、全体49.1%の合格率でした。

【参考】独立行政法人 情報処理推進機構 【ITパスポート試験】統計情報

社会人のほうがやや高い合格率を記録しており、学習のモチベーションや実務経験が影響していると考えられます。

事前対策をすれば、十分に合格を目指せる国家資格であると言えるでしょう。

ITパスポートと他資格の合格基準を比較

ITパスポートと他資格の合格基準をまとめた比較表は、以下のとおりです。

資格名合格基準
ITパスポート総合評価600点以上、かつ3分野でそれぞれ300点以上
情報セキュリティマネジメント科目A・B試験の合計1,000点満点中600点以上
ITストラテジスト午前Ⅰ・Ⅱ:100点満点中60点以上
午後Ⅰ:100点満点中60点以上
午後Ⅱ:ランクA
MOS1000点満点中550点~850点(目安)
基本情報技術者試験科目A・B 試験ともに1,000点満点中600点以上
応用情報技術者試験午前・午後試験ともに100点満点中60点以上

ITパスポートは、総合評価に加えて分野別の下限点も設定されているのが特徴です。

基本情報技術者試験や情報セキュリティマネジメントなどは、6割が合格基準となっています。

ITパスポート試験の採点方法はIRT方式

ITパスポート試験は、IRT方式という採点方式で採点されます。

IRTとは「Item Response Theory」の略で、日本語では項目応答理論といいます。

IRT方式では、一般的な試験のように「一問あたり何点」といった採点基準は存在しません。

試験が行われた後、受験者の解答結果にもとづいて評価点が算出されます。

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ITパスポート試験におけるIRT方式のメリット

このIRT方式で採点される試験には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

以下の2点のメリットについて解説します。

  • 試験の難易度による格差がなくなる
  • CBT方式と相性が良い

試験の難易度による格差がなくなる

1つ目は、試験の難易度による格差がなくなることです。

一般的な資格試験では、問題によって難易度が変わることがあります。

難易度を一定に保つことは非常に難しく、問題ごとの配点が決まっていると、難易度が高かった場合に合格者が少なくなってしまうという問題点があります。

採点方法がIRT方式の場合、こうした難易度による格差をなくすことができます。

IRT方式は、試験が終わったあとに受験者の解答結果を見てから評価点が決まるため、問題の難易度による不公平を防ぐことができるのです。

CBT方式と相性が良い

2つ目は、CBT方式と相性が良いことです。

ITパスポート試験は、CBT方式というコンピュータを用いた受験方法で実施されます。

CBTとは「Computer Based Testing」の略で、パソコンの画面上に表示された問題に対し、マウスやキーボードを使用して解答する方法です。

IRT方式なら問題の難易度と関係なく試験ごとに評点が決まるため、いつどの試験を受験しても公平な評価を受けられます。

そのため、パソコンを使って常時受験できるCBT方式の試験にぴったりの採点方法だといえるでしょう。

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ITパスポート試験の合格基準について注意すべきこと

前述の通り、ITパスポート試験の合格基準点は総合評価600点以上、さらに分野ごとに300点以上を取得しなければなりません。

つまり、たとえ総合評価点が合格で600点を超えていても、分野別評価点のいずれかが300点未満の場合は、不合格になります。

総合評価だけでなく、すべての分野で合格基準以上の評価点を確保しなければならないことに注意して、試験対策をしましょう。

ITパスポート試験に合格するための勉強方法

ITパスポート試験に合格するための勉強方法は、以下のとおりです。

  • 参考書を使用する
  • 過去問を繰り返し解く
  • 資格講座を受講する

最短でITパスポート試験に合格するには、自分に合った教材を選び、過去問を軸に学習を進めることが重要です。

書籍によって説明や用語の扱いが異なるため、自分に合った参考書を見つけ、計画的に進めましょう。

また、資格講座を利用すれば、理解度に応じた指導や教材が整っており、学習ペースの維持に役立ちます。

教材選びと過去問活用を徹底すれば、合格基準クリアは十分に可能です。

なお、ITパスポート試験の勉強方法は以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。

【あわせて読みたい】ITパスポート試験の勉強方法とは?合格するためのおすすめ勉強法を解説

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ITパスポート試験に最短で合格したいなら、オンライン学習サービス「スタディング」の活用がおすすめです。

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学習フロー機能により「何をどの順番で学ぶべきか」が明確になっており、無駄なく着実に実力を高められます。

インプットとアウトプットのバランスを最適化したスタディングは、ITパスポート試験の合格を目指す方におすすめの学習手段です。

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そもそもITパスポート試験とは?主な内容を解説

試験日程随時実施
受験資格誰でも受験可能
試験会場全国47都道府県の試験会場
出題分野ストラテジ系(経営全般):35問程度
マネジメント系(IT管理):20問程度
テクノロジ系(IT技術):45問程度
試験時間120分
受験方式CBT(Computer Based Testing)方式
受験料7,500円(消費税込み)
合格発表受験した月の翌月15日前後に発表

ITパスポート試験の内容について、詳しくは以下のサイトをご参照ください。

【あわせて読みたい】ITパスポート試験とはどんな試験?難易度・勉強時間の目安を徹底解説

ITパスポートの合格基準に関するよくある質問

ITパスポートの合格基準に関するよくある質問は、以下の3つです。

ここでは、ITパスポート試験の合格基準に関する疑問をピックアップし、回答します。

最後まで読めば、ITパスポート試験の合格点や合格発表日などが分かり、試験への準備を整えられるでしょう。

ITパスポート試験で600点や700点以上でも不合格になることはある?

ITパスポート試験は、総合評価点が600点や700点を超えている場合でも、300点未満の分野があれば不合格になります。

総合得点だけでなく、ストラテジ、マネジメント、テクノロジの各分野の基準を満たす必要があります。苦手分野を放置せず、バランス良く対策しましょう。

ITパスポートに落ちてしまう人の特徴は?

ITパスポート試験に落ちてしまう人は、「難易度が低いから何とかなる」と油断し、計画的に勉強しない傾向があります。

インプットばかりで過去問によるアウトプットが不足していたり、学習時間そのものが短かったりするのも原因です。

ITパスポート試験に合格するには、出題傾向を押さえた学習の積み重ねが大切です。

ITパスポートの合格発表はいつ?

ITパスポート試験の合格発表は、受験月の翌月15日前後の正午に行われます。

情報処理推進機構(IPA)の公式サイトにて、合格者番号が掲載される形式です。

合格発表日は毎月更新されるため、受験後は必ず日程を確認しましょう。

ITパスポート試験の合格発表については、以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。

【あわせて読みたい】ITパスポート試験の合格発表はいつごろ?

まとめ

今回のポイントをおさらいしておきましょう。

  • ITパスポート試験は、IRT方式で採点される
  • IRT方式では結果をもとに評価点が算出されるため、難易度による格差がなくなる
  • ITパスポート試験に合格するには総合評価600点以上、さらに分野ごとに300点以上取得する必要がある

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